こんにちは!きのぴーです。
注文住宅に設置する設備の費用は、何百万と掛かって高額です。
住宅設備の価格はメーカーで設定されているので、欲しい機能があっても価格が高くなってしまう、ということもあり費用を安く抑えるのが難しいものです。
できることなら使い勝手がよくて費用も安く、デザインもいい設備を選びたいですよね?
そんな都合のいいこと、と思われるかもしれませんが、工夫次第では可能です。
今回は、注文住宅の設備にかかわる費用を安く抑えるためのワザについてご紹介していきます。
設備は消耗品!メーカー普及品か既製品+造作で安く抑えよう!
注文住宅に設置するキッチンや洗面化粧台、ユニットバスなどの設備は、15年程経つと交換する必要があります。
そのため設備機器は「消耗品」と考えるのがいいでしょう。
グレードの高い設備を選べばその分費用もかかります。
注文住宅を建てるのにも費用がかかるため予算が限られている方は、長く住む建物本体に費用を掛けて、キッチンや洗面化粧台などの水回り設備には費用を抑えることが基本です。
できるだけ予算を抑えて注文住宅を建てたいという方は、大量生産している住宅設備メーカーの普及品を選ぶのがいいでしょう。
住宅設備メーカーは、システムキッチンや洗面化粧台、ユニットバスなどグレード別に金額が設定されていて予算に合わせた設備を選ぶことができます。
普及品の設備ではつまらないという方は、既製品と造作工事を組み合わせることで費用を抑えながらオリジナルティのある設備に仕上げることができます。
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注文住宅の設備の費用を安く抑えるための20のワザ
①キッチンは既製品+造作工事で費用を安く抑える
住宅設備メーカーが販売するシステムキッチンと造作工事を組み合わせることでステキなキッチンに仕上げることができます。
システムキッチンは、カウンタートップのみでも購入することができます。
カウンタートップだけを既製品にして、土台となるキャビネットは大工さんにつくってもらうことでオリジナルのキッチンになります。
収納となるキャビネットを大工さんにつくってもらうことで自分好みの収納スタイルにすることができ、使い勝手のいいキッチンにすることができます。
費用もキャビネットの造作工事次第で安く抑えることができますので、設備費用を抑えたいという方におすすめです。
②キッチンのワークトップはステンレスがいい
システムキッチンのワークトップは人造大理石とステンレスの2種類があります。
グレードが高く費用がかかるのは人造大理石です。
ローコストで作りたいという方は、ステンレスを選ぶといいでしょう。
費用が安いからと言ってステンレスのワークトップの品質が悪いわけではありません。
今でもステンレスを強みとした「クリナップ」などの住宅設備メーカーがあります。
ステンレスは傷や熱に強く汚れにくい素材ですので、手入れのしやすさと耐久性に優れています。
人造大理石のようにカラーの種類や温かみのある外観ではないですが、建てる家のスタイルに合わせれば見栄えのするキッチンにすることができます。
③調理器具をきれいに安く収納するステンレスパイプ
キッチン周りはたくさんの調理器具が並びますので、収納がたくさん必要です。
オリジナルのキッチンをつくるのなら、ステンレスパイプを使ってツール掛けにすると費用を抑えて便利に調理器具を収めることができます。
レンジやシンクの周りに調理器具を掛ければ片付けも楽で家事効率が上がります。
取付けも簡単で壁にステンレスパイプをビス固定するだけです。
収納を増やすためにキャビネットや家具を設置するよりも断然費用は安いですし、台所スペースも狭めません。
④洗面化粧台は既製品+造作工事で費用を安く抑える
洗面化粧台も「既製品+造作工事」の組み合わせでオリジナルの仕上がりにすることができます。
洗面化粧台のカウンターのみを購入し、土台となるキャビネットは大工さんにつくってもらいましょう。
カウンター下は湿気がこもりやすいですが、造作工事で扉をなくしてつくれば通気をよくすることができます。
既製品の洗面化粧台は、収納スペースが決められていますが、造作工事を組み合わせた洗面化粧台は必要な分の収納スペースをつくることができます。
