こんにちは!きのぴーです。
マイホームの床材といえば、一番人気のフローリング。
でもフローリングには、「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があるのをご存知ですか?
お部屋の印象にも、住み心地にも大きく影響するフローリング選び。
特徴を知って選ばないと、後悔することになるかもしれません。
この記事では、無垢フローリングと複合フローリングの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。
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フローリングの種類
フローリングは、一枚の無垢板から作られている無垢フローリングと、合板などの「基材」の表面に化粧材を張った複合フローリングのふたつに分かれます。
無垢フローリングは「単層フローリング」、複合フローリングは「複層フローリング」とも言われます。
その名の通り、フローリングの断面を見たとき、ひとつの層なら無垢フローリング、何層かに分かれていれば複合フローリングと見分けられます。
無垢フローリングの特徴
無垢材をそのまま使用した無垢フローリング。
さまざまな形状のものがありますが、長さ1820mm、幅75mmもしくは90mm、厚み15mmが一般的なサイズです。
輸入フローリングや、2階の床と1階の天井を兼用できるタイプのものには、厚み30mmものもあります。
使用される代表的な樹種は、広葉樹ならカエデ、ナラ、チーク、ブナなど。針葉樹であればパイン、ヒノキ、スギなどです。
無垢フローリングは継ぎ(ジョイント)の入り方によって、3つの種類に分かれます。
価格は3<2<1の順に高くなります。
無垢フローリングの種類
1. OPC *One Pieceの略
厚み、長さ、幅、すべての方向に継ぎがない、「一枚もの」「ソリッド」とも言われるタイプ。
最もぜいたくな木材の使い方をしたフローリングです。
2. UNI(ユニ)*Unitedの略
長さ方向のみ、継ぎが入るタイプです。
規格サイズであれば、1820mmの長さ方向に4~5箇所程度の継ぎが入ります。
3. FLJ *Finger Jointed Laminationの略
長さ方向にも、幅方向にも継ぎが入ります。
幅方向にも継ぎが入るため、フローリング1枚の幅は150mmぐらいの幅広のものが一般的です。
張り上がった状態では、小さめの板が敷き詰められているように見えます。
続いて、無垢フローリングのメリット・デメリットをみてみましょう。
無垢フローリングのメリット
- 質感、素材感に優れる
無垢フローリングの一番の魅力は、質感に優れていることです。
天然木の風合いを、ダイレクトに楽しむことができます。
年を経ると色合いが変化するものもあり、経年変化も楽しめます。
- 耐久性が高い
万が一、傷がついてもサンドペーパーをかければ目立たなくなります。
一枚ものの無垢材であれば、リフォームの時に全体にサンディング(*)してきれいにすることも可能です。
*サンドペーパーやサンダー(電気ヤスリ)をかけること。
- 調湿機能がある
木は周囲の湿度が低いと木に含まれる水分を放出し、湿度が高いと水分を吸う性質があります。
無垢フローリングは厚みのある無垢材を使用しているので、室内の湿度を調節する調湿機能が期待できます。
梅雨時や夏に素足で歩いても、ベトつかないのもいいところです。
無垢フローリングのデメリット
- すき間ができる可能性がある
厚みのある無垢材を使用する場合は、どうしても湿度や温度の影響で収縮がおきます。
無垢フローリングの板と板の間のすき間は、季節によって微妙に変動し、乾燥する冬季などは若干のすき間ができる可能性があります。
- 価格が高い
無垢フローリングは厚さの全てが天然木でできているため、価格は高めになります。
チークやヒノキなどの単価が高い高級材ほど、無垢フローリングと複合フローリングの価格差は大きくなります。
- 汚れがつきやすくメンテナンスに手間がかかる
無垢フローリングは質感を生かすために、塗膜を作らない浸透性のオイル系塗装やワックス仕上げにするのが一般的です。
オイル系塗装やワックスは、木の質感を活かして、木目をきれいに見せる一方で、水分や汚れを弾く働きが弱いので、汚れがつきやすくなります。
