こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
「2階にもトイレが必要か?」
マイホームを新築する時にけっこう迷うポイントですよね。
あると便利そうだけど、絶対に必要ではないし…とお悩み中のあなた!
2階トイレのメリット・デメリットから冷静に判断してみましょう。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
\ 安くて信頼できるメーカーが見つかる! /
- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
\ 40万人以上が利用!安心の大手サイト /
2階トイレのメリット
2階トイレのメリット5つ
- 夜中に階段を上り下りしなくて済む
- トイレ渋滞が緩和される
- ひとつのトイレが使えなくなっても安心
- トイレの使い分けが可能
- 2階で水を使う場合に便利
順に解説します。
メリット①夜中に階段を上り下りしなくて済む
2階に寝室があってトイレがない場合は、夜中に階段を上り下りしてトイレに行くことになります。
足を踏みはずしたら危険ですし、目もすっかり覚めてしまいます。
若いうちは、夜中にトイレになんか行かないから大丈夫と思うかもしれませんが、年齢とともに夜間のトイレの回数は増えていきます。
夜中に1回以上トイレにおきる人は60代で約80%、70代では約90%。
さらに70代は2回以上トイレに起きる人の割合が約50%にものぼるという調査結果があります。
また夜間のトイレ回数が多い人は、骨折率が高いというデータもあるのです。
夜だけに限らず体調が悪いときなども、寝室の近くにトイレがあれば安心です。
メリット②トイレ渋滞が緩和される
トイレに行く時間帯は重なりやすいもの。
朝起きたときや、登校・出勤前はどうしてもトイレが混み合います。
2階にもトイレがあれば混雑緩和に役立ちます。
メリット③ひとつのトイレが使えなくなっても安心
住宅の水回りで、トラブルがダントツに多いのはトイレといわれています。
トイレがつまったり、水が流れなくなったり、便器に物を落としたり…そして、使えなくなると一番困るのもトイレ。
すぐに修理が来てくれないときは、近くのコンビニまで走らなければいけなくなることも。
そんなとき、家の中にもうひとつトイレがあれば安心です。
メリット④トイレの使い分けが可能
家の2箇所にトイレがあれば男女で使い分けたり、親世帯と子世帯で使い分けたりが可能です。
思春期になった娘さんに「お父さんの入ったあとのトイレはイヤ!」といわれても対応できます。
メリット⑤2階で水を使う場合に便利
2階にトイレも洗面所も設けない場合は、2階で手を洗いたいときや掃除で水を使うとき、花瓶の水の交換するときにも、1階まで下りる必要があります。
トイレの手洗器で水が使えると便利です。
2階トイレのデメリット
2階トイレのデメリット8つ
- 建築費用が高くなる
- メンテナンス費用が高くなる
- 面積がとられる
- 掃除が大変
- 音が気になる
- コミュニケーションが取りにくくなる
- 水漏れリスクが大きくなる
- 悪臭が発生する可能性がある
順に解説します。
デメリット①建築費用が高くなる
大きいデメリットは、建築費用が高くなること。
2階にトイレをつくるには、便器や手洗器の本体価格と取り付け配管工事、ドア、照明器具、換気扇、電気配線工事などが必要です。
最低でも30万円から50万円程度は建築費が増額になります。
設備器具や建具のグレードによっては、もっと高額になります。
また、もともと2階トイレが標準仕様になっているハウスメーカーや工務店の場合、2階のトイレをやめたからといって、そこまで大きな減額にはならないことが多いです。
デメリット②メンテナンス費用が高くなる
新築時の費用とともに、将来的なメンテナンス費用も高くなります。
平均的な便器の寿命は10年〜15年、温水洗浄便座の寿命は5〜10年といわれています。
2階にもトイレがあれば、故障の可能性も2倍になり、便器の寿命がきたときの交換費用も2倍かかります。
デメリット③面積がとられる
トイレといえども、最低1畳ぐらいの広さは必要。
この広さがあれば、収納や書斎コーナーなどが設けられます。
また2階のトイレはどこに設けてもいいわけではありません。
