「上がり框(あがりかまち)」とは、玄関の土間とホールの段差の側面にある板のことです。
日本の住宅のほとんどで採用されているので、名前すら知らなかったという方も多いですよね。
しかし、最近ではこの上がり框のないフラットな玄関を導入している家も少なくありません。
新しくマイホームを建てる際には、上がり框のある玄関かない玄関どちらにすれば良いのでしょうか?
そこで今回は、上がり框のない玄関ってアリ?ナシ?|メリット・デメリットまとめを紹介します!
上がり框のない玄関が合っている人・合っていない人も解説しているので、「上がり框ってどうなの?」と感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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上がり框のない玄関ってアリ?ナシ?
結論から言うと、「アリ」です!
日本で上がり框のない玄関を採用している住宅はまだまだ多くありません。
そのため実例が少なく、導入を迷ってしまう人もいるかと思いますが、「上がり框のない玄関=段差のない玄関」には魅力がたくさんあります。
次の章でご紹介する上がり框のない玄関のメリットを読んで、ぜひマイホームに導入するか検討してみてください!
上がり框のない玄関のメリット一覧
上がり框のない玄関にはどんな良さがあるのでしょうか?
ここでは、上がり框のない玄関のメリットを4つご紹介します。
メリット①玄関が広く見える
上がり框のない玄関は段差がなくフラットになっているため、玄関全体が広く見える効果があります。
土間と玄関を段差で区別しないので、玄関ホールに一体感も出ます。
玄関が狭い家でも、閉鎖感を感じにくくなるのは良いですよね!
メリット②バリアフリー効果がある
上がり框のない玄関はバリアフリー機能もあります。
段差がないので、お年寄りの方や妊婦さん、小さなお子さんなど段差でつまづくと危険な方でも、安心して出入りできます。
怪我などで車椅子を使用する場合にも、上がり框がない玄関はストレスフリーで動くことができるのがメリット。
上がり框がある玄関が当たり前になっている日本ですが、人によっては上がり框がない方が快適に生活できますよ。
メリット③海外風なデザインになる
上がり框のない玄関は、海外の家のような雰囲気を作ることができます。
日本は玄関で靴を脱ぐことが一般的なので、上がり框がある玄関が主流です。しかし、欧米などの海外では土足で家の中に入るため上がり框のない玄関がほとんど。
マイホームのデザインを海外風にしたいのであれば、上がり框のない玄関にすることで一気に外国っぽくなりますよ。
メリット④他のスペースを広く取れる
玄関以外のスペースを広く取れるのも上がり框のない玄関のメリット。
マイホームを作る際に、「玄関はなるべく広く取りたいけど、その他のスペースが狭くなるのは嫌だ」と悩むこともありますよね。
上がり框のない玄関にすることで、玄関全体を実際の広さよりも広く見せることができます。そのため、玄関スペースを必要最小限にして、その他の場所にスペースを確保することが可能に。
上がり框のない玄関は、限られたスペースでマイホームを建てる方にとってメリットの大きい玄関なのです。
上がり框のない玄関のデメリット一覧
上がり框のない玄関にはメリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、上がり框のない玄関のデメリットについてご紹介します。
デメリット①ホコリが室内に入りやすい
上がり框のない玄関は、ホコリが部屋の中に入りやすいのがデメリット。
上がり框のある玄関は、段差がホコリを止めるストッパーになってくれます。しかし、上がり框のない玄関は、ホコリを遮るものがないためそのまま部屋の中に入ってくるのです。
ただし、風が強く吹いたりしない限り玄関のホコリが室内まで入ってくる可能性は低いとも言えるので、家を建てる周辺環境にもよるでしょう。
デメリット②雨の日は水や泥で室内が汚れやすくなる
雨の日に、水や泥で室内が汚れやすくなるのもデメリットです。
