- 2×4の家はどのハウスメーカーで建てるべき?
- ハウスメーカーごとに2×4工法の特徴が知りたい!
木造住宅を検討される方は、木造枠組工法と合わせて2×4工法も検討される機会があると思います。
2×4工法とは面を組み合わせて建物をつくる構法です。
北米・北欧などで多く採用されている工法ですが、日本でも標準仕様として取り入れているハウスメーカーも多いです。
では、どこのハウスメーカーが2×4工法で有名なのでしょうか?
今回は2×4工法で有名な実力派のハウスメーカーを6社紹介します。
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2×4(ツーバイフォー)で有名な実力派ハウスメーカー6選
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
2×4大手実力派ハウスメーカー6選
- 三井ホーム
- 住友不動産
- スウェーデンハウス
- 三菱地所ホーム
- セキスイハイム
- セルコホーム
2×4大手HM①三井ホーム
「大手ハウスメーカーで2×4工法」と言えば間違いなく最初に名前が上がるハウスメーカーでしょう。
三井ホームと言えばデザイン性の高さが有名ですが、高い性能を誇る構造も高く評価されています。
三井ホームは2×4よりも材の太さがある、2×6の材を使用した工法を採用しています。
三井ホームの2×4工法の特徴
最大の特徴である、2×6材を採用した「プレミアムモノコック構法」について説明します。
プレミアム・モノコック構法は独自開発の屋根・壁・床・基礎を組み合わせて作られた高性能住宅です。
屋根:ダブルシールドパネル
パネル材の中に断熱材を重鎮してあるダブルシールドパネルは、屋根そのものが断熱材となって家の快適性を守ります。
天井断熱と違って屋根で断熱ができるので小屋裏空間が有効的に使えるだけでなく、高い断熱性能で小屋裏空間に熱がこもるのを防ぎます。
また、2.4トンもの重さに耐える驚異的な強度なので、積雪による建物への被害を抑えることが可能です。
壁:ブロック・アンド・シームレスウォール
壁には独自開発の外壁下地を採用し、耐火性・遮音性・防水性・耐衝撃性などの性能を高めています。
外壁下地「スーパーファインコンクリート」は様々な大きさの骨材と特殊樹脂を組み合わされて作られています。
また、継ぎ目のない工法なので熱や音を防げるのはもちろん、見た目の美しさも兼ね備えた三井ホームならではの壁です。
床:トラスフロア
1・2階の間の床には「トラスフロア」と呼ばれる、材を三角形に組み合わせた工法の耐震性に優れた床が採用されています。
三井ホームでは全館空調の採用率が非常に高いので、1・2階の間の空間にダクトがたくさん通ります。
トラス構造であれば三角形の隙間にダクトを通せるので、構造に影響を与えず理想的な施工が可能です。
基礎:マットスラブ
三井ホームの従来の基礎の2倍以上の配筋が組まれた「マットスラブ」は、建物を面で支える基礎です。
通常の2×4工法は、床・壁・天井の6面で支える工法ですが、三井ホームは基礎も面の一部として耐震性を強化しています。
このように各部材にオリジナリティを出した三井ホームの2×6工法は、震度7の地震に60回耐えた家としても有名です。
また、2×4工法でありながらGフレーム構造を採用することで、大開口・大空間を作ることもできます。
デザイン性と耐震性・断熱性などの性能の高さをどちらも重視したい方は、ぜひ三井ホームを検討してみてください。
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2×4大手HM②住友不動産
住友不動産は次の4つの工法の中から建てる建物を選択できます。
- ウッドパネル工法(軸組工法)
- ウッドパネルセンチュリー(軸組工法)
- 2×4工法
- 2×6工法
価格や間取りなどによって自分に合った工法を提案してくれます。
まだ軸組工法と2×4工法で迷っている方は、住友不動産に一度足を運んでみてもいいでしょう。
住友不動産の2×4工法の特徴
住友不動産の2×4工法と2×6工法について説明します。
まず、2×4工法の特徴は様々な耐震対策が選べるという点です。
なかでも、制震ダンパーの採用率が高いです。
制震ダンパーとは揺れに対して伸縮する棒のような物で、伸縮する際にゴムの力で揺れのエネルギーを熱に変換して吸収してくれます。
他にも耐震面を強化できるオプションがあるので紹介します。
ニューパワーコラム:建物の四隅に鉄の柱を採用して耐震性能を上げる工法。
