「300万円という低価格で小さな家を建てたい!」という要望をお持ちの方もいるでしょう。
果たして小さな家なら300万円で建てることができるのでしょうか。
そこで本記事では、小さな家は300万円で建てられるのかを解説します。
「このような家なら300万円で実現可能だよ!」という間取りやハウスメーカーをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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小さな家を300万円で建てることは可能?不可能?
結論からお伝えすると、小さな家を300万円で建てることは不可能です。
水回りなどがある一般的な住まいは、どんなに小さな家でも300万円では建てられません。
小さな家を300万円で建てることは不可能とお伝えした理由を解説します。
まず初めに、人が生活する上で必要な住宅の面積を確認しましょう。
国土交通省が公表している最低居住面積水準は次の通りです。
【世帯人数別の面積】
単身 | 2人 | 3人 | 4人 | |
最低居住面積水準 | 25㎡ (約7.5坪) |
30㎡ (約9.0坪) |
40㎡ (約12.1坪) |
50㎡ (約15.1坪) |
ちなみに最低居住面積水準とは「人が健康で文化的な住生活ために必要不可欠な住まいの広さ」のことです。
1人暮らしなら約7.5坪、2人暮らしなら約9坪の家を建てれば、最低限の暮らしは送れることが分かります。
続いて、ハウスメーカーの坪単価について考えてみましょう。
物価の高騰などもあり、どんなに安いハウスメーカーでも坪単価は40万円程度です。
▼主要30ハウスメーカーの坪単価一覧表はこちらで確認できます
-
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1人暮らしなら「7.5坪×40万円=300万円」で建てられると感じた方もいますよね。
しかし、実際には坪数が小さくなるほど坪単価は高くなりますので、低価格帯のローコストメーカーでも坪単価40万円を上回る可能性があります。
坪数が減っても施工するキッチンやお風呂などの設備の数は同じため、小さな家ほど割高になるからです。
仮に300万円で建てられたとしても、あくまで本体価格の話であり、諸費用を含めると予算オーバーするでしょう。
ただし、水回りなどが一切なく、一般的な部屋として使うための小さな家なら、300万円で建てられるケースもあります。
小さな家を300万円で建てられるハウスメーカーは後ほどご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
では注文住宅は最低いくらで建てられるの?
では、いくらの予算があれば一般的な設備が整った注文住宅は建てられるのでしょうか。
ハウスメーカーによりますが、坪単価40万円に数万円上乗せすれば、小さな家でも建築できるケースもあります。
今回は、坪単価40万円のハウスメーカーに10万円上乗せし、坪単価50万円で7.5坪の家を建てると仮定して考えてみましょう。
【建物本体価格】
- 坪単価50万円×7.5坪=約375万円
さらに注文住宅を建てるには、総額の10%程度の諸費用がかかります。
つまり今回のケースでは、建物本体と諸費用を含めると総額で410~420万円程度の予算があれば、1人が最低限の生活を送れる住まいを建てられる可能性があります。
あくまで仮定ですので、実際の価格を保証するものではないことをご承知おきください。
建物だけなら300万円以内で建てられるハウスメーカーをご紹介
先ほどお伝えした通り、水回りなどがない居室だけの小さな家なら、300万円で建てられるハウスメーカーもあります。
小さな家が300万円で建てられるハウスメーカー
- 無印良品の小屋|無印良品
- IMAGO|BESS
