こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
マイホームを建てる上で、家事が楽になる&時短になる家というキーワードは、常に要望の中で上位に入ります。
最近では共働きの家庭も多く、少しでも家事を短い時間で終わらせたいという思いが強いです。
また、小さなお子様がいる家庭では、子供が落ち着いている間にパパっと家事をこなす工夫をしている方もたくさんいます。
家事を楽に短く行うための秘訣は、間取りを工夫することです。
ほんの少しの工夫であなたの家事の効率がぐっと向上する可能性があります。
これから長い間住み続けていくマイホームだからこそ、家事楽&時短な家についてしっかり考えてみましょう。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
\ 安くて信頼できるメーカーが見つかる! /
- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
\ 40万人以上が利用!安心の大手サイト /
家事が楽&時短になる間取りランキングBEST10
今回は、家事を楽にする&時短になる間取りのランキングをお伝えします。
自分の家事に合いそうな間取りがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
【第10位】ランドリールームは広めな空間を作る
室内干しができる空間を作る場合は広めに取りましょう。
打合せの段階では、図面上に室内物干しの表記しかされていないため、広い空間をイメージしているしている方は多いです。しかし、実際は30~40cmの幅のある洋服をたくさん干さなければいけません。
また、通常のハンガーだけでなく洗濯ピンチがたくさんついているタイプのハンガーでは更に幅を取ってしまいます。
さらに、洗濯物を干すためには、おとな1人が余裕で移動できるスペースも必要です。
そう考えると、ランドリースペースには広さが必要ということがわかってもらえると思います。
広さが取れない方は、家事スペースや洗面所、和室などの他の空間と共有して広さを確保しましょう。
また、設計士と打合せをするときは広さだけではなく、室内物干しの取り付け位置についてもしっかり話し合い、使いやすい位置に設置してもらってください。
【第9位】階段には踊り場をつける
階段に踊り場をつけると、階段の掃除が楽になります。
踊り場とは、階段の上り下りの際に方向転換する段を、幅広く取った場所のことです。
学校などの階段で、階と階の途中に広くなっている空間をイメージするとわかりやすいです。
掃除がしやすい理由は2つです。
- 安定して掃除機をかけることができる
階段は床の高さが1段ずつ違うので、掃除機をかけるのがとても大変です。
しかし、階段の中間地点に踊り場があれば、踊り場に立って安定した態勢で掃除機をかけることができます。
踊り場をうまく使って掃除機をかければ、怪我の心配もなく途中で一息つけるので階段掃除が楽になります。
- 隅々まで掃除ができる
階段に踊り場をつけない場合、階段の方向転換をする場所は、2段周りか3段周りにしなければなりません。
すると、途端に階段掃除が嫌になってきます。
なぜなら、2段周りや3段周りにすると階段の隅が鋭角になってしまうからです。角が鋭角だと掃除機の柄の先が届かず、奥まできれいに掃除をするのは大変です。
踊り場の場合はきれいな正方形か長方形なので、角まで掃除機がかけやすいです。
そのため、隅々まで掃除のしやすい踊り場をおすすめします。
【第8位】家事スペースを作る
家事スペースを作ると家事の時短につながります。
おすすめは、洗濯物を干している場所の近くに、小上がりの畳コーナーの家事スペースを作ることです。
使い方としては次の4点です。
畳コーナーの家事スペースでできること
- 洗濯物をたたむ
- アイロンをかける
- 裁縫などをする
- 子どもを遊ばせておく
- 洗濯物をたたむ
洗濯物をたたむ場所として使うことができます。
畳コーナーは座ったまま作業ができるので楽です。
