こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
キッチンには、大きく分けて2つの種類のキッチンがあります。
- フルフラットキッチン
アイランドキッチンのような、キッチン周りに壁がないキッチンのことを、フルフラットキッチンといいます。
- 立ち上がりキッチン
キッチンの手元に20cmくらいの立ち上がり壁があるキッチンのことを、立ち上がりキッチンと言います。
I型、L型、ペニンシュラキッチンでは、立ち上がりキッチンが採用されることが多いです。
IH前・横には天井まで壁がついているタイプもあります。
今回は上記2つのキッチンを、様々な観点から比較しました。
あなたにとってどちらのキッチンが向いているのか確認しましょう。
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フルフラットキッチンVS立ち上がりキッチン!どっちが優秀?
以下の観点で比較してみました!
どっちが優秀…?
- 初期費用の安さ
- デザイン性の高さ
- 安全性
- 実用性
- 手入れの楽さ
- 動線の使いやすさ
- 必要スペースの少なさ
①初期費用
勝者 立ち上がりキッチン
初期費用は、立ち上がりキッチンの方が安いです。
採用するキッチンのグレードやハウスメーカーによりますが、大体15~30万円くらいの差があります。
また、立ち上がりキッチンは標準仕様にしているハウスメーカーが多いです。
対して、フルフラットキッチンを標準仕様としているハウスメーカーはほとんどありません。
フルフラットキッチンを採用しようとしている方は、オプション費用をあらかじめ予算取りしておきましょう。
②デザイン性
勝者 フルフラットキッチン
フルフラットキッチンはデザイン性の高さが特徴の1つです。
立ち上がりキッチンと違い、4面すべてがキッチン用の面材で仕上がっています。
キッチンの面材は、デザイン性が豊富で、クロスでは表せないような光沢感があります。
そのため、LDKの中にフルフラットキッチンがあると高級感のある空間になります。内装をかっこいい雰囲気にしたい方や高級感を出したい方には、フルフラットキッチンがぴったりでしょう。
しかし、立ち上がりキッチンのデザイン性も悪いわけではありません。
立ち上がり部分の壁を利用してタイルやアクセントクロスを採用したり、ニッチなどの飾り棚をつけることでオリジナル性の高い空間を作り出すことが可能です。
③安全性
勝者 立ち上がりキッチン
安全面を考えると、立ち上がりキッチンの圧倒的な勝利です。
なぜなら、フルフラットキッチンを選んだ場合、油ハネをする危険性があるからです。
コンロ周りに壁のないフルフラットキッチンは、キッチンの周りに油が飛び跳ねる危険性があります。
子供やペットがキッチンの近くにいるときに、油がはねてしまうとケガをする恐れがあります。
コンロ周りに壁がある立ち上がりキッチンは、そのような心配はありません。
また、フルフラットキッチンは2方向からキッチンへアクセスできてしまいます。
対して、立ち上がりキッチンでは、間取りによって1方向からにアクセスを限定させることも可能です。
そうすることで、子供やペットのキッチンへの思わぬ侵入を防ぐことができるでしょう。
④実用性
勝者 立ち上がりキッチン
実用性の高さでは、立ち上がりキッチンが1歩リードです。
立ち上がりキッチンの立ち上がり壁を利用して、様々な設備をつけることが可能です。
- ニッチ
- コンセント
- カウンター
フルフラットキッチンは奥行きが深いため、調理スペースがカウンターの代わりになります。
しかし、ニッチやコンセントはつけることができません。
ニッチがあれば、キッチン上の細々とした調味料をすっきりと収納できます。
また、コンセントがあれば、キッチンの作業台で小型の調理家電を使うことができ、とても便利です。
フルフラットキッチンでも、パナソニックの「ラクシーナ」というキッチンであれば、キッチン本体にコンセントがつけられます。
フルフラットキッチンとコンセントのどちらも捨てがたい方は、ぜひ検討してみてください。
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⑤手入れの楽さ
勝者 立ち上がりキッチン
手入れの楽さで比べても立ち上がりキッチンの勝利です。
フルフラットキッチンの場合、壁がないため床に水や油が飛び跳ねる可能性があります。
毎日のことなので拭きあげに手間がかかります。
また、床材を無垢にしていると水や油が跳ねることで、床が傷んでしまうこともあります。
キッチンのワークトップの掃除はフルフラットキッチンの方が楽です。
しかし、周辺の掃除まで考えて、立ち上がりキッチンの勝利としました。
⑥動線の使いやすさ
勝者 フルフラットキッチン
キッチン周りの動線は、フルフラットキッチンを採用した方が使いやすいです。
なぜなら、フルフラットキッチンはキッチン周りに壁が必要ないため、キッチンの両サイドに動線を確保することができるからです。
キッチンの右側にパントリー、左側に洗面所などを配置すれば家事が楽な間取りづくりができるでしょう。
立ち上がりキッチンでも、両サイドからの動線を確保することは可能です。
しかし、コンロ横には必ず壁を立たせなければいけないため、目線が遮られます。
そのため、他の空間の様子がわかりやすいフルフラットキッチンを勝利としました。
⑦必要スペースの少なさ
勝者 立ち上がりキッチン
立ち上がりキッチンの方が必要スペースが少ないです。
2つの観点から検討すると、必要スペースの違いがわかります。
- キッチン本体の奥行
立ち上がりキッチンとフルフラットキッチンでは、キッチン本体の奥行に差が出ます。
- 立ち上がりキッチン:60~65cm
- フルフラットキッチン:75~100cm
各メーカーが販売している、一般的なキッチンの奥行きは上記の通りです。
フルフラットキッチンの方が10~40cm大きいことがわかります。
その分、LDKを大きくしたり、ダイニングやリビングを狭くする必要があります。
- 動線スペース
立ち上がりキッチンはキッチンの片側が壁で、もう片側に通路を配置します。
しかし、アイランドキッチンのようなフルフラットキッチンは、キッチンの両側に通路を設けなければなりません。
その分の空間が必要になってきます。
以上の2点から、必要スペースは立ち上がりキッチンの勝利としました。
コンパクトなLDKを検討している方には、立ち上がりキッチンをおすすめします。
結局、どちらを採用すべき?
