- 瓦・スレート・ガルバリウム鋼板の特徴が知りたい!
- 自分に合った屋根材は何か知りたい!
屋根材にも様々な種類があることをご存じですか?
一般的な注文住宅では、次の3つの外壁材の中から選ばれることが多いです。
ポピュラーな外壁材3選
- 瓦
- スレート
- ガルバリウム鋼板
それぞれに強みがあり弱い部分もあります。
様々な観点から比較して、3つの屋根材の特徴を知っていきましょう。
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主流の3つの屋根材を徹底比較
3つの屋根材を比較していく前に、それぞれがどのようなものかを説明します。
- 瓦:粘土を形成し焼き固めて作ります。日本で昔から採用されている屋根材です。
- スレート:セメントに繊維質を混ぜて板状にしたものです。カラーベストやコロニアルとも呼ばれます。
- ガルバリウム鋼板:アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で構成された金属板です。外壁にも使われることがあります。
では、3種類を比較していきましょう。
比較①初期費用の安さ
1位 スレート
2位 ガルバリウム鋼板
3位 瓦
1位 スレート
スレートは3つの屋根材の中で1番安価です。
建売住宅はほとんどスレートが使われています。
注文住宅でも標準仕様にしているメーカーもあります。
2位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はスレートと瓦の中間の価格です。
他の2つに比べて採用率が低いので、メーカーで仕入れる価格も少し高めになってしまいます。
3位 瓦
瓦が1番上の価格帯です。
また、瓦の種類によっても大きく金額の差があります。
1枚当たり100円台の瓦もあれば、1枚で1,000円を超える瓦もあるのです。
比較②メンテナンスの費用の安さ
1位 瓦
2位 ガルバリウム鋼板
3位 スレート
1位 瓦
瓦はメンテナンスフリーと言われていますが、実際には定期的なメンテナンスが必要です。
ただし、他の2つと比較するとメンテナンス費用はかかりにくいでしょう。
具体的なメンテナンスは以下の通りです。
- 剥がれてきた漆喰の補修
- 割れやヒビが入っていたら補修や交換
どれも10年に1度ほど、住宅会社に頼んでメンテナンスしてもらうといいでしょう。
瓦自体は劣化しにくいので、塗装などのメンテナンスは必要ありません。
2位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は錆びにくい金属板なので、比較的メンテナンスが楽な屋根材です。
しかし、表面に塗装を施しているため、15~20年に1度ほど塗り替えが必要になります。
屋根は見えにくい場所なので傷みに気づかないことも多いです。
雨漏りなどしないように定期的なメンテナンスを行いましょう。
3位 スレート
スレートもガルバリウム鋼板と同様に塗り替えが必要です。
一般的には10年に1度ほど塗り替えるのが好ましいと言われています。
塗り替えないとスレートの劣化と共に、色あせもかなり目立ちます。
上位グレードのスレートであれば、色落ちがしにくく20~30年に1回の塗装でいいものもあります。
また、瓦と同じく割れなどの心配もありますので、塗装と一緒にチェックして補修してもらいましょう。
比較③劣化のしづらさ
1位 瓦
2位 ガルバリウム鋼板
3位 スレート
1位 瓦
瓦は経年劣化がほとんどない屋根材です。
30年経っても色の変色などはほとんど見られないケースが多いです。
長く美しさを保ちたい方におすすめの屋根材です。
2位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板も非常に耐久性が高く、劣化しにくい屋根材です。
しかし、金属なのでキズがついたり付着物があると、そこから錆びることもあります。
3位 スレート
スレートは比較的劣化のしやすい屋根材です。
表面の塗料が日差しによって落ちてしまうと、スレートが色落ちしてしまいます。
10年経ったときに新築時の屋根の色と比較をすると、全然違う色になってしまっていたという方もいます。
また、塗装が落ちると表面がザラザラとした手触りになり、コケも生えやすくなります。
定期的なメンテナンスを必ず行い、劣化を防ぎましょう。
比較④デザインの豊富さ
1位 瓦
2位 スレート
3位 ガルバリウム鋼板
1位 瓦
瓦は色や形のデザインがかなり豊富です。
平らになっている平板瓦やS字に波打っている洋瓦風のデザインなど、様々な形があります。
また、色も黒系のベーシックなものもあれば、オレンジ系などの温かみのある色味もあります。
そのため、和風・洋風・モダン住宅など、どんな外観の建物にも瓦屋根は相性がいいです。
