- ガスとIHで迷ってるんだけど、どっちが優秀なの?
- コスト面…安全面…調理面…。比べることがたくさんあって分からない…。

こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
マイホームでは、ガスコンロを採用しようかIHを採用しようか迷っている人も多いのではないでしょうか。
次のような考えや不安を持っている方が多いようです。
- 今までガスコンロしか使ったことがないからIHが使いこなせるのか不安
- オール電化希望だけどガスコンロも気になるな
- IHって火力が弱そう
今回はガスをIHをいろいろな観点から比較してみました。
あなたにとってベストなコンロはガスとIHどちらなのか検討していきましょう。
ガスとIHを色んな観点から比較してみた
ガスとIHを比較する上での前提条件をお伝えします。
今回はLIXILの中グレードのキッチン「アレスタ」で上位グレードのガスコンロ・IHヒーターを比較しました。
ガスコンロ:リンナイ製 3口コンロ・スタイリッシュタイプ(R3736E1W7T)
IHヒーター:日立グローバルライフソリューションズ製 オールメタルタイプ(HT-M200XTWFW)
共通仕様:間口75㎝タイプ・無水両面焼グリル・ガラストップ
参考資料⇒20アレスタカタログ|LIXIL
参考資料⇒20アレスタ商品ガイド|LIXIL
では項目ごとに比較していきます。
初期費用
ガスコンロの方が安い!
カタログに記載されている本体価格を比べます。
- ガスコンロ:36.1万円
- IHヒーター:41万円
IHヒーターの方が5万円ほど費用が高いです。
商品全体を見ても全体的にガスコンロの方が価格が低いため、初期費用はガスコンロを選んだほうが安くすみます。
掃除のしやすさ
IHヒーターの方が掃除がしやすい!
どちらもガラストップのため掃除はしやすいです。
しかし、ガスコンロにはバーナーがありますので、凹凸が多く拭きあげがしにくいです。

また、ホーロータイプのガスコンロを選ぶと価格は低くなりますが、汚れが落ちにくいので掃除のしにくくなってしまいます。
対してIHヒーターは凹凸が全く、取り外して洗う物もありません。
ササっと拭きあげれば掃除が終わります。
ランニングコスト
ガスコンロの方が安い!
ガスコンロのガス消費量とIHヒーターの電気消費量からランニングコストを計算します。
どちらも手前右のコンロを1時間使用したと仮定します。
★ガスコンロ
ガス消費量 4.2kw(LIXIL アレスタカタログ記載)
計算式 出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
※1kW=3.6MJ/h,ガス発熱量は東京ガスの都市ガスで45MJ/㎥、ガス料金151.74(円/㎥)
4.2(kw)×3.6(MJ/h)×1(h)÷45(MJ/㎥)×151.74(円/㎥)=50.98(円/h)
ガスコンロの電気代は1時間で50.98円でした。
参考サイト⇒ガス代を計算して節約しよう|エネチェンジ
★IHヒーター
電気消費量 3.2kw (LIXIL アレスタカタログ記載)
計算式 出力(kw)×時間(h)×電気代25.8(円)
※電気代 東京電力スマートライフプラン(午前6時~翌午前1時まで25.8円)
3.2(kw)×1(h)×25.8(円)=82.56(円/h)
1つのコンロを1時間使うと、30円以上ガスコンロの方が安いことが分かりました。
料金プランや使い方によっても異なりますので、自分たちの使い方で事前にシミュレーションしてみるといいでしょう。
安全性
両者引き分け!
安全性はドローという結果になりました。
一般的にはIHヒーターは安全性が高いという認識があると思います。
しかし、IHヒーターにはガスコンロとは別の危険性があります。
それぞれの安全性と危険性について考えます。
- ガスコンロの安全性
- 火がついているのが目視でわかる
- 油の温度の上昇が緩やかなので油が発火しにくい
- ガスコンロの危険性
- 火が出るので衣服やこぼれた食材に着火する危険性がある
- トッププレートではなく、側面に操作レバーがついているコンロがほとんどなので、子供がいたずらする危険性がある
- IHの安全性
- 火が出ないので衣服などに着火することがない
- 油の温度を数値で確認・管理できるので安全
- IHの危険性
- 急激に高温になるので油の温度が370℃を超えて発火しやすい
- トッププレートが熱いのに気づかず触ってしまう可能性がある
どちらも安全性と危険性を持ち合わせています。

【調理】焼く
両者引き分け!
ただフライパンで食材を焼くだけであれば、機能的に差はありません。
どちらも問題なくおいしく焼き上げることができます。
そのためドローという結果となりました。
【調理】炒める
ガスコンロの方が優秀!
ガスコンロの場合、炎が鍋を包み込むように加熱するので、食材全体をバランスよく炒めることができます。
また、フライパン自体を振ることもできるため、食材を均等に混ぜて料理することが可能です。

