- リビング階段とホール階段の特徴は?
- 自分にはどっちの階段が合っているのか知りたい!
- みんなはどちらを採用しているのかを知りたい!
階段の配置は大きく分けて2つに分かれます。
- リビング階段:リビングから2階へ上がることができる階段
- ホール階段:玄関ホールや廊下から2階へ上がることができる階段
それぞれに良さがあるので、どちらの階段の配置にしようか迷う人も多いです。
今回は、リビング階段とホール階段を徹底的に比較しました。
自分に合っている階段を判断し、マイホームに取り入れていきましょう。
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リビング階段VSホール階段【比較】
様々な観点からリビング階段とホール階段を比較します。
リビング階段VSホール階段【比較項目】
- プライバシーの守られやすさ
- コミュニケーションの取りやすさ
- ニオイの気になりにくさ
- 冷暖房効率の高さ
- 配置や良い動線の作りやすさ
- 間取りのアレンジのしやすさ
比較①プライバシーの守られやすさ
プライバシーでは、次の観点から検討します。
- 家族間のプライバシー
- 来客時のプライバシー
では見ていきましょう。
リビング階段でのプライバシー
リビング階段ではプライバシーは守られにくいです。
まず、家族間のプライバシーです。
リビング階段はリビングと2階が階段を通じてつながっていますので、音が伝わりやすく各階で影響を受けやすいです。
具体的な例
- 夜勤なので昼間に寝室で寝ていると、リビングから子供の声がして眠れない
- リビングでテレビを見ていると、2階から子供の声が聞こえて集中できない
続いて、来客時のプライバシーです。
来客が来たときでもリビングを通らないと2階に行けないので、お互いに気を遣わなければなりません。
具体的な例
- 子供が友達を連れてくるので、リビングを片付けなければならない
- 主人の友達が飲みに来ているので、パジャマで2階に行きにくい
- 2階で友達と遊んでいるが、1階にいる親に会話の内容を聞かれたくない
様々なケースが想定されます。
ホール階段でのプライバシー
ホール階段ではプライバシーが守られやすいです。
まずは家族間のプライバシーについて考えてみましょう。
具体的な例
- 2階の自室である程度の音量で音楽をかけていても、親に怒られない
- リビングで映画を見ていても、2階で子供を寝かしつけやすい
- 1階で犬が吠えていても、2階で集中して勉強ができる
音に関するプライバシーが多いですね。
続いて、来客間のプライバシーです。
こちらは目線に関するメリットも多いです。
具体的な例
- 子供が友達を連れてきても、部屋着のままでいられる
- 夫の友達が遅くまでいても、すっぴんを見られずに寝られる
家にいれば、来客には見られたくないオフモードの瞬間がありますよね。
ホール階段では、その様な時にサッと2階に行けるメリットがあります。
ただし、来客が玄関先にいるときには逆に見られやすいので、玄関からも死角になるような位置に階段の上り口をつけられるといいですね。
比較②コミュニケーションの取りやすさ
続いてコミュニケーションについてです。
家族間のコミュニケーションの取りやすさもありますし、家族が人を連れてきたときの話しやすさも考えられますね。
では、具体例も合わせてみていきましょう。
リビング階段のコミュニケーション
リビング階段では階段を使うたびにリビングを通るので、コミュニケーションは取りやすいです。
具体的な例
- 子供が帰ってきたときに学校の話ができる
- 寝る前にリビングにいる家族に声がかけやすい
- 子供が連れてきた友達や恋人と話がしやすい
- ご飯ができたらリビングから2階にいる子供に声をかけられる
コミュニケーションの取りやすい家にするために、リビング階段を選ぶ方も多いです。
ホール階段のコミュニケーション
ホール階段を採用した家庭ではコミュニケーションが取りにくいので、思春期の子供の対応に頭を悩ませてしまうこともあります。
具体的な例
- 子供が元気なく帰ってきても、様子の変化に気づきにくい
- 子供の帰宅時間が遅くなっても、すぐに2階に行ってしまうので注意しにくい
- 子供がどんな友達や恋人を連れてきているかチェックしにくい
主に子供が中高生のときにリビング階段にすればよかったと後悔することがあるようです。
子供の帰宅時の様子を知るために、ガラス入りのリビングドアにして目線が通るようにしてもいいでしょう。
比較③ニオイ
ニオイに関しても、リビング階段とホール階段では感じ方が違います。
それぞれチェックしていきましょう。
リビング階段のニオイの感じ方
リビングはダイニングキッチンと同じ空間になっていることが多いので食事のニオイが気になります。
夕飯に鍋や焼き肉をすると2階までニオイが回ってしまうこともあります。
特に階段部分を吹き抜けにしている場合に、ニオイが気になることが多いでしょう。
逆に食事のニオイが伝わりやすいことを、メリットに感じている家庭もいます。