ニューパワーキューブ:建物の一部に基礎と一体化したRC壁を施工。2階床との連結部に制震装置を設置して地震による揺れを低減させる工法。
スーパーパワーウォール:通常の2×4の面材の上にさらに1枚壁を加えて、耐震性をアップさせる工法
断熱面では高性能グラスウールを採用し、壁・床・天井をすっぽりと包み込んで断熱性の高い住宅を作り上げています。
続いて、2×6工法についてです。
基本的には2×4工法と同じですが材の大きさがアップしているので、断熱性や耐震性がより強化されています。
断熱に関しては2×4工法と比べて厚さが約1.57倍の断熱材を施工しています。
また、2×4工法と比べると台風などの横揺れに対して約2.4倍の強度、積雪などの上からの圧縮に対して約1.57倍の強度が実現できています。
より性能を高めたい方は2×6工法を採用するといいでしょう。
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2×4大手HM③スウェーデンハウス
スウェーデンハウスはスウェーデンなどの北欧地域の建築技術を取り入れた高気密・高断熱な建物を建てる会社です。
オリコンのハウスメーカー・注文住宅部門を顧客満足度を、7年連続で1位を獲得しています。
スウェーデンハウスの2×4工法の特徴
スウェーデンハウスは気密性・断熱性にこだわった2×4工法を採用しています。
まずは壁についてです。
2×4の壁パネル同士を接続するときに専用の断熱材を挟み込んでいます。
さらに継ぎ目部分には防湿気密フィルムを施工する徹底ぶりです。
そのため継ぎ目から空気が漏れることがなく、高気密な建物を作ることができています。
外壁パネル部分の断熱材は工場で重鎮されているので、品質に狂いがなく天候にも左右されずに施工が可能です。
また、壁と床の継ぎ目にも抜かりがありません。
気密パッキンとガイドレールを壁と床の継ぎ目に施工し、どうしてもできてしまう凹凸に対して隙間ができないように対応しています。
天井には綿状のグラスウールを隅々まで30cmの厚みで敷き詰めています。
一般的に多く採用されているマット状のグラスウールでは、隅々まで敷き詰めることが困難なのでそこから熱が逃げてしまいます。
6面の断熱性能はもちろん、面同士の継ぎ目までこだわっているのがスウェーデンハウスの2×4工法です。
寒冷地に住む方や、とにかく気密・断熱性能にこだわりたいという方はぜひ検討してみましょう。
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2×4大手HM④三菱地所ホーム
三菱地所ホームは間取りの自由度を高めた2×4工法を開発しています。
最大の特徴である全館空調システム「エアロテック」を採用する方も多いです。
三菱地所ホームの2×4工法の特徴
三菱地所ホームはフルオーダーの自由設計住宅をウリとしています。
そのため、お客様の間取りの要望に応えられるような、自由度が高い2×4工法の「2×NEXT構法」を提案しています。
まず、自由度の高さを実現させるために、基本的な耐力壁の強度をパワーアップさせています。
三菱地所ホームホームの耐力壁「ハイプロテクトウォール」は、一般的な2×4工法と比べて50%も耐力をアップできています。
そして、ハイプロテクトウォールを採用することで、一般的な2×4工法よりも耐力壁の量を30%削減することが可能です。
基本が整ったら、三菱地所ホーム独自の工法を組み合わせていきます。
サッシ横には3Dティンバーフレームを採用することにより、従来の2×4工法では不可能とされていたコーナー部分の連続的な大開口を実現できます。
2面合わせて最大8m、1面は4.5mまでのコーナー部分の開口が可能です。
また、大空間にも対応可能です。
高強度の床根太「キラービーム」を採用することで、最大で6.37mのスパンを確保することができます。
広いリビングに憧れている方は三菱地所ホームを覗いてみてもいいでしょう。
ただし、展示場やショールームが東京に集中しており、その他は神奈川・埼玉・大阪・兵庫にしかありません。
施工可能エリアかを確認してから訪問するようにしてください。
2×4大手HM⑤セキスイハイム(グランツーユーV)
セキスイハイムは鉄骨のユニット工法のイメージが強いと思いますが、実は2×6の木造ユニット工法もあります。
工場生産の強みを活かした独自の技術で、セキスイハイムの強靭な建物に木造の温かみを加えた建物を造っています。
セキスイハイム(グランツーユーV)の2×4工法の特徴
セキスイハイムは「アルティメットモノコック」という2×6の工法です。
工場生産ならではの特徴を3つお伝えします。
①トリプルウォールと大判床材の採用
