みなさん、こんにちは!きのぴーです。
吹き抜けがあると家の中が広々として見えますよね。
吹き抜けのお宅にお邪魔をした時に、その解放感に魅力を感じ「自分の自宅にも吹き抜けを作りたい!」と考える人も多いのではないでしょうか。
けれど、ちょっと待ってください。
実は吹き抜けを取り入れたことを後悔している人も少なからずいるのです。
今回は、後悔しないための吹き抜けの作り方と考え方をお伝えします!
吹き抜けで後悔したポイントとは?
憧れで作った吹き抜けですが、いざ住んでみると分かることもあるようで、後悔の声がネット上でも多く寄せられています。
その中でも特に目立った後悔のポイントは、以下の通りです。
それでは、一緒に見ていきましょう!
音が響きやすい
吹き抜けは1階と2階の声が丸聞こえの状態になるということは想像できるかと思います。
ところが、それに加え、家の中の音が反響しやすくなります。
そのため、1階でテレビを見ようとしても聞こえづらく、普段の音量よりもかなり大きめにしなければいけません。
けれど、あまりテレビの音量を大きくし過ぎると、今度は2階から「うるさい」との苦情が来ます。
1階のリビングで食事をしている時に、2階のトイレの音が聞こえてしまうこともあるようです。
ここまで音が響いてしまうと、困ってしまいますよね。
上の階のスペースがなくなって、上階の部屋が狭くなってしまう
吹き抜けはだいたいリビング・ダイニングに作ります。
そのため、リビング・ダイニングの上に本来あったはずの部屋が確保できなくなり、上階の建築スペースが狭くなってしまうのです。
リビング・ダイニングの日当たりがある程度確保できており、そのうえ所有物が多いというご家庭であれば、吹き抜けを作るよりも上階に収納を作った方がいい場合もあります。
クロスが劣化しやすい
吹き抜けは天井に窓を作るというものなので、当然、直射日光がクロスに当たります。
すると、クロスのつなぎ目に施工されていたコーキングボンドが劣化し、クロスがはがれやすい状態になってしまうのです。
また、直射日光が当たりづらい北側の吹き抜けであっても、今度は湿気がたまって、クロスにカビが生えてしまうことがあります。
おまけに吹き抜けは高さがあるので、このような状態にすぐには気付きにくいのです。
窓の掃除や電気交換が大変であること
吹き抜けは高い場所に窓があるために、お掃除やお手入れが大変です。
また、吹き抜けの天井に電気がある場合は、その電気が切れた際の交換も容易ではありません。
脚立などを使って掃除をしたり、電気交換をしたりする必要がありますが、これもなかなか大変なことです。
若い時はまだいいとしても、年を重ねるとできない作業となるでしょう。
耐震性が弱くなってしまう
やはり吹き抜けがあると、耐震性が弱くなってしまいます。
構造上、真四角である家の方が耐震性は強いといえます。
吹き抜けがなければ、バランスのいい構造になっていたのに対し、吹き抜けがあることで1か所、支えのない空間ができてしまうためです。
このような場合、建築基準法の通り、地震に耐えられるように耐震工事をする必要があります。
ただ、このようなオプション工事は坪単価には含まれていないので、それだけ建築費がかかるということを覚悟しておかなければいけません。
光熱費がかさむ
吹き抜けにしたことによるデメリットの1位ともいえるものが、この光熱費がかさむという問題です。
後ほど、吹き抜けを後悔しないためのポイントでもお伝えしますが、全関空調や床暖房などをしないと空調が効きにくいため、どうしても光熱費がかさんでしまうのです。
冬と夏だけの期間限定のことと考えることもできるのですが、住んでいる地域によっては深刻な問題だともいえます。
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注文住宅といえば「吹き抜け」というくらい、吹き抜けはモデルハウスや完成宅でも多くみられます。
ですが、よく考えないとデメリットも多く、後悔する可能性が高いことがわかりましたね。
しかし、吹き抜けはオシャレだし諦めたくないとう方もたくさんいると思います。
吹き抜けを後悔だけで終わらせない対策はあるのでしょうか。
次の章で学んでいきましょう!