- casa cago|カーサプロジェクト
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①無印良品の小屋|無印良品
引用:無印良品の家HP
無印良品が販売している「無印良品の小屋」は、9.1㎡(5.5畳)の部屋に縁側がついた小さな家です。
国内のみネット注文限定で、300万円にて販売しておりますが、詳細な金額は別途見積もりが必要になります。
小屋に使われている木材はすべて国産材で、外壁には焼杉が採用されており、無印良品ならではのシンプルさと素材の良さが魅力的な家です。
敷地調査で1ヵ月、材料手配や施工で約2ヵ月程度の工期が目安となります。
②IMAGO|BESS
引用:BESSの家HP
ログハウスメーカーで有名なBESSが手掛ける「IMAGO」は、約6畳相当のログハウスキットを税込165万円で販売しています。
「IMAGO」は、無垢材を組み上げて「セルフビルド=ご自身で施工する」点が特徴です。
基礎工事はBESSや他の基礎業者に依頼が必要で、その後の組み立てからはご自身で動画の説明を見ながら進めることになります。
組み立ては大人2人で約2週間程度とされています。
③casa cago|カーサプロジェクト
引用:casa cago HP
工務店などへのデザイン支援をするカーサプロジェクトは、近年注目を浴びている会社ですが、小さな家の販売も行っています。
「1cago=6畳」を組み合わせて住まいをつくり上げる仕組みですが、最小単位の「1cago」だけで小さな家を建てることも可能です。
「1cago CABIN(9.94㎡+デッキ4.97㎡)」の約6畳の部屋にデッキがついた家は、税抜270万円で別途でオプションや外構を選択できます。
カーサプロジェクトの特徴である、シンプルかつスタイリッシュな内外装が魅力の小さな家です。
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最低限の費用で小さな家を建てるメリット
最低限の費用で小さな家を建てるメリットをご紹介します。
最低限の費用で小さな家を建てるメリット
- 住宅購入の出費を抑えられる
- セカンドハウスや趣味スペースを確保できる
- 工期が短い
- 自分で施工を楽しめる商品もある
- 車のような感覚で買い替えられる
費用にこだわって小さな家を建てることで、出費を抑えて新しい住まいを手に入れることができます。
メインとする家を持ちながらも、セカンドハウスとして小さな家を建てることで、暮らしの幅が広がることは間違いありません。
また、キットを販売している会社もあるため、DIYが好きな方にとっては家をつくるところから楽しめます。
気になるデザインの家が販売されたら買い替えたり、3棟目を建てたりするなど、車のような感覚で家を手に入れられる点も魅力です。
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最低限の費用で小さな家を建てるデメリット
最低限の費用で小さな家を建てるデメリットを解説します。
最低限の費用で小さな家を建てるデメリット
- 建てても活用しないケースもある
- 水回り設備がない家は不便さを感じやすい
- キットタイプは施工によって断熱性が落ちる
- 固定資産税・メンテナンス費用がかかる
小さな家を建てても、快適性や利便性が低くて思ったよりも活用できていないというケースも考えられます。
トイレに行く際に毎回外に出るのが面倒だったり、メインの住居の方が断熱性が高くて快適だったりするかもしれません。
ご自身で施工するキットタイプは、仕上がりによって住宅性能がイマイチになる可能性もあります。
また、小さな家と言えどもメンテナンス費用はかかりますし、建物の仕様や面積によっては固定資産税を徴収されるケースもあるでしょう。
小さな家を建てる際の注意点は?
