こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
マイホームを建てるときに1番悩むポイントは、どこの住宅会社にお願いをするかです。
間取りやデザインなどは、営業マンや設計士など住宅のプロがアドバイスをしてくれますので、迷いながらもベストな選択をすることができます。
しかし、住宅会社選びではそうはいきません。
自分で見る会社を決め、打合せの内容から判断して、自分達の意見を元に1つのハウスメーカーを選び抜かなければなりません。
大手ハウスメーカーかローコスト系ハウスメーカーが混在して出店している総合展示場に足を運ぶと、様々な価格帯の展示場を見学することができます。
中には坪単価の差が50万円以上のハウスメーカーもあるので驚きです。
しかし、実際に展示場を見ただけでは本当にそこまでの差があるかわからない方がほとんどだと思います。
実は住宅は目に見えないところにお金をかけるからこそ、品質の良い建物になります。
その為、見た目だけで建物を判断してはいけません。
今回は目に見えない大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーの違いを徹底解説します。
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大手とローコスト系 それぞれの特徴
大手ハウスメーカーの特徴
大手ハウスメーカーとは、全国展開しており名が知られているハウスメーカーです。
以前は、CMや広告を大々的に打ち出しているハウスメーカーが大手ハウスメーカーというような認識もありました。
しかし、最近ではローコスト系ハウスメーカーでもCMを多く打ち出していますので、そのような認識はなくなってきています。
大手ハウスメーカーに明確な定義はありませんが、昔から大手ハウスメーカーと呼ばれているのは次の8社です。
大手と呼ばれる8社
- 積水ハウス
- 大和ハウス
- 住友林業
- 三井ホーム
- ミサワホーム
- パナソニックホームズ
- セキスイハイム
- 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
上記の8社に最近では、一条工務店とトヨタホームも含んだ全10社を大手ハウスメーカーと呼ぶこともあります。
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ローコスト系ハウスメーカーの特徴
ローコスト系ハウスメーカーとは、価格帯の安さを売りにしているハウスメーカーです。
ローコスト系ハウスメーカーの定義も曖昧で、どの価格帯からがローコスト系ハウスメーカーだという明確な定義はありません。
ほぼ全国展開しているローコスト系ハウスメーカーは次のような会社です。
有名なローコスト系ハウスメーカー
- タマホーム
- アイフルホーム
- アイダ設計
- アエラホーム
- レオハウス
- ユニバーサルホーム
- アキュラホーム
- 桧家住宅
その他にも全国各地に様々なローコスト系ハウスメーカーがあります。
ローコスト系ハウスメーカーは、全国の工務店などに加盟店を募るフランチャイズ制をとっていることが多いです。
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大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーは何が違うの?
大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーの違いを解説していきます。
①価格
大手とローコスト系の比較
- 大手ハウスメーカー 坪単価60万円~
- ローコスト系ハウスメーカー 坪単価30万円~50万円
まず、1番の違いは価格帯です。
比較的価格帯の高いローコスト系ハウスメーカーと価格帯の低い大手ハウスメーカーでも、間違いなく1坪あたり10万円以上の差がつきます。
なぜこれほどまでに金額差がつくのかは、記事の後半で詳しく解説していきます。
②構造
大手とローコスト系の比較
- 大手ハウスメーカー 木造、鉄骨造
- ローコスト系ハウスメーカー 木造
構造に関してですが、大手ハウスメーカーは鉄骨造をメインで扱っているハウスメーカーが半数を占めています。
木と鉄骨の価格を比べると、鉄骨の方が圧倒的に費用がかかります。
その為、鉄骨造の大手ハウスメーカーが木造のローコスト系ハウスメーカーかよりも価格がかかってしまうのには納得できると思います。
では、大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーがどちらも木造の場合、なぜ大きな価格差が生まれてくるのでしょうか。
1番の理由としては、自社開発の構造体が多いことです。
大手ハウスメーカーでは、同じ軸組工法でも自社開発の構造体を使っていたり、制振装置を使っている場合が多いです。商品を開発するために、莫大な資金と手間をかけているのです。その分、強固で自由度の高い木造住宅を建てることができるのです。
大手ハウスメーカーの住友林業が採用しているBF(ビッグフレーム)構法は、自社開発構造体のわかりやすい例です。
BF構法では通常の約5倍の幅の柱を使用しており、大開口大空間を可能にしています。
対して、ローコスト系ハウスメーカーは木造軸組工法で接合部を金物で留めていて、その周りを面材で囲って強度を出すという構造のハウスメーカーが多いです。
