注文住宅を建てるにはどの程度の年収が必要なのか、気になっている人は多いのではないでしょうか?
初めて注文住宅を建てようとする人にとって、家を建てられる年収の基準は特に知りたいポイントですよね。
今回は、注文住宅を建てられる年収について、詳しく解説していきます。
注文住宅を検討中の人はもちろん、今すぐではなく将来的に注文住宅の購入を視野に入れている人も、ぜひ参考にしてみてください。
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注文住宅は世帯年収400万円から建てられます
注文住宅を実際に建てた人たちのデータから判断すると、注文住宅は世帯年収400万円から建てられるといえます。
住宅金融支援機構が公表している利用者データによれば、実際に注文住宅を建てた世帯のうち、世帯年収400万円から600万円の世帯が最も多いという結果になっています。
(引用:2021年フラット35利用者調査データ)
もちろん、400万円の世帯年収というのはあくまでデータによる目安ではありますが、注文住宅を決断する際の1つの基準として把握しておきましょう。
世帯年収400万円でも建てられないことはある
しかし、世帯年収400万円だからといって必ずしも注文住宅を建てられるとは限りません。
注文住宅を建てられるかどうかは、年収だけで決まるわけではなく、ほかにもさまざまな要素が関わってくるからです。
ここでは、世帯年収400万円でも注文住宅を建てられないケースについて、5つの例を挙げて解説していきます。
世帯年収が400万円であるというだけで安心してしまうと、結果的に建てられず後悔する可能性もあるので、建てられないケースについてもここでしっかりと理解を深めておきましょう。
建てられない①高価格帯ハウスメーカーで建てる場合
高価格帯ハウスメーカーは建築費が高額であることが多いため、世帯年収400万円であっても建てられない可能性があります。
高い知名度を持ついわゆる大手ハウスメーカーなどがこれにあたり、高品質でハイグレードな家を建てられる分、建築費用も高額になりがちです。
高価格帯ハウスメーカーの一例
- 積水ハウス
- ヘーベルハウス
- 三井ホーム
- 住友林業
年収400万円の世帯が高価格帯ハウスメーカーで家を建てようとすると、取り入れたかった設備を諦めたり、もともとの希望よりも小さな家にしなければならなかったりと、妥協しなければならない点が複数出てきてしまうことが考えられます。
ハイグレードが特徴である高価格帯ハウスメーカーで家を建てても、結果として妥協点だらけの家になってしまえば、満足度は低くなってしまうかもしれないので、注意が必要です。
建てられない②住宅ローンが通らない場合
世帯年収400万円であっても、住宅ローンが通らなくて家を建てられなかったというケースは少なくありません。
注文住宅の購入では、ほとんどの人が住宅ローンを利用しますが、住宅ローンを組むためにはローン審査に通らなければなりません。
そして、住宅ローンの審査は、年収だけで判断されるものではなく、職業や勤続年数、年齢、過去の延滞履歴など、多数の項目によって審査されます。
例えば、転職を繰り返していて勤続年数が極端に短い場合や、ローン完済時の年齢が定年を超えている場合、過去に公共料金や家賃の延滞履歴がある場合などは、年収が400万円あったとしても住宅ローンの審査に通りにくくなってしまいます。
住宅ローンを組んで注文住宅を購入しようとする場合は、年収以外の面も重要となることをきちんと理解しておきましょう。
建てられない③首都圏で土地なしから検討する場合
首都圏で土地なしの状態から注文住宅を検討する場合は、土地の購入費用が高額になることが考えられるため、世帯年収400万円でも家を建てられない可能性が高くなります。
世帯年収400万円という基準は、あくまで全国的なデータによるものです。
土地代が比較的高額になる首都圏においては、必要となる世帯年収もより高くなると捉えておいたほうがよいでしょう。注文住宅の費用について考えるとき、家そのものの建築費用をイメージしがちで、土地に関する費用を見落としてしまう人は多いかもしれません。
既に土地を所有していない場合は、土地代も必要であることをしっかりと把握しておきましょう。
建てられない④平屋や二世帯住宅などを希望する場合
平屋や二世帯住宅などを希望する場合は、世帯年収400万円では建てるのが厳しい可能性があります。
平屋を建てる場合、通常よりも広い敷地が必要となるため、土地代が高額になってしまうためです。
平屋や二世帯住宅のように、やや特殊な家を希望する場合は、世帯年収400万円という基準は当てはまらないケースが多いので、注意が必要です。
建てられない⑤こだわりポイントが多い場合
理想の家に対するこだわりポイントが多い場合は、世帯年収400万円ですべてを実現することは難しいと思っておいたほうがよいでしょう。
例えば、趣味である音楽のために防音設備を整えた部屋を作りたい場合や、愛車を室内から眺められるガレージを作りたい場合のように、それなりの費用を要するこだわりが多ければ、それらを実現するための建築費用が高くなってしまいます。
年収400万円で家を建てる場合は、実現可能なこだわりポイントを予め絞り込んでおくようにしましょう。
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世帯年収400万円以下は諦めるしかないの?
