土地探していると「気になる土地がいわゆる旗竿地だった」というパターンもあるかと思います。
そこで今回は、なぜ旗竿地は恥ずかしいと言われてしまうのか、その理由を解説していきます。
しかしながら、旗竿地は決して恥ずかしい土地という訳ではないんです。
そのため記事の後半では、旗竿地のメリットや旗竿地を購入するなら知っておきたいことについても合わせてお話ししています。旗竿地購入を検討中の方は、ぜひ参考にされてください。
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旗竿地とは?
まずは、旗竿地とはどのような土地なのかを説明します。
このような形をしている旗竿地は、特に土地が限られている都心部などで良く見られます。
なぜこのような土地ができるのかというと、建築基準法の中にある接道義務という項目で「家を建てるための土地は、少なくとも2m以上の幅で道路と接していなければならない」と決められているからです。
この接道義務は、もしも火事などが起こったときに、消火活動や避難経路を確保するという目的で作られています。
そしてこれを守っていないと立派な建築基準法違反になって、新築一戸建てを建てることができません。
そのため、何とかしてこの接道義務を守るために、いわゆる「竿」の部分で道路とくっつけた形になっているのが、旗竿地という訳です。
こうすることにより接道義務が満たされて、晴れて堂々と新築の許可が下りる立派な土地になるのですね。
「旗竿地は恥ずかしい」と言われるのはなぜか?
この章では、旗竿地はなぜ恥ずかしいと言われるのかを解説していきます。
まずはその理由を一言でいうと、「旗竿地はどうしても安っぽいイメージがあるから」です。
なぜ安いのかというと、旗竿地には特有のデメリットがあって、普通の土地と同じ値段では買い手が付かずになかなか売れないからです。
そこで、「旗竿地は恥ずかしい」というイメージの元になってしまっているデメリットを、5つほどお伝えしていきます。
なぜ恥ずかしい?①日当たりや風通しが悪い
日当たりや風通しはその家に住む時の住み心地に大きく関係する要素になるので、これらの環境が悪いとあまり住み心地の良い家にはなりません。
また、風通しが悪いと家本体にもあまり良いことがなく、外壁が痛んだり、カビ・コケなどが生えやすくなってしまうというデメリットがあります。
なぜ恥ずかしい?②駐車スペースが狭い
運よく旗竿地の「旗」の部分に駐車スペースを確保できたとしても、車の転回は無理で長い「竿」の部分をバックで進む必要があったりと、駐車作業が大変になります。
また、土地の都合上どうしても「竿」の部分に駐車しないといけない場合は、もっと大変です。法律ギリギリの2mの幅しかないと、駐車自体も難しいですし、乗り降りするのも一苦労です。
そしてどうしても駐車スペースが確保できない場合は、近くの月極駐車場の利用なども検討しなければなりません。
このように自家用車を持っている場合は、駐車スペースの狭さが旗竿地の大きなデメリットになります。
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なぜ恥ずかしい?③郵便ポストが遠い
郵便ポストが遠いのも、旗竿地のデメリットの一つです。
郵便ポストが遠いと、特に寒い日や雨の日など天気が悪い日は、見にいくだけで面倒です。
また、郵便ポストは道路の近くではなく家の玄関のそばに設置しても問題はないのですが、そうすると郵便屋さんやチラシ配りの人が家の敷地に入ることになってしまいます。
なぜ恥ずかしい?④雪かきが大変になる
雪の多い地域で切実な問題になるのが、雪かきが大変になることです。
旗竿地は道路から遠くなるので、雪かきが必要な場所も広くなります。
また、人力でするのは難しくて除雪機を使う必要があったり、雪捨て場が近くにないと除雪した雪の捨て場所にも困る可能性があります。
なぜ恥ずかしい?⑤風水的に良くない
これは気にする人、気にしない人ではっきりと別れると思いますが、風水的には旗竿地はあまり良い土地とは言えません。
風水では気の循環を良くするために、なるべくキレイな形をした土地や、日当たり・風通しが良い土地の方が良い言われていますので、旗竿地ではどうしてもその条件を満たすことができなくなります。
そのため、風水や家相を特に気にする人であれば、この部分もデメリットの一つになります。
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「旗竿地は恥ずかしい」なんてことはないです
ここまで、旗竿地がなぜ恥ずかしいと言われてしまうのか、その理由について解説してきました。
旗竿地には確かに先ほどお話ししたようなデメリットがあるのですが、それが決して「旗竿地が恥ずかしい」ということにはなりません。
なぜならば、旗竿地はデメリットだけではなく、旗竿地だからこそのメリットもあるからです。
そこでこの章では、旗竿地ならではのメリットをお伝えしていきます。
旗竿地のメリット①利便性の高い土地を安く買える
家を建てる際は、駅からの距離や買い物などの利便性を最重要ポイントにおいて探す場合も多いです。
でもそんな土地はみんな欲しいと思っているので、必然的に人気が出て土地の値段も高くなります。
そのため、希望のエリアは予算オーバーで買えないといったことも出てくるでしょう。
しかし、旗竿地であれば土地の値段が安いので、利便性の高い土地を予算内で買える可能性があります。
旗竿地のメリット②固定資産税が安い
注文住宅は、家を建ててからローン以外にもいろいろなお金が掛かります。
そのうちの一つである固定資産税は家と土地にかかる税金ですが、平均で年間10〜15万円という決して小さくはない金額が掛かります。
