2世帯住宅と聞くと、「常に気を遣って疲れそう」「嫁姑関係がこじれそう」など、マイナスなイメージを浮かべてしまう人は多いかもしれません。
確かに、2世帯住宅は一般的な住宅とは異なり、いわば自分たち家族とは別の家族と共に1つ屋根の下で暮らしていくわけですから、少なからず住み心地の悪さを感じることはありそうですよね。
しかし、「2世帯住宅はデメリットだらけ」というイメージは、果たして真実といえるのでしょうか?
これは、実際に2世帯住宅に住んでみないと分からないことです。
そこで今回は、2世帯住宅は本当にデメリットだらけなのかという疑問について、実際に2世帯住宅で暮らした立場から実体験をもとに解説し、真実を明らかにしていきます。
これから2世帯住宅を建てることを検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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2世帯住宅はデメリットだらけって本当?
2世帯住宅はデメリットだらけというイメージを持つ人は多いかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか?
実際に2世帯住宅に住んでみた立場から答えるとすれば、「デメリットとなる部分が多いのは確かにその通り、だけど工夫次第で解消できる部分も多い」といえます。
2世帯住宅は、多くの人が抱いているであろうイメージの通り、確かにデメリットが多いという点を否定することはできません。
しかし、これから2世帯住宅での暮らしを始めようしている場合は、デメリットを最小限にとどめるための工夫や対策をすることで、快適な暮らしを手に入れることはできると思います。
そのため、詳しいことを確認せず「2世帯住宅はデメリットだらけだから絶対やめておこう」と決めつける前に、きちんとデメリットについて理解することから始めてみるとよいでしょう。
2世帯住宅のデメリットぜんぶ解説
ここでは、2世帯住宅のデメリットの全部を、実際に住んでみた視点から、詳しく解説していこうと思います。
2世帯住宅のデメリットは、多くの人がなんとなくイメージするようなものから、実際に住んでみて初めて感じるようなものまでさまざまです。
これから2世帯住宅を建てることを検討している人は、まず一つ一つのデメリットについてきちんと理解しておくことが非常に重要です。
実際に自分が住んだときのことを想像しながら、デメリットを把握していきましょう。
2世帯住宅のデメリット
- 気を遣って落ち着かない
- 生活リズムが合わず騒音トラブルになることも
- 光熱費の負担方法を話し合う必要がある
- 子育て終了後の介護が苦痛になる場合も
- 売却したくなっても買い手がつきにくい
2世帯のデメリット①気を遣って落ち着かない
特に多くの人がイメージする2世帯住宅のデメリットともいえるのが、気を遣って落ち着かないということです。
2世帯住宅で義理の両親と暮らすことになれば、いくら良好な関係性であったとしてもいろいろと気を遣ってしまうのが現実でしょう。
例えば、子育てに関して「こんな育て方じゃ義母に何か言われるかな…。」と常に見られ方を意識してしまったり、たまには家事を手抜きしてゆっくり過ごしたくても「義理の両親に見られたら印象が悪いかも…。」と気にしてしまったりするのはよくあるケースです。
また、特にありがちなのは、親世帯としては「全然気を遣わなくていいよ」といったスタンスをとっていたとしても、子世帯はどうしても気を遣ってしまうということです。
どんなに良好な関係を築けていても、義理の家族とは実際には他人同士の関係であり、一切気を遣わずにのびのび過ごすのは難しいケースがほとんどではないかと思います。
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2世帯のデメリット②生活リズムが合わず騒音トラブルになることも
2世帯住宅では、世帯間で生活リズムが合わないケースが多く、生活音などの騒音トラブルへ発展しやすいというデメリットもあります。
親世帯と子世帯とでは、どうしても年齢の差により、朝起きる時間や夜寝る時間などが大きく異なってしまいがちです。
それにより、寝ている時間に相手世帯の生活音がうるさくてストレスを感じてしまうといったケースはとても多くあります。
例えば、朝はゆっくり寝ていたい子世帯に対して、親世帯が早朝から掃除機や洗濯機をフル稼働させていたら、うるさくてゆっくり寝られなくなってしまいますよね。反対に、早い時間に就寝したい親世帯は、夜遅くまで起きている子世帯の生活音がうるさく感じてしまうことも少なくありません。
お互いの騒音ストレスが溜まってしまうと、どんどん険悪な仲になってしまうので、注意が必要です。
2世帯のデメリット③光熱費の負担方法を話し合う必要がある