ご飯のニオイが子供の部屋まで伝わるので、夕飯の時間を子供がニオイで感じ取って1階へ降りてきてくれるという理由からです。
少々マイナーな意見ですが、一応紹介しておきます。
ホール階段のニオイの感じ方
ホール階段の方がニオイで不快になりにくいです。
なぜなら1番生活臭が出るLDKとは扉で仕切られているので、食べ物のニオイなどが2階では気になりません。
頻繁に焼き肉などをする家庭や、2階のWICをオープンな空間にする予定の方にはホール階段をおすすめします。
比較④冷暖房効率
冷暖房効率に関しては、選ぶ空調機器によってどちらの階段が向いているかが変わります。
それぞれどんな空調機器が合っているのか確認していきましょう。
リビング階段の冷暖房効率
リビング階段は1階の2階がつながっているので、全館空調のような空調設備がぴったりです。
各階のつながりがあると空気の循環がしやすいので、快適な温度になった空気が家中を回ります。
そのため、各空間で温度差の少ない環境を作り出しやすいです。
全館空調を採用したい方は、なるべくオープンなリビング階段選びましょう。
リビング階段でエアコンを採用すると、冬場は2階から冷たい冷気が降りてきてしまい、エアコンをつけていても足元がヒヤッとすることがあります。
また、エアコンの暖気が2階へ上がってしまうので、暖房効率も悪いです。
リビング階段の家でエアコンを採用する方が、なるべくクローズタイプの階段にして、階段前に扉やロールスクリーンをつけましょう。
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ホール階段の冷暖房効率
ホール階段ではLDKや他の空間とつなげずに、壁や扉で区切ることができます。
そのため、限られた空間を効率よく冷暖房する個別エアコンがぴったりです。
LDKや寝室などの各居室の広さに合ったエアコンを採用することで、快適な室温環境を作り出すことができます。
すぐに暖まる(涼しくなる)のでエアコンをフルパワーでつける必要がなく効率的です。
ホール階段で全館空調を採用することもできますが効率は下がります。
階段とは別にリビングに吹き抜けをつけるなどの工夫をするといいでしょう。
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比較⑤配置や動線
【注意点】
今回はリビング階段は家の中心、ホール階段が家の端にあると想定して解説します。
ホール階段でも家の中心に作ることもできますし、リビング階段でも家の端になることもあります。
リビング階段の配置や動線
リビング階段は家の中心に配置されることが多いので、多方面からアクセスしやすく良い動線を作りやすいです。
具体的な例
- LDKどこからでも2階へ行きやすい
- 階段を中心に回遊動線を作りやすい
- 階段まで行くのに廊下が必要ない
- 大きな窓のある居室を作りやすい
リビング階段なら一体になっている空間が多いので、2階と1階の行き来がしやすいです。
また、外周面の空間を居室として使えるので、明るい部屋をたくさん作りやすいというメリットもあります。
ホール階段の間取りや動線
ホール階段は玄関の近くに作られることが多いので、建物の端に配置されがちです。
そのため、2階へのアクセスが良い空間と悪い空間ができてしまいます。
具体的な例
- キッチンから遠いので家事動線が悪い
- 洗面室から遠いので、重い洗濯モノを2階に持っていくのが大変
ただし、建物の端に階段を配置できると、階段に窓をつけることができます。
壁に囲まれているクローズタイプの階段は暗くなりがちなので、窓があれば開放感が出て昼間は電気を点ける必要もありません。
明るい階段を作りたい方は、オープンタイプの階段にするか建物の端に寄せて配置しましょう。
比較⑥間取りのアレンジ
間取りのアレンジとは階段を利用して空間を作ったり、階段下を様々な用途で活用することなどです。
階段下は一般的には収納で使うことが多いですが、他にも様々な使い方ができます。
リビング階段の間取りのアレンジ
リビング階段では、LDKと組み合わせた間取りのアレンジが可能です。
具体的な例
- 階段の途中に空間を作って畳コーナーにする
- 階段下を勉強・PCスペースにする
- 階段下に冷蔵庫を配置する
階段下に冷蔵庫を設置すると場所によってはリビングから見えにくくなるので、生活感を隠したい方にはおすすめです。
その他にもペットスペースやパントリーなど、様々な空間として活用することができます。
ホール階段の間取りのアレンジ
ホール階段はあまり間取りのアレンジができず、収納として使われることが多いです。
具体的な例
- 日用品収納にする
- 玄関のコートクロークにする
- トイレの一部を階段下にする
トイレを階段に被せることで空間を有効活用できますが、被せる段数によってはトイレの天井が下がって圧迫感を感じることもあります。
採用する際は設計士に仕上がりを細かく確認することいいでしょう。
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あなたはどちらを選ぶべき?
