こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
リビング階段とは、リビングの中に階段を設置している間取りのことです。
リビング階段のメリット
- 子供と顔を合わせる機会が増える
- リビング階段を吹き抜けにすることで、LDKを広く見せることができる
- スケルトン階段などを採用することで、おしゃれな空間を演出できる
様々なメリットがありますので、数年前から多くの家で取り入れられるようになったリビング階段ですが、住んでから後悔したという声をよく聞きます。
この記事では、リビング階段で後悔するポイントと、後悔しないための工夫を紹介します。
よく読んだうえで、採用するのかどうかを検討しましょう。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
\ 安くて信頼できるメーカーが見つかる! /
- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
\ 40万人以上が利用!安心の大手サイト /
リビング階段で後悔するポイントと後悔しない工夫
リビング階段を採用したいと思っている方は、ぜひ今回紹介するデメリットも理解した上で検討してみてください。
デメリットを感じづらくなくなる工夫も合わせてご紹介します。
リビング階段の後悔① 寒い
1つ目のデメリットは「寒い」です。
実際に住んでみると2階の冷気が1階までおりてきて、足元が冷えるという経験をする方が多いです。
一般的に暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下に滞留するというのが空気の特徴です。その為、冬場にリビングで暖房をつけていても、暖気が2階に上がってしまったり、2階の冷えた空気が下りてきてしまいます。
その結果、いくらリビングでエアコンをつけたとしても中々部屋が暖まらないということが起こります。
そのような状態が続くと、住んでいる人も快適な暮らしは送れません。
それだけではなく、寒くてエアコンの温度を上げてしまうと、無駄な光熱費もかかってしまいます。
ハウスメーカーの営業マンが、「うちは高気密高断熱住宅ですので、リビング階段を付けても寒くないですよ。」という営業トークをすることがありますが、これを信じてはいけません。
なぜなら、どんなに高気密高断熱住宅だとしても、その空間を暖めるだけの力を持った暖房器具がないと効果は感じられないからです。
通常LDKには帖数に合った20~23帖用のエアコンをつけますので、2階の冷気を暖めるまでのパワーは持っていません。
その為、リビング階段を付けるとどうしても寒さ問題が発生してしまうのです。
▼高断熱なハウスメーカーをランキング形式でまとめました!
-
ハウスメーカー断熱性能ランキングBEST5!1位はあの会社…!
続きを見る
「寒い」を解消する工夫
1つ目は、階段の手前にロールスクリーンやドアを付けることです。
階段の入り口にロールスクリーンやドアを付ければ、リビングで暖めた空気を2階に上昇させることも防げますし、2階からの冷たい空気をリビングへ入らないように防ぐことができます。
しかし、周りが壁で囲まれていないとロールスクリーンやドアが取り付けられない場合もありますので、間取り面での工夫が必要です。
また、階段の上り下りのたびにロールスクリーンを上げ下げや、ドアの開閉が必要になりますので、荷物を持って階段を上り下りするときは、不便に感じることもあるかもしれません。
2つ目の工夫は、全館空調の採用です。
リビング階段と全館空調の相性はとても良いです。
なぜなら、全館空調は部屋中の空気を回して、温度を均一に管理している仕組みだからです。
リビング階段のように1階と2階部分が繋がっている空間があると、全館の空気の流れを作りやすく家中を同じ温度にしやすくなります。
ロールスクリーンやドアが付けられない間取りや、吹き抜けのある開放的なリビング階段にしたい方は全館空調の採用をおすすめします。
しかし、全館空調が初期費用が通常のエアコンと比べて高いというデメリットもありますので、慎重に検討してください。
▼全館空調VS個別エアコン!徹底的に比較してみました。
-
【全館空調VS個別エアコン】超比較!あらゆる観点から勝負させてみた
続きを見る
▼全館空調を得意にしているハウスメーカーまとめ記事はこちらです。
-
全館空調をウリにしているハウスメーカー厳選おすすめ5選!
続きを見る
リビング階段の後悔② うるさい
住んでみないと意外と気付かないことが、音の問題です。
リビング階段は1階と2階の空間がつながっているので音が響きやすいです。
子供がドアを開けたまま自分の部屋で遊んでいるとリビングまで音が聞こえたり、リビングの話し声が寝室まで聞こえて中々寝付けないなんてこともあります。
また、1階と2階の空間が繋がっていると、ニオイの問題も出てきます。
リビング階段だと、焼肉や鍋のニオイが2階まで上がってしまう場合も多いです。
「うるさい」を解消する工夫
この場合の工夫は、階段前にドアを付けることです。
そうすることで、音とニオイの問題はほぼ解決できると思います。
ドアを付けたくない場合は、効果は落ちますが次のような対処策もあります。
音に関しては間取りづくりを工夫することです。
2階の部屋は、廊下側に収納を設けて室内に音が響きにくいようにします。
壁1枚よりも収納という空間を挟むことで、1階の音が聞こえにくくなります。
また、住んでからは収納に荷物がたくさん入りますので、さらに効果を発揮します。
1階側は、リビング階段でもリビングからなるべく遠い場所に階段を設置させることで、音の問題を軽減させることができます。
リビングの端の方やテレビから遠いところに設置することで、少しですが2階へ音が響きにくくなります。
また、ニオイの対処法は換気と壁の素材を工夫をすることです。
まず換気についてですが、第一種換気を採用して機械の力で換気をすることでニオイを残りにくくすることができます。
それにプラスして、キッチンの換気扇を「強」にして長時間付けておいたり、空気清浄機をキッチンやダイニングの近くに置くことでも効果があります。
次に壁の素材についてです。
壁面に珪藻土やエコカラットを採用することをおすすめします。
これらは、消臭や脱臭効果がありますのでニオイを軽減させてくれます。
プラスワンアドバイス!