できれば1階のトイレの上など、使用する音が気にならない場所で、かつ配管がしやすい位置にする必要があります。
トイレを配置しようとすると、2階の間取りの自由度が低くなります。
デメリット④掃除が大変
毎日のトイレ掃除が大変になるのは、意外に大きいデメリットです。
トイレはたとえ使用頻度が低くても、ひんぱんに掃除をしないと汚れが落ちにくくなります。
掃除以外にもトイレットペーパーの補充やタオルの交換が2箇所で必要になり、家事効率だけを考えるとつくらないほうがベターです。
デメリット⑤音が気になる
2階でトイレを使用するときの音は1階にも伝わります。
1階の寝室の上は避けるなど、トイレを設置する場所に注意が必要です。
デメリット⑥コミュニケーションが取りにくくなる
2階に子供部屋がある場合は、2階にトイレがあると子供が2階から下りてこなくなり、子供の様子がわかりにくくなるというデメリットがあります。
デメリット⑦水漏れリスクが大きくなる
そこまで大きいリスクではありませんが、2階にトイレを設けると水漏れリスクが大きくなるのは確かです。
デメリット⑧悪臭が発生する可能性がある
2階のトイレのあたりがなんだか臭くなってきた…。
こんな話をときどき耳にします。
これは、主にふたつの原因が考えられます。
悪臭の原因は2つ
- 封水切れ
- 排水管の通気管や通気弁から臭いが漏れている
原因①封水切れ
まずは、トイレを長期間使用しなかった場合におきる「封水切れ」という現象。
便器内に溜まっている水は封水といって、排水管から上がってくる臭気を防ぐ役目をしています。
この封水の水位が蒸発によって一定レベルより下がると、この役割を果たさなくなり、臭いが発生します。
将来に備えて2階トイレをつくったものの、ほとんど使っていない…そんな場合は、ときどき水を流しておく必要があります。
原因②排水管の通気管や通気弁から臭いが漏れている
もうひとつは、排水管の通気管や通気弁から臭いが漏れている可能性です。
1階と2階のトイレを同じ排水管につないでいる場合におこりやすいことですが、トイレの水を流すと排水管の中が一時的に真空状態になることがあります。
排水管内が真空状態になると便器の封水を引っ張ってしまい、封水切れがおきます(この場合も臭気が発生する原因になります)。
この真空状態を防ぐために、排水管に設けるのが通気管や通気弁です。
通常は通気管や通気弁からは臭気が室内に漏れないようにしてあるのですが、なんらかの不具合あると通気管や通気弁からの臭いが室内に入ってくる可能性があります。
2階のトイレを設けると排水管が長くなり、室内を通す場合も多いため、こんなトラブルがおこる可能性がやや高くなるといえるでしょう。
2階トイレが必要なのはこんな場合
次に、2階トイレをおすすめしたいケース、2階トイレの必要度はそれほど高くないケースを解説します。
2階トイレをおすすめしたいケース
- 高齢者や夫婦の寝室が2階にある
- 2階の滞在時間が長い
- 2世帯同居
- 長時間トイレを使う家族がいる
- 家族の人数が多い
高齢者がトイレのために階段を上り下りすることは避けたほうが賢明です。
新築時だけではなく、ある程度先まで想定しておきましょう。
必要になったらつくればいいという考え方もありますが、間取りによってはリフォームが難しかったり、新築時よりかなり費用がかかったりします。
また2世帯同居の場合も、トイレはふたつあったほうが便利です。
トイレを共有すると世代によって使いかたの違いがあったり、親世帯と子世帯のどちらがトイレ掃除をするか問題になったりすることもあります。
長時間トイレにこもるのが好きという家族や、腸の病気などでお腹をこわしやすい家族がいる場合も2階トイレはあった方がいいでしょう。
2階トイレの必要度が高くないケース
- 2階に寝室がない
- 2階はあまり使わない
1階でひととおりの生活ができ、2階は予備室などであまり使用しない場合は、2階トイレの必要度は低いといえます。
2階トイレは費用や手間とのバランスで判断しよう
2階トイレのメリット・デメリットを解説しました。
わが家に必要かどうか、判断できたでしょうか?
ご家庭によってメリット・デメリットの中で何を優先するかは違ってくると思いますが、少なくても、高齢者が階段を使ってトイレに行く事態は避けたほうがいいでしょう。
多少費用がかかっても、健康や命には代えられません!