効率のいい収納スペースが欲しい方は、既製品を選ぶよりも造作工事を組み合わせた方法の方が費用も安く抑えることができるかもしれません。
⑤洗面化粧台は不要なものをはずして費用を抑える
既製品の洗面化粧台は、キャビネットと鏡で部品が分けられています。
洗面化粧台に付いてくる鏡は普通の鏡に比べて費用が高いので、キャビネットは既製品にして鏡は普通の鏡にする、といったこともできます。
オリジナルティをだすのなら、鏡をアンティークミラーにして周りの壁にモザイクタイルを貼るとおしゃれな洗面スペースになります。
洗面化粧台のボウルのみの購入もできますので、カウンターを造作しモザイクタイルで仕上げるとナチュラルスタイルな洗面化粧台になります。
収納の工夫をすればこだわった造作でも費用を抑えることができるのが魅力的です。
⑥キッチンや洗面化粧台のカウンター下はオープンスペースに
システムキッチンや洗面化粧台の設備費用で最もお金が掛かるのがキャビネットの部分です。
造作工事でも引き出しや扉を付けたキャビネットにするとそれなりに費用は掛かります。
オリジナルの仕上がりですが、使い勝手は既製品と変わらない可能性もあります。
造作工事を組み合わせるメリットは、自分にとって使い勝手のいい収納スペースをつくることです。
カウンターの下をオープンスペースにしてカーテンで目隠ししてあげることで、扉や棚の費用を安くし、収納スペースの工夫次第では、収納量のアップができます。
オープンスペースにすることで、カウンター下に溜まりやすい湿気も解消することができるのでおすすめの方法です。
⑦ユニットバスは人造大理石を選ぶ
ユニットバスの浴槽は、人造大理石とFRPの2種類があります。
費用はFRPの浴槽の方が安いですが、人造大理石の浴槽を選ぶのをおすすめします。
費用は高くても耐久性やお手入れのしやすさは格段と違います。
費用対効果を考えると人造大理石の方がいいでしょう。
FRPの浴槽は水アカがつきやすく汚れが中々落ちません。
その点人造大理石は汚れがつきにくいのと保温性にも優れています。
注文住宅のユニットバスは、長期的に考えると人造大理石の浴槽を選んだ方が費用としても安く抑えることができます。
⑧大工さんの造作工事で収納を安くつくる
注文住宅を建てるときに悩むのが収納です。
収納スペースを増やすにも費用は掛かりますし場所もとられます。
家具を置くにしても家具の費用もかかり置く場所も必要です。
収納スペースを増やしながら費用を抑えるには、扉を既製品にして棚などを造作すると費用を抑えて収納スペースをつくることができます。
メリットは「何を置くか」をあらかじめ決めて棚などを設置できることです。
無駄に棚が付いていて置きたいものが置けない、といったこともありません。
生活の変化に合わせられるように「可動棚」にしてあげると、棚の高さを変えることができるので収納できない、ということがありません。
⑨注文住宅の会社にある在庫品をねらって安く抑える
注文住宅の会社の倉庫には発注ミスや大量に仕入れて残った建材が残っていることもあります。
注文住宅の会社にとっても中途半端に残ってしまった建材をそのままにしておきたくはありません。
注文住宅の費用を抑えて建てるには、この在庫品を利用するのもひとつの方法です。
注文住宅の会社に「安価な処分品はありますか?」ともちかけてみましょう。
ケースによっては使われていなかった設備機器があるかもしれません。
⑩注文住宅の会社がすすめる設備機器を選ぶ
注文住宅の会社はそれぞれ得意なメーカーがあります。
得意なメーカーとは販売実績があり仕入れの費用も安くなっていることが多いです。
逆に不得意のメーカーは仕入れが高くなる傾向です。
また、ハイグレードの設備よりも大量に販売している普及品の方が値引き率もよく費用が安くなります。
住宅設備は、戸建て用とマンション用があり後者の方が安くなります。
設備の設置上、問題がなければマンション用の設備を選ぶのもいいでしょう。
多少の仕様は違いますが、使い勝手や仕上がりはそんなに変化はありません。
とくに決まっているメーカーがなければ、注文住宅の会社がすすめる設備機器を選ぶと安く抑えることができます。
⑪施主支給で安く抑えることができる!
