こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
シューズクロークとは玄関の隣に作る空間で、靴などをしまえる土間のクローゼットです。
通常の壁に付いている玄関収納とは違い、ウォークインクローゼットのような収納の中まで入っていけるタイプが主流です。
また、収納の中に入っていけるだけではなく、そのまま室内へあがれるウォークスルータイプのシューズクロークなど様々なタイプがあります。
とても便利な空間ですがある程度の広さも必要ですので、採用するか迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事を読んで、あなたにとってシューズクロークは必要かどうかを確かめてみてください。
シューズクロークは必要か?メリット・デメリット一覧
まずはシューズクロークのメリット・デメリットについてです。
メリットに多く共感できたらシューズクロークは必要ですし、デメリットの方が共感できた場合はシューズクロークは必要ないかも。
シューズクロークのメリット
靴以外の物もしまうことができる
シューズクロークには靴はもちろん、他にも色々な物をしまうことができます。
一般的な玄関収納よりもシューズクロークの方がたくさん収納量が取れます。
その為、子供が外で遊ぶためのおもちゃやガーデニング用品など、様々な物を収納できます。
広い空間を取ることができますので、ベビーカーやコートをかける場所も作ることができ、とても使い勝手がいいです。
玄関をきれいに保つことができる
シューズクロークには、玄関に置きたいものを全て収納することができます。
傘立てや玄関用のホウキなどもシューズクロークにしまえば、玄関はいつもスッキリときれいです。
ウォークスルータイプのシューズクロークにすれば、家族全員が必ずシューズクローク内で靴を脱ぐため、より玄関をきれいに保つことができます。
急な来客があった時に、玄関に靴がごちゃごちゃに広がっているということが無くなります。
物置を買わなくても済む場合がある
一般的に泥が付いていて室内に持ち込めないものは、屋外に物置を置いて収納することが多いです。
しかし、シューズクロークがあることで室内に収納できる場所ができますので、物置を買わなくて済む場合があります。
物置ですと、夜暗いときに取りに行くことが面倒くさかったり、強風で砂が吹き込む可能性がありますが、シューズクロークはそのようなことがありません。
また、物置を置かない分、土地を有効活用することができます。
外で使う趣味の物をしまうことができる
ゴルフやスノーボードや野球など、アウトドアな趣味を持っている方も多いと思います。
シューズクロークがないと、物置や室内の納戸へしまったり玄関に置きっぱなしにしてしまう場合も多いと思います。
シューズクロークがあれば、そのようなこともありません。
また、使うときにわざわざ物置や納戸まで取りに行く必要がないので、出掛ける時もとても楽です。
シューズクロークのデメリット
次にシューズクロークのデメリットを解説します。
間取りによっては玄関が小さくなる
シューズクロークは1帖~2帖くらいの広さを取る方が多いです。
シューズクロークを作った分、玄関の空間を削らなくてはなりません。
あるいは、リビングなどの他の居住スペースを狭くしなければいけない場合もあります。
予算に余裕があるときは、玄関とシューズクロークどちらも広く取れますが、中々難しい場合もあると思います。
そのような時は、他の部屋との広さの兼ね合いや使用頻度を考えた上で、シューズクロークが本当に必要か検討しましょう。
シューズクロークがある暮らしとない暮らしの違いを具体的にイメージして、暮らしの質が上がりそうであれば採用してもいいと思います。
シューズクロークに玄関の物を押し込むだけの空間になりそうであれば、取り入れない方がいいです。
臭いが玄関へ広がりやすい
玄関を広く見せるためにシューズクロークに扉を付けないタイプも人気です。
その時に問題になることが「靴の臭い」です。
扉を付ければ解決することができますが、1日に何回も使う場所だと結局開けっ放しにしてしまうことが多いです。
そうすると、シューズクローク内だけでなく玄関にまで靴の嫌な臭いが広がってしまい、来客に不快な思いをさせてしまうこともあり得ます。