工場生産なので厚みや重さのある部材の生産が可能です。
外壁まで工場で取り付けを行うので総壁厚は19cmあり、厚みのある壁が建物を頑丈に守ります。
また、現場施工は難しい大判の床板を採用し、床を一体化させた強固な建物が完成します。
②壁と床を3方向からジョイント
工場だからこそできる3方向からのジョイントで1階壁と2階の床・壁を強固に緊結させて一体化します。
それにより、地震の揺れでも結合部分の破損がない、頑丈な建物を造ることが可能です。
③防蟻処理は組み立て前に行う
防蟻処理は組み立て後に現場にて塗布する方法が一般的です。
しかしセキスイハイムは工場で、組み立て前に部材を丸ごと漬け込んで防蟻処理も行います。
現場塗布ではありがちな接合部の塗り残しなどがなく、すべての建物に品質の高い施工が行えます。
施工の品質にこだわりたい方は、工場生産のセキスイハイムを選び安定性の高い建物を建てましょう。
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2×4大手HM⑥セルコホーム
セルコホームはカナダの輸入住宅のハウスメーカーです。
大手メーカーほど名前が知られていませんが、北海道から九州まで幅広く営業所を持っており、60年以上続く歴史ある会社です。
セルコホームの2×4工法の特徴
カナダの輸入住宅なので、もちろん使用木材はカナダ産です。
森林大国と言われるカナダは木材の資源が豊富で質も非常に高いです。
セルコホームではカナダにも現地工場を所有しており、木材を直輸入することにより無駄なコストをカットしています。
2×4の材を使った壁と、2×10の床根太を使った床が建物を強固にして、地震に強い建物を作り上げています。
断熱材は32Kの高性能グラスウールを使用しています。
密度の高い高性能な断熱材を使用することで、省エネ基準をはるかに上回った断熱性能を実現させています。
2×4工法の本場であるカナダの技術や材料を取り入れたい方は、ぜひセルコホームを検討してみてください。
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2×4のメリット・デメリット
一般的な2×4工法のメリット・デメリットをお伝えします。
2×4のメリット
まずは2×4工法のメリットについてです。
メリット①耐震性の高い建物を造りやすい
2×4工法は面で支える工法なので、耐震性が高い建物が作りやすいと言われています。
よく比較されるのが木造枠組工法ですが、こちらは柱や梁を組み合わせて線や点で支える工法と言われているので、接合部を強固にしないと耐震性は下がります。
揺れや衝撃を面で支えて力を分散させることができる2×4工法は、地震や台風の多い日本にも合った工法と言えるでしょう。
メリット②耐火性が高い
一般的な2×4工法では壁や天井の内側に厚さ1.25cm以上の石膏ボードを隙間なく施工します。
石膏ボードは耐火性が高いので、火が燃え広がるスピードを遅らせることが可能です。
また、2×4の枠がファイヤーストップ材の代わりとなり、各空間に火が燃え広がる時間を遅らせてくれるというメリットもあります。
2×4のデメリット
続いて、2×4工法のデメリットをお伝えします。
デメリット①間取りの自由度が低い
木造軸組工法と比べると間取りの自由度が低いと言われています。
なぜなら一定の幅で面を作らなければ成立しない工法だからです。
最近は面自体の強度を上げることにより、以前よりも間取りの自由度は高くなってきています。
しかし、木造軸組工法と比べるとまだまだ間取りの制限が多いです。
デメリット②開口部を大きく採ることができない
大きな窓をつけることができないというデメリットもあります。
木造枠組み工法は柱で支える為、ある程度の開口を採ることが可能です。
しかし、2×4工法は面で支えるので大きな開口が採りにくくなってしまいます。
ハウスメーカーによっては2×4工法でも大開口が可能ですので、メーカーを見極めて相談してみましょう。
自分の要望に合った2×4工法のハウスメーカーを選ぼう
同じ2×4工法のハウスメーカーでも、それぞれに強みや特徴がありました。
中でも2×4工法の強みである耐震性や断熱性能に力を入れているハウスメーカーが多いです。
ただし、一般的な2×4工法を採用しているハウスメーカーでは、間取りの制限を受けてしまうことも多いです。
2×4のデメリットが気になるなら、間取りの自由度が高いハウスメーカーを検討してみてはいかがでしょうか?
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