こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
キッチンは開放感を出したいけど、生活感が出る手元はしっかりと隠したい。
こんな要望を持っている方、多いのではないでしょうか。
「開放感を出す」と「生活感を隠す」という相反する2つの要望を叶えるためには、キッチン前に立ち上がりの壁を作るという方法があります。
ちょっとした高さの壁を立ちあがらせることで、キッチンの開放感はキープしつつ、手元はしっかりと隠すことができます。
では、ちょっとした高さの壁とは、何センチのことを指すのでしょうか。
ちょっとだから5cm?手元を隠すためには30cmくらい必要?
今回はキッチンの立ち上がりの高さについて、徹底解説します。
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キッチンの立ち上がりの高さは何cmくらいが良い?
キッチンの立ち上がりの高さのおすすめは、ずばり20cm±5cmです。
つまり、15~25cmの高さを選ぶと「開放感を出す」と「生活感を隠す」を実現した、使いやすいキッチンになるでしょう。
それ以上・以下になると、「開放感のないキッチン」または「生活感丸出しのキッチン」になってしまいます。
それでは、15cm・20cm・25cmの3段階に分けて、おすすめな使い方やどんな人に向いているのかを解説します。
★キッチンの立ち上がりが15cm
立ち上がりが15cmの壁は、次のような方におすすめです。
- 立ち上がり壁の上にカウンターをつけて、完成した料理の受け渡しをしたい
カウンターをつける場合、高さの低い立ち上がり壁の方が皿を置きやすいです。
また、ダイニング側からも取りやすいため、子供も手伝いやすくなります。
- 身長が低い
身長が150cm前後の方は、立ち上がり壁が高いとダイニングが見えにくいことがあります。
また、立ち上がり壁に料理を置くときも、不便さを感じることがあります。
そのような方は低めの15cmの高さを選びましょう。
★キッチンの立ち上がりが20cm
お客様からの要望がない限りは、20cmの立ち上がり壁を作るメーカーが多いです。
特にこだわりがない場合は、20cmを選んでおけば間違いないでしょう。
高さが20cmあれば手元は隠れますし、圧迫感のないリビングを作ることもできます。
★キッチンの立ち上がりが25cm
ちょっと高めな25cmの立ち上がり壁は、次のような人におすすめです。
- 手元を確実に隠したい
立ち上がり壁が25cmあれば、ダイニング付近に近寄ってもキッチンの手元は見えにくいです。
生活感が出やすい調味料や細かな調理器具が出ていても、すっきりとしたキッチンという印象を与えることができます。
- 立ち上がり壁にコンセントやニッチをつけたい
キッチンの実用性を高めるために、手元にコンセントやニッチを検討している方も多いと思います。
そのような場合は、少し高めの立ち上がり壁がおすすめです。
置きたい調味料や採用したいコンセントの口数を考え、必要な高さを設計士と相談しましょう。
▼立ち上がり壁にニッチは相性抜群!
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立ち上がりが高いと以下のデメリットがあります
立ち上がり壁を高くしすぎると、次のようなデメリットがありますので気を付けましょう。
立ち上がり壁が高いデメリット
- キッチンに圧迫感が出る
- キッチンからダイニングの様子が見えない
- 立ち上がり壁の上のカウンターが使いにくい
高いデメリット①キッチンに圧迫感がでる
開放感を出したくて対面キッチンにしたのに、壁が高すぎると圧迫感が出てしまう可能性が高いです。
特にリビング側から見たときに、立ち上がり壁を濃い色のクロスなどで仕上げると、かなり空間が狭く感じます。
高めの立ち上がり壁を選ぶ方は注意しましょう。
高いデメリット②キッチンからダイニングの様子が見えない
立ち上がり壁が高すぎると、ダイニングで勉強している子供の様子がわからない可能性があります。
もちろんキッチンを使う人の身長にもよります。
ダイニングの様子を見たいという方は、ベストな高さを設計士に相談してみましょう。
高いデメリット③立ち上がり壁の上のカウンターが使いにくい
料理の配膳を楽にするために、立ち上がり壁カウンターをつけた場合、壁が高すぎると使いにくいです。
キッチン側からもダイニング側からも使いにくい理由を確認してみましょう。
- キッチン側
キッチンの奥行きは60~65cm、さらに立ち上がりの壁が30cm以上あっても、料理を置くことはできます。
しかし、汁ものなど料理は置くときに、傾いてこぼれてしまう可能性があります。
また、高さがあるので不安定に感じてしまい、あまり使わなくなってしまうこともあります。
- ダイニング側