注文住宅の会社を通さずに自分たちで設備や部材を仕入れることを「施主支給」といいます。
通常は注文住宅の会社を通して設備や部材を仕入れると中間マージンが発生し費用が高くなります。
その点、施主支給だと注文住宅の会社を通さないため中間マージンが発生せずに安く仕入れることができます。
さらに施主支給はインターネットや実店舗で費用を比較して選べるといったメリットもあります。
しかし、設置が難しい設備になると施工費が高くなったり工事トラブルの原因にもなりますので注意が必要です。
また、発注から搬入まで自分で行わなければいけませんので手間もかかります。
万が一搬入が工事日に遅れるといったことが起きると工事日程にも影響がでるので事前に用意しておくことが大切です。
設置など問題が起きにくい照明器具など手軽なものを選ぶのがおすすめです。
⑫配線ダクトを利用すれば安く簡単に照明を取り付けられる!
店舗でも使われる配線ダクトは、ライティングダクト、スライドコンセントとも呼ばれています。
この配線ダクトを使うことで照明器具の費用を抑えることができます。
配線ダクトは天井に通電できるレールを埋め込みや直付けで設置し、アダプター付きの照明器具を差し込んで使います。
スポットライトやペンダントライトなど複数取り付けることができて交換も簡単にできます。
配線ダクトのメリットは必要な分のあかりを灯すことができることです。
そのため照明器具の節約にもなります。
注文住宅を建てるときは、照明器具の設置だけでも費用は掛かります。
配線ダクトは注文住宅の会社に設置してもらい、簡単に取り付けができる照明器具は自分で取り付ければ費用を抑えることができます。
⑬ダウンライトはコストダウンにつながりにくい?上手く設置するポイントは?
ダウンライトは天井に埋め込む照明ですので、設置するときに天井を丸くカットしたりと手間がかかります。
また、光量もシーリングライトに比べて少ないので量が必要です。
費用を抑えたいという方には、ダウンライトはあまりおすすめできる照明器具ではありません。
なるべく費用を抑えてダウンライトを設置したい場合は、シーリングライトやブラケットなどと併用してスポット的に使うといいでしょう。
異なる照明器具を使うことで光の変化をだすことができて、空間の雰囲気を深めることができます。
⑭メンテナンスが少ない!暖房器具は床暖房がいい
床暖房は、足元をあたためてくれる人気の高い暖房設備です。
床材の下に電気ヒーターや温水パイプなどの熱源を設置して床全体をあたためるしくみで、費用が15畳程度の部屋に設置すると70万~100万円となります。
安い深夜電力を利用する契約にすれば電気代はエアコンを使う場合とあまり変わりません。
床暖房は広い空間でも温度差がなく、エアコンのように空気の乾燥もありません。
定期的なメンテナンスが必要なエアコンに比べて床暖房はメンテナンスの少なさがメリットです。
メンテナンスを考慮すると経済的な暖房設備といえます。
⑮床暖房が必要ないと思うならホットカーペットで代用する
床暖房を利用する時期は数カ月程度です。
設置する費用も数十万から100万円程度はかかりますので、床暖房は必要ないという方はホットカーペットにするのもひとつの手です。
費用の差は歴然ですので、ホットカーペットで十分代用ができるという方におすすめです。
注意していただきたいのは、あとから床暖房を設置するときです。
あとから床暖房を設置するときは、床材を一度すべて剥がさなければなりません。
床暖房の設置費用にプラスして解体費用とフローリング材、施工費用と掛かりますので、注文住宅で導入するときに比べて割高になります。
あとから床暖房を設置するときは十数年後のリフォーム時に検討することをおすすめします。
⑯費用を安く抑えるためにエアコンは量販店で購入しよう!