エコカラットは玄関やトイレに使う方も多いですが、リビング階段を採用するのであればリビングや階段の壁面に大胆に採用してもいいでしょう。
リビング階段の後悔③ 落ち着かない
リビング階段だと来客があった時に落ち着かないという意見も多く聞かれます。
子供の様子を伺えるというメリットのあるリビング階段ですので、子供が友達や彼女または彼氏を連れてきたときに毎回リビングを通ります。
その様子を見たいという方も多いとは思いますが、リビングでくつろいでいるタイミングなど顔を合わせたくない場合もあります。
また、子供がいつ友達を連れてくるかわかりませんので、常に部屋を清潔に保たなければなりません。
別のケースも考えられます。
夜にお客様が来ている場合、お風呂に入った後に2階へ行くのにリビングを通らなければなりません。
女性はすっぴんやパジャマ姿を見せたくないという方も多いと思いますので、このような場合も落ち着かないと感じる奥様は多いです。
通常2階はプライベートの空間として使う方が多いので、階段がリビングと繋がっていると落ち着かないという方が多いです。
「落ち着かない」を解消する工夫
この場合の工夫は、階段の上り口の場所を考えて間取りを作ることです。
例えば、玄関からリビングに入ったすぐ近くに階段の上り口があれば、リビングを突っ切るわけではないのでそこまで目線は気になりません。
また、洗面所からリビングを通らず階段まで行けるような間取りにしておけば、お風呂から出た後に人目を気にせず2階まで行くことができます。
どんな場合が落ち着かなさそうかを考えて、営業マンや設計士に間取りを相談してみてください。
リビング階段の後悔④ 子供が小さいときは怪我をする可能性が高まる
子供が小さい頃は、大半の時間をリビングで過ごされる場合が多いと思います。
子どもが階段で遊ぶように…
階段がリビングにあると子供が興味を持って登ろうとしたり、おもちゃを持って階段を上り下りしやすい状況になります。少し目を離した隙に子供が階段を踏み外して転んでいたという経験をした方も多いです。
私が友人の家に遊びに行ったときに、男の子がリビング階段からおもちゃを投げて遊んでいて、そのまま転んでしまうという光景を目の当たりにしたことがあります。
特に男の子はおてんばなので見ててヒヤヒヤしますよね。
長い期間でみると大したことがないデメリットかもしれませんが、子供が怪我してから後悔したのでは遅いです。
小さいお子様がいるご家庭でリビング階段を採用するときは、ちょっとした工夫をしましょう。
「子どもの怪我のリスク」を解消する工夫
小さいお子様がいる場合、上り下りできないようにベビーゲートの設置をおすすめします。
ベビーゲートであれば子供が大きくなったら完全に取り外しをすることができますので、将来的な不便さを感じることもありません。
また、自分でベビーゲートを外して上り下りできるようになったお子様がいる場合は、階段にすべり止めのマットを貼るようにしましょう。
カーペットのような素材のマットを選べば、万が一お子様が階段転んでしまっても怪我を最小限に抑えることができます。
リビング階段で後悔しないようにあらかじめ工夫を!
リビング階段には様々なデメリットがありますが、それぞれ工夫をすることでそのデメリットを軽減することもできます。
リビング階段を採用したい理由を考えてからデメリット対策をすると、建てた後の後悔は少なくて済むと思います。
例えば子供とのコミュニケーションを増やしたいなら、壁に囲まれたリビング階段でもいいので全館空調を採用しなくてもいいです。
また、ニオイや音対策も取りやすいと思います。
しかし、空間をおしゃれに広く見せたいのであればリビング階段をLDKの中心に持ってきて、吹き抜けのあるリビング階段にする必要がありますので、デメリットを改善する工夫は限られてきます。
場合によってはデメリット対策ができない為、我慢する必要があります。
リビング階段のある家でどのような暮らしをしたいのかをしっかりご夫婦で考えて、取り入れるかを検討してください。
そして、採用する場合は今回お伝えした工夫をぜひ実践してみてください。