あなたのマイホームではどちらの階段を採用すべきでしょうか。
階段位置をリフォームするのはかなり大変なので、慎重に検討して選びましょう。
リビング階段がおすすめの家庭
リビング階段がおすすめなのは次のような家庭です。
- リビングをオシャレな空間にしたい
- 大きな吹き抜けをつけたい
- 平屋のような家にしたい
リビングをオシャレな空間にしたい
リビングをおしゃれな空間にしたいならリビング階段を選びましょう。
スケルトン階段を採用して開放的な空間を演出したり、中2階のようなこだわりの間取りを作ることができます。
大きな吹き抜けをつけたい
大きな吹き抜けをリビングに付けたい方は、リビング階段がおすすめです。
階段状の吹き抜けも組み合わせることで、より大きな吹き抜けを作ることができます。
平屋のような家にしたい
平屋のようなコミュニケーションを取りやすい生活スタイルに憧れている方にもリビング階段はおすすめです。
土地面積の関係で平屋にできず、子供部屋だけを2階にする間取りを採用する方もいます。
このような方は、リビング階段にすることで平屋のような距離感を再現しやすいです。
ホール階段がおすすめの家庭
ホール階段がおすすめの家庭も見ていきましょう。
- 家族の就寝時間がバラバラ
- 2階のホールに室内物干しをしようとしている
- 玄関に開放感を出したい
家族の就寝時間がバラバラ
家族の就寝時間がバラバラの家庭はホール階段がおすすめします。
夜遅くまでリビングで起きていても家族の睡眠を邪魔しませんし、昼間寝てても家族の生活音が気になりにくいです。
2階のホールに室内干しをしようとしている
2階のホールなどに室内干しをしようと計画している家庭は、ホール階段がいいでしょう。
ランドリールームなどの個室ではなくオープンな空間に洗濯物を干しておくと、LDKの発生したニオイが2階まで届いて洋服に付いてしまうことがあります。
洗濯物の干し場も考えながら階段は選びましょう。
玄関に開放感を出したい
玄関に開放感を出したい方は、ホール玄関がおすすめです。
スケルトン階段にして玄関や階段上を吹き抜けにすれば、かなり開放感が出ます。
2階から明るい日差しも降り注ぎますので、コンパクトな玄関でも広く見せることができるでしょう。
リビング階段とホール階段はどちらがポピュラー?
ポピュラーなのはリビング階段です。
私が営業していたときは、約7~8割くらいの方がリビング階段を選択していたと思います。
リビング階段のデメリットはちょっとした工夫で解消できますからね。
音やニオイ、冷気対策はドアをつければ、かなり効果があります。
とはいえ、ホール階段もたくさんのメリットがあるので人気があります。
建てるときのことを考えるとリビング階段、将来性を考えるとホール階段という方も多いですね!
【まとめ】リビング階段VSホール階段
最後に、リビング階段とホール階段のメリットデメリットを再度まとめます。
リビング階段のメリット
- コミュニケーションがとりやすい
- オシャレなリビングになる
- 使いやすくこだわった間取りを取り入れやすい
- 全館空調と相性が良い
リビング階段のデメリット
- 音・ニオイが気になりやすい
- 来客時に気を遣う
- 冬場は2階から冷気が降りてくる
ホール階段のメリット
- プライバシーが保たれやすい
- 玄関に開放感を出しやすい
- ニオイや音が気になりにくい
- エアコンと相性が良い
ホール階段のデメリット
- コミュニケーションが取りにくいことがある
- 間取りの工夫がしにくい
- 全館空調の効率が悪い
どちらもメリット・デメリットがありますので、どちらが良いというのはありません!
自分が使いやすいと思う階段を選びましょう。