おしゃれなキッチンにしたいから、下がり天井を採用したいと考えている方もいるでしょう。
下がり天井は、どのような建物にも採用しやすい建築手法のため人気があります。
しかし、下がり天井を採用したが住んでから後悔したという声もあります。
そこで今回は、下がり天井のキッチンで後悔した理由と注意点を徹底解説します。
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下がり天井ってどういうもの?
下がり天井とは、一部の天井を周りの天井と比べて下げることを指します。
基本的には内装のデザイン性を高めるために行う手法で、次のような空間に採用されるケースが多いです。
- キッチン
- ダイニングキッチン
- リビングの一部
- 寝室の一部
- 和室の一部
下がり天井は、おしゃれに仕上げたいときや落ち着きのある雰囲気にしたいときなどにおすすめです。
中でもキッチンの下がり天井は、LDK空間のアクセントとして採用しやすいため、検討する方が多い空間でしょう。
キッチン下がり天井の後悔7選
キッチンの下がり天井を採用して後悔した事例7選を紹介します。
- 天井が低くなりすぎて圧迫感を感じた
- 下がり天井の範囲が広すぎて部屋が狭く感じた
- 間接照明を採用したら掃除が大変だった
- 間接照明があるからとダウンライトの数を減らしたら暗かった
- 施工費用がかかった
- 下がり天井のアクセントクロスがLDKと合わなかった
- 暗めのクロスに白縁のダウンライトを採用してしまった
それぞれ対策も紹介しますので、同じ後悔をしないようにチェックしてみてくださいね。
後悔① 天井が低くなりすぎて圧迫感が出た
下がり天井を採用したら、天井が低くなってキッチンが圧迫感のある空間になったという事例です。
- 天井の下げ幅を大きくしすぎた
- 元々の天井高が低めだった
- インパクトのあるクロスを選んでしまった
下がり天井を目立たせたい場合や、天井と下がり天井の間に間接照明を入れる場合などは、下げ幅を大きくするケースが多いです。
すると、下がり天井が視界を占める割合が大きくなり、圧迫感が出やすくなります。
通常の天井高が低めのハウスメーカーで家を建てた場合は、下がり天井の部分がさらに低くなってしまい、後悔につながることも。
また、インパクトのあるクロスを選ぶと下がり天井の存在感が出すぎてしまい、視覚的に狭さや低さを感じる事例も少なくありません。
対策
- 天井高に適した下げ幅を選ぶ
- 下げ幅を大きくするときは内装材選びにこだわる
一般的な天井高240cmに対して、10~20cmの下げ幅の下がり天井に仕上げるケースが多いです。
それ以上下げ幅を大きくする場合は、明るめの色や無地のクロスを選ぶなどの工夫をしましょう。
後悔② 下がり天井の範囲が広すぎて部屋が狭く感じた
下がり天井の範囲を広げたら、部屋が狭く感じてしまったという事例です。
デザイン性を高めるために、キッチンだけでなくダイニングやリビングまで範囲を広げることもありますが、やりすぎると圧迫感が出てしまうこともあります。
おすすめの範囲
- キッチン
- キッチン+ダイニング
キッチンに下がり天井を採用する場合、おすすめなのはキッチンのみに範囲を限定させることです。
5~6畳の限られた空間のキッチンなら、下がり天井を採用しても圧迫感は出にくいです。
また、キッチン・ダイニングが横並びでつながっている場合は、ダイニングまで下がり天井の範囲を伸ばしても良いでしょう。
キッチンとリビングに少し距離のあるのに下がり天井を採用してしまうと、範囲が広すぎて空間が狭く感じるかもしれません。
後悔③ 間接照明を採用したら掃除が大変だった
間接照明を採用したら掃除が大変だったという事例です。
下がり天井に間接照明を採用する場合、天井と下がり天井の間をくぼませて照明を施工する必要があります。
くぼみに間接照明を入れることで照明本体を隠しつつ、照明の光源を天井などに当てて柔らかな光を演出するという手法です。
とてもおしゃれな間接照明ですが、くぼみがあるとホコリなどが溜まりやすく、高い位置の掃除なので手間がかかってしまいます。
対策
- 間接照明を採用しない
- 高所用の掃除用具を用意しておく
下がり天井を採用しても間接照明を施工しなければ、くぼみはできないため掃除が大変になりません。
デザイン性よりもお手入れのしやすさを優先させたいなら、間接照明は採用しないことをおすすめします。
間接照明を採用する場合は、柄の長いモップなどを購入しておくと掃除が楽になります。
高い位置のブラケットライトやカーテンレールの上、シーリングファンなどの掃除にも役立ちますのでおすすめです。
