せっかく家を建てるなら、なるべくお得にマイホームを手に入れたいですよね。
費用を抑えようと考えたときに、マイホーム購入の初期費用ばかりを気にしている方はいませんか?
しかし、実はランニングコストがかかりにくい家を建てることも非常に大切です。
初期費用が安い家を建てても、ランニングコストが高いと損するという事例も少なくありません。
反対に、お金をかけてでもランニングコストがかかりにくい家にすれば、住んでから支払うコストを抑えることができるのです。
今回は、ランニングコストを低くできるハウスメーカーを紹介し、ランニングコストを抑えた家づくりのポイントを解説します。
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ランニングコストが低いハウスメーカー5選
ランニングコストが低いハウスメーカーを5社紹介します。
ちなみに、ランニングコストとは次のような費用を指します。
- 光熱費(電気・ガス・水道代等)
- メンテナンス費(建物の修繕にかかるお金)
- 光熱費を抑えるためには高い断熱性・気密性が大切
- メンテナンス費を抑えるためには高耐久な建築材料を選ぶことがポイント
今回はこれらの点を考慮して、ランニングコストが低いハウスメーカーを選びました。
ただし、紹介するハウスメーカーを選んでも、暮らし方や建物の仕様などによってはランニングコストが高くなるケースも。
あくまで参考としてチェックしてみてくださいね。
ランニングコスト安いHM①一条工務店
・光熱費:業界トップレベルの断熱性・気密性
・メンテナンス費:外壁に「ハイドロテクトタイル」を使用
一条工務店は、光熱費・メンテナンス費ともに抑えることができる建物仕様のハウスメーカーです。
光熱費に関しては、次のような内容が標準仕様になっているため、業界トップレベルの断熱性と気密性の高さを誇ります。
- 外内ダブル断熱構法:壁の内側と外側に高性能ウレタンフォームを施工
- 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ:アルゴンガスが充填された熱を通しにくいサッシ
- 熱交換換気システム「ロスガード90」:換気による熱の逃げを防ぐ
また、大容量の太陽光発電システムを提案されるケースがほとんどのため、採用すれば家で使う電気をまかなうことができます。
続いて、メンテナンス費について。
外壁はタイルが標準仕様です。TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」を取り入れた「ハイドロテクトタイル」がオプションで選べます。
タイルは再塗装の必要がないため、目地の補修をするだけでメンテンナンスが完了します。
一条工務店のホームページでは、45.31坪の建物で30年目に68万円のメンテナンス費がかかると記載されています。
再塗装は20年に1度程度のメンテナンスが必要で、1回あたり100万円程度の費用がかかるため、大きくメンテナンス費が削減されます。
屋根は「屋根一体型太陽光」を提案されるケースが多いです。
屋根一体型太陽光は、スレート屋根のように再塗装の必要がないため、メンテナンス費はかかりにくいです。
ただし劣化やひび割れなどの危険性があるため、定期的なメンテナンスは必要です。
一条工務店の家の注意点は、全館床暖房が標準仕様な点です。
家庭によっては「光熱費が思っていたより高かった」という意見も。
使用時間や温度設定を工夫して、ランニングコストがかかりにくいように意識するとよいでしょう。
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ランニングコスト安いHM②ミサワホーム
- 光熱費:ZEH・LCCM住宅基準の省エネ性能
- メンテナンス費:屋根は粘土瓦、外壁はタイルを使用
ミサワホームもランニングコストを抑えやすいハウスメーカーです。
特に「CENTURY 蔵のある家 ZEH ADVANCE」という商品は、ZEH・LCCM住宅に対応しています。
ZEH住宅は暮らしの中の年間のエネルギー消費をゼロにするのに対し、LCCM住宅では建築から廃棄も含めた住宅のライフサイクル全体での、エネルギー収支のマイナスを目指している住宅のことです。
性能の高い断熱材やサッシ、換気システムなどを採用するのはもちろん、次のような設計力の高さによって高度な省エネ性能の家を作り上げています。
- 大容量の太陽光が載るように屋根勾配を調整
- 住空間の気積(体積)をコンパクトにする設計
住まいに合わせて最高の省エネ性能が発揮できるように、細かな設計を行ってくれる点が魅力的です。
メンテンナンス面に関しては、粘土瓦やタイルを採用しているため再塗装の費用はかかりません。
また、屋根一体型の太陽光を提案するケースもあります。メンテナンス費を抑えた家づくりが可能でしょう。
