こんにちは!きのぴーです!
「自然な暖かさを体感したい」「経済的にお得な暖房が欲しい」といった理由から、家を建てる際に床暖房の設置を検討されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、メリットが多いという情報と同じくらい、ネガティブな情報が多いのも事実です。
この記事では、床暖房の設置に悩まされている方に向けて、以下の内容を解説します。
- 床暖房の7つのメリット
- 床暖房をお得に設置するための3つのテクニック
- 床暖房の種類と特徴とは?
- どっちがお得?床暖房の種類ごとの光熱費を試算
「床暖房ってどんなものなんだろう」という疑問はもちろん、「本当にオトクなのかを吟味したい」という方もこの記事を読むことで、床暖房の必要性を自分で判断することができるでしょう。
床暖房の7つのメリット
床暖房の種類や経済的な情報を知る前に、設置することで得られるメリットから把握していきましょう。
一般的に以下の7つのメリットが床暖房を設置することで体感できると言われています。
床暖房7つのメリット
- 足元から温かい
- 冬場でも乾燥が気にならない
- ホコリが舞わず、綺麗な空気の中で過ごせる
- 部屋全体を効率良く温められる
- ストレスなく掃除ができる
- 経済的に節約できる
床暖房の一番の特徴は、エアコンやストーブなどにはない快適さでしょう。
有害な物質を排出しないため空気をきれいに保ちながら暖かい部屋で過ごすことができ、物理的なスペースも必要ないため精神的なストレスも軽減することができます。
床暖房をお得に設置するための3つのテクニック
床暖房はクリーンな空気の中で過ごすことができ、省スペースに貢献してくれるため子育て世代には強い味方になってくれるアイテムと言えるでしょう。
しかし、家を建てる際の初期費用が上がってしまうというデメリットがあることは事実です。
ここからは、お得に床暖房を設置したいという方が実践できる3つのテクニックを解説します。
床暖房をお得にするポイント
- 床暖房の種類と特徴を把握する
- 部屋のレイアウトを想定する
- 床面積の60%を目安に設置する
建築後には簡単に変更できない住宅設備であるため、初期費用を意識しながら、省きすぎないという意識をもつことが大切です。
床暖房の種類と特徴を把握する
床暖房を特に設置するための1つ目のテクニックが、床暖房の種類と特徴を把握することです。
床暖房の種類や特徴はのちほど解説しますが、いくつかの種類があり、値段や温まり方に違いがあります。
まずは「どんな種類があるのか?」、そして「床暖房になにを求めているのか?」を明確にすることがお得に床暖房を設置するポイントと言えます。
部屋のレイアウトを想定する
部屋のレイアウトを想定してすることが、2つ目の床暖房を特に設置するテクニックです。
一般的に足元を温めるための住宅設備というイメージのある床暖房ですが、実は設置している床から空気を伝わり、部屋全体を温めることができます。
そのため、床暖房をお得に設置するためには、あらかじめ部屋のレイアウトを想定しておくことが重要となります。
リビングに床暖房を設置する場合には、暖気を遮断してしまわないようテーブルやソファといった大きな家具をどこに置くかをシミュレーションしておくことが大切です。
反対にキッチン周りなどの人がよく動く場所に設置することで、空気がとどまらず、ランニングコストを無理なく抑えることができます。
床面積の60%を目安に設置する
「部屋全体が温かい住まいが欲しい」と考えると、住宅の至る所に床暖房を設置したくなってしまいますが、実はそこまで大きな面積を用意する必要はありません。
最近の新築は、高気密高断熱住宅が一般的になっていることもあり、床面積の60%ほどの面積で十分と言われています。
「新築一戸建てではなく、マンションに住みたい」という方は、さらに気密性が上がるため50%ほどを目安に設置すると良いでしょう。
床暖房の種類と特徴とは?