和風住宅なら、黒系の平板瓦を施工することで重厚感のある素敵な外観に仕上がります。
また、南欧風な建物だと、暖色系のS字の瓦を3種類くらいミックスして施工するととても可愛らしくなります。
2位 スレート
スレート屋根も瓦ほどではないですが、様々な色や形があります。
基本的に1枚の長方形の板を施工していきますが、長辺が波打っているモノや直線の物など様々です。
また、色味も瓦と同じように様々なカラーがあり、ミックスして施工することもできます。
しかし、スレートは屋根材1枚の厚みがないので、施工したときに重厚感や高級感は出にくいです。
重厚感・高級感を求めるのであれば瓦を選びましょう。
3位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板もカラーは様々ありますが、デザイン性は高くありません。
まっすぐに加工された薄い金属板なので、物足りなく感じる方もいます。
ただし、最近人気のシンプルモダンな建物とは相性がよく、とてもかっこいい仕上がりになります。
可愛らしい雰囲気や和の雰囲気には合わないので、好みが分かれるデザイン性です。
比較⑤耐久性
1位 瓦
2位 ガルバリウム鋼板
3位 スレート
1位 瓦
耐久性でも瓦が1位でした。
瓦の耐久年数は約40年以上と言われています。
住宅ローンが支払いきるまでは、屋根を葺き替える必要はなさそうです。
しかし、瓦の下の防水シートが先に劣化する可能性があります。
防水シートが劣化してしまうと建物内に水が入り雨漏りしてしまいます。
防水シートを交換して、再び同じ瓦を葺き直せばかなり長持ちするでしょう。
しっかりとメンテナンスをしていれば、耐久年数を大幅に伸ばすことができるのが瓦です。
自分が住んでいる間は葺き替えが必要ないように、メンテナンスは欠かさず行ってください。
2位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板の耐久年数は30~40年と言われています。
ガルバリウム鋼板自体はもう少し持ちますが、瓦と同じく防水シートの劣化が始まります。
ガルバリウム鋼板は防水シートを交換した後に、再び同じものを施工するのは向いていません。
1度剥がしたときにキズなどがつく可能性が高いからです。
そのため、防水シート交換と同じタイミングで、新しいガルバリウム鋼板を施工した方がいいでしょう。
3位 スレート
耐久性においても、スレートが最下位になってしまいました。
しかし、決して耐久性が低いわけではありません。
スレートの耐久年数は30年前後と言われています。
スレートの場合は防水シートよりも先に、スレート本体に寿命がくる場合が多いです。
割れやヒビなどを補修して使っていても、紫外線によってスレートが劣化してしまいます。
すると、雨漏りをしたり地震などの揺れで落下してケガをする恐れもあります。
メンテナンスを頻繁に行うことで、劣化のスピードを遅らせることができますので必ず行いましょう。
比較⑥耐火性
1位 瓦
2位 スレート
3位 ガルバリウム鋼板
1位 瓦
耐火性能においても瓦は非常に優れています。
なぜなら、瓦は1,000度を超える熱で焼き上げて作られているからです。
そのため、火災などが起こっても変形を起こしにくいという特徴があります。
2位 スレート
スレートも耐火性の高い屋根材として高い評価を得ています。
また、熱も通しにくい素材なので外からかなりの高温が当たっても、室内は外の影響を受けにくいという特徴もあります。
3位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板も決して耐火性が弱いわけではありません。
むしろ他の金属板と比較すると耐火性に優れている方です。
しかし、3つの屋根材で比較すると、金属なので耐火性は劣ってしまいます。
ある一定の温度までは耐火性を保ちますが、熱によってメッキが剥がれてしまうと一気に溶けてしまいます。
比較⑦軽さ
1位 ガルバリウム鋼板
2位 スレート
3位 瓦
1位 ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はとても軽量です。
そのため、建物にかかる負担が少ないので、地震などが起こっても建物に影響を及ぼしにくいです。
瓦と比べると、半分を大きく下回る重量の差があります。
2位 スレート
スレートは金属板にはさすがに負けますが、瓦と比べると軽いです。
瓦の半分くらいの重さのスレートが多いでしょう。
ガルバリウム鋼板と同じく地震による建物への影響が少なかったり、軽いので施工が楽というメリットもあります。
3位 瓦
瓦はかなり重さがあります。
上の2つとは逆で重さがある分、地震などの揺れで建物に大きな負荷がかかってしまいます。
瓦・スレート・ガルバリウム…おすすめは?