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ランニングコスト安いHM③三井ホーム
- 光熱費:140mmの厚みのロックウールで建物を囲む
- メンテナンス費:標準仕様は吹付外壁とコロニアルグラッサ
三井ホームも高い断熱性能を誇るハウスメーカーです。
2×6工法を採用しているため、パネル内の空間を活かして140mmもの厚さのロックウールを壁に充填しています。
また、屋根は断熱材が一体になった「ダブルシールドパネル」で屋根断熱しているため、小屋裏に熱がこもることがありません。
三井ホームは全館空調の採用率が非常に高いハウスメーカーですが、全館空調は高断熱・高気密住宅でなければ効果を発揮しません。省エネ性能が高い家ということが認められている証です。
メンテナンス費に関しては、標準仕様が吹付外壁とコロニアルグラッサの屋根のため、かなり抑えられるという訳ではありません。
とは言え、壁・屋根どちらもその商品の中では最上級の耐久性を持ったものを標準仕様にしていますので、一般的なメンテナンス費用よりは抑えられます。
しかし、吹付外壁は再塗装やひび割れのメンテナンスが必要ですし、コロニアルグラッサも再塗装をしなければなりません。
オプションでタイル外壁や瓦屋根も選択できますので、メンテナンス費を抑えたいなら採用すると良いでしょう。
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ランニングコスト安いHM④セキスイハイム
- 光熱費:工場生産で質の高い断熱材施工を実現
- メンテナンス費:外壁に磁器タイル、ステンレス屋根を採用
セキスイハイムは現場での作業を極力減らし、大部分を工場にて製造するユニット工法を採用しています。
サッシの取り付けや断熱材の施工などの断熱・気密に関わる部分を工場で施工しているため、現場によって品質に差が出ることがありません。
また、屋根一体型太陽光や蓄電池の提案なども積極的にしており、自給自足型住宅の家づくりを目指しています。
セキスイハイムはメンテナンス費もかなり抑えることができる仕様が標準です。
外壁は水に強く汚れの付きにくい磁器タイルを採用しているため、メンテナンスはコーキングの打ち替えのみ。
屋根は耐用年数約50年と言われているサビにくいステンレス製を採用しています。
こちらも基本的にはメンテナンスは不要ですが、キズが付くとそこからサビが生じる可能性があるため、定期的な点検は必須です。
さらに、非常に細かな点ですが屋根の庇材にはアルミを採用しています。メンテナンスの周期が15~20年程度のため、一般的な庇と比べてメンテナンス性が高いと言えるでしょう。
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ランニングコスト安いHM⑤スウェーデンハウス
- 光熱費:北欧の家づくりを取り入れた業界トップレベルの断熱性能
- メンテナンス費:半永久的に効果を発揮する「ホウ酸」を使った防蟻処理
スウェーデンハウスは北欧の輸入住宅のハウスメーカーで、一条工務店と並んで高い断熱性・気密性を持つことで有名です。
次のような特徴があります。
- 壁パネル同士の接合部の間にも断熱材を挟み込み、継ぎ目には防湿気密テープを施工
- 壁と床の間に気密パッキンとガイドレールを施工し湿気や熱を防ぐ
- 壁の断熱材は24㎏/㎥の高密度のグラスウールを120mm施工
- 木製サッシ3層ガラス窓を採用し中間層にはアルゴンガスを充填
家のごくわずかな隙間からも熱を逃げることを防ぐために、細かな部分まで断熱材や気密シートを施工している点などは、他のハウスメーカーと比べて優れている点です。
また、断熱材も密度や厚みにこだわり、断熱性能を高めています。上記で紹介した壁の断熱の他にも、天井には綿状のグラスウールを30mmの厚さで隙間なく吹き込んでいます。
さらに、樹脂サッシよりもさらに熱を通しにくい木製サッシを採用している点も特徴的です。
日本のハウスメーカーで木製サッシを採用している会社はごくごくわずかなので、スウェーデンハウスの特徴と言えるでしょう。
続いて、メンテナンス費についてです。
5~10年で効果が切れことが一般的な防蟻処理ですが、スウェーデンハウスはホウ酸の薬剤を使っているため半永久的に効果が持続します。
防蟻の再処理は、1回あたり20~30万円程度の費用がかかるため、長い目で見るとメンテナンス費用を抑えることが可能です
ただし、外壁にはサイディングが採用されているため塗装が必要ですし、屋根材もメンテナスフリーの瓦などではありません。
また、サッシや玄関ドアが木製なので、保護の塗装を塗る必要があります。自分でもメンテナンスできるため、大きな費用は掛かりませんが手間がかかる点はデメリットでしょう。
とにかく断熱・気密性能を高めて光熱費を抑える家づくりをしたいという方は、検討しても良いハウスメーカーです。