そのため、固定資産税が安くなるというのは地味に嬉しいメリットになります。
旗竿地のメリット③家本体にお金をかけられる
土地が安くなった分、全体の予算配分を家に回すことができます。
そのため、予算的に厳しいかなと思っていた憧れの大手ハウスメーカーの家に手が届くかもしれません。
また、土地代を節約できたことで、家の設備や内装をより豪華にできるというメリットもあります。
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旗竿地のメリット④道路から遠くて良いこともある
旗竿地はその特性上どうしても道路と家が離れた形になりますが、逆にそれによって下記のようなメリットが発生します。
- 道路からの騒音が軽減される
- 通行人の目が気にならない
- 子供の安全が確保しやすい
このように、道路からの距離が遠いことにより静かな環境になったりプライバシーが守られたりと、旗竿地には思わぬメリットがあります。
また、道路から遠くて出入りできる場所も限られているので、子供が家の外に出た時に急に道路に飛び出してしまうというリスクを軽減できます。
旗竿地を購入するなら知っておきたいこと
ここまでは、「旗竿地は恥ずかしいのか?」という点に重点を置いてお話ししてきました。
そのため、メリット・デメリットを総合的に判断して「旗竿地を購入する」という選択も全然アリです。
しかし、旗竿地には購入する際に知っておきたい注意点というものもあります。
そこで最後には、旗竿地を買うと決めた場合もこれだけは知っておいて欲しいという注意点をお伝えしていきます。
知っておきたいポイント①家の建築に制約ができる
例えば大手ハウスメーカーの商品の中には、工場である程度組み立ててから現地へ運ぶといったパターンで建築するものがあります。
ただ、その場合は輸送や建築の際に大きなトラックや重機が必要になるので、旗竿地だとそれらが入れずに建築不可能と判断される場合があります。
また、建築可能な場合でも、建築基準法で定められている隣の家との距離や採光条件を確保するために、自分の思った通りの間取りの家にできない可能性もあります。
そのため、旗竿地を購入予定の場合は、どのような家ならば建築可能なのかをハウスメーカーにしっかりと確認しておく必要があります。
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知っておきたいポイント②工事費が高くなる可能性がある
土地が安いので価格帯の高いハウスメーカーのおうちを狙えるのは良いことなのですが、予想外に工事費が高くなることがあるので、事前に見積もりを取って費用の確認をしっかりと行いましょう。
そして旗竿地で家を建てる場合に工事費が高くなってしまうのは、主に下記の3点の影響です。
- 重機が入れずに手作業になる
- 家の形が歪になる
- インフラ設備の引き込み費用
1つ目は、重機が入れずに家の建築が手作業になることです。
家の間口が狭いので必要な資材や機械を人手で運ぶ必要が出てくるので、作業効率が悪くなり工事費が上がります。
2つ目は、家の形が歪になることです。
家本体はなるべくキレイな四角い形をしている方が工事費が安くなりますが、旗竿地は先ほどお話しした通りいろいろと制約ができて、どうしても歪な形の家になってしまいがちです。
そうなると、同じ大きさでも四角い形の家より工事費が割高になります。
3つ目は、電気・ガス・水道といったインフラの引き込み費用が高くなる可能性があることです。
すでにそれらの設備が引き込まれていれば良いのですが、新たに引き込む必要がある土地だと、道路から遠いのでその分工事費も高くなります。
以上のような理由で工事費が高くなる可能性が高いので、思わぬ予算オーバーにならないように注意する必要があります。
知っておきたいポイント③隣人トラブルには要注意!
特に注意が必要なのは、旗竿地の「竿」の部分の土地に塀などの明確な仕切りがなく、ただ単に平坦な状態で隣と接している場合です。
この場合は隣との境界がはっきりと区別できず、どちらかが越境して土地を使っていたり、ここに車を停めようと思っている場合はお互いの車が近くなったりして、何かとトラブルが起きやすくなります。
また、道路から離れているからといって庭でバーバーキューをしたり子供を遊ばせたりしていると、騒音や匂いで隣の人から苦情が来る可能性もあります。
もしせっかく夢の新築一戸建てのマイホームを建てても、その後に隣人トラブルが発生したら幸せな生活どころではなくなりますので、旗竿地を買うと決めた場合は、無用な隣人トラブルが発生しないように気をつけておく必要があります。
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まとめ:良い立地を安く買えるのは大きなメリット
本記事のまとめです。
旗竿地が恥ずかしいと言われる原因となっている旗竿地のデメリット
- 日当たりや風通しが悪い
- 駐車スペースが狭い
- 郵便ポストが遠い
- 雪かきが大変になる
- 風水的に良くない
旗竿地は決して恥ずかしくないと言える旗竿地のメリット
- 利便性の高い土地を安く買える
- 固定資産税が安い
- 家本体にお金をかけられる
- 道路から遠くて静か
- 通行人の目が気にならない
- 子供の飛び出しの心配が少ない
旗竿地を購入する際には知っておきたいこと
- 家の建築に制約ができる
- 工事費が高くなる可能性がある
- 隣人トラブルには要注意!
旗竿地は決して恥ずかしい土地という訳ではなく、メリットもたくさんあって十分検討の余地がある土地です。
そのため、旗竿地だからといった理由でその土地を諦めるのはもったいないです。
メリット・デメリット・注意点を理解し総合的に判断した上で購入するのであれば、全く問題ありませんよ。