こんにちは!
今回は「家に開放感を出すための間取りのポイント」をまとめました!
開放感を演出するためには「視線が抜ける空間」をつくるすることがすべて!
開放的な暮らしを実現するための細かなテクニックやひと工夫を7つのポイントに分けてご紹介します。
小さな土地・小さな家でも広く感じさせることができます。
是非この記事の内容をあなたの家の間取りに取り入れて、のびやかな暮らしにしましょう。
①間仕切りは極力少なくしよう
間仕切りとは
家の中に開放感をもたらす基本テクニックは、視線を遮るものを室内に配置しないことです。
部屋と部屋との間にある仕切りを出来る限り省き、一つの大きな空間とした方が圧倒的に開放感を得られます。
間仕切りが無いことで空間に連続性が生まれ、視線が遠くまで届くようになります。
開放感を感じるというのはつまり、室内が広く感じるということ。
視線が遠くまで届くような間取りにすれば、開放感を感じられます!
例えば、リビングダイニングキッチン(LDK)を1つの空間にレイアウトし、縦に並べてみる。
するとキッチンに立ったときに向こうの壁までの距離が長くなり、開放感を感じられるようになります。
さらに向こう側の壁に大きな窓を配置すればそのまま視線が外まで流れるようになり、さらに開放的な空間になります。
開放的でのびやかなストレスのない空間になれば、家族が自然とLDKに集まってきそうですね!
しかし、LDKがひと続きの空間であることによって、料理のにおいが全体に広がってしまう、冷暖房の効率が下がってしまう、来客の際に空間を仕切れないなどの小さな問題もあります。
特に気にしないというご家庭なら別ですが、小さな問題点も把握したうえでよくご家族で話し合ってみましょう。
②「引き戸」は開放的な間取りづくりのエース
空間を遮る際に一般的にはドアが多く用いられますが、開放的な空間づくりの観点からすると「引き戸」のほうが優秀です。
一般的なドアでは、開けっ放しの状態にしても引き戸のようにはスッキリ見えません。
ふすまや障子は引き戸の代表例ですよね。
閉めれば一つのプライバシー空間を作り出し、開ければすぐに他の部屋と繋がった大空間になります。
子供部屋を大きく一つ作っておいて、中心に引き戸を配置することによって空間を仕切れるようにするのも引き戸の定番の使い方。
「引き戸」とはつまり「動く壁」のようなもので、一般的なドアにはない性質を持つ超便利なアイテムなのです!
さらに開ける幅を自在に調節できるというメリットもありますので、半分だけ閉めて使うことも出来ます。
光や風を取り入れる際にも、引き戸ならその量をコントロールすることができます。
リビングの一角に来客用のたたみスペースを作り、引き戸で仕切れるようにしておくのも多く採用される間取り。
普段は引き戸を開けておき、開放的な空間を実現。
お客さんが来たときには閉め切って、おもてなしスペースとして活用します。
③仕切り方のアイデアひとつで開放感を演出
空間と空間を仕切る時に、壁で仕切ってしまっては開放感などもってのほか。閉塞感が生まれてしまいます。
特に狭小住宅では、仕切り方を工夫しないとただただ狭い印象になってしまいます。
ではどうするか。「壁以外のもの」で空間を仕切ればいいのです!
例えば、壁の代わりに細い柱を等間隔で並べてみる。
すると柱と柱の間から視線が向こう側へ抜けていき、閉塞感を和らげてくれます。
その他にも、壁の代わりにアクリル板を利用し、視線が抜けるようにする。
壁を採用するなら、壁に小窓やスリットを入れて、向こう側が見えるようにする。
部屋と部屋を仕切りながらも、仕切り自体の存在感は薄れ、開放感を感じられるでしょう!
少しでも開放感を追求したい方、土地が小さく狭小住宅になる方は取り入れたいテクニックです。
④家の中を回遊できるプランにしよう
家の中に行き止まりを作らないようにし、ぐるぐる周れるような間取りにする。
すると、後戻りせずに家じゅうを移動できるようになり、開放的な生活ができます。
例えば、キッチンをアイランドキッチンにする。
2方向からアプローチできるため、キッチンが人で渋滞することもなく、複数人がキッチンにいても空間を広く感じられます。
さらには、キッチンの周りをぐるぐると周れることで効率の良い家事動線が生まれ、家事や生活がしやすくなります。
玄関→リビング、リビング→キッチン、キッチン→玄関というように、どの部屋にも2箇所以上の動線を確保しておくことで、回遊できる間取りになります。
2つ以上の部屋からバルコニーに繋げれば、洗濯物も干しやすくなったりと、回遊動線を作ることは家事をラクにすることにもつながるんです!
