こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
LDKをとにかく広くしたい!と考えている方は多いと思います。
家自体の面積を広げてLDKを広くすることもできますが、大きな費用増加になってしまいます。
そんな時に、採用されるのが水回りを2階に持っていくという案です。
洗面所と浴室を2階に配置します。
注文住宅の場合、一般的な洗面所と浴室の広さは約2坪です。
広めに設計する方は洗面所と浴室で3坪前後の広さを取ります。
2坪は4帖、3坪は6帖です。
例えば、3坪の洗面所と浴室を2階に持って行った場合、20帖だったリビングを26帖にすることができます。
大きな違いですよね。
しかし、水回りを2階にまとめると、多くのデメリットがあることも事実です。
今回は、LDKを広くしたい方へ向けて、水回りを2階にまとめたときのデメリットをお伝えします。
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水回りを2階にまとめるデメリット一覧
水回りを2階にまとめたときのデメリットをお伝えします。
自分たちが許せる範囲のデメリットかどうか、確認してみましょう。
メモ水回りを2階にまとめるデメリット一覧
- 水漏れしたときの影響が大きい
- 費用が高くなる
- 家事の効率が悪くなる
- 老後に生活が大変になる
- 子供への目線が届きにくい
- シャワーの水圧が弱くなる
デメリット①水漏れした時の影響が大きい
2階に水回りをまとめると、水漏れをしたときの生活への影響が大きいです。
水回りが1階にある場合、水漏れをしても基礎が濡れるため、居住空間への影響はありません。
しかし、水回りを2階にまとめて水漏れをした場合、居住空間に水漏れしてしまいます。
住宅メーカーがすぐに対応できなかった時には、生活に支障が出てしまいます。
デメリット②費用が高くなる
2階に水回りをまとめると、1階に設置したときと比べて費用が高くなります。
なぜなら、配管が長くなるからです。
1階にあれば基礎内に配管を通して地中へ埋め込みますが、2階の場合は1階まで下ろさなければなりません。
特に洗面や浴室はお湯も使うため、給水管も2つ引き上げる必要があります。
一般的には配管工事で5~10万円の費用追加です。
デメリット③家事の効率が悪くなる
水回りを2階にすると、家事効率が悪くなることがあります。
なぜなら1階と2階の行き来が多くなるからです。
洗濯や風呂掃除は2階、キッチン周りの家事は1階となると、1日の中で何度も階段を上り下りしなければなりません。
物理的な時間の効率も悪くなりますが、精神的な疲労も増えて効率が悪くなることもあります。
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デメリット④老後に生活が大変になる
階段の上り下りがきつい年齢になってくると、1階の空間に寝室を作って平屋のような生活を送る方が増えています。
1階に水回りがある場合は実現しやすいですが、2階に水回りをまとめてしまうと実現不可能能になってしまいます。
どんなに階段が辛くても、毎日上り下りをしなければ生活ができません。
将来エレベーターや昇降機をつける、1階に水回りを増築するというような計画があるのであれば問題ないです。
しかし、そのような計画がない方は、将来の暮らしについても考えて決めましょう。
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デメリット⑤子供への目線が届きにくい
2階に水回りをまとめると、子供の様子が確認しにくいです。
1階に水回りがあれば、キッチンと一直線に動線をつなげることも可能です。
そのような間取りにすれば、キッチンで家事をしながらも子供の歯磨きや着替えの様子を確認することができます。
また、リビングにいても水回りにいる子供の様子が何となくわかります。
しかし、2階に水回りをまとめてしまうと、LDKと水回りの間に階段が挟まるため、お互いの様子が感じにくくなってしまいます。
そのため、心配になればわざわざ2階に上がって、確認することが必要です。
時には手間だと感じてしまうこともあるでしょう。
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デメリット⑥シャワーの水圧が弱くなる
2階に水回りを持ってくると、シャワーの水圧が弱くなることがあります。
特にオール電化の場合は、ガスと比べて水圧が弱いため余計に感じやすいです。
今まで、ガス給湯器で1階にお風呂があった方は、水圧に物足りなさを感じてしまう可能性があります。
水圧が気になる方は、高圧タイプの給湯器を採用するといいでしょう。ただし、費用が10万円前後は追加になりますので注意しましょう。
水回りを2階にまとめるメリット一覧
2階に水回りをまとめたときのデメリットをたくさん解説しましたが、もちろんメリットもあります。