エアコンは注文住宅の会社から購入するよりも家電量販店で購入する方が安いです。
家電量販店でエアコンを購入することで注文住宅を建てる費用もおさえることができます。
家電量販店でエアコンを購入するときは、注文住宅の会社にあらかじめ設置する場所を伝えエアコン用のコンセントやダクトの穴を開ける施工をしてもらいましょう。
この時に注意するところは、購入するエアコンの機種を伝えることです。
エアコンの機種によってはダクト位置が違うこともありますので、図面があるとより正確です。
施工の段階で壁にダクト穴を開けてもらうことで、エアコン設置費用も抑えることができます。
⑰冷暖房設備は型落ちのものを選ぶと費用を抑えられる
エアコンなどの冷暖房設備の寿命は10~15年といわれています。
エアコンなどの家電は時期ごとにモデルチェンジをしていて、そのサイクルも早いです。
最新モデルは価格も高く性能もよくなっていますが、注文住宅を建てる際はやや型落ちのものを選ぶのが賢い選択です。
型落ちの設備は、価格も下がっているので費用も抑えることができます。
設置する部屋に必要なエアコンの性能を考えて選びましょう。
あまりエアコンに頼らないという方は、12畳の部屋に6~8畳用のエアコンにするなどして求める性能を考えて設置してください。
⑱シャッター雨戸の数は適切な場所に設置して費用を抑えよう!
シャッター雨戸の設置費用は、約6万円かかります。
注文住宅を建てる立地や間取りによってシャッター雨戸の設置数も変わりますが、特に必要がないという場所があれば費用を抑えることができます。
シャッター雨戸は、防犯や防火目的で取り付けます。
建築条件ではシャッター雨戸を付けることで条件が満たされます。
防火壁をつくるよりも費用は抑えられるので、設置しなければならない場所はシャッター雨戸を設置しましょう。
また、防犯目的で設置する場合は、侵入しやすい場所に設置するのがおすすめです。
⑲設備を選ぶときはメンテナンス時期を考慮すると経済的にいい
住宅設備は、年数が経つと故障します。
効率良くメンテナンスや交換をしていくには、リフォームをする時期に合わせておこなっていくのが総合的に費用を抑えるコツです。
そのためにも注文住宅を建てる際は、導入する設備の交換時期を知っておくことが大切です。
システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台で約15年、給湯器で約10年、と交換時期を把握し十数年後にくる設備交換に伴ってリフォームを考えることで、その後にかかってくる費用の計画を立てることができます。
⑳ショールームの展示品で設備を安く購入できる
時期にもよりますが、住宅設備のショールームはモデルチェンジすると展示品の入れ替えがあります。
この時期は展示品を安く販売していることもありますので、注文住宅に導入する設備を抑えたいという方はねらい時です。
展示品ですのでシステムキッチンやユニットバス、洗面化粧台などのサイズはあまり選べませんが、そのサイズに合わせてプランを計画することもできます。
注文住宅の会社に設備の展示品が安く販売されないか聞いてみましょう。
ショールームに展示する設備は、展示目的ですので型落ちとはいえグレードの高い製品が多いです。
展示品であればグレードの高い製品を割安で手に入れることができるでしょう。
まとめ
ここまで、注文住宅の設備にかかわる費用を安く抑えるためのワザについてご紹介してきました。
住宅設備は消耗品ですので、どうしても年数が経てば交換が必要になります。
設備にこだわりたいというのも分かりますが、設備に費用を掛けて家本体に費用を掛けないのはあまりいい選択ではありません。
安全に生活していくためには家本体を良くしていくことが一番大切です。
方法によっては安く設備を導入することもできますし、展示品や在庫品を利用すればさらに費用を安く抑えることができます。
オリジナルティが欲しい方には、既製品と造作工事を組み合わせて行うのがおすすめです。
今回の記事が注文住宅を建てる際に、設備費用を安く抑えるご参考になれば嬉しく思います。