こんにちは!きのぴーです!
リビングやキッチンなど、注文住宅にはワクワクできる間取りがたくさんありますが、住み心地を左右するのは階段だと言われています。
しかし、ハウスメーカーの設計担当との打ち合わせで、階段のレイアウトを慎重に吟味する方は非常に少数です。
今回は目立たない存在でありながら、注文住宅の価値を決めるほど大切な階段の種類を4つタイプをわかりやすく紹介します。
具体的なレイアウトを考える前に階段の大切さを知っておくだけで、満足度の高い注文住宅に仕上げることができるでしょう。
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種類を知る前に!階段のレイアウトから決めるメリット
この記事では階段の種類をメインに解説していきますが、まずはさまざまな間取りがあるなかで階段のレイアウトが特に大切と言われる理由から解説していきます。
「シンプルだし、さほどバリエーションがない」と考えられがちですが、階段から間取りを考えてみることには次のようなメリットがあります。
- 悩むことなくスムーズに間取りを仕上げられる
- ストレスの少ない住まいに仕上げられる
自分の気になるポイントから決めてしまいがちな注文住宅の間取りですが、優先順位の決め方から検討することをおすすめします。
【メリット1】悩むことなくスムーズに間取りを仕上げられる
注文住宅の間取りを階段から考え始めることの1つ目のメリットが、悩むことなくスムーズに間取りを仕上げられることです。
「空いたスペースに配置すればいい」と考えられることも珍しくない階段ですが、家の雰囲気をガラリと変えるポイントでもあります。
家の中心に階段を設けた間取りとできるだけ外側に階段を設けた間取りを比較してみると、開放感がまるで違うことが分かりやすいのではないでしょうか?
家の中心に階段を設けた間取りは、2Fからリビングにつながるようなレイアウトとなり、四方を壁で囲うことができないため必然的に仕切りの少ない、明るい雰囲気の住まいに仕上がります。
その反面で、できるだけ外側に階段を設けた間取りは、2Fから廊下につながるようなレイアウトとなり、断熱性や耐震性といった住まいのスペックを高めやすい住まいに仕上がります。
このように住まいの大まかなコンセプトを決めるために、間取りを階段から考え始めることが有効なのです。
【メリット2】ストレスの少ない住まいに仕上げられる
ストレスの少ない住まいに仕上げられることも、注文住宅の間取りを階段から考え始めることのメリットです。
実は階段のレイアウトを決めることで、おおまかな生活動線をイメージでき、その間取りを採用したときの利点とそうでない部分を明確にできます。
家の中心に階段を設けた間取りでは、そのままリビングにつながる造りになりやすいため、2Fに行くときは必ずリビングを通る設計になり、いつでも顔を合わせる安心感がメリットとなります。
ただし、来客がある場合に、家族がばったり出くわしてしまうかもしれないというデメリットも隠されています。
このような善し悪しを事前に把握しておくためにも、注文住宅の間取りを階段から考え始めることが大切なのです。
階段にも個性がある!4つの種類メリットとデメリット
ここからは具体的な階段の種類と、それぞれの個性、メリットとデメリットを紹介していきます。
最近の注文住宅で用いられている階段の種類は次の4タイプです。
- もっとも多くの家庭で採用される一直線階段
- 家の隅を有効に使えるL字タイプ
- 安全性が高いと言われるコの字タイプ
- オリジナリティを満喫できる螺旋タイプ
レパートリーは多くありませんが、それぞれの個性やメリットとデメリットを加味しながら、理想に近いレイアウトを模索してみることをおすすめします。
もっとも多くの家庭で採用される一直線階段
もっとも多くの家庭で採用されている一直線階段には、次のような個性があります。
- 必要な面積:1.5帖
- 建築費:20〜30万円
- 用いる施主のニーズ:一般的な間取りが理想
もっともスタンダードであり、どんなレイアウトにもピッタリとマッチしてくれるのが一直線階段です。