後悔④ 間接照明があるからとダウンライトの数を減らしたら暗かった
下がり天井に間接照明を採用したため、ダウンライトの数を減らしたら、キッチンやダイニングが暗かったという事例です。
間接照明は天井や壁に光を当てる手法のため、手元の明るさを確保するための照明ではありません。
そのため、ダウンライトを減らしてしまうと、キッチンの作業スペースやダイニングの光量が足りなくなる可能性があります。
キッチンは包丁を使ったり、ダイニングや読み書きしたりするため、比較的明るさが必要なスペースです。
対策
- 明るさを確保できる照明の数を提案してもらう
- ダクトレールにして後から照明を足せるようにする
作業がしやすい照明計画を立てることで、明るさ不足による失敗を避けることができます。
間接照明はあくまでもデザイン性を高めるためのものとして考えることがおすすめです。
また、キッチンの手元灯をダクトレールにしておくことで、後から照明を増設しやすくなります。
ダクトレールからペンダントライトなどを吊るすと、デザイン的にもおしゃれなキッチンになるでしょう。
後悔⑤ 施工費用がかかった
下がり天井を採用したら、意外と施工費用がかかったという後悔事例です。
ハウスメーカーにもよりますが、下がり天井を採用すると5万円前後の造作費用がかかります。
間接照明やアクセントクロスなどを採用すると、さらに数万円の追加になるケースも。
5~10万円くらいかかるなら、他のオプションを採用すれば良かったという意見もあります。
対策
- あらかじめ予算に組み込んでおく
- 標準のクロスを選ぶなどして費用を抑える
下がり天井の優先度が高いなら、あらかじめ予算に組み込んでおくと安心です。
また、費用を抑えて下がり天井を採用したいなら、間接照明やオプションのクロスは採用せずにシンプルに仕上げましょう。
後悔⑥ 下がり天井のアクセントクロスがLDKと合わなかった
下がり天井にアクセントクロスを採用したら、LDKの内装デザインと合わなかったという事例です。
クロスの柄や色ばかりにこだわってしまい、全体のバランスを考えないと、まとまりのないデザインになることがあります。
対策
- 他のクロスや建材の色味と合わせながら考える
- パース図で全体のデザイン性を確認する
特に、木目のアクセントクロスを選ぶ場合、床や家具との相性を考えることが大切です。
同じ木目でも、イエロー・レッド・グレー系などさまざまな色があるため注意しましょう。
また、リビングなどにもアクセントクロスを使った場合、お互いの主張が強すぎてまとまりが無くなるケースも。
パース図で完成イメージを確認して、おしゃれな空間にしてくださいね。
後悔⑦ 暗めのクロスに白縁のダウンライトを採用してしまった
下がり天井のクロスを暗めの色にしたのに、白縁のダウンライトを採用したら目立ってしまって後悔したという事例です。
デザイン性にこだわるなら、照明本体の色など細かな点まで注意しましょう。
対策
- クロスが暗めな色のときは黒縁のダウンライトを採用する
ダウンライトだけでなく、ダクトレールやペンダント照明も色が選べるため、細かな点まで指定してくださいね。
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キッチン下がり天井のメリットまとめ
キッチンの下がり天井には、次のようなメリットがあります。
- キッチンがおしゃれになる
- リビング・ダイニングの天井が高く感じる
- リビング・ダイニングとのメリハリがつく
- 自然に間接照明を取り入れられる
- 構造体やダクトなどを隠せる
キッチンやLDKをおしゃれに仕上げたいときに、下がり天井を採用することで、空間のアクセントになります。
一部分だけ天井が下がるため、他の空間に開放感が生まれたり、視覚的なメリハリを付けたりする効果も。
また、2×4工法などの場合は一部の天井が不自然に下がるケースもありますが、下がり天井を採用すれば自然と隠すことができます。
他にも換気のダクトなどを隠すためにも、下がり天井が採用されるケースなどもあるでしょう。
下がり天井には様々なメリットがありますので、しっかりとデメリットを対策した上で採用してくださいね。
キッチン下がり天井を採用するなら注意したい3つのポイント
キッチンの下がり天井を採用して後悔しないために、注意すべきポイントは次の3つです。
- 天井からの下げ幅と施工範囲
- 内装仕上げの素材・色・デザイン
- 照明計画
ポイント① 天井からの下げ幅と施工範囲
下がり天井を採用するなら、天井からの下げ幅と施工範囲に注意しましょう。