対してIHは、フライパンを振ることがないので、食材をバランスよく加熱することができません。
炒め物をしてもしっとりとした食感に仕上がることが多いでしょう。
【調理】煮る
IHヒーターの方が優秀!
煮る料理にはIHヒーターの方が向いています。
なぜならIHヒーターは、数値で温度管理ができるため、火力調整をしなくてもおいしく仕上がるからです。
また、電磁気で加熱するため設定した温度まで素早く上昇します。

単純にお湯を沸かすときでも、ガスコンロよりもIHヒーターの方が早くお湯が沸きます。
ガスコンロの場合は、自分の目で見て火力を調整しなければなりません。
IHヒーターと比べると、煮る料理はあまり向いていません。
耐久性
ガスコンロの方が耐久性は高い!
ガスコンロの方が耐久性は高いです。
なぜなら、ガスコンロにはごとくがついているからです。
ごとくがついていると、フライパンなどが直接トッププレートに触れることがないため、傷づきにくく長持ちします。
対して、IHは直接トッププレートに調理器具を置くので、傷がつきやすいです。
フライパンを振れない分、上下左右に動かす方も多く、IHに擦れた跡がついてしまう家庭もあります。
また、衝撃によって割れやすいので、重いものを落とさないように注意しましょう。
レンジフードの掃除のために、トッププレートの上に乗ることも避けてください。
ただ、本体の耐用年数はどちらも10年前後です。

機能性
IHヒーターの方が充実している!
LIXILアレスタのカタログに記載されている、ガスコンロとIHの機能をお伝えします。
どちらも様々な機能がありますが、機能性の多さと内容の充実度で、IHヒーターの勝利としました。
ガスコンロの代表的な機能
- 音声ガイド
- 感震機能
- 自動料理機能(おかゆ・炊飯・湯沸かし)
- 揚げ物温度調節機能
- 早切れ防止機能
- コンロ調理タイマー
- 鍋なし感知機能
- 天ぷら油過熱防止機能
- 焦げ付き消火機能
- 立ち消え安全装置
- コンロ消し忘れ消火機能
- コンロ点火確認表示
★ガスコンロの機能の特徴
目を離した際に吹きこぼれなどがないような安全機能が備わっています。
また、消し忘れや子供のいたずらでの着火を防ぐように、コンロ消し忘れ消火機能も付いています。
IHヒーターの代表的な機能
- 光・温度センサー
- 光・揚げ物温度調節
- 4熱源同時使用
- 4色LED火力表示
- 音声ガイド
- ワンタッチ火加減操作
- 丸洗い排気口カバー
- 独立式タイマー
- 節電モード
- 自動調理機能(煮込み・炊飯・湯沸かし・保温)
- フライパン焼き物温度調節機能
- 鍋なし自動OFF機能
- 切り忘れ防止機能
- 小物探知機能
- 揚げ物そり鍋探知機能
- 過熱防止機能
- 空焼き自動OFF
- 高温注意表示
- チャイルドロック
★IHヒーターの機能の特徴
電気家電の分、光で火力や温度をお知らせしてくれる機能がついています。
また、火が目で見えないので、切り忘れや空焼きに備えた安全機能がついています。
さらに、自動調理機能に煮込みや保温もついている点もガスコンロより優れています。
私のおすすめはIHヒーターです
私はIHヒーターをおすすめします。
理由は次の2点です。
- 温度管理がしやすい
私は料理が得意な方ではないため、温度の管理などがよりしやすいIHの方が使いやすいです。
また、IHヒーターでは煮込みの自動調理機能があるので、他の家事とも並行しやすく使い勝手がいいです。
- 掃除がしやすい
IHヒーターのお手入れの楽さも大きな魅力です。
トッププレートが平らなIHヒーターでは、サッと拭くだけでお手入れが完了するので、毎日掃除をする習慣が身についています。
私の場合は、ガスコンロのごとくの清掃がとても手間に感じてしまいました。

ガスとIHはどっちが良い?徹底比較まとめ
比較結果をまとめます。
ガスコンロ | IHヒーター | |
初期費用 | ◎ | |
掃除のしやすさ | ◎ | |
ランニングコスト | ◎ | |
安全性 | 〇 | 〇 |
【調理】焼く | 〇 | 〇 |
【調理】炒める | ◎ | |
【調理】煮る | ◎ | |
耐久性 | ◎ | |
機能性 | ◎ | |
結果 | 4勝3敗2分 | 3勝4敗2分 |
非常に接戦でしたね!

IHを使ったことがないので慣れないという方もいますが、毎日使っていればすぐに慣れます。
自分が重視したい項目がより優れている方を選んで、毎日楽しく料理をしましょう。
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