注文住宅を建てられる年収が400万円~となると、年収400万円未満の世帯は注文住宅を諦めるしかないと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、世帯年収400万円未満でも、実際に注文住宅を建てられたケースは多くあります。よって、年収が基準に満たないからといってすぐに諦める必要はありません。
実際に、住宅金融支援機構が公表している利用者データによると、全体の約2割の世帯は年収400万円未満での注文住宅を実現しています。
(引用:2021年フラット35利用者調査データ)
この章では、年収400万円未満の世帯はどのようにすれば注文住宅を実現しやすくなるのか、5つのポイントを挙げて解説していきます。
「年収は高くないけれど注文住宅を諦めたくない!」と感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
年収400万円以下でもOK①間取りを工夫して建築費を抑える
間取りを工夫して家の建築費用を抑えることができれば、年収400万円未満の世帯でも注文住宅に手が届きやすくなります。
例えば、全体の部屋数を最小限にして壁を減らしたり、水回り設備を一箇所にまとめて配管工事の費用を抑えたりすることで、建築費を削減してみましょう。
間取りの工夫次第で、建築費用は大幅に削減できるはずです。
年収400万円以下でもOK②旗竿地などの安い土地を選ぶ
旗竿地(はたさおち)などの安い土地を選ぶことで、土地代を安く抑える方法もあります。
旗竿地とは、道路に面した入口部分が狭く、家を建てる部分まで少し距離がある土地のことで、一般的な四角い形状の土地に比べると安く購入することが可能です。
車の出入りなどがやや不便にはなりますが、安く土地を手に入れることができれば、年収400万円未満でも注文住宅を建てられる可能性がぐっと高まるので、検討してみましょう。
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年収400万円以下でもOK③都市部から離れたエリアに建てる
年収400万円未満の場合、都市部から離れたエリアに家を建てることで土地代を安く抑えるのもおすすめです。
交通の便がよい都市部ではどうしても土地代が高くなってしまいますが、エリアを都市部から遠ざけることで、土地代を大幅に抑えることが可能になります。
例えば、東京都内にこだわらず近隣の県も検討する、バスの利用も選択肢に入れて駅から遠いエリアも検討するなど、エリアの条件を広げることで、注文住宅をより実現させやすくなるでしょう。
年収400万円以下でもOK④地場の工務店を選ぶ
有名なハウスメーカーではなく、地場の工務店を選ぶことで、建築費用が安くなるケースは少なくありません。
大手ハウスメーカーでは、サービスに関するルールがきっちりと決められていることが多く、費用を抑えるのにも限度があります。
地場の工務店は、費用に関する細かいルールなどが少ないため、最大限費用を抑えて欲しいという要望に柔軟に応えてくれる可能性が高くなります。
地元に根付いた工務店で家を建てることにはメリットも多くあるので、年収400万円未満で注文住宅を建てたい人は一度検討してみるとよいでしょう。
大手ハウスメーカーよりも、地域の工務店の方がほぼ間違いなく費用が安いです。場合によっては1,000万円以上の差が出ることも。
年収400万円以下でもOK⑤頭金を多めに貯めておく
年収400万円未満で住宅ローンを組んで注文住宅を建てるには、頭金を多めに貯めておくことも大切です。
年収が少ない世帯にとって大きな壁となるのが、住宅ローンです。住宅ローンの借入可能額は、年収に応じて制限されてしまいます。
しかし、頭金を多めに用意できれば、借入れる金額を少なくすることに繋がるため、住宅ローンを組みやすくなります。
年収を上げるのが難しい場合でも、頭金のためにコツコツと貯金しておくことで、憧れである注文住宅の実現に近づけるでしょう。
まとめ:目安はあくまで世帯年収400万円だけど条件次第
あくまで目安として、注文住宅は世帯年収400万円から建てられます。
しかし、注文住宅を建てられるかどうかは、年収だけで決まるものではありません。
世帯年収400万円でも建てられないかもしれないケース
- 高価格帯ハウスメーカーを検討した
- 住宅ローンが通らない
- 首都圏で土地なしからの検討
- 平屋や2世帯住宅の検討
- こだわりがたくさんある
世帯年収400万円未満でも建てられるかもしれないケース
- 間取りを工夫して建築費を抑える
- 旗竿地などの安い土地を選ぶ
- 都心部から離れたエリアを選ぶ
- 地場の工務店を選ぶ
- 頭金をしっかり貯めてある
結局は住宅メーカーに見積もりを出してもらい、実際に建てられる金額なのかどうか?を具体的に検討するしかありません。
見積もりを出してもらわないことには、注文住宅以外の選択にするのかどうかすら判断することができないです。
見積もり額次第では「今すぐに建てても問題ない」と、すぐに憧れの家づくりが進むかもしれません。