予定より予算オーバーしてしまった場合、土地と建物のどちらを大事にすべきかどうか迷っていませんか?
おそらく一生に一度となる注文住宅の購入、できることなら何の制限もなく自分の思った通りの家を建てたいものですが、現実は予算の問題があるのでそうはいきません。
そのため、当初考えていた予算をオーバーしそうになった場合は、家を建てる時の二大費用である、土地か建物のどちらかを妥協しなければなりません。
しかし、この究極の2択。とても簡単に決められることではありません。
そこで今回は、そんな究極の2択を決めるための手助けになるように、土地と建物どちらかを優先した場合に発生するメリットとデメリットを徹底解説していきます。
記事の後半には、インスタのフォロワーさんに聞いたアンケート結果や私自身の考えについてもお話ししていますので、ぜひ参考にされてみてください。
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土地と建物どっちが大事?
まずは自分自身の中での判断材料を作るため、土地と建物どちらかを優先した場合に発生するメリット・デメリットを確認しましょう!
予定外の予算オーバーとなった場合は、土地か建物のどちらかを減額する必要が出てきます。
でも、どちらかを選べと言われても、判断材料が何も無かったら判断なんてできませんよね。
そこでまずは、土地と建物どちらかを優先した場合に、どんなメリット・デメリットが発生するのかをお伝えしていきたいと思います。
建物よりも土地にお金をかけるメリット・デメリット
「土地>建物」という考え方で、土地の方にお金をかけた時のメリット・デメリットがこちらです。
土地優先のメリット↑
- 緑が多いなど周辺環境が良くて、住みやすい。
- 生活に必要な場所へのアクセスが良好で、利便性が高い。
- 土地の価値は年数が経ってもあまり変わらないので、資産価値が残りやすい。
- 地盤が強かったり小高い場所にあり、自然災害に会いにくい。
- 便利な場所にあり、老後にあまり動けなくなったときの心配が少ない。
土地優先のデメリット↓
- 家の広さや間取りが思い通りにできなくなる。
- ワンランク下の価格帯のハウスメーカーや工務店も検討の必要が出てくる。
- 建物や設備のグレードを下げなければいけなくなる。
- 外構など、直接生活に影響しないところまでは手が回らなくなる可能性がある。
土地にお金をかけた場合は住環境が良くなって、日常生活をストレスなくすごすことができる可能性が高まります。
その反面、おうち本体に関しては妥協しなくてはならないことも多く、自分の完全に思い通りの注文住宅とはならないかもしれません。
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土地よりも建物にお金をかけるメリット・デメリット
「建物>土地」という考え方で、建物の方にお金をかけた時のメリット・デメリットがこちらです。
建物優先のメリット↑
- 自分の思い通りの間取りや広さの家を建てることができる。
- 自分の希望していたハウスメーカーで家を建てることができる。
- 建物や設備のグレードをアップできる。
- 電化製品や家具なども、より質の高いもので揃えることができる。
- 外構などにも手が回り、家の見た目も良くすることができる。
建物優先のデメリット↓
- 利便性が悪く、いろんなところから遠くなり不便な思いをする。
- 大きな道路や線路から近いなど、あまり良い環境ではなくても妥協する必要が出てくる。
- 建物の価値は20年もすればほぼ無くなるので、資産価値が残りにくい。
- 水害などの自然災害を受ける可能性がゼロではない場所かもしれない。
このように、建物にお金をかけた場合は、注文住宅最大の醍醐味である、自分の思い通りの家を建てるという夢を叶えられる可能性が高まります。
その反面、周辺環境については妥協しないといけないことが多くなり、それが起因となり発生するストレスは感じてしまうかもしれません。
「自分が最も大切にしたいものは何か?」を考えて、最終的には自分自身でどちらを優先するか判断する必要があります。
土地と建物、みんなはどっちが大事だと思っている?
ちなみに、みんなはどっちが大事だと考えているのでしょうか。
そこで、私のインスタのフォロワーさんに、土地と建物のどちらにお金を掛けた方が良いと思うかアンケートを取ってみました!
