- ステンレスと人造大理石はどっちが優秀なの?
- それぞれどんな特徴があるのか知りたい!
キッチンのシンク選びではどのようなことを重視しますか?
- デザイン性
- 機能性
- 価格
戸建て住宅のキッチンシンクで多く採用されているのが、ステンレスと人造大理石です。
では、それぞれにどのような違いがあってどちらが優れているのでしょうか。
今回はステンレスと人造大理石を徹底的に比較していきます!
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ステンレスVS人造大理石【徹底比較】
ステンレスと人造大理石のシンクについて徹底的に比較していきましょう。
初めに、それぞれの材質について解説します。
ステンレス:非常に錆びにくい金属板です。「ステンレス」という名前の由来も、「Stain=汚れ、錆」と「less=少ない」を組み合わせた造語です。
人造大理石:天然の大理石と人工の材料を混ぜ合わせて作られたものです。天然の大理石よりも加工しやすく、人口素材よりも耐久性があるというメリットがあります。
初期費用
初期費用はステンレスの方が安いです。
実際の価格差をPanasonicの「Lクラス スキマレスシンク」で比較してみます。
- ステンレス:40,400~73,100円(税抜)
- 人造大理石:92,700円(税抜)
ステンレスはサイズによって金額が違いますが、同サイズで比較すると約4万円の差があります。
商品によってはここまで差が出ないこともありますが、ステンレスシンクの方が価格は安いケースがほとんどです。
キズのつきにくさ
人造大理石の方がキズがつきにくい!
ステンレスよりも人造大理石の方が硬いため、キズがつきにくいです。
シンク内は皿や刃物を置くので、ぶつかったり擦れてキズがつきやすいですよね。
しかし、人造大理石の方が硬さがあるので、ステンレスと比べてキズがつきにくいという大きなメリットがあります。
また、人造大理石は光沢がないためキズがついても目立ちにくいです。
なぜなら、食器洗い中に手を滑らせてお皿を落としたときに、硬い素材に当たった方がお皿は割れやすいです。
つまり、人造大理石のシンクに落とした方がお皿が割れる確率が高いということになります。
優先度を考えてシンクの素材を選びましょう。
シミのつきにくさ
ステンレスの方がシミがつきにくい!
人造大理石では醤油などの液体を長い間放置しておくとシミになってしまうことがあります。
対して、ステンレスではそのようなことはありません。
人造大理石のシンクでも最近では、シミがつきにくいような加工がされています。
しかし、シンク内の掃除をなかなかできない方や長時間洗い物をシンク内に置いておく方は、段々とシミが蓄積されて目立ってくることも考えられます。
シンク内をキレイに保てる自信がない方は、ステンレスのシンクにした方がキレイな状態をキープできるでしょう。
耐熱性
ステンレスの方が耐熱性が高い!
ステンレスの方が耐熱性が高く、キッチン用などで加工した物でも500℃程度の温度に耐えるとされています。
そのため、熱い鍋などをステンレスシンクの中に置いても損傷はありません。
一方、人造大理石は200~300℃くらいの耐熱性と言われています。
「300℃もの高温に耐えられるなら人工大理石のシンクでも大丈夫!」と安心してはいけません。
フライパンや鍋を強火で熱すると、物によっては300℃を超えることもあります。
人造大理石のシンクに熱せられたフライパンなどを置くと、熱に耐えられず変色・変形・割れの原因になることがあります。
必ず冷ましてからシンク内に置くように心がけましょう。
また、ステンレス・人造大理石に共通しますが、熱湯をシンクに流すとシンク下の配管に大きな負荷がかかりますので注意が必要です。
配管の破損の原因になることもありますので、お湯は少し冷ましてから流してください。
加えて、ステンレスのシンクに熱湯を流すと「ボン!」という大きな音が鳴ることがあります。
これは、熱によって金属が膨張してしまい、一時的に変形することにより大きな音が鳴ります。
見た目には影響はないですが、ステンレスに負荷がかかっていますので熱湯のまま流すのは避けた方がいいでしょう。
話が脱線してしまいましたが、高温に熱せられたフライパンや鍋に対する耐熱性が高いのはステンレスです。
耐久性
ステンレスの方が耐久性が高い!
耐久性はどちらも高いので、基本的に壊れてしまうことはありません。
それよりも汚れやサビなどが気になってしまい、20年前後で交換するケースが多いです。
では、なぜステンレスの方が耐久性が高いのでしょうか。
理由はシンク自体の割れやすさです。
ステンレスの場合は重くて硬いものを落としたときに衝撃を吸収することができますが、人造大理石は硬いので衝撃を吸収できず割れてしまうことがあります。
キズのつきにくさの項目で、人造大理石のシンクは硬いので皿が割れやすいと説明しました。
しかし、人造大理石よりも硬いものを落としてしまうと、シンクが割れてしまう可能性があるのです。
そのため、耐久性ではステンレスよりも人造大理石の劣るという結果にしました。
衛生面
ステンレスの方が衛生的!
衛生面ではステンレスの方が優秀です。
シミのつきやすさのときにもお伝えしましたが、人造大理石は水分を吸い込んでしまいます。
そのため、水分内に含まれている雑菌やニオイなども吸収してしまう可能性があるのです。
対して、ステンレスなら水分を吸い込むことはないので衛生的です。
衛生面の観点から多くのレストランの厨房などで、ステンレスのキッチンが採用されています。
デザイン
人造大理石の方がデザイン性が高い!