2世帯住宅では、お金に関するデメリットもあります。
2世帯住宅の場合、家全体でまとめて光熱費の請求がくるケースが多いため、世帯間で光熱費をどのように分け合って負担するのか、話し合って決めなければなりません。
仮に、完全に折半して支払うことにしても、明らかにどちらかの世帯のほうが多く電気やガスなどを消費しているのが分かると、もう一方の世帯は納得できなくなってしまうので注意が必要です。
かといって、毎月の光熱費をそれぞれどのぐらいの割合で消費しているか確認するのは現実的ではなく、うまく折り合いをつけるのが難しくなってしまうケースはよくあります。
実際、取り決めたルールのもとで光熱費を分担していても、お互いにモヤモヤしたまま過ごしている家庭は少なくないはずです。
2世帯のデメリット④子育て終了後の介護が苦痛になる場合も
2世帯住宅に住んで子育てをする場合、子供が成長して2世帯住宅を離れたあとにデメリットを感じるケースも少なくありません。
なぜなら、大変な子育てをやっと終えたと思ったら、次は同居する義理の両親の介護をしなければならないといった場合があるからです。
2世帯住宅での生活は、共に子育てを見守っていくからこそ世帯間でのコミュニケーションが豊かになるという面も少なからずあるかと思います。
しかし、子育てが終了してしまってからは、純粋に親世帯と子世帯とが大人同士の付き合いをしなければなりません。
それだけでもやや苦痛を感じる人もいるかもしれませんが、さらに義理の両親の介護をしなければならないとなれば、より大きな苦痛を感じてしまう人も多いでしょう。
2世帯のデメリット⑤売却したくなっても買い手がつきにくい
将来的に自宅を売却することを考えると、2世帯住宅は一般的な住宅に比べて買い手がつきにくくなるといったデメリットもあります。
2世帯住宅は、売却においてどうしても買い手が限定されてしまうため、需要は比較的低くなってしまいます。
そのため、将来的に子供が巣立って親世帯も他界してしまったら、2世帯住宅を持て余してしまうことになるかもしれません。
これから2世帯住宅を建てる人にとっては、遠い将来のことに感じるかもしれませんが、1つのデメリットとして把握しておいたほうがよいでしょう。
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2世帯住宅のデメリットを最小限にとどめるための工夫・ポイント
2世帯住宅にはさまざまなデメリットがあることが分かりましたが、それぞれの問題を解消するための工夫や対策をすれば、デメリットを最小限にとどめることは可能です。
そのため、デメリットだらけだからといって、何も対策を考えずに2世帯住宅を諦めるのは早いかもしれません。
ここでは、2世帯住宅のデメリットを最小限にとどめるための工夫やポイントを5つ紹介していきます。
実際に2世帯住宅での暮らしを経験した立場だからこそいえることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
2世帯住宅のデメリットを最小限にとどめるための工夫・ポイント
- 気を遣わずに済む間取りにする
- 防音性を意識した家づくりをする
- お互いに納得できる光熱費のルールを決めておく
- 子供が巣立った後のことも予め話し合っておく
- 売却が難しければリフォームして賃貸に出すことも検討する
2世帯の工夫・ポイント①気を遣わずに済む間取りにする
2世帯住宅で特に多くの人の懸念点とされている、日常的に気を遣ってしまうというデメリットを解消するためには、なるべく気を遣わずに済む間取りにすることが大切です。
気を遣わずに済む間取りとして特におすすめなのが、玄関から居住スペースまでをすべて別々にした間取りです。
2世帯住宅のなかには、玄関やお風呂などを1つしか設けず、居住者全員で共有するという間取りにするケースもあります。しかし、共有スペースがあればあるほど、お互いに気を遣うシーンが多くなってしまうのは確実でしょう。
なるべく気を遣わずに暮らしたいのであれば、多少建築費がかかったとしても、すべてを別々の間取りにすることを検討するべきです。
2世帯の工夫・ポイント②防音性を意識した家づくりをする
生活リズムが合わないことによる騒音問題をクリアするためには、防音性を意識した家づくりをするのも効果的でしょう。
特に、幼い子供がいる場合は、子供の足音や泣き声が家の中で響いてしまうことが多くなるので、防音性の高い床や壁などを取り入れるのがおすすめです。
できるだけ生活音がお互いに響かないような工夫を家づくりの段階で考えておくことで、デメリットを解消することに繋がるでしょう。
2世帯の工夫・ポイント③お互いに納得できる光熱費のルールを決めておく
光熱費の支払いに関するデメリットについては、お互いに納得できるルールを予め決めておくことが重要といえるでしょう。