天井からの下げ幅で確認すべきなのは次のポイントです。
- 下げ幅が小さすぎて安っぽくないか
- 下げ幅が大きすぎて圧迫感はないか
- 通常の天井高に対して違和感のない下げ幅か
下がり天井の厚みがないと安っぽくなりやすく、厚すぎると圧迫感や閉塞感が生まれます。
標準の天井高が低めなハウスメーカーの場合、下がり天井でさらに低くなると部屋が狭く感じることもあるため注意しましょう。
続いて、施工範囲で注意すべきなのは次のポイントです。
- キッチンに対して下がり天井の範囲が狭くないか
- ダイニングまで広げる場合は範囲をどうするか
- 範囲を広げすぎて圧迫感は出ていないか
キッチンスペースよりも広い下がり天井は違和感がありませんが、狭い場合は違和感が出やすいです。
基本はキッチンスペースと同じ範囲に施工することをおすすめします。
ダイニングまで下がり天井にする場合は、どこまで施工範囲を広げるかの確認も大切です。
大きめのダイニングテーブルを置いたら、下がり天井の範囲からはみ出してしまったケースも。
購入する家具のサイズなども設計士にしっかり伝えて、範囲を決めてもらってくださいね。
ポイント② 内装仕上げの素材・色・デザイン
下がり天井は他の天井と差を付けるために、アクセントの素材を採用するケースが一般的です。
人気の素材・色・デザインを紹介します。
- 素材:クロス(壁紙)、板張り
- 色:グレー、ブラウン
- デザイン:木目、コンクリート調
木目やグレーのアクセントクロスは、どのようなデザインの空間にも馴染みやすく採用しやすいです。
同じ木目でも節が多いデザイン、色の濃淡があるものなど多くのバリエーションがあり、仕上がった時の見栄えが大きく異なります。
コンクリート調でも、色の濃さや柄の大きさなど様々です。
サンプルや全体の施工イメージなどを確認しながら、LDKとの調和が取れたデザインを選んでくださいね。
ポイント③ 照明計画
下がり天井は照明計画にもこだわりましょう。
次のようなパターンの照明が採用されるケースが多いです。
- ダウンライトのみ
- ダウンライト+間接照明
- ダウンライト+ペンダントライト
シンプルに仕上げたい、またはアクセントクロスを目立たせたいなら、①ダウンライトのみがおすすめです。
照明を目立たせたいなら、ダウンライトに間接照明やペンダントライトを組み合わせましょう。
間接照明とペンダントライトを両方採用することもできますが、照明やクロスのデザインによってはまとまりのない印象を受けることも。
目立たせたいポイントを明確にして、他の箇所はシンプルにまとめるときれいに仕上がりやすいです。
また、間接照明を施工する場合は、くぼみ部分の高さや奥行きにもこだわることが大切です。
くぼみ部分の下げ幅が小さすぎると、間接照明の光が漏れにくくなったり、照明器具の交換が大変になったりする可能性があります。
奥行きが浅いくぼみだとライン照明本体が見えてしまい、デザイン性が損なわれてしまいます。
設計士に細かな仕上がりまで確認し、納得した上で採用してくださいね。
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デザイン性に対してコスト・快適性が見合うかどうか
▼LDKの天井を高く見せたい人は、逆に折り上げ天井がおすすめ!
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下がり天井はデザイン性を高めることができる建築手法ですが、採用したことで後悔したと感じる方もいます。
下がり天井の後悔事例
- 天井が低くなりすぎて圧迫感を感じた
- 下がり天井の範囲が広すぎて部屋が狭く感じた
- 間接照明を採用したら掃除が大変だった
- 間接照明があるからとダウンライトの数を減らしたら暗かった
- 施工費用がかかった
- 下がり天井のアクセントクロスがLDKと合わなかった
- 暗めのクロスに白縁のダウンライトを採用してしまった
天井が下がることによって、広さの感じ方や明るさが通常の空間と異なるケースがあります。
また、デザイン性を高めたかったのに、選ぶ内装材や照明によってはイマイチの仕上がりになってしまったというケースも。
下がり天井を採用するときは、次の3点に注意しましょう。
- 天井からの下げ幅と施工範囲
- 内装仕上げの素材・色・デザイン
- 十分な明るさの照明計画
口頭の説明では伝わりにくいため、理想の下がり天井のイメージを画像などで設計士に共有することをおすすめします。
細部までこだわって、後悔のない下がり天井のキッチンを作ってくださいね。