上がり框のある玄関であれば、雨の日に濡れたり汚れたりした靴を土間で脱ぐので、室内まで汚れが入ってくることはまずありません。
しかし、上がり框のない玄関は、段差がないので水や泥が侵入してしまうことがあります。
「部屋の汚れが許せない!」と言う人にとっては大きなストレスになってしまうでしょう。
デメリット③靴を脱いだり履いたりしにくい
靴を脱ぐときや履くときに不便を感じやすいのもデメリットの一つ。
上がり框のある玄関は、段差に座って靴を脱いだり履いたりすることができます。
一方で上がり框のない玄関はフラットになっているので、「立ったまま」又は「地面に座りこむ」などしなければなりません。
玄関にベンチなどを置くという手もありますが、スペースが圧迫されてしまって邪魔になってしまうことも。
靴を座ってはきたいという方には、上がり框のない玄関はあまりおすすめではないでしょう。
デメリット④玄関との境目が分かりにくい
上がり框のない玄関は、土間とホールの境目が分かりにくくなってしまうのもデメリットです。
住んでいる分にはあまり気にならないかもしれませんが、家に訪問者が来た際には、どこで靴を脱げばいいのかと戸惑う方も少なくありません。来客のたびにいちいちエスコートが必要になります。
小さなお子さんがいる場合でも、境目が分かりにくく靴のまま玄関ホールまで歩いてきてしまう可能性も。
境目をはっきりさせたい場合には、土間部分とホール部分の色や素材を変えなどの工夫が必要になるでしょう。
上がり框のない玄関が合う人・合わない人
上がり框のメリットやデメリットを紹介してきましたが、具体的にはどういった人が上がり框のない玄関を採用すると良いのでしょうか?
ここでは、上がり框のない玄関が合う人・合わない人をご紹介します。
上がり框のない玄関が合う人
- 玄関のスペースを広く取れない人
- 家全体を海外っぽく仕上げたい人
- 玄関までお掃除ロボットを使いたい人
上がり框のない玄関は広々とした空間に見せることができるため、敷地面積が狭い、玄関スペースよりも他にスペースを使いたいという人におすすめ。部屋だけでなく玄関も含めた家全体を海外テイストに仕上げたい場合にも、上がり框のない玄関はピッタリです。
上がり框は段差のないフラットな状態になるので、お掃除ロボットを玄関まで1フロア全体動かしたい方にも合っていますよ。
上がり框のない玄関が合わない人
- 風が強いエリアに住んでいる人
- 靴を座って脱いだり履いたりすることが多い人
- 和テイストな家を希望する人
上がり框のない玄関は、段差がないのでホコリが入ってきやすいのが特徴です。
そのため、海沿いなどの風が強いエリアに住んでいる人だと、玄関を開けた際にホコリが部屋の中にすぐに入ってきてしまうため、おすすめしません。
上がり框は腰かけるための段差がないので、靴を脱いだり履いたりするときにいつも座っている人の場合は、後悔することになる可能性が。
上がり框のない玄関は、どちらかというと海外風のカジュアルな雰囲気になります。昔ながらの日本風な家がいい、重厚感のある和モダンがいいといった人にも合っていないと言えるでしょう。
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もう一度、上がり框についておさらいしましょう!
上がり框のない玄関のメリット
- 玄関が広く見える
- バリアフリー効果がある
- 海外風なデザインになる
- 他のスペースを広く取れる
上がり框のない玄関のデメリット
- ホコリが室内に入りやすい
- 雨の日は水や泥で室内が汚れやすくなる
- 靴を履きにくい
- 玄関との境目が分かりにくい
上がり框のない玄関が合う人・合わない人とは?
- 合う人→玄関を広く見せたい、外国風の家が好き、お掃除ロボットを玄関にも使いたい
- 合わない人→家周辺の風が強い、靴は座って履く、昔ながらの雰囲気が好き
上がり框のない玄関は、玄関の高低差をなくすことでさまざまなメリットが出てきます。
玄関に採用することで満足度の高い家になる可能性も高いでしょう。
ただし、デメリットがないわけでないので、メリットとデメリットをよく確認して採用を検討してみてください。