一般的には人造大理石の方がデザイン性が高いと言われています。
人造大理石はキッチンもインテリアのように見せることができるアイテムなので大変人気です。
また、高級感やかっこよくしたい・可愛いくしたいなど、様々なテイストにマッチします。
ただし、最近はステンレスのシンクでも素敵なデザインも多いです。
シンプルな見た目にしたい方や、キッチンをレストランの厨房のようにしたいならステンレスをおすすめします。
デザイン性に関しては好みの問題なので、実際にショールームに行って目を引く方を選ぶといいでしょう。
バリエーション
人造大理石の方がバリエーションが多い!
人造大理石のシンクの方が色のバリエーションはたくさんあります。
各メーカーによって取り扱いカラーは様々ですが、次のような色味があります。
- ホワイト
- グレー
- ベージュ
- グリーン
- ピンク
- イエロー
対して、ステンレスはシルバーの一色です。
多少メーカーによって色の濃淡はありますが、どれを選んでもあまり印象の変化はありません。
豊富なカラーバリエーションの中から選びたいなら、人造大理石のシンクにしましょう。
ワークトップとのつなぎ目
こちらは、比較ではなくワークトップとシンクの素材の相性を確認していきましょう。
①【シンク】ステンレス × 【ワークトップ】ステンレス
ワークトップとシンクをステンレスにすると、金属板同士の接合になります。
つなぎ目を無くすことができるので、お手入れが面倒になる溝はありません。
②【シンク】ステンレス × 【ワークトップ】人造大理石
シンク内のお手入れを楽にするためにステンレスを選び、見た目を重視するために人造大理石のワークトップを選ぶ方もいます。
ステンレスと人造大理石の組み合わせは異素材なので溝ができてしまいます。
そのため、溝に汚れが溜まったり、溝を埋めるために施工されているコーキングというゴムのような物がカビることがあります。
シンク内だけでなくキッチン全体のお手入れを考えて、パーツを選んでいきましょう。
③【シンク】人造大理石 × 【ワークトップ】ステンレス
こちらも異素材同士の接合のため、溝ができてしまいます。
この組み合わせをあまり選ぶ方はいませんが、選ぶ際は実物を確認して見た目や掃除の手間をチェックしましょう。
④【シンク】人造大理石 × 【ワークトップ】人造大理石
人造大理石同士のシンクとワークトップはつなぎ目に溝ができません。
すっきりとした印象の手入れが楽なキッチンにできるでしょう。
しかし、ワークトップとシンクのどちらにも熱い鍋などは置けないので、鍋敷きなどを必ず使うようにしましょう。
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こんな人にはステンレスがおすすめ
ステンレスのシンクがおすすめの方を紹介します。
デザインよりも使い勝手を重視する
見た目よりも使い勝手を重視したい方にステンレスはおすすめです。
これまでもお伝えした通り、ステンレスには様々な優れた機能性があります。
- 熱いものを置ける
- 液体をこぼしても着色しない
- ニオイがつきにくく衛生的
ストレスなく料理をしたい方は、ステンレスのシンクを選ぶといいでしょう。
シンプルやシックな内装にしたい
人造大理石の方がデザイン性が高いと紹介しましたが、シンプルやシックなテイストにしたい方はステンレスのシンクがおすすめです。
ステンレスのシンクは無機質な印象を与えるので主張が弱く、シンプルな空間にぴったりとマッチします。
また、洗練されたシックなデザインの内装にもステンレスのシンクを組み合わせるとかっこいいです。
こんな人には人造大理石がおすすめ
人造大理石のシンクをおすすめしたいのは次のような方です。
インテリアのようなキッチンにしたい
LDKをとにかくおしゃれな空間にしたい方には、人造大理石のシンクが向いています。
ワークトップも人造大理石にすることでインテリアのようなキッチンに仕上げることができます。
ワークトップとシンクのカラーを変えて、コントラストを楽しんでも素敵です。
自分だけのお気に入りのキッチンを作っていきましょう。
フルオープンのキッチンを採用する
フルオープンのキッチンを採用する方も人造大理石のシンクをおすすめします。
フルオープンのキッチンとは、キッチン周りに壁のない開放感のあるキッチンです。
壁がないので、キッチンの手元やシンクの中まで見えやすいという特徴があります。
そのため、シンクの色までこだわっていることを来客に気づいてもらいやすいです。
アイランド型などのフルオープンキッチンを検討している方は、シンクの中の色味までしっかりとこだわりましょう。
採用率が高いのはどっち?
※あくまで私の住宅営業マン時代の感覚値に基づきます。
割合で言うと、人造大理石80%・ステンレス20%くらいでしょうか。
私が働いていたハウスメーカーは人造大理石のシンクが標準仕様だったので、仕様変更せずに人工大理石を選ぶ方がほとんどでした。
ただし、クリナップなどのステンレスがウリのメーカーのキッチンを採用する方は、ステンレスを選ぶ割合が多かったです。
【結果】機能性のステンレス、デザインの人造大理石
比較項目を再度まとめます。
ステンレス | 人造大理石 | |
初期費用 | ○ | |
キズのつきにくさ | ○ | |
シミのつきにくさ | ○ | |
耐熱性 | ○ | |
耐久性 | ○ | |
衛生面 | ○ | |
デザイン | ○ | |
バリエーション | ○ | |
ワークトップとのつなぎ目 | どちらも同素材ならつなぎ目なし。
異素材の場合は溝ができるので汚れやカビに注意。 |
比較結果は5勝3敗でステンレスの勝利となりました。
しかし、実際に選ばれているのは人造大理石のキッチンの方が多いです。
ステンレスと比較すると機能性で劣る人造大理石のシンクですが、実際には若干劣る程度なので不便は感じていないという意見も多数あります。
実際にショールームで実物を見て、自分の好みに合ったシンクを選びましょう。
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