こんにちは!きのぴーです。
みなさんは快適なベランダと聞いたときに、どんなイメージを思い浮かべますか?
今回は、快適なベランダの2大法則として「広さ」と「使い勝手」を徹底的に解説していきます。
ベランダやキッチンなどの新築の住宅の代名詞とされる空間とは違い、ベランダは後回しにされてしまいがちなスペースですが、どのような点を快適と感じやすいのかを抑え、使い勝手の良い空間を手に入れましょう。
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ベランダの広さを決める前にやりたいことを明確に
ベランダの広さ(奥行)は最低100cm以上あることが、快適さを感じられるベランダの条件と言え、広さを間違えないためにはどのような点に使い勝手の良さを感じられるかを抑えることが重要です。
しかし、まずは新築の自分だけのベランダという開放的な空間を与えられたときに、どんなことをしたいのかを明確にすることから始めていくことをおすすめします。
ここからはベランダでしたいことの3ケースとして、ベランダで洗濯物をする場合・ベランダでガーデニングをする場合・ベランダで食事を楽しむ場合を解説します。
ベランダで洗濯物をする場合の広さ
この記事でおすすめするベランダの広さ(奥行)は最低100cm以上ですが、洗濯物をするだけだからと90cmほどにする家庭が多いのが現状です。
どのように困るのかについては後ほど説明しますが、残念ながら90cmでは日常生活にストレスがつきまといます。
ちなみに日本のハウスメーカーや工務店、設計事務所が採用している91cm×91cmを1コマと考える尺モジュールという考え方では壁の芯から芯までの寸法が91cmの場合、有効幅が約78cmとなります。
ベランダの広さの決め方を施主自身がしっかりと把握していなければ、建築費を抑えられるという理由で有効幅が約78cmしかないベランダを勧められることもあるという点には注意が必要です。
多くの家庭で採用されている90cmと今回の記事でおすすめする、最低100cm以上のベランダの広さ(奥行)ではたった10cmしか変わらないと感じられるかもしれませんが、その10cmが非常に重要なのです。
ベランダでガーデニングをする場合の広さ
ベランダを利用してガーデニングをしたい場合には、有効寸法を120cm以上設けることをおすすめします。
こちらも洗濯物をする場合と同様に、100cmほどの奥行きのあるベランダを採用する家庭が多いようですが、残念ながらかなり窮屈な思いをする設計です。
人が座ったときの膝先からおしりまでの寸法が平均50cmとされ、そこに肘を伸ばした状態の手の長さとガーデニング用品を置くスペース分の余裕が必要となります。
ベランダで食事を楽しむ場合の広さ
特に首都圏であの生活では、ベランダで食事を楽しむイメージをもたれていない方が多いと思いますが、一般的に広いという印象を与える奥行きとして把握しておくことをおすすめします。
ベランダで食事を楽しむ際に好ましいと言われている有効寸法は130cmであり、4人がけのテーブルを置く場合には150cm異常の奥行きが必要となります。
ベランダの広さ(奥行)が最低100cm以上ある快適ベランダの2大法則とは
建築費を抑えられるなどの理由から、多くの家庭では90cmほどの寸法を採用しがちですが、なぜ快適ベランダには最低100cm以上の奥行が必要なのでしょうか?
その理由は、重い布団も楽に干せるからであり、2大法則の1つです。
また、非常に小さな点ではありますが、立ち上がり壁を無くすことがもう1つの法則です。
立ち上がり壁とは、ベランダに出る際の12cmほどの高さの壁を指します。
では、具体的に90cm以下の奥行がある場合と100cm以上の奥行を設け、立ち上がり壁を無くした設計では、生活にどのような違いがあるのかを確認していきましょう。
【快適なベランダの法則1】重い布団も楽に干せる
快適なベランダの1つ目の法則は最低でも100cm以上の奥行があることです。
一般的な家庭で敷布団に使われているような綿素材のものでも、100cm以上の奥行を設けたベランダであれば快適に過ごすことができます。
もちろん、布団以外のものでもストレスなく天日干しすることができます。
実は人間は遠くに投げ飛ばす動作をするために必要なスペースが100cmとされており、その奥行きのあるベランダであれば下から上へ重いものを持ち上げる動作に反動をつけることができるのです。
反対に90cm以下のベランダでは、持ち上げる際に反動をつけることができず、足腰への負担が大きくなりがちです。
また、100cm以上の奥行を設けたベランダには、人が通れる寸法である60cmより40cmほどの余裕があり、大きな洗濯物を持った状態でもストレスなく横を向くことができます。
洗濯物を干すときにベランダに向かって横向きになれるため、横用方向に放り投げるような動作も行えるのです。
洗濯物を干すという目的自体には変わりがありませんが、重いものを外干ししたいかどうかだけで、設けておくべきベランダの寸法に違いが生まれます。
さらに100cmほどの寸法があれば、小さい子供とすれ違うこともできます。
洗濯物を干すという目的と、小さい子供を少しだけ外の空気に触れさせてあげるような空間を作りたいのであれば、100cmの奥行きがあれば十分でしょう。
【快適なベランダの法則2】立ち上がり壁を無くすこと
快適なベランダの2つ目の法則が立ち上がり壁を無くすことです。
先ほども触れたように立ち上がり壁とは、ベランダと室内を仕切る12cmほどの壁であり、日本の住宅では住宅瑕疵保証に加入する際の条件となっています。
では、なにかあった際の保証が受けられる住まいには、12cmほどの立ち上がり壁を必ず設けなければならないかと言うと、そうではなりません。
実は、立ち上がり壁は重い布団などの干したいものを外に持ち出す際に、小さなハードルとなり、使い勝手がイマイチなベランダに感じられてしまいます。
そして、その小さなストレスを解消する1番の対策がベランダ側を下げてしまい、階段を降りる要領でベランダに降りる感覚にしてしまうことです。
住宅瑕疵保証が12cmほどの立ち上がり壁を設けることを加入条件としている目的は、雨がベランダ床から室内に入ることを防ぐためであるため、ベランダ側を下げて同じ役割が果たされていれば、それで十分なのです。
まとめ
快適なベランダに仕上げるための2大法則は、最低でも100cm以上の奥行があることと立ち上がり壁を無くすことです。
自分だけの開放的なスペースを与えられた際にどんなことをしたいかをイメージし、洗濯物を干すだけと考えた場合でも最低100cm以上の奥行は設けましょう。
多くの家庭では物干し竿に吊るすような洗濯しかイメージしておらず、90cm未満の寸法にしてしまいがちですが、実際に生活を始めてみると敷布団などの外に持っていくだけでも大変と感じるものを干す機会も出てきます。
また、そんな状況をさらに楽にするために、立ち上がり壁を無もなくしてしまいましょう。
12cmという非常に小さな段差ですが、重いものをもっている状態では小さなハードルのような感覚となり、次第に使い勝手が悪いというイメージが先行するようになります。
また、建築費を抑えられるという理由で有効幅が約78cmしかないベランダを勧め、立ち上がり壁に言及しないハウスメーカーや工務店、建築事務所もありますが、施主自身が今回紹介した快適なベランダに仕上げるための2大法則を守り、自分だけの開放的な空間を手に入れましょう。