こんにちは!きのぴーです。
都市部では敷地が狭く、広い間取りをとることが中々難しいですよね。
敷地が狭くて収納がとれない、と困っている方はいませんか。
そんなときは中二階を間取りにとり入れてみてはいかがでしょうか。
中二階は一階と二階にもう一層空間を設けることで収納として活用することができます。
天井高にメリハリがつき縦空間にリズムが生まれますので、実際よりも広く感じることができて楽しい空間となります。
今回は、限られた間取りの中で有効的に収納を生み出すことができる中二階についてご紹介していきます。
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狭くて収納がとれない!そんな時は中二階を検討してみよう
都市部に家を建てる場合、敷地が狭く間取りも限られてしまうケースが多いです。
敷地が狭いと十分な収納を設けるのが困難で、家の中に物を置くとさらに家が狭く感じてしまいます。
家の床面積を増やすために三階建てにすることもできますが、家を建てる費用は二階建てに比べてさらに高くなってしまいます。
また、三階建ての家にすると構造上制約がかかりますので、大きな吹き抜けが取りづらくなり、思っているよりも広々とした家とは感じにくいかもしれません。
このような条件がそろっている場合は、中二階を採用することで収納を設けられるばかりか吹き抜けのある広々とした空間にすることができます。
中二階とは?一階建てと三階建ての違い
中二階とは一階と二階の間にもう一つ階層を作る建築方法のことをいいます。
もう少しわかりやすく例えますと、1階と1.5階、2階という3つの層によって構成されている間取りのことです。
中二階は構造上二階建ての家になりますので、三階建ての家に比べて費用も抑えられ、中二階がない二階建ての家よりも床面積を増やすことができます。
収納をつくる中二階の構造と作り方
中二階の構造
中二階は一階と二階の間にもう一層空間を設ける構造になります。
一階と二階の間にもう一層空間を作ると一階の天井高が低くなってしまうのではと思われますが、二階の天井を屋根の形状に合わせた勾配天井にすることで開けた縦空間になります。
十分な天井高を二階に設けると一階の天井高は通常の二階建ての家よりも高く設定することができます。
中二階は一階の床面積の半分以下の広さを設けることができるので、中二階がない一階部分は吹き抜けた広々とした空間になります。
一階の天井と共有している間取りですので、バルコニーのように張り出した空間となり、縦空間にリズムが生まれ楽しい空間にすることができます。
中二階の作り方
間取りに中二階を設けていくには、通常の層二階の家から設計していきます。
そこから二階の上にある屋根を敷地の斜線制限を越えない範囲で引っ張り上げます。
これで二階を勾配天井として必要な天井高を決めます。
屋根形状によりますが、二等辺三角形のような二辺の長さが等しい屋根の場合、真ん中のところが一番天井が高くなる場所です。
そして、両端の一番低くなる天井高を2~2.5mぐらいにして困らない高さにします。
そうすると一階の天井高にもう一層分空間を設けることができる空間が生まれます。
一階の天井懐を最低限として、空間が生まれた場所に床を配置することで間取りに中二階を設けることができます。
ここで注意していただきたいのが、法律上の制約で欲しい場所に中二階を設けることができない場合もあるので、中二階を設けるときは間取りと建築条件を考慮して計画してください。
中二階を設ける条件
中二階を設けるには条件があり、適合することで床面積に算入せずに設けることができます。
中二階を設けることができる条件とは
- 天井高が1.4m以下であること
- 用途が収納であること
- 中二階の面積は下の階の床面積の半分以下であること
となります。
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2番の用途が収納であることとは居室ではないということです。
建築基準法での居室とは、居住や執務、作業などの目的で継続的に使用する部屋のことを言います。
住宅ではリビングやダイニング、和室、寝室となりますので居室目的での設計では中二階は設けることができません。
また、上記の条件に適さない場合は床面積として算入されます。
中二階は各行政庁によって条件が異なる場合がありますので事前に確認する必要があります。
中二階は収納として最適な間取り
中二階は有効的に収納スペースにすることができる
都市部のような狭い敷地に建てる家はどうしても収納に使うスペースが確保しにくくなります。
しかし、中二階を設けることで通常の二階建ての家よりも床面積が増え収納に活用することができます。
中二階は一階からアクセスができるので物の出し入れも楽で使い勝手のいい収納になるでしょう。
収納する物によってそれぞれ適した収納スペースの位置
中二階のように小空間をつくって収納を設ける時は、収納する物によって適した場所があります。
- 二階上部の収納は虫やカビの被害があると困る物を置くのに適している
- 一階と二階の間の収納は温度が安定するため食材の収納に適している
- 一階下は玄関近くのため重い物やアウトドア用品の収納に適している
二階に収納を設ける場合は、室温が高くなるため乾燥状態が保ちやすく虫やカビが発生しにくい場所となります。
そのため衣類や季節モノの人形などの保管に適した場所です。
一階と二階の間に収納を設ける場合は、温熱環境が安定するため食材のストックに適した場所となります。
一階に設ける収納は玄関に近い場所ですので重い物などのアウトドア用品の収納に適しています。
中二階は開放的で家族とのコミュニケーションにも最適
中二階は家族とのコミュニケーションがとりやすい間取り
中二階は仕切り壁がなく一階の上に張り出すように空間があるので、開けた空間となり人の気配を感じることができて家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。
中二階から一階を見下ろしたりと子供には楽しい空間になります。
通常の家ですと間仕切って部屋を設けるので上手く部屋を配置していかないと閉鎖的な空間になってしまいます。
しかし、中二階は一階と繋がっている一体感があるので開放的でオープンな空間にすることができます。
中二階は広々とした開放的な空間になる
中二階がない一階部分は吹き抜けとなり天井高も高くなりますので、通常の二階建ての家に比べて広々とした間取りにすることができます。
平べったい天井が一面に広がるのとは違い、中二階があることで縦空間にリズムが生まれ視覚的にも広く見えるのが中二階の特徴です。
中二階のある間取りで気をつけるポイント
高断熱・高気密の家であること
中二階を設ける場合は、高断熱・高気密の設計にすることが大切です。
中二階は大きなワンルームのようなものなので、断熱性や気密性がない家だとエアコンの効率が下がり部屋全体の環境を損なわせてしまいます。
部屋全体に熱が行くように高断熱・高気密の家にしていくことが大切です。
通常の二階建てよりも費用がかかる
中二階は、空間を有効に使うために階段や床を設けていきます。
そのため、材料費や手間がかかるため通常の二階建てに比べて費用が高くなります。
また、間仕切りがないということは壁量が少ないので耐震性を考慮した強固な家にしていかなければなりません。
固定資産税が上がる
床レベルを変えたスキップフロアの間取りの場合は、通常の二階建てよりも床面積が増えます。
床面積として算入されない収納でしたらいいのですが、床面積として算入されると通常の二階建ての家よりも固定資産税が上がりますのでご注意ください。
中二階は高い設計力と技術力が必要!慣れている業者を選ぼう!
有効的に空間を使って配置する中二階は高い技術力と設計力が必要になります。
採光や断熱性、気密性、耐震性、プライバシーの確保、音の伝わり方など様々なことを考慮して設計する必要があるので、中二階を採用する場合は中二階の設計に慣れている業者に依頼することが大切です。
家の断面図や模型、パースなど立体的にイメージができるものを参考にしながら計画しましょう。
まとめ