現在の日本の木造軸組工法で最もオーソドックスなタイプです。
この構造でも耐震面では問題ありませんが、さらに安心や設計の自由度を求めたいという方が大手ハウスメーカーの開発によって生まれた強固な構造体にお金を出しています。
③プラン
大手とローコスト系の比較
- 大手ハウスメーカー 完全自由設計
- ローコスト系ハウスメーカー 規格住宅、半自由設計
各ハウスメーカーがメインで扱っているプランの体制についてです。
大手ハウスメーカーでは、お客様の要望に基づいて営業マンと設計士が間取りを書き上げて提案する完全自由設計です。
自由設計の方が住む人の要望に近い家ができますが、形や間取りがその家によって様々ですので、1棟1棟構造材や建材を発注しなければなりません。
お金がかかるよ完全自由設計
ローコスト系ハウスメーカーでは規格住宅を扱っているケースが多いです。
規格住宅であれば決まった材料を大量に仕入れることができますので価格が抑えられます。
規格住宅とは
規格住宅とは、ハウスメーカーが用意した「間取り」や「仕様」や「設備」を組み合わせて作る住宅のことです。色んなプランを組み合わせて作るため、自由設計のように細かな変更はできません。
また、打合せの回数や手間も減りますので、人件費もかかりません。その分、低価格で建物を提供できます。
要望があれば注文住宅もできるハウスメーカーがほとんどですが、注文住宅にする場合はかなりの価格アップを覚悟しておいた方がいいと思います。
またローコスト系ハウスメーカーでは、半自由設計行っている会社もあります。
半自由設計とは、建物の外枠や建物内の耐力壁の位置が決まっており、耐力壁を動かさなければ自由に間取りを考えていいという仕組みです。
建物の外枠が決まっていれば、基礎や構造体、屋根の仕入れはほとんど同じなので規格住宅と同じように大量仕入れができます。
規格住宅よりは価格は上がりますが、自分のこだわりを入れた建物を建てることができます。
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④設備
大手とローコスト系の比較
- 大手ハウスメーカー 自社開発品が多い
- ローコスト系ハウスメーカー 設備メーカーからの仕入れがほとんど
標準、オプションの違いについては各ハウスメーカーで全然違いますのでここでは触れません。
今回お伝えするのは、大手ハウスメーカーは自社開発によるオリジナル商品で買い手の興味を引き付けているという点です。
外壁を例に挙げて考えてみます。
大手ハウスメーカーは、積水ハウスでは「陶板外壁ベルバーン」、パナソニックホームズでは光触媒技術を活かしたオリジナルタイル「キラテック」のように、自社が開発したグレードの高いオリジナル商品を採用することができます。
対してローコスト系ハウスメーカーでは、外壁メーカーのニチハやAT-WALLが出している良いグレードの外壁を取り入れることができます。
それぞれのハウスメーカーが外壁を売り込むときに、大手ハウスメーカーの営業マンは自社開発の外壁の良さを存分に伝え、自社のファンにさせることができます。
ローコスト系ハウスメーカーも外壁メーカーの良いグレードの外壁の説明をして気に入ってもらったとしても、ローコスト系ハウスメーカー自身のファンにさせることはできません。
なぜなら、外壁メーカーが出している商品は他のハウスメーカーでも使うことができてしまうからです。
大手ハウスメーカーは上記のような自社を気に入らせるためのブランディング戦略にお金をかけています。
自社開発にお金をかけるということは、良い設備を提供するだけではなく、自社のファンを増やすというメリットもあるのです。
⑤会社体制
大手とローコスト系の比較
- 大手ハウスメーカー 自社直営の営業所
- ローコスト系ハウスメーカー フランチャイズ
大手ハウスメーカーは本社を拠点に全国各地に営業所があり、そこに社員が配属されています。
そのため、全国で会社の考え、製品、技術が一貫されています。
また、大手ハウスメーカー自体が倒産しなければ各地に営業所がありますので、建ててからの安心も大きいです。
売り上げが悪いとその地域を撤退することはありますが、会社が無くなるわけではありません。
しかし、実際に現場に入るのはハウスメーカーの下請け業者です。
場合によっては、下請け業者のさらに下請け業者の場合もあります。
そのため、中間マージンがかかり費用が余計にかかっています。
また、下請け業者によって施工の差が出ることもあります。
対してローコスト系ハウスメーカーはフランチャイズの会社がほとんどです。
フランチャイズとは大元の会社に加盟をして、地方の工務店でも大元の会社と同じ商品を売れるような仕組みです。
フランチャイズであれば自社の営業所が全国になくても、自社の商品を全国の加盟店が販売してくれるというメリットがあります。
さらに、各地に営業所を置いて管理をしなくてもいいので、費用もかかりにくいです。
しかし、加盟店によって品質にバラつきがあるというデメリットがあります。
また、加盟店のほとんどが地域の工務店です。
そのため、倒産するリスクがあるということも頭に入れておかなければなりません。
フランチャイズ加盟店で契約をする場合は、加盟店の情報も収集した上で検討してください。
ちなみに大手ハウスメーカーでもフランチャイズを採用しているハウスメーカーもあります。
ただ、総合展示場へ行って契約する場合は直営ですので安心してください。
あなたはどちらを検討すべき?