子供も家の中をぐるぐる走り回れるようになるので、大喜びですよ!
少し気にしたいのは、耐震性です。
回遊動線を作るということは、通路が増える分、壁が減るということ。
壁が減ると、どうしても地震に対して弱くなってしまいます。
構造上、どうしても柱がずらせないケースなどもあるので、間取りをプランニングする段階で営業マンによく相談しましょう。
⑤吹き抜けは空間に広がりを持たせる定番の間取り
少し前にSUUMOさんがプチ流行させた「リビ充(じゅう)」という言葉を知っていますか?
各部屋は少しくらい小さくなっても良いから、家族団らんの中心であるリビングを大きくして家族全員が集まる空間にしよう!という考え方のことです。
やはりリビングは出来るだけ大きくしたいものですが、条件によっては思うように広さが確保できないケースもあります。
「広さ」があまり取れない場合に、「高さ」で解放感を出すのが吹き抜けです!
吹き抜けはここ数年で多く採用されるようになり、だいぶ認知度も高くなりました。
吹き抜け部分の天井は2階の天井と同じ高さになるので、同じ床面積でも開放感が全然違います。
天井にトップライトを設ければ採光も十分にとれ、いっそう部屋に広がりが生まれます。
吹き抜けに面する2階部分の壁に窓を配置すれば、リビングと吹き抜けでコミュニケーションも取れて便利ですよ。
⑥吹き抜けを作らないなら階段を上手に利用して
リビングを吹き抜けにしなかったとしても、1階と2階をつなぐ階段部分は吹き抜けになっていますよね。
階段では視線が斜めに抜けていくので、ちょっと工夫するだけで一気に開放感を演出することができます。
例えば、狭くなりがちな玄関ホールに、まっすぐ階段を配置してみましょう。
すると、帰ってきて玄関を開けたときに視線が自然と斜め上に抜けていきます。
さらに階段を登りきったところに大きな窓を配置すれば、そこから視線が外へ抜けていき、より開放感を覚えます。
その窓から玄関へ光が落ちるように角度を計算して階段と窓を配置すれば、採光も確保でき、それだけでオシャレですよね。
関連記事その①
オシャレかつ機能的に窓を配置するためのたった7つのコツの内容を参考にしてみてね。
リビングの中に階段を配置するのもおすすめです。リビングイン階段というやつですね。
関連記事その②
リビングの中に階段を配置すれば、それはもう吹き抜けとほぼ同じ効果。
視線や風が上に流れていき、抜け感と広がりを感じることができます。
⑦スキップフロアは開放感バツグン!
「スキップフロア」って?
スキップフロアは2階に上がる階段の途中に配置され、「1.5階」や「中2階」と呼ばれる。床面の一部に高さを持たせた間取りのこと。
・空間が広く感じられる
・スキップフロア下の空間を利用して収納を増やすことができる
・狭小土地でも空間やスペースをフル活用できる
など、多くのメリットがあります。割と今風だよね。
スキップフロアは斜めに視線が抜けるため、開放感は抜群、かなり広く感じられます!
通常の2階建てより確実に広く感じられることでしょう。
家族のつながりは感じながらもやんわりと視線が遮られるので、スキップフロア部分は落ち着いた空間になります。
子供のスタディスペースや書斎として使われることも多いですね。
構造が複雑になるため、建築コストが上がってしまうのがデメリットです。
生活の中で階段の上り下りが増えるため、バリアフリーの観点から考えると老後は少し暮らしづらくなってしまうかも。
長い目でライフスタイルを考慮して、ご夫婦でよく話し合ってみてください。
【まとめ】視線が抜けていく間取り=開放感のある間取り
開放感のある家にするためには
- 壁や間仕切りを減らして視線が抜けるように
- 室内ドアは引き戸にして空間を柔軟に切り取る
- 仕切り方を工夫して空間に繋がりを持たせる
- 回遊できる間取りでストレスフリーな動線を確保
- 広さが出せなくても吹き抜けで高さを出せば大丈夫
- 階段を上手に活用して閉塞感を解消する
- スキップフロアで斜めに空間を使う
開放感を感じるためには、「視覚的な広さや高さ」がどうしても必要です。
空間を繋げたり間仕切りを減らしたりすることで、実際の広さ以上に広さを感じられるようにすれば、あなたの家は開放的な家になることでしょう。
狭小土地に建てるときにも、この記事の7つのポイントを押さえれば大丈夫です!
平均的な広さの家なら、プチ豪邸くらいの広さに感じられるかも…?
是非、あなたの家づくりに役立ててくださいね。