たたみ終わった洗濯物は、家族ごとに分けてそのまま畳コーナーに置いておいて、自分の服は自分で部屋まで持っていく家族ルールを作れば家事の負担が1つ減ります。そのためには、家族が自分の部屋へ行く通り道に、家事スペースを設置することが重要ポイントです。
また、すぐにたたむ時間がない場合は、洗濯物の一時的な取り込み場所としても活用できます。
- アイロンをかける
洗濯物を干している場所のすぐ近くに家事スペースがあれば、取り込んですぐにアイロンがけができます。
また、取り込んでいる間にアイロンを温めておけばほんの少しですが時短につながります。
家事スペースにちょっとした収納をつけておけば、アイロンなどもすっきり収納できて便利です。
- 裁縫などをする
ボタンが取れた時や服をちょっとお直しする場合も、家事スペースは有効的です。
畳コーナーにカウンターをつけておくと便利です。
他にも、家計簿をつけたり、家事の合間に休憩をする空間としても使えます。
家事スペースを自分好みの畳の色やクロスの柄で仕上げれば、家事の憂鬱さがほんの少し和らぐはずです。
- 子供を遊ばせておく
洗濯物を干しているときやたたんでいるときに、子供も一緒に畳コーナーへ連れてきて遊ばせておくことができます。
常に目が届くので、安心です。
畳コーナーで子供を遊ばせつつ、家事を進めてしまいましょう。また、子供が小学生くらいになったら、洗濯物をたたむのと宿題のどちらが早く終わるか勝負をするなどのゲームをしてもいいと思います。
子供も宿題に一生懸命になるので、家事の効率も上がります。
-
畳コーナーは小上がりかフラットか?どちらを選ぶべき?【徹底比較】
続きを見る
【第7位】キッチン横にダイニングテーブルを置く
キッチンの横にダイニングテーブルを置く間取りも、料理の時短につながります。
メリットは2点です。
- 料理の配膳、後片付けがラク
キッチンのすぐ横にダイニングがあるので、料理の配膳や後片付けが最短距離で行えます。
キッチンの前にダイニングテーブルを置いてしまうと、キッチンをぐるっと回ってテーブルまで行かなければならないので手間になります。
横であれば数歩動けばダイニングへ着きますので、時短につながります。
- 食材の一時的な置き場として使える
食材をたくさん使うときにいちいち冷蔵庫から出すことは手間ですよね。
しかし、冷蔵庫を何度も開け閉めすると、冷蔵庫内の温度が上がってしまい余計な電気代がかかります。節電のために、キッチンの作業スペースに食材を一気に出そうとすると、まな板や他の調理器具を置く場所が狭くなり、料理の効率は下がります。
そんな時に、隣にダイニングテーブルがあれば、一時的にテーブルの上に食材を出しておくことができます。
もちろん料理が完成するときにはダイニングテーブルに出した食材はきれいになくなっているため、食事のときに邪魔になることもありません。
料理の時短と電気代の節約につながって一石二鳥です。
【第6位】玄関とキッチン、玄関と日用品収納を近づける
玄関とキッチン、玄関と日用品収納を近づける間取りもおすすめです。
なんの関係があるの?と感じた方も多いと思いますが、実はある家事を楽にします。
それは、買い出しした物をしまうタイミングです。
例えば、次のような物を買い溜めした時に、運ぶのに苦労した記憶はないでしょうか。
- 水
- 米
- 大容量の調味料
- 大量の洗剤の買いだめ
他にも日常的な食料や日用品を買った時でも、重いのにわざわざ遠くの場所まで運ぶのはとても大変です。
勝手口を活用する方もいますが、駐車スペースから遠いと余計に苦労する場合も多いです。
洗濯や掃除などの家事ももちろん大変ですが、買い出しのような細かい家事でも苦労していることはたくさんあります。
少しでも楽にする工夫をしましょう。
【第5位】様々なところに掃除用具置き場を作る
様々なところにクイックルワイパーやコロコロのような簡単に使える掃除用具を置いておくことをおすすめします。
特に髪の毛が気になる洗面所や床の汚れが気になるトイレなどは必須です。
自分が使った後にサッと掃除できる場所に掃除用具があれば、家族も掃除しやすいです。
ドライヤーやヘアセットをした後にクイックルワイパーをかけるルールにしておけば、清潔な状態が保たれます。
また、お風呂に窓の水切りを置いておいて、入浴後に鏡の水を切るルールを作っておけば、鏡の水アカを防ぐことができます。