床暖房をお得に設置するテクニックの次は以下の2点から、床暖房の種類と特徴を解説していきます。
- 温水循環式床暖房のメリットとデメリット
- 電気ヒーター式床暖房のメリットとデメリット
部屋全体を床から温めるという働きは同じであるものの、価格や燃料、温まり方に大きな違いがあります。
温水循環式床暖房のメリットとデメリット
温水循環式床暖房は、湯たんぽのようなイメージで部屋全体を温める方式の床暖房です。
住宅の建築時に、床の下に温水を流す配管を巡らせ、それを温めることで部屋全体を温めます。
温水循環式床暖房は、さらにいくつかの種類に分類され、燃料によってガスか電気、その両方を使うハイブリット式なども広く利用されています。
そして、温水循環式床暖房の一番のメリットは、数ある暖房器具の中でもっともランニングコストが安いという点にあり、エアコンやファンヒーターよりもお得に利用することができます。
ただし、敷地内に水を蓄えておく場所が必要なため間取りに影響してしまう、新たな給湯器具をとりつける予算を加味すると思いの外初期費用が大きくなるといったデメリットも存在しています。
電気ヒーター式床暖房のメリットとデメリット
電熱線式や蓄熱式、PTCヒーター式などの種類を総称して、電気ヒーター式床暖房と呼びます。
電気ヒーター式床暖房の一番の特徴は、比較的加工しやすいため取付が簡単な点にあります。
温水循環式床暖房と比較した場合には、キッチン周りなどの小さい面積に設置する場合に向いており、非常に安価です。
ただし、ランニングコストを考えると、電気を使う方式に限られてしまうこともあり、他のものに比べて1.5倍に近くなってしまう点がデメリットと言われています。
どっちがお得?床暖房の種類ごとの光熱費を試算
最後に床暖房の種類ごとの大まかな光熱費の試算をしていきます。
非常にメリットの多い住宅設備である床暖房ではありますが、予算オーバーとなってしまっては元も子もありません。
初期費用とランニングコストをじっくりと比較してみましょう。
温水循環式床暖房のひと月の光熱費はいくら?
温水循環式床暖房のひと月あたりの電気代は、以下の通りです。
温水式の一か月分の電気代
- 8畳…約3,000円
- 10畳…約4,000円
- 12畳…約5,000円
- 16畳…約7,000円
また、温水循環式床暖房は熱源となる設備にいくつかの種類がありますが、主にヒートポンプという設備が利用されます。
空気を利用して熱を作り出すシステムであるため、ランニングコストがガス式よりも安く押さえられます。
ただし、ヒートポンプに50万円ほど、多機能ヒートポンプの場合は100万円ほどの金額が床暖房の設置費にプラスして必要です。
電気ヒーター式床暖房のひと月の光熱費はいくら?
電気ヒーター式床暖房のひと月あたりの電気代は、以下の通りです。
ヒーター式の一か月分の電気代
- 8畳…約6,000円
- 10畳…約7,000円
- 12畳…約8000円
- 16畳…約12,000円
見ての通り、電気ヒーター式床暖房のランニングコストは、温水循環式床暖房と比較してみると2,000円以上高くなります。
また、設置面積が大きくなるにしたがって、その差額も大きくなることが分かります。
6畳に電気ヒーター式床暖房を設置する場合の相場は、20万円〜30万円と言われていますが、設置する面積によっては初期費用をかけてしまったほうがお得です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
床暖房には多くのメリットがあり、設置する面積や種類を正しく理解することでお得になることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
今回の記事のポイントは、以下のとおりです。
おさらいポイント
- 床暖房は空気を汚さない暖房であり、省スペース化できるため子育て世帯には特におすすめ
- 設置する面積やレイアウトを想定することで、初期費用を抑えることができる
- 温水循環式床暖房や電気ヒーター式床暖房といった種類があり、設置する場所や面積によって使い分けることがポイント
お得に床暖房のメリットを手にするためには、初期費用とランニングコスト、レイアウトを想定することが大切です。