結果がコチラ
このように、1000人以上の方から回答をもらったアンケートでも、土地重視派と建物重視派で人数が拮抗しています。
やはりこの2択はみんな簡単にはどちらかは決められず、迷いに迷って最終的には苦渋の決断をしている様子が目に浮かんできますね。
個人的には6:4で土地の方が大事かなと思います
ここまでは、土地と建物のどちらかを優先すべきか客観的にみてきましたが、ここからは私自身の考えをお伝えしたいと思います。
私自身は、6:4で土地の方をやや優先して考えるべきかなと思っています。
インスタでフォロワーさんに聞いたアンケート結果とは若干反対にはなってしまうのですが、私はどちらかというと建物よりは土地の方を優先すべきたと考えています。
土地が大事①良い土地を買うことは、時間と安全を買うことにつながる
時間を買う
土地を買うとは「アクセス(移動時間の短縮)を買う=時間を買う」ことだと思っています。
例えばスーパーの往復、学校・会社の往復、これらが1日30分短縮されたら1ヵ月で15時間もの時間が増えます。
その時間を趣味や大切な家族とすごす時間に使えたら、とてもありがたいですよね。
良い土地を買うことは、そんな大切な時間を買えるということなのです。
安全を買う
また、移動時間が短くなることは、家族の安全も買うことに繋がります。
日常生活を送っていく上で、事件・事故に会う確率をゼロにすることはできません。
しかし、日常生活の移動距離を短くすることで、その確率を少しでも減らすことはできます。
特にまだ小学生などの小さな子供がいる場合は、子供の通学時の安全はとても気になるのが親心というものですよね。
土地が大事②土地の失敗は、致命的な後悔になることがある
注文住宅を建てて後悔している人の話を聞いたりブログなどを読んでいると、引っ越したいぐらいの致命的な後悔の原因になっているのは、やはり土地が原因のものが多いです。
注文住宅の場合は当たり前ですが確実に新築なので、いくら価格帯の低いハウスメーカーや工務店といえども、よほど悪質な業者に当たらない限りは住めないほどの欠陥住宅になることはありません。
また、間取りを少々失敗したところで、「あーリビングもっと広くしとけば良かったなー」くらいは思うかもしれませんが、引っ越したいと思うレベルの後悔にはならないでしょう。
でも、土地の失敗は真剣に引っ越したいレベルになることがあります。
例えば、下記のような状況に陥ることがあります。
- 隣の人のガラが本当に悪い・隣人トラブル
- 思ったより道路や鉄道からの騒音がうるさく、静かな時間がほとんどない
- 周りの土地より低くて日当たりも悪く、ジメジメしている
- せっかくマイホームを買ったのに、通勤時間が長すぎてそれだけでヘトヘト
ここまで条件の悪い土地はそうそう無いとは思いますが、土地で失敗すると本当にこういうことが起きます。
なので土地も建物もどちらも捨て難いところではありますが、究極でどちらかを選べと言われたら、私はやや土地の方を重視すべきだと思っています。
まとめ:それぞれのデメリットを比較して決断するしかない
本記事のまとめです。
土地を優先した場合
周辺環境が良くなりストレスのない生活ができる可能性が高くなるが、理想通りの注文住宅を建てることは困難になる。
建物を優先した場合
注文住宅最大の醍醐味である自分の思い通りの家を建てられるかもしれないが、周辺環境は妥協が多くなりそれが原因のストレスが発生する可能性がある。
- この2択はどちらが正解というのはないので、最終的には自分自身で優先順位を決めて判断する必要がある
- インスタのアンケート結果では、土地重視派と建物重視派でほぼ半々に分かれている
- 私自身の意見としては、大切な時間を確保したり致命的な後悔を避けるために、やや土地の方を優先すべきだと思っている
今まさにこの2つの究極の判断を迫られているあなた、大変な気持ち、とても良くわかります。
確実に今後の人生を大きく左右する選択になりますから、簡単には決められないですよね。
でも、注文住宅を建てる際には、いつかはこの重大な決断をしなければならないタイミングがやってきます。
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