【第4位】適材適所の収納を心掛ける
掃除は2つの工程に分かれています。
1つ目は汚れを落とすための掃除、2つ目は物をしまうための掃除です。
適材適所の収納を考えてプランニングをすれば、2つ目の物をしまうための掃除が格段に楽になります。
必ずしも大きな収納を作る必要はありません。自分が必要な場所に必要な量の収納を作ればいいのです。
取り入れやすい2つの例をお伝えします。
適材適所の収納スペースの例
- 玄関にコートクロークをつける
- リビング内には高さを工夫した収納をつくる
- 玄関にコートクロークをつける
玄関にコートクロークをつけると、家族が帰ってきたときに玄関でコートを脱ぎ、クロークにコートをかける習慣が付きます。
逆に玄関にクロークがないと、リビングでコートを脱ぎソファやダイニングチェアに置くような生活になってしまいます。すると、家族のコートを片付ける手間が増えます。コートをきちんとかけておく習慣がないと服が傷みやすく、クリーニングや買い替える頻度が増えてしまいます。
玄関にクロークがあれば問題は解決し、家事の手間削減と節約につながります。
- リビング内には高さを工夫した収納を作る
リビング内には家族みんなが使う物が結集します。
そのため、高さにこだわった収納を作ることをおすすめします。
低い位置は子供用収納
子供が自分でおもちゃを片付けることができるように、低い位置に収納を作りましょう。
ボックスにローラーの付いた収納を作れば、ボックスをそのまま引き出しておもちゃ箱としても使うことができます。
また、小学校や中学校に上がった後でも、ゲームや勉強用具を入れて使うことが可能です。
子供専用の収納ボックスを1つ作っておけば、子供も自分の物はそのボックスにしまう習慣が付きますのでリビングがきれいに保たれます。
毎日使う物は奥様の腰~目線の高さに
毎日使う物は奥様の腰~目線の高さに収納できるような棚を作りましょう。
この高さは、膝を曲げる必要も台に乗る必要もない高さです。
そのため、ストレスなく物の出し入れができます。
毎日使ったり、急ぎで使いたいものはすぐ手の届くところにあると、しまうのも楽なので収納する習慣が付きます。
決まったものを決まった場所に収納する習慣がつくと、物をなくして探す時間も省くことができます。
浮かせることができる家具は浮かせると掃除が楽
テレビ台や収納の高さを工夫すると掃除が楽になります。
最近では、壁に施工できるテレビ台や収納もあります。
LIXILのヴィータスという商品は有名です。
壁付にすれば床面がすっきりしますので掃除がしやすくなります。
【第3位】キッチンと洗面所を近づける
家事動線として有名なのが、キッチンと洗面所の場所を近づけた間取りにすることです。
この間取りが人気な理由は、家事が忙しい時間帯はキッチンと洗面所の行き来が多いので、時短につながるからです。
朝・夕の行動パターンの一例をお伝えします。
朝のママの動き
- 自分の身支度を整える(洗面台)
- 朝食の準備(キッチン)
- 子供の準備を手伝う(洗面所)
- 洗濯機を回す(洗面所)
- 朝食の皿を洗う(キッチン)
夕方~夜のママの動き
- 夕飯の用意をする(キッチン)
- 風呂を洗う(洗面所)
- 夕飯の食器を下げる(キッチン)
- 子供を風呂に入れる(洗面台)
- 皿洗い(キッチン)
他にもいろいろな空間に移動はしますが、キッチンと洗面台へ行き来する回数は圧倒的に多いです。
キッチンと洗面台の動線を短くすることで、移動のストレスを感じにくく時短にもつながります。
また、キッチンから洗面所が見えると、子供がきちんと手を洗えているか、歯を磨けているかを、家事をしながら確認することができます。
【第2位】洗濯物を「洗う→干す→たたむ→しまう」を同じ階でやる
洗濯の工程4ステップ
- 洗う
- 干す
- たたむ
- しまう
この4ステップを、同じ階でできると家事が格段に楽になります。
室内干しや庭に洗濯物を干すことに抵抗がない方は、1階でまとめることをおすすめします。
なぜなら、階段で移動する手間が省けるからです。
しかし、1階に家族全員の洋服をしまう場所を作ると、1階の面積がかなり大きくなってしまうので、現実的でない家庭も多いです。