例えば、居住人数や生活スタイルを考慮したうえで、光熱費の負担方法を最初に決めておくようにすれば、お互いにモヤモヤした気持ちになることを防げるかもしれません。
また、途中から子供が増えたり、共働きから専業主婦に変わったりすると、光熱費にも影響が出るため、その都度ルールを見直すことも大切です。
光熱費に関するデメリットを最小限にとどめるためには、面倒がらずに話し合いをきちんとすることを心がけましょう。
2世帯の工夫・ポイント④子供が巣立った後のことも予め話し合っておく
2世帯住宅を建てるなら、子供が巣立った後のことを予め話し合っておくことも、デメリットを最小限にとどめるための重要なポイントです。
例えば、親世帯の年齢を考慮し、もし介護が必要になった場合は介護施設に入ることを決めておいたり、子供が巣立った後は売却して別々に住むことを検討したりするのもよいかもしれません。
大事なのは、早いうちに話し合っておくことです。
子供が巣立った後のことについて事前に何も話し合っていないと、いざその時期がきたときにお互いの気持ちにズレが生じていて、関係性がこじれる可能性もあるので注意しましょう。
2世帯の工夫・ポイント⑤売却が難しければリフォームして賃貸に出すことも検討する
2世帯住宅を売却しようとしたとき、なかなか買い手が見つからずに苦戦するようであれば、リフォームして賃貸に出すことも検討するとよいでしょう。
先述した通り、2世帯住宅は比較的需要が低く、売却においては不利になってしまいます。
しかし、必要な箇所をリフォームして完全に2つの世帯が独立するような構造にすれば、1棟2戸のアパートとして賃貸に出すことができます。
少し形を変えて賃貸に出せば、ファミリー層からの需要は低くないはずなので、借り手は比較的見つかりやすくなるでしょう。
売却のようにまとまったお金が入らなくても、毎月家賃収入を得られれば、リフォームする価値は十分あると思います。
もちろん2世帯住宅にはメリットもあります
2世帯住宅はデメリットだらけという印象が持たれがちですが、もちろんメリットもあります。
ここでは、2世帯住宅のメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリットばかりに目を向けるのではなく、メリットもきちんと把握したうえで検討することはとても大切です。
2世帯住宅のメリット
- 子育てが大変なときにいつでも頼れる
- 家を2軒建てるのを考えれば建築費用が安くなる
- 光熱費の負担が軽くなる
2世帯のメリット①子育てが大変なときにいつでも頼れる
2世帯住宅に住めば、子育てが大変なときにいつでも親世帯を頼れるという大きなメリットがあります。
例えば、自分が体調を崩して少し休みたいときに代わりに子供の世話をお願いしたり、残業で保育園のお迎えに間に合わないときに代わりのお迎えをお願いしたりすることができるのは、2世帯住宅ならではの特権ともいえるでしょう。
いつでも頼れる存在が近くにいるととても心強いということは、子育てを経験した人なら誰でも共感できることなのではないでしょうか。
2世帯のメリット②家を2軒建てるのを考えれば建築費用が安くなる
2世帯住宅は、一般的な新築住宅を建てるのと比べれば建築費用が高くなりますが、2世帯分の家を別々で建てることを考えれば費用は安くなるといえます。
2つの家族が住むための家なので、建築費用も2世帯で分担すればお得に感じられるはずです。
2世帯住宅を建てて親世帯と共に建築費用を負担することで、一般的な新築住宅を建てるよりもコストを抑えることができるでしょう。
2世帯のメリット③光熱費の負担が軽くなる
2世帯住宅では、1世帯あたりの光熱費の負担が通常よりも軽くなるというメリットもあります。
先述した通り、2世帯住宅の光熱費は全部まとめて請求されるのが一般的です。
そのため、基本料金が2重にかかることはありませんし、2世帯で共有する設備があればさらに光熱費は節約できるでしょう。
まとめ:工夫次第で2世帯はもっと魅力的になる
2世帯住宅はデメリットだらけなのではないかというイメージを持っている人は多いかもしれません。
しかし、実際に住んでみた立場からいうとすれば、「デメリットは確かにあるけれど工夫次第で最小限にとどめることはできる」というのが真実ではないかと思います。
また、デメリットばかりが目立ちやすいですが、実際にはメリットもあります。
実際に住んでみて、2世帯住宅でよかったと感じるシーンも結構多くあったのは間違いありません。
これから2世帯住宅を建てることを検討している人は、イメージだけで判断するのではなく、真のデメリットやメリットの内容をきちんと把握したうえで決めるようにしてくださいね。
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