こんにちは!きのぴーです。
戸建ての広い浴室に憧れるという方も少なくありませんが、浴室は広ければいいというものではなく、住まいが完成してから後悔してしまうというケースも珍しくありません。
この記事では、一般的な広さと言われる1坪サイズの浴室が選ばれる理由と、残念ながら1坪サイズではストレスを感じてしまう家族の特徴などを分かりやすく解説します。
家族構成や家族の身長などを考慮することで、家族みんなが快適に使える浴室を手に入れることができるでしょう。
たくさんの家庭が1坪の浴室を選ぶ3つの理由
ユニットバスを手がけるメーカーの多くが生産しているのが、畳2枚分の1坪サイズです。
1坪サイズにもさまざまな大きさのものが生産されるようになりましたが、ほとんどの家庭では1,600mm×1,600mm内寸のユニットバスが採用されています。
では、なぜ多くの家庭が1坪サイズの浴室を採用するのでしょうか?まずはその理由から解説していきます。
戸建用の浴室は開放感があるため
戸建用の浴室に開放的なイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、1坪サイズを採用しているマンションやアパートであれば、1,600mm×1,600mm内寸のユニットバスが採用されているため実は大きさ自体に違いはありません。
しかし、戸建用の浴室の天井裏には余計なパイプスペースを設ける必要がなく、数10cmという非常に小さな単位であるものの、天井が高くなっています。
そのためマンションやアパートよりも開放感を味わえ、1坪サイズの浴槽が採用される傾向にあります。
一戸建てのお風呂に広いイメージがあるのはもともとのサイズが違う場合もあれば、天井の高さが違うことが理由になっていることもあるのです。
掃除などの手入れが楽なため
家にいる時間が長く、住まいの掃除などをこなさなければならない奥様の目線では、掃除などの手入れの楽さも1坪サイズの浴室を選ぶ理由になっています。
ユニットバスを手がけるメーカーでは内寸が1600×2100の1.25坪サイズの浴室も販売されていますが、住み替える前よりもかなり掃除の手間がかかり、ストレスになってしまうことも少なくありません。
そのため家族がゆったり使うことができる、1坪サイズの浴室が採用されることが多いのです。
デメリットが多い?1.25坪サイズ以上の広さの浴室を選ぶ注意点
基本的に1坪サイズで事足りることの多い浴室の広さですが、1.25坪以上のサイズを希望する家族も少なくありません。
1.25坪以上の浴室の場合は洗い場か浴槽の幅が40cmほど広くなるため、かなり大きいという印象を受けるスペースに仕上がります。
広々とした空間でゆったりとした時間を過ごすことができるというメリットがあることはもちろんですが、次のようなデメリットがあることも事前に把握しておきましょう。
建築費用が高くなる
1.25坪サイズの一般的なサイズよりも大きい浴室の広さを選んだ場合には、結果建築費用が高くなります。
基本的な住宅では正方形や長方形など、壁の周囲が長く、910mmや1820mmといった決められた長さ以外の施行が必要になれば、自ずと建築費用が高くなります。
反面、1.25坪サイズの浴室は、残りの0.75坪をほかのスペースに使わなければならず、910mm×1365mmの部分は基本設計費用とは別に計上されることがほとんどです。
光熱費が高くなる
1.25坪サイズの浴室を採用し、浴室を大きくした場合は1坪サイズよりも浴槽の幅が40cmほど広い設計となります。
浴室が大きく使い勝手が良いというメリットがあるものの、浴槽に入るお湯の量が250~300Lほどになり、一般的な浴槽の1.5倍ほどの量になります。
使用する給湯器などによって光熱費を抑えることも可能ですが、注意していなければ、ガス代が住み替える前の1.5倍以上になってしまうというケースも少なくありません。
家庭にぴったりあった浴室の広さを選ぶ3つの方法
1,600mm×1,600mmの1坪サイズや1600×2100の1.25坪サイズなど、家庭に合わせた広さを選べる浴室ですが、住み心地の良い住まいを手に入れるためにはその選び方がもっとも重要なポイントとなります。
ここからは、家庭にぴったりあった浴室の広さを選ぶ3つの方法を紹介していきます。
住替えをした後に後悔してしまう理由は、家族構成を加味していなかったことやこれまでの住まいとの差が大きかったこと、思ったよりもお金がかかってしまったことなどにあります。
浴室という限られたスペースではありますが、理想の住まいを手に入れるためにしっかりとチェックしておくことをおすすめします。
家族構成から逆算する方法
家庭にぴったり合う浴室を選ぶ1つ目の方法が、家族構成から逆算する方法です。
子供のいない家庭でも大きめのお風呂が良いという理想から1.25坪サイズの浴室を希望する方も少なくありませんが、戸建ての浴室は天井高が高いため、基本的には1坪サイズで十分とされています。
そして、1.25坪サイズの浴室を採用すべき家族構成は、幼稚園児などの小さい子供が2人以上いる場合からとなります。
幼稚園児などの小さい子供が2人以上いる家庭では、洗い場に子供と親がいられるスペースが必要となるため、1坪サイズよりも洗い場が40cmほど広いサイズがあると使い勝手が良いとされています。
1.25坪サイズの洗い場が40cmほど広いタイプの浴室は、車椅子をそのまま運び入れられるくらいのスペースとなるため、かなりゆったりした印象の浴室に仕上がります。
今の住まいとの比較する方法
今の住まいと比較することも、お風呂の広さに失敗しないための1つの手段です。
浴室に限ったことではありませんが、住み替えをしてから失敗したと感じるのは今の住まいと大きく変えてしまった箇所であることがほとんです。
そして、浴室の場合は1.25坪という大きなスペースを用意したことで、掃除が面倒になる、広くなったことで寒く感じるといったストレスを生んでしまうことが少なくありません。
今の住まいと比較し、大きく変えないことがストレスを生まない1番の方法と言えます。
イニシャルコストとランニングコストから逆算する方法
1.25坪サイズのお風呂を採用した場合には、建築費用で20万円ほど、光熱費が1.5倍ほどになることは事前に計算しておくことをおすすめします。
特に性能の高い給湯器を採用したケースでは、このままのペースでいけば10年間でもとがとれるといったシミュレーションをしていることがほとんどですが、使用するお湯の量を計算できていないことも少なくありません。
もともとかかっていた光熱費よりも高くなってしまっていては、給湯器の支払いがすべて終わった後のローンの返済計画もおぼつかなくなってしまうため、計算が立ちやすい1坪サイズのお風呂を採用するのがベターと言えるでしょう。
まとめ
戸建ての広い浴室に憧れるという方も少なくありませんが、浴室は広ければいいというものではなく、住まいが完成してから後悔してしまうというケースも珍しくありません。
そして、奥様の掃除の手間やイニシャルコスト、ランニングコストを考えると、多くの家庭で採用されている1坪サイズの広さの浴室を採用することがベターと言えます。
ただし、幼稚園児などの小さい子供が2人以上いる場合は一緒にお風呂に入れるためのスペースが必要となるため、1.25坪サイズの広さの浴室があると使い勝手が良いでしょう。