デメリットよりもメリットの方が印象に残るならば、2階に水回りをまとめてもいいでしょう。
水回りを2階にまとめるメリット
- 1階の空間をほとんどLDKに使える
- LDKにいるときにお風呂や洗面所の音が気になりにくい
- 洗濯動線を2階にまとめることができる
- お風呂に入ってすぐ寝室に行ける
- 水漏れに気付きやすい
メリット①1階の空間をほとんどLDKに使える
2階に水回りを持って行くことができれば、1階のほとんどの空間をLDKに使うことができます。
LDK以外に1階に最低限必要な空間は、玄関・トイレ・階段だけです。
玄関の広さにこだわりがない方は、玄関・トイレ・階段で3坪の広さを確保すれば十分でしょう。
残りの空間をLDKで使うことができるので、要望をしっかりと叶えることが可能です。
メリット②LDKにいるときにお風呂や洗面所の音が気になりにくい
最近は廊下のないワンルームのような間取りを好む方も多いです。
1階に水回りがあって廊下がない間取りだと、LDKの空間から直接洗面所に行けます。
このような間取りは使い勝手はいいですが、音が気になることがあります。
静かに作業をしたいときに、シャワーやドライヤーの音がすると集中できません。
2階の水回りであれば、階段を挟んだ別空間になるため、シャワー音が気になることはほとんどありません。天井から音が伝わることを気にする方もいますが、対策をすれば大丈夫です。対策とは、LDKの真上に浴室を配置しないことです。
浴室を廊下や収納の上などに配置することで、水回りの音が気になることはほとんどなくなるでしょう。
メリット③洗濯動線を2階にまとめることができる
水回りを2階にまとめると、洗濯が楽になります。
特にバルコニーや2階の室内に洗濯物を干そうと計画している方には、ぴったりの間取りです。
洗う・干す・たたむ・しまうの4つの動作がすべて2階でできますので、洗濯に関する時間や手間を考えるとメリットが大きいです。
夜にタイマーをセットしておいて、朝起きたら1階に行く前に洗濯物を干す。
夜寝る前、または子供を寝かしつけたタイミングで畳んでクローゼットにしまい、翌日の洗濯分のタイマーをかける。
このように工夫をすることで、1階と2階の行き来を少なくして洗濯を済ませることができるでしょう。
メリット④お風呂に入ってすぐ寝室へ行ける
2階に水回りがあると、夜の支度を整えやすいです。
1階に水回りがある場合、子供をお風呂に入れた後に、再度リビングに戻るパターンが多いと思います。
リビングはテレビやおもちゃなどの誘惑があるため、子供のテンションが上がってしまい、寝かしつけるまでが大変です。
しかし、2階に水回りがあれば、子供をお風呂に入れてすぐに洗面所で寝る支度を整え、そのまま寝る部屋まで連れていくことができます。
すぐに寝室に連れていくことができれば、湯冷めもしにくく健康面でも安心です。
メリット⑤水漏れに気づきやすい
デメリットで2階の水回りは水漏れの影響を受けやすい点をお伝えしましたが、実はメリットにもなり得ます。
なぜなら、2階の水漏れの方が水漏れしたことに気づきやすいからです。
1階で水漏れがあると基礎部分に水が溜まるため、なかなか気づくことができません。
水漏れに気づくことが遅くなってしまうと、構造体が腐食してしまう可能性が高まります。
1階の水漏れは生活に影響が出にくいですが、放ったままにしておくと建物全体に危険が及んでしまうのです。
対して2階に水回りがあると、水漏れに早期に気づきやすいため、早い段階で修繕することが可能です。
水回りを2階にまとめる人って何割くらいいるの?
水回りを2階にまとめる人は5%以下です。
※あくまで私の営業マン時代の感覚に基づく数値
以前は生活の利便性から、水回りを2階にまとめる方は一定数いました。
しかし、最近では寿命の長期化によって、平屋的な暮らしを望んで家づくりをする人が増えています。
そのため、将来不便を感じそうな2階の水回りを選ぶ方は、非常に少なくなっています。
しかし、土地が狭いがLDKは広く取りたいなどの、明確な理由がある方は水回りを2階にまとめています。
広いLDKに何よりも価値を感じるなら、後悔しないでしょう。
LDKをとにかく広くしたい。
そのような要望を持っている方はたくさんいます。
しかし、資金や土地の関係で実現できていない人も多いです。
そのようなときに、水回りを2階にまとめるという案は画期的だと思います。
なぜなら、追加費用も比較的少ないですし、建物の1階床面積は大きく変わらないため、土地の広さの問題も解消されるからです。
しかし、その分多くのデメリットがあります。
特に将来のことを考えると、なかなか採用をためらう方も多いのではないでしょうか。
今回紹介したメリット・デメリットを確認し、後悔のない選択をしてください。
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