大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーの違いを説明してきました。
お金をかけて工夫をしている大手ハウスメーカーの方がいい家だと思う方もいますが、そんなことはありません。
自分達が家づくりをする中で、どんなことを重要視するかでどちらのタイプのハウスメーカーを検討するべきなのかが分かります。
こんな人は大手を検討すべき
ブランドに魅力を感じる
やはり大手ハウスメーカーの最大の魅力は、ブランド力です。
家を建てている時はハウスメーカーの看板や横断幕が現場にありますのでどこの住宅会社で建てているのかわかりますが、住んでからはわからないのが現実です。
しかし、ブランド力のある大手ハウスメーカーで建てたということがステータスになります。
友人と家づくりの話をしているときも、大手ハウスメーカーで建てたと伝えると、羨ましがられることも多いはずです。
最新の技術を取り入れた家にしたい
大手ハウスメーカーは自社開発が進んでいますので、最新の住宅技術を取り入れた家を建てることができます。
最近では強い家だけではなく、健康を意識した全館空調、インターネットと家電を繋ぐIOTなど、様々な技術が大手ハウスメーカーでは当たり前になっています。
最新家電などが好きな方は大手ハウスメーカーの技術を魅力に感じる人も多いでしょう。
家だけでなく安心感も手に入れたい
家は快適に暮らすための箱ですが、同時に人の命を守る箱でもあります。
家に何か損傷があった時にメンテナンスができるのは、住んでいる人ではなくハウスメーカーです。
強い家を建てることはもちろんですが、住んでから家を守ってくれるハウスメーカーを選ぶことはとても大切です。
大手ハウスメーカーはローコスト系ハウスメーカーよりも倒産の可能性が低く、口コミを見ていてもアフターメンテナンスが手厚い印象があります。
各担当者レベルで違いはもちろんありますが、確率でいうと大手ハウスメーカーを選んだ方がアフターメンテナンスでの満足度は高いでしょう。
こんな人はローコスト系を検討すべき
家づくりにそこまで費用をかけたくない
家づくりにそこまでお金をかけたくないと考えている方は、ローコスト系ハウスメーカーでも十分満足できる建物を建てることができます。
ローコスト系ハウスメーカーでも耐震性、断熱性に優れた建物は多くありますし、良いグレードの設備もたくさん使われています。
ローコスト系ハウスメーカーで家を建て、その分たくさん旅行に行って家族の思い出を増やすという暮らし方もとても魅力的です。
こだわりが少なく、優柔不断
間取りや外内装にこだわりがない方はローコスト系ハウスメーカーの規格住宅をおすすめします。
規格住宅であれば、万人が使いやすいような間取りがたくさん用意されています。
その中で、自分達の気に入ったものを選んでいけば良いだけですので、優柔不断の方でもスムーズに家づくりを進めることができるでしょう。
将来的には建て替えをしたい
子供が大きくなって巣立ったら夫婦2人で住む、平屋に建て替えたいなどの、ライフプランを持っている方はローコスト系ハウスメーカーを選択しましょう。
若いころであれば、家の設備や断熱性にそこまでこだわらなくても体への負担はそこまで感じません。
それよりも高い金額の返済があった方が何倍も負担に感じます。
将来の住まいも見据えている方は、ローンを払いながら貯蓄もできるような金額で建てられるローコスト系ハウスメーカーを選びましょう。
大手もローコスト系もとりあえず検討してみよう
大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーにはそれぞれの良さがあります。
マイホーム計画の最初の段階では、どちらの展示場も見て営業マンから考え方や商品の説明を受けてみてください。
そして自分にはどちらが向いているのか考えてみてください。
打合せを始める段階では、大手ハウスメーカーとローコスト系ハウスメーカーのどちらかに絞ることをおすすめします。
なぜなら、価格帯が違いすぎると正確な比較ができませんし、建物の商品も考え方も全く別物だからです。
大手ハウスメーカーでもローコスト系ハウスメーカーでも、満足のいく家は建てることができます。
自分達に合った価格帯のハウスメーカーを探していきましょう。
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