そのような場合は、全て2階で行うという選択肢もあります。
2階に洗面所とお風呂を持っていき、バルコニーで洗濯物を干せば、全て2階で完結できます。
-
2階お風呂は後悔する?メリット・デメリット総ざらい
続きを見る
しかし、洗面所を2階に持っていくとキッチンとの位置が遠くなってしまいます。
洗濯の家事は楽になるかもしれませんが、他の家事との連携は難しくなってしまいます。
1番の方法は平屋を建てることです。平屋ならば、洗濯の4ステップはすべてワンフロアにまとめられ、キッチンと洗面所を近づける間取りも実現できます。
また、洋服の収納を個人の部屋にするのではなく、家族全員の洋服がしまえるファミリークローゼットを採用すれば、さらに家事の時短につながります。
-
ファミリークローゼットの広さは何帖が良い?メリット・デメリットも解説
続きを見る
【第1位】家の中に行き止まりを作らない
家事楽&時短を実現する間取りの1位は、以前から人気のある回遊動線でした。
家の中をぐるぐると回ることができる回遊動線は、家事の時短とストレス軽減につながります。
家事動線の間取りをベースに、近くにあると時短につながる空間をつなぎ合わせて、間取りを作っていきましょう。
回遊動線を採用すると次のようなメリットがあります。
- 掃除をするときに行き止まりがない
掃除機やクイックルワイパーで掃除をするときに行き止まりがあると、同じ場所を行ったり来たりしなければならないので時間がかかります。
しかし、行き止まりがなくてぐるぐると回れる動線であれば、家の中をぐるっと1周するだけで床の掃除が終わります。
- 色々な空間に行きやすい
回遊動線であれば自分が行きたい空間へ2方向からアクセスができます。
例えば、洗面所に行きたい場合、料理をしていたならキッチンから、帰ってきたばかりなら玄関から行くことができるので移動が楽です。
家事が楽になる間取りの絶対的なルール
家事楽な家をつくるための、絶対的なルールをお伝えします。
- 行き来する回数の多い空間同士を近づける
今回のランキングで、玄関とキッチンやキッチンと洗面所などの空間を近づけた方がいいとお伝えしました。
しかし、それが全ての人に当てはまるわけではありません。
大切なことは、自分が家事をする中でどの空間を行き来しているかを理解することです。
長い間家事をしている方は、どの家事をどのタイミングで行うかというルーティーンが出来上がっている方が多いと思います。
時短な家事動線を作るためには、そのルーティーンをいかに崩さず移動距離を減らせるかがとても大切です。
家事が楽になる間取りや動線を採用したい方は、普段の自分の家事のルーティーンや無駄になっている動きを再確認してみましょう。
- 家族も自然と巻き込んで家事をできるような間取りを作る
近年、家事楽な間取りに注目が集まっていますが、もっと大切なことは家事をこなす人数を増やすことです。
間取りと関係ないじゃん!と感じる方もいると思いますが、間取りを工夫することで家族が家事を手伝いやすい家をつくることはできます。
ランキングでもお伝えした、各箇所に掃除用具を置いて掃除のルールや、洗濯物を自分で部屋まで持っていくルールは、家事を分担しやすいような間取りを作ったからこそできるルールです。
自分の家族は、どのような工夫があれば家事を分担しやすくなるかを考えて、間取りに取り入れてみてください。
今すでに家族が家事をしてくれている場合は、手伝ってくれる人の負担も減るような間取りを一緒に考えてみましょう。
家事ラク&時短間取りで少しのティータイムを生み出そう
家事が楽になる間取りや時短につながる間取りをお伝えしました。
家事は家庭ごとでやるタイミングや方法が違うので、設計士や営業マンに要望を全て理解してもらうことは難しいです。
そのため、自分達がどのような間取りならば家事が楽になるかを考えることがとても大切です。
どの空間同士を近づけたいのか、この空間にはどんな収納をつけたいのかだけでも考えておくと、設計士や営業マンも意思を汲み取ってプランニングがしやすくなります。
家族全員が暮らしやすいマイホームにするためには、家事楽&時短な家は必須項目です。
家族で意見を出し合って、楽しいことに長い時間をかけることができるようなマイホームを建てましょう。