マイホームを建てるための土地を探す際、傾斜地である土地を見つけるケースは多いかもしれません。
しかし、一般的な平たんな土地に比べて、やや特殊ともいわれる傾斜地に家を建てることを想像すると、不安な気持ちから選ぶのを躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、実際に傾斜地に家を建てるとどんな後悔をする可能性があるのか、具体例を挙げながら徹底解説していきます。
家を建てる土地の候補として傾斜地が挙がっている人や、これから土地探しを始めようとしている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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傾斜地ってどんな土地?
そもそも、傾斜地とはどのような土地のことを指すのでしょうか?
傾斜地とは、その名の通り傾きがある土地のことです。
例えば、坂道沿いにある土地のように、周辺エリアも含めて広範囲に傾いている場合もあれば、特定の敷地の範囲内のみに傾きが生じている場合もあります。
特に、高低差が大きく坂が多いといわれているエリアで土地を探す際は、傾斜地である土地を頻繁に見かけるかもしれません。
傾斜地に家を建てるとこんな後悔をするかも
傾斜地に家を建てるケースは決して珍しいことではありませんが、実際にどのような後悔をする可能性があるのでしょうか?
家を建てる土地に傾斜地を選ぶのがなんとなく不安で躊躇してしまうという人のために、ここでは具体的なデメリットを5つ挙げて解説していきます。
実際に後悔しやすいポイントを把握することができるので、自分が家を建てたときのことをイメージしながら見ていきましょう。
傾斜地に家を建てて後悔しやすいポイント
- 地震や台風のたびに不安な気持ちに
- 地盤改良などの工事費用がかさむ
- 水はけが悪くなり雨水が溜まってしまう
- 駐車のしにくさがストレスに
- 外出時の体力的負担が大きい
傾斜地の後悔①地震や台風のたびに不安な気持ちに
傾斜地に家を建てる際、多くの場合において懸念点となるのが、地震や台風などの災害時における安全面でしょう。
土地が傾いているため、大きな地震や台風などが起きたときに土砂崩れや地滑りなどの被害に遭ってしまうのではないか、家そのものも不安定で倒壊しやすいのではないかなどと、不安な気持ちを抱いてしまうケースは少なくありません。
実際、傾斜地に家を建てる場合、建物本体に傾きが生じないように、盛土などの地盤改良を行ったうえで建築することになるため、一般的な土地に比べると地盤が弱くなりがちです。
地盤が弱いと、当然災害時に被害に遭うリスクも高まり、地震や台風が起こるたびに不安な気持ちで過ごすことになってしまえば、大きな後悔に繋がるかもしれません。
傾斜地を選ぶ場合は、十分な地盤強化を行ってもらえる施工会社に工事を依頼することも重要となります。
傾斜地の後悔②地盤改良などの工事費用がかさむ
傾斜地に家を建てるためには、最低限の地盤改良などの工事を必ず行わなければならないため、通常よりも工事費用がかさんでしまうというデメリットがあります。
一般的に、傾斜地の土地代はやや安く設定されていることが多くなっていますが、土地を安く手に入れたとしても結局のところ地盤改良などのために高額な工事費用がかかってしまう可能性が高いので、注意が必要です。
土地代だけを見て、お得だと思い込んで購入を決めてしまうと、結果的に予想を大幅に超える出費が必要となってしまい後悔するケースも少なくありません。
家を建てる土地の候補として傾斜地を検討する場合は、傾斜地ならではの地盤工事費用が必要となることを、事前にきちんと理解しておきましょう。
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傾斜地の後悔③水はけが悪くなり雨水が溜まってしまう
水はけを十分に考慮しないで傾斜地に家を建ててしまうと、雨が降るたびに敷地内に雨水が溜まってしまい後悔する可能性があるので注意しましょう。
傾斜地は、土地が斜めになっていることから、雨水も自然と下へと流れていくイメージを浮かべる人も多いかもしれません。
しかし実際には、傾斜の高い部分と建物とのつなぎ目部分において、下に向かう雨水の流れを止めてしまうことにより、大きな水溜まりができてしまうケースは多くあります。
敷地内に雨水が溜まってしまうと、家の出入りが困難になったり、建物自体を傷めてしまったりする可能性もあるので、事前に水はけをしっかりと確保した建築プランを作ることがとても重要です。
傾斜地の後悔④駐車のしにくさがストレスに
敷地内に駐車スペースを設ける場合は、傾斜地を選ぶと駐車がしにくくなってしまい、大きなストレスとなる恐れがあります。
特に、前面道路が傾きの大きい坂道である場合、敷地内に車を停める際のブレーキやアクセルの操作加減に難しさを感じてしまうケースはとても多いです。