また、収縮により目地部分に微細なすき間ができた場合、ホコリなどが入り込むこともあります。
オイルやワックスはおよそ2~5年ごとに再塗装する必要があり、一般的には複合フローリングよりメンテナンスに手間がかかります。
- 施工技術の差が出やすい
収縮や反りがあることを計算に入れて、無垢フローリングきれいに張るのは技術が必要です。
板の継ぎの位置や、木目、色合い、節の位置などをバランスよく張っていくにはセンスも問われます。
一般的には施工費も高めになります。
複合フローリングの特徴
複合フローリングのサイズは、長さは1820mm程度で無垢フローリングと同様ですが、幅は90~303mmとさまざま。
厚みは12mmと15mmが一般的です。
複合フローリングの芯になる基材には合板、集成材などが使われています。
基材の上に張る化粧材は大きく分けて、以下の3つの種類があります。
価格は一般的に3<2<1の順に高くなります。
複合フローリングの化粧材の種類
1. 挽き板タイプ
無垢フローリングと複合フローリングの中間的なタイプ。
厚さ2~3mm以上の天然木の板を基材に張り付けたものです。
無垢フローリングに近い質感を持ちながら、反りや収縮などは抑えられるのが魅力です。
2. 突き板タイプ
天然木を厚さ0.2〜1mm程度に薄く削り、基材に張り付けたタイプ。単板タイプとも言われます。
3. 化粧シートタイプ
天然木ではなく木目を印刷したシートを使ったもの。
シートの素材はオレフィンと呼ばれるプラスチックの一種や紙などです。
次に複合フローリングのメリット・デメリットを見てみましょう。
複合フローリングのメリット
- お手入れがしやすい
多くの複合フローリングは、化粧材の表面を保護する働きのあるウレタン塗装やUV塗装で仕上げられています。
汚れや傷がつきにくく、日常のお手入れが楽です。
- 機能が豊富
熱による収縮を抑えた床暖房用、裏側に緩衝材を張った防音・遮音タイプ、トイレなど水まわり用に防水性や清掃性を高めたもの、木材に樹脂を注入した高耐久タイプ、キャスターや車椅子にも対応できる表面が硬いもの、滑りにくく汚れやニオイがつきにくいペット用フローリングなど、さまざまな機能を持つ製品が用意されています。
無垢フローリングでも床暖房用や遮音性能のある製品は存在しますが、種類はあまり多くありません。
- 価格帯が幅広い
幅広い価格帯から選ぶことができ、一般的には無垢フローリングより低価格です。
- 施工性が良い
製品の寸法が安定しているので、それほど高い技術がなくてもきれいに仕上がります。
施工コストも無垢フローリングより安くなります。
複合フローリングのデメリット
- 長期的な耐久性が劣る
日常的な傷や汚れはつきにくいものの、製品によっては長年使用するうちに表面の化粧材がはがれてくることがあります。
また万が一深い傷がついた場合、中の基材が見えてしまうことも。
表面に3mm以上の厚みのある挽き板を使ったもの以外は、無垢フローリングのようにサンディングもできません。
- 質感が劣る
すき間などもできず、表面も平滑で均一な仕上がりなのは長所でもある反面、人工的で木の質感や本物感が感じられない、製品によっては安っぽく見えるという短所にもなっています。
無垢フローリングと複合フローリング、どちらがおすすめ?
壁や天井と違い、床は住む人の体がいつも触れている部分であり、最も汚れやすい場所でもあります。
フローリングを選ぶ際は、デザインだけではなく、肌触り、メンテナンス性などの面からも検討が必要です。
無垢フローリングと複合フローリングの特徴を一言でまとめると、「質感に優れた無垢フローリング」と「お手入れがしやすく機能的な複合フローリング」となります。
フローリング選びの原則としては、自然素材や本物感にこだわりがある人は無垢フローリング、「とにかくお手入れが簡単な方がいい!」という人は複合フローリングをおすすめします。
また、部屋の用途やペットを飼っているなどの使用条件も十分に考慮しましょう。
まとめ
無垢フローリングと複合フローリングの特徴をご紹介しました。
無垢フローリングも複合フローリングも多種多様な製品が出ています。
質感や肌触りはサンプルではわかりにくいもの。
なるべくショールームなどに足を運んで、広い面積の実物を見て確認することをおすすめします。
ご家族のライフスタイルにぴったりのフローリングを選んでくださいね。