小さな家を建てる際の注意点を解説します。
注意点①本体価格以外に諸費用がかかるケースがほとんど
300万円で建てられる会社をご紹介しましたが、あくまで本体価格であり、追加で諸費用がかかるケースがほとんどです。
本体価格は300万円以下でも、諸費用を含めると予算オーバーする可能性もあるため注意しましょう。
販売する会社によってどこまで本体価格に含まれているかは異なりますが、運送費や確認申請費用などは別途でかかる可能性が高いです。
ローンを利用する場合は手数料などもかかりますので、トータルの費用を把握した上で購入を検討することが大切です。
注意点②床面積が10㎡を超える基礎付きの家は建築確認申請が必要
たとえ小さな家でも、床面積が10㎡を超える基礎付きの家は建築確認申請が必要です。
建築確認申請をするためには、申請書の作成や手続きなどをしなければならず、専門家でないと難しい場面も出てきます。
申請が必要な場合は、各販売会社のサポートを受けながら手続きを進めましょう。
注意点③自宅の横には建てられないケースもある
小さな家をご自宅の横に建てたいと考える方もいるかもしれませんが、建築基準法を満たしていないと建てることはできません。
建築基準法では、1つの敷地には1つの建物しか建てられないというのが基本的な考えです。
そのため、母屋の隣に小さな家を建てるには、敷地を分割してそれぞれ接道の要件を満たす必要があります。
ただし、以下の場合は小さな家が母屋の「付属建築物」として認められるため、1つの敷地内に建てることが可能です。
付属建築物として扱われる建物
- 車庫
- 物置
- 納屋
- 茶室
- 離れ
小さな家に水回りの設備などが一切なく、暮らすことが不可能であり、単なる趣味部屋などとして使われるだけなら離れと認められます。
反対に、トイレや水道などがあると「小さな家だけで暮らすことができる」ため、1つの敷地に建てることができません。
とにかく安く!低価格が最優先のあなたにおすすめのハウスメーカー3選
とにかく費用を最優先で家を建てたいという方に、おすすめのハウスメーカーを3社ご紹介します。
低価格がウリのローコストメーカー
- アイダ設計
- アイフルホーム
- アエラホーム
3社はローコストメーカーの中でも特に価格を抑えた家づくりが可能です。
①アイダ設計
引用:アイダ設計HP
アイダ設計は、「888万円の規格住宅」や「999万円の注文住宅」などを扱うローコストメーカーです。
ローコストながら、断熱等性能等級5の省エネ性の高い住まい、震度7相当の耐震実験をクリアした高耐震な建物を提供しています。
太陽光発電システム・蓄電池のリースなども自社で行っており、初期費用0円で創エネルギー設備を採用することが可能です。
間取りも自由に決められる商品もあるため、ローコストながらバランスの取れた家づくりができるハウスメーカーでしょう。
②アイフルホーム
引用:アイフルホームHP
アイフルホームは、「LIXIL住宅研究所」が運営する住宅FC(フランチャイズ)のハウスメーカーです。
社内に「キッズデザイン研究所」を創設し、子ども目線や子ども基準の家づくりをしています。
アイフルホームのお施主様・一般のママなどから意見をもらうなど、暮らす人に寄り添った家を提案してくれる点が特徴です。
LIXILが母体のため、住宅設備などはLIXIL製品を基本的に採用することになりますが、その分10年間のロングサポートを受けられるなどのメリットもあります。
③アエラホーム
引用:アエラホームHP
アエラホームは断熱性に力を入れているハウスメーカーです。
ローコストメーカー中では珍しく、構造体の内側・外側の両方に断熱材を施工する「内外ダブル断熱」を採用しています。
建物全体をすっぽりと断熱材が覆うため、熱の出入りを最小限に抑えることが可能です。
さらに、熱交換率90%の高効率熱交換型換気システム(第一種換気)を採用し、湿度や温度を調整してから外気を取り込むため、効率的に部屋を冷暖房できます。
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まとめ
人が生活するために必要な設備が完備している「小さな家」を300万円で建てることは不可能です。
しかし、趣味スペースやセカンドハウスとして使えるような、6畳程度の居室がある「小さな家」なら300万円で建てることができます。
最低限の費用で小さな家を建てるメリット
- 住宅購入の出費を抑えられる
- セカンドハウスや趣味スペースを確保できる
- 工期が短い
- 自分で施工を楽しめる商品もある
- 車のような感覚で買い替えられる
最低限の費用で小さな家を建てるデメリット
- 建てても活用しないケースもある
- 水回り設備がない家は不便さを感じやすい
- キットタイプは施工によって断熱性が落ちる
- 固定資産税・メンテナンス費用がかかる
また、たとえ小さな家であっても1つの建物であることには変わり有りませんので、建築基準法の要件をしっかりと満たした家を建築することがポイントです。
小さな家の用途や使用頻度を考え、「300万円の居室のみの家」を採用すべきなのか、予算を上げてローコストメーカーで「設備などが完備した低価格の家」を建てるのかを検討してみてくださいね。