シューズクロークを付ける場合は、必ず臭い対策をしましょう。
臭い対策とは窓を付けることと、脱臭効果のある物を置くことです。
パナソニック製のエアイーという製品は天井埋め込み型の換気扇で、ナノイー発生器も付いています。
その為、換気と脱臭もどちらにも対応しているという優れものです。
窓が取れないシューズクロークの場合は、エアイーなどの換気扇を取り付けることをおすすめします。
クロスが汚れる
シューズクロークには土の付いた靴や雨に濡れた傘をしまいますので、どうしてもクロスが汚れてしまいます。
玄関収納の場合は、収納の内部が吹き上げやすいシート材になっている場合が多い為、汚れを落としやすいです。
しかし、クロスの場合は汚れが落ちにくいですので、汚れが目立ちにくいデザインのクロスを選ぶことをおすすめします。
また、同じクロスでも防カビタイプや撥水効果のあるクロスもありますので検討してみてください。
シューズクロークが必要かどうかを見極める
次に、自分達の生活の中にシューズクロークが必要があるかないかを考えてみてください。
シューズクロークが必要あるのはこんな家庭
家族が多い
家族が多いと当たり前ですが靴の量も多いですので、シューズクロークが必要です。
一般的なサイズのコの字型玄関収納ですと、40~50足入ります。
しかし高い段の収納はほとんど使わなくなかったり、ブーツや長靴などの高さのある靴だと数段分の収納を使うことになりますので、実際に有効活用できる分は20足前後です。
靴が少ない家族であれば収まるかもしれません。
しかし、家族が多いということは傘やスリッパも人数分ありますので、そのような物をスッキリ収納するためにも、シューズクロークの採用をおすすめします。
来客が多い
来客が多いと、家族以外の人が玄関に足を踏み入れる機会も多いです。
常に家族全員が玄関収納に履いた靴をしまう習慣がついていればいいですが、それができる家族は非常に少ないと思います。
玄関だけ入って話をして帰る来客も多いと思いますので、家族の靴がいつも脱ぎっぱなしにしてあると「この家は片付けができていないな」という印象がついてしまいます。
その為、ウォークスルータイプのシューズクロークがあれば、家族は必ずシューズクローク内で靴を脱ぎ履きしますので玄関に靴が散乱することがありません。
スッキリ見せる一工夫
来客を迎え入れるときにさっと下ろせるロールスクリーンをシューズクロークの入り口に付けておくと、さらに玄関内がすっきり見えますのでおすすめです。
シューズクロークが必要ないのはこんな家庭
玄関以外で広く取りたい空間がある
リビングや洗面所などの使う頻度が多い空間を広く取りたい場合は、シューズクロークを無理に取り入れなくていいでしょう。
シューズクロークがなくても玄関収納を大きいタイプにしたり、物置を買ってしまえるものは屋外の空間にしまうなどの対策が取れます。
リビングを広くするために天井を高くしたり吹き抜けを付けて視覚的に広く見せることはできますが、空間そのものを広げるということの解決はできません。
住んでから後悔しても中々簡単にリフォームできませんので、広さを取りたい空間の優先順位をつけてシューズクロークが必要か検討してみてください。
こまめに片付けができる
靴の数が少なく、履かない靴は玄関収納にしまうという流れが今の生活で出来ているのであれば、シューズクロークは必要ないと思います。
今できている習慣は、マイホームを建ててもそのまま継続できると思います。
親が当たり前のように靴をしまうということをしていれば、子供もそれを見て真似をして習慣になることも多いです。
シューズクロークをつけて空間に余裕ができると、靴を隠せるのできれいにしまわなくなってしまったり、いらない靴を捨てられなくなってしまうという、悪循環が起こることもあります。
このような場合は無理にシューズクロークを付けなくてもいいと思います。
迷うくらいなら要らないかも
シューズクロークはあればとても便利な空間ですが、家族によっては必要がない場合もあります。
- 家族の人数
- 来客の頻度
- 玄関内にしまいたい物
これらの内容を検討して、本当にシューズクロークが必要かどうか考えてみてください。
採用する場合は、住んでから後悔しないように自分達だけのこだわりのシューズクロークを作りましょう。