では、どちらのキッチンを採用すべきなのでしょうか。
それぞれおすすめな家庭をお伝えします。
★フルフラットキッチンがおすすめの家庭
フルフラットキッチンはこんな家庭におすすめ
- おしゃれな空間を作りたい
- ホームパーティーや家族で料理をする
- 物が少ない
おしゃれな空間を作りたい
LDKをおしゃれで開放的な空間にしたい方は、フルフラットキッチンをおすすめします。
フルフラットキッチンをLDKの目立つ位置に配置することで、空間のデザイン性がグッと高まります。
キッチン上部を折下げ天井にしたり、ダイニングやリビングの吹き抜けと組み合わせることで、さらにこだわりのある空間を作ることが可能です。
ぜひ取り入れてみてください。
ホームパーティーや家族で料理をする
大人数で料理をする機会が多い家庭は、フルフラットキッチンをおすすめします。
フルフラットキッチンは奥行が深いため、作業スペースがたくさんあります。
キッチン側・ダイニング側どちらに立っても作業が可能なため、みんなでわいわい楽しく料理ができます。
物が少ない
物が少ない方はフルフラットキッチンを採用してもいいかもしれません。
フルフラットキッチンは手元が見えてしまうため、キッチンの整理整頓がとても大切です。
キッチン収納に調理器具や調味料が収まる方は、フルフラットキッチンでもワークトップが散らかりにくく、きれいな状態を保ちやすいです。
★立ち上がりキッチンがおすすめの家庭
立ち上がりキッチンはこんな家庭におすすめ
- 家事楽なキッチンにしたい
- 小さなお子様やペットがいる
- キッチンに大きなこだわりがない
家事楽なキッチンにしたい
家事楽なキッチンを採用したい方は、立ち上がりキッチンを選んでください。
立ち上がりキッチンは、油や水の床への飛び跳ねがないため、掃除の時間が軽減します。
また、コンセントやニッチを合わせて採用することで、料理の作業効率を上げることもできます。
小さなお子様やペットがいる
小さなお子様やペットがいる家庭は、安全性の高い立ち上がりキッチンを選びましょう。
コンロ横と前に壁があるタイプを選べば、油ハネでケガをする心配がありません。
また、キッチンへの入り口を1方向にすることで、子供やペットのキッチンへの侵入を防ぎやすくできます。
キッチンに大きなこだわりはない
キッチンへのこだわりはなくて、どちらか迷っているという方は、立ち上がりキッチンを選びましょう。
立ち上がりキッチンの方が、価格も安く実用性も高いため、使い始めてからの満足度は高いでしょう。
フルフラットキッチンは、デザイン性などを気に入った方が採用する分には満足度が高いですが、特にこだわりのない方にとっては後悔してしまうケースも多いです。
デザインならフルフラット、実用性なら立ち上がり。
近年は対面キッチンが主流になっていますが、対面キッチンの中でもフルフラット派と立ち上がり派にわかれています。
デザイン性を重視する方はフルフラットキッチン、実用性を重視する方は立ち上がりキッチンを選ぶといいでしょう。
家事をする上で、テンションの上がる設備を採用することはとても大切です。
料理という名の家事を楽しんで行えるように、自分の生活スタイルや好みに合ったキッチンを選びましょう。
▼立ち上がり壁の高さは何cmくらいが良い?
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キッチンの立ち上がり壁の高さは何cmくらいがちょうどいい?
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