ダイニング側は子供にとって使いにくいです。
料理の配膳を手伝ってもらおうと、立ち上がりの壁に料理を置いたとします。
ダイニング側から食器を取ろうとする場合、高さは何センチになるでしょうか。
キッチンの高さは80~90cmに設定する方が多いです。
そこから立ち上がり壁が30cmプラスされると、110~120cmになってしまいます。
すると、子供の肩より上にカウンターがあったり、子供の身長よりカウンターの方が高い場合もあります。
このような状況で配膳を手伝ってもらうことは危険です。
以上のことから、高すぎる立ち上がり壁ではカウンターをつけても、使いにくいということが分かります。
立ち上がりが低いと以下のデメリットがあります
立ち上がり壁が低すぎてもデメリットがあります。
立ち上がり壁が低いデメリット
- 手元が見える
- 水ハネや油ハネをする
- ニッチやコンセントをつけることができない
低いデメリット①手元が見える
手元を隠そうとして立ち上がりの壁をつけたのに、低すぎて手元が見えてしまう可能性があります。
特に10cm以下にすると必ず見えます。手元を隠したい場合は、20cm以上をおすすめします。
低いデメリット②水ハネや油ハネをする
立ち上がりの壁は低すぎると、水ハネ・油ハネをする可能性があります。
リビングやダイニングにはねてしまうと、掃除に手間がかかります。
さらに、家族に油がはねるとケガをすることもあり大変危険です。安全面を配慮するのであれば、高めの立ち上がり壁を選びましょう。
低いデメリット③ニッチやコンセントをつけることができない
立ち上がり壁が低すぎると、ニッチやコンセントをつけることができません。
ニッチは作れたとしても、物を収納できるほどの高さは取れないため、使われない空間になってしまうでしょう。
立ち上がり壁周りに採用すると便利なオプションや設備5選
採用したいオプション・設備
- ニッチ
- コンセント
- カウンター
- タイル
- アクセントクロス
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①ニッチ
費用 5,000円~1万円
ニッチとは壁の厚みを有効利用した、収納や飾り棚のことです。
立ち上がり壁をくり抜いて、作ることが可能です。
キッチン側につければ、調味料を入れておくことができます。
また、ダイニング側につけることで、ティッシュや醤油などの食事の際によく使う物を入れておくこともできます。
②コンセント
費用 3,000~5,000円
コンセントもあると便利な設備です。
キッチンにつけることで、ハンドミキサーなどの調理器具をキッチンの作業台で使うことができて大変便利です。
ただし、水がはねる危険性があるため、カバーのついているものや防水タイプを選択しましょう。
また、ダイニングテーブルの高さに合わせてコンセントをつけても便利です。
タコ焼き器などの調理家電がとても使いやすくなります。
③カウンター
費用 3~8万円
一般的に立ち上がり壁の上は、笠木という建材で仕上げられます。
笠木や壁の幅に合わせて施工するため、大きいお皿などははみ出してしまいます。
しかし、カウンターをつければ安定感が出て、安心してお皿を置くことができます。
また、カウンターを立ち上がり壁の上ではなく、途中につけることもできます。
ダイニング側に床から70cmくらいの高さでつければ、子供の勉強スペースや、朝食時などのちょっとした食事スペースとしても活用できて便利です。
④タイル
費用 5万円~50万円
立ち上がり壁ならではの装飾がタイルです。
施工する面積やタイルの種類によって、金額に大きな差が出ます。
アイランドキッチンのような立ち上がり壁のないタイプは、キッチンの4面がキッチンパネルで施工されているため、タイルを上から施工することができません。
しかし、造作の立ち上がり壁であれば、可愛いタイルを施工することができます。
立ち上がり壁が高いほど、存在感が大きい素敵なキッチンに仕上がるでしょう。
ただし、タイルの上は滑るので、皿などの食器類は置かないようにしてください。
⑤アクセントクロス
費用 5,000円~1万円
タイルよりも安価にできるオプションが、アクセントクロスです。
クロスは色や柄が豊富なため、自分のお気に入りの雰囲気を作り出すことができるでしょう。
また、キッチンのカップボードの色を意識してコーディネートをすることで、素敵なLDKを作り出すことが可能です。
立ち上がり壁は使い勝手抜群!ママの味方です
キッチンの立ち上がりの壁は高すぎても低すぎてもだめです。20±5cmという数値を頭に入れておくといいでしょう。
もし、その範囲を超える高さにしたい場合は、机上の打合せだけで終わらせないようにしてください。
実際の高さを必ず体感することをおすすめします。
自分の身長や立ち上がり壁をつける目的を考えて、ベストな高さの立ち上がり壁を作っていきましょう。