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ランニングコストを抑えた家づくりのポイント
ランニングコストがかかりにくい家を建てるためのポイントをお伝えします。
光熱費がかかりにくい家を建てるためのポイント
光熱費がかかりにくい家を建てるためのポイントは次の3つです。
- 「高断熱・高気密」な家を建てること
- エネルギーを創り出せる設備を導入すること
- 省エネルギーの設備を採用すること
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「高断熱・高気密」な家を建てるためには、次のような方法を採用すると良いでしょう。
- 断熱材やサッシにこだわって高断熱の家を建てる
- 隙間の少ない家づくりをしているハウスメーカーを選ぶ
- 熱交換率が高い第一種換気システムを採用する
建物の熱はサッシや断熱材の隙間から出入りしています。そのため、断熱材の種類や厚み、サッシの性能などにこだわることで断熱性能を高めることが可能です。
気密コンセントや気密パッキンを採用することで、家の隙間をなるべく減らすことで熱の出入りを少なくすることもできます。
また、換気によっても熱は外へ逃げてしまいますので、熱交換を行う第一種換気システムを導入すると良いでしょう。
続いて、エネルギーを創り出せる設備を導入することについてです。
太陽光発電システムやエネファームなどを採用することで、自宅で使うエネルギーを自宅で創り出すことができます。
さらに、蓄電池などを取り入れることで発電した電気を溜めておくこともできます。メリット・デメリットを理解して、費用対効果の高い設備を検討しましょう。
省エネルギーの設備の採用については、主に次のような設備にこだわると良いでしょう。
- 省エネ性能の高い冷暖房設備(エアコンなど)
- 節水性の高いトイレやシャワーヘッド
- 高効率給湯機(エコキュートなど)
また、冷暖房する空間を細かく仕切った間取りにすることで、少ないエネルギーで部屋を暖めたり涼しくしたりできます。
反対に、全館空調を取り入れたい場合は、吹き抜けやリビング階段などで1・2階をつなげる間取りで空気を循環させると効率的です。
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メンテンナンス費がかかりにくい家を建てるためのポイント
メンテナンス費がかかりにくい家を建てるには、どのような建築材料を使うかが重要です。
次のような箇所の材料にこだわってみましょう。
- 外壁(タイル・コンクリート系など)
- 屋根(瓦・ガルバリウム鋼板など)
他にも、ウッドデッキは木製ではなく樹脂製にすると、メンテンナンスの頻度が少なく長持ちします。サッシもメンテンナンス性重視で考えるなら、屋外側は樹脂よりもアルミの方が耐久性は高いです。
また、軒の深い家を建てることで外壁に直射日光や雨風が当たりにくくなるため、劣化のスピードを遅らせることができます。
メンテナンス費用がかかりやすいと言われているサイディング外壁やコロニアルの屋根でも、グレードによって修繕のスパンが異なります。
採用を検討している方は、メンテナンスの頻度にも着目してグレードを選びましょう。
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初期費用(イニシャルコスト)の安さにこだわらない
マイホームを建てるときは初期費用の安さばかり気にせず、ランニングコストにも目を向けましょう。
なぜなら、家は暮らし始めてからもさまざまな費用がかかるからです。
家を建てるときに300万円安いハウスメーカーを選んだとしても、光熱費やメンテナンス費が高ければローンが終わる30~35年間でランニングコストが300万円以上かかることも少なくありません。
反対に、初期費用がかかっても性能の高い住宅を建てることで、住んでからの費用やメンテナンスの手間を減らすことができます。
しかし、初期費用の安さばかりを意識していると、かえってお金がかかる家づくりになるかもしれません。
初期費用とランニングコストのバランスが取れた家づくりをすることが、真の意味でお得な家を建てるためのポイントです。
まとめ:初期費用の高さを必要以上に怖がりすぎないで
ランニングコストがかかりにくい家を建てるためには、次の2つの点を注意して家づくりを行いましょう。
- 光熱費を抑えられるか(省エネ住宅を建てられるハウスメーカーを選ぶ)
- メンテナンス費用を抑えられるか(メンテナンスが少ない建築材料が標準のハウスメーカーを選ぶ)
両方を満たしているハウスメーカーは意外と少なく、満たしていたとしても費用が高いケースも。
初期費用の予算と住んでからかかるランニングコストのバランスを考えながら、最適なハウスメーカーを選びましょう。今回紹介したハウスメーカーもよければ検討してみてくださいね。