個性的ではなく、あくまでも一般的な間取りが使いやすいと考える施主にされやすい種類であり、昔からもっとも多くの家庭で採用されています。
特に必要な面積を1.5帖で済ませられること、建築費が20〜30万円に収まることが大きなメリットです。
ただし、勾配が急になり、転倒した場合に1Fまで止まれないというイメージが根強く、小さい子どもや高齢者がいる家庭から敬遠されることも少なくない階段の種類です。
家の隅を有効に使えるL字タイプ
家の隅を有効に使えるL字タイプの階段には、次のような個性があります。
- 必要な面積:1.75帖
- 建築費:23〜33万円
- 用いる施主のニーズ:明るい住まいに仕上げたい
その名の通り、階段の途中でL字型に折れ曲がっている階段がL字タイプです。
一直線階段と比較すると、必要になる面積が少しだけ大きくなり、その分傾斜を抑えられるという特徴があります。
また、家の隅に配置することで、スペースを抑えながら2面から光を取り入れることができ、1Fを明るく照らすようなレイアウトに仕上げることもできます。
ただし、面積であれば一直線階段、安全性であればコの字タイプが選ばれやすいため、採用している家庭はそう多くありません。
安全性が高いと言われるコの字タイプ
安全性が高いと言われているコの字タイプの階段には、次のような個性があります。
- 必要な面積:2帖
- 建築費:25〜35万円
- 主な用いられ方:安全性の高い住まいに仕上げたい
上から見たときにU字型に折り返す形になっているのが、コの字タイプの階段です。
コの字タイプの階段は、広い踊り場がある唯一の階段の種類であり、安全性がもっとも高いというメリットがあります。
面積や費用では一直線階段に劣るものの、転倒しても下まで落ちる心配がないことから、小さい子どもや高齢者がいる家庭で多く採用されています。
オリジナリティを満喫できる螺旋タイプ
オリジナリティを満喫できる螺旋タイプの階段には、次のような個性があります。
- 必要な面積:2帖
- 建築費:50〜150万円
- 主な用いられ方:デザイン性を感じられる住まいにしたい
「常にデザインの高さを実感したい」という家庭で採用されることが多い階段が、螺旋タイプです。
一般的な家庭ではあまり見かけませんが、今回紹介した階段のなかでもっとも圧迫感のない種類の階段でありながら、独特の存在感を感じられるというメリットがあります。
ただし、必要な面積や建築費を考えると、決して使い勝手が良いとは言えません。
それぞれの種類を比較しても1番のおすすめは…
4種類の階段の個性を知ることで、「自分ならこのタイプがいいかも」とイメージを膨らませることができたのではないでしょうか?
そして最後に必要な面積や建築費、安全性を加味して、1番おすすめできる階段の種類を紹介します。
家庭に合わせた階段の種類があることはもちろんですが、1番おすすめできるのは一直線階段です。
注文住宅を希望する方のなかには子どもや高齢者の安全性を重視したいという方が多くいますが、一般的なイメージとは違い、もっとも安全な階段が一直線階段なのです。
コの字階段には途中に踊り場があり、ケガを軽くしてくれるイメージがありますが、階段から落下したタイミングに家族がいなければ身動きが取れないという違った危険性があります。
その反面で、一直線階段は1Fまで落ちてしまうため、どうにか電話機まではたどり着くことができ、最低限の対応は自分で行うことができるわけです。
まとめ
注文住宅を検討する多くの方がほかの間取りから決め始めますが、階段からレイアウトを組み立てることには家の雰囲気を決められるという大きな利点があり、注文住宅の間取りを階段から決めるべきとされる理由です。
もちろん、ほかのスペースから決めても構いませんが、なかなか住まいのコンセプトが定まらず、それぞれの間取りの善し悪しを比較できない状態が長くなってしまいがちです。
また、4つある階段のなかで採用すべきなのは一直線階段です。
一般的なイメージとは異なりますが、必要な面積や建築費、安全性を加味して、1番おすすめできる階段の種類と言えます。