そのため、通勤や子供の送り迎えなどで毎日車を使用する人や、車庫入れにあまり自信がない人などは、より駐車に関してストレスを感じやすくなることが想定されます。
実際に傾斜地の家に住み始めてから駐車の不便さに気付いて後悔するといったパターンもよくあるので、予め駐車のデメリットを認識しておくようにしましょう。
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傾斜地の後悔⑤外出時の体力的負担が大きい
傾斜地に家を建てて暮らすことで、外出するたびに坂道を登らなければならないことから、体力的負担が想像以上に大きくて後悔するケースも少なくありません。
特に、歩きや自転車で外出することの多い人は、外出して帰宅するだけで体力を消耗してヘトヘトになってしまうことも考えられます。
また、家の新築時はそこまで体力的負担を感じなくても、年齢を重ねていくに連れて坂道が辛くなっていくことも考慮しておきたいポイントです。
買い物から重たい物を持って帰るシーンや、子供を抱っこして外出するシーンなども思い浮かべたうえで、傾斜地を選んでも後悔しないかどうかをよく考えて決めることが大切ですね。
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とはいえ傾斜地にはメリットも多いです
傾斜地に家を建てることを考えると、後悔しそうな点が多く不安を感じる人も多いかもしれませんが、実はメリットとなる点も多くあります。
家を建てる土地の候補に傾斜地が挙がっている人は、デメリットばかりではなくメリットについても把握したうえで判断しましょう。
ここでは、傾斜地ならではのメリットを3つ紹介していきます。
傾斜地を選ぶかどうかで迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
傾斜地に家を建てる3つのメリット
- 見晴らしが良い
- 外部からの視線が入りにくい
- 地下部分を有効活用できることも
傾斜地のメリット①見晴らしが良い
傾斜地ならではの大きなメリットといえるのが、見晴らしが良いという点です。
傾斜地に家を建てると、家から街を見下ろすような景色を楽しめるため、通常の住宅地で感じるような圧迫感もなく、開放感を味わうことができるでしょう。
見晴らしの良さは傾斜地ならではの魅力といえるので、家を建てる際は景色を楽しめる方向に大きな窓やバルコニーを設けるなど、見晴らしの良さを考慮したプランを考えるのがおすすめです。
傾斜地のメリット②外部からの視線が入りにくい
傾斜地に家を建てると、家の中に外部からの視線が入りにくくなるため、プライバシーを守って快適な暮らしが手に入るというメリットもあります。
傾斜地では、家自体に傾きが生じないようにするために、建物の基礎部分に高さを設けるケースが一般的です。
つまり、家の前の通る人の目線の高さよりも高い位置に生活空間ができるので、外部からの視線を気にすることなくのびのび暮らすことができるでしょう。
1階でも気軽に窓やカーテンを開けて過ごせれば、気分も晴れやかになりそうですよね。
傾斜地のメリット③地下部分を有効活用できることも
傾斜地では、場合によっては家の地下部分を有効活用できることもあります。
特に、傾斜が急なエリアに家を建てる場合において、よくあるメリットといえるでしょう。
例えば、家を平行に建てるために土地の下がっている部分との間を埋める際、地下部分として活用できるスペースが生まれます。
その部分を、愛車を停めるガレージや、アウトドアグッズをしまう倉庫、音楽を楽しむための防音室として活用するなど、自分にとって特別な空間にするというのも素敵な活用方法です。
傾斜地が合う人・合わない人
傾斜地には、メリットとデメリットの両方があるので、人によって合う・合わないがあるということを認識しておきましょう。
多少の不便さがあったとしても、家での開放感や見晴らしの良さを重視したいタイプの人や、家では外からの視線を気にせず自由にのびのびと過ごしたいという気持ちが強い人は、傾斜地が合う人といえるかもしれません。
反対に、家づくりにおいては災害時の安全面を最優先したいタイプの人や、坂道の昇り降りに関して体力面で拒否反応を感じてしまう人などは、傾斜地は合わない人である可能性が高いでしょう。
土地選びで重視するポイントは人ぞれぞれ異なるため、周りの意見に流されるのではなく、自分にとって合うか合わないかを冷静に考えて判断することが大切です。
まとめ:メリット・デメリットのどちらに共感するか
傾斜地に家を建てるには、後悔しやすいポイントがいくつかあります。
ただし、決して悪い面ばかりではなく、メリットとなる面もあるということも、きちんと理解しておきましょう。
家を建てる土地の候補として傾斜地を検討している人は、今回紹介したポイントを1つずつ把握し、自分にとって最適な選択ができるようにしてくださいね。
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