吹き抜けを後悔しないためのポイント
吹き抜けで後悔しないためにできることは、どのようなことなのでしょうか。
さきほどのデメリットで挙げられた問題に対する対策も含め、吹き抜けで後悔をしないためのポイントをご紹介します。
吹き抜けを取り入れたい方は、以下のような対策をすることができないか、検討してみるといいでしょう。
吹き抜けは寒さ対策を綿密に!
当たり前ですが、吹き抜けがあるとお部屋がそれだけ広くなり、空調が効きにくくなります。
特に気になるのが寒さなので、吹き抜けで後悔をしたくない人は、寒さ対策をしっかりとおこなっておく必要があります。
具体的には、全館空調を採用したり、床暖房を採用したりといったことが挙げられます。
特に、吹き抜けにするなら床暖房はおすすめという声は多いです。
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吹き抜けには遮音カーテンがおすすめ
すでにお話した通り、吹き抜けは音が聞こえやすくなります。
吹き抜けの防音対策は、「①事前に吹き抜けの防音に対応したプランで設計すること」又は、「②後から防音対策をする」のどちらかです。
そして、その中でも1番簡単に防音対策ができるのが、後者で「②遮音カーテンをつける」ことです。
遮音カーテンは音だけではなく、空気の流れも遮ってくれます。
そのため、暖かい空気が上に行きにくくなるというメリットもあります。
空気の流れが吹き抜けの上の部分に行きがちになる
こちらも空調に関することなのですが、吹き抜けがあると空気の流れが上の方に行ってしまい、空調の効きが悪くなります。
そこでおすすめなのが、天井に「シーリングファン」をつけるというものです。
シーリングファンを回ると空気が循環され、部屋全体に空調が行き渡ります。
吹き抜けには欠かせないアイテムともいえるでしょう。
玄関の吹き抜けはセキュリティが甘い印象を与える
玄関に吹き抜けを作った場合、玄関から2階を見渡すことができる状況が生まれやすいです。
そのような場合、人の気配がないと、来客が自宅に入った瞬間に、セキュリティの甘さを感じさせてしまう場合があるのです。
玄関の鍵などのセキュリティはしっかりとしておく必要があります。
吹き抜けの電球はLEDにしておく
吹き抜けの掃除やメンテナンスが大変だということは、すでにお話した通りです。
そのため、できるだけお手入れの回数を減らすことができるよう、吹き抜けの電球はLEDを使うことをおすすめします。
また、吹き抜けのお掃除には、吹き抜け専用の掃除用具が販売されているので、そちらを購入するといいでしょう。
日当たりが良くない土地に建てる場合にはおすすめ
吹き抜けの最大のメリットともいえるのが、天井からの日当たりを遮られることがないという点です。
日光を部屋の隅々にまで当てたいと考える場合は特に、上から日光を取ることができる吹き抜けは、相性が抜群といえます。
万が一、自宅の南側に高い建物が建てられたとしても、吹き抜けの窓からは光をとることが可能なのです。
まとめ
吹き抜けはとても解放感があり、取り入れたいと思う間取りのひとつなのですが、メリットばかりではありません。
デメリットもしっかりと理解をしたうえで、吹き抜けを検討する必要があります。
とはいえ、このデメリットに対する対策もご紹介したようにきちんとあります。
吹き抜けを間取りに取り入れたい場合は、吹き抜けのデメリット対策が予算的にも可能かどうかよく考えていきましょう。
まとめ
- 吹き抜けは、天井からの光を遮らないため「日の当たらない土地」に向いている!
- 吹き抜けは構造上、メンテナンス費・光熱費・耐震費用がUPしてしまうため、コスパは悪い可能性あり。
- 吹き抜けを取り入れるなら、「LED電球」「遮音カーテン」「シーリングファン」「床暖房」など…対策を取り入れ家のメンテナンスを軽減させ、家の性能も高めよう!
- 後悔しない吹き抜けのために、必ずデメリットも把握しておこう!