項目ごとに確認することで、それぞれのメリット・デメリットをお分かりいただけたと思います。
どれが1番いいという訳ではなく、住む人によっておすすめな屋根材は違います。
タイプ別におすすめな屋根材を紹介します。
初期費用の安さにこだわるなら
建築費をなるべく抑えたい方は、スレートの屋根材を選びましょう。
ハウスメーカーはスレートを標準仕様として採用していることが多いです。
また、瓦やガルバリウム鋼板が標準だったとしても、スレートを選ぶと金額が下がることもあります。
- 初期費用を抑えて建築費を下げたい
- もっと他の所にお金をかけたい
このような方はスレートの屋根を選択しましょう。
メンテナンス費用の安さにこだわるなら
メンテナンスに手間とお金をかけたくない家庭は瓦の屋根材を選びましょう。
メンテナンスを楽にしたいのであれば瓦をおすすめします。
費用も手間もかかりにくいので、住んでからの出費が少なくて済みます。
ただし、全くメンテナンスをしなくていいわけではありません。
定期的なチェックとメンテナンスは必ず行いましょう。
災害から身を守る「強さ」にこだわるなら
外壁材では、圧倒的な軽さのガルバリウム鋼板の屋根材を選びましょう。
身近に考えられる災害は、地震・台風などでしょう。
これらの被害を受けにくくするためには、軽めの屋根材であるガルバリウム鋼板をおすすめします。
軽量であれば、地震で揺れたときに建物への負荷がかかりにくいです。
また、屋根材同士の隙間が少ないガルバリウム鋼板は、台風でもはがれにくいというメリットもあります。
もちろんしっかりと施工していないと剥がれます。
また、剥がれてしまってときは、軽量なので風に飛ばされやすく大変危険です。
しっかり施工をしてもらえれば、災害に強い屋根材になるでしょう。
オリジナリティの高い外観にこだわるなら
オリジナル性の高い個性的な家を建てたい方は、瓦の屋根材をおすすめします。
瓦の屋根材は種類が豊富なので、オリジナリティの高い外観を作り出すことができます。
また、どんなテイストにもマッチするので、失敗もしにくいです。
ただし、キューブ型などの外観を採用するときは不向きですので、ガルバリウム鋼板を選びましょう。
特にこだわりがなくて困っているなら
外観の要望がまとまっていない家庭は、スレートの屋根材をおすすめします。
こだわりがないのであれば、初期費用が安くデザイン性も豊富なスレートを選びましょう。
その他の機能性も他の外壁材と比べて断トツに低いわけではないので、しっかりとメンテナンスすれば長い間きれいな状態で保つことができます。
自分に合った屋根材を選んでザイン性も機能性も優れた外観にしよう
自分に合う屋根材は見つかりましたか?
屋根は建物に近づくとほとんど見えなくなってしまいますが、離れて建物全体を見るとかなり目立ちます。
建物デザインに合う、自分好みの屋根材を選んでください。
また、デザイン性だけでなく機能性もとても大切です。
屋根は日差しや雨が当たりやすいので耐久性に優れたものを選ぶ必要があります。
また、災害にも強いものを選んで建物を守らないといけません。
デザイン性・機能性共に満足した屋根材を選んで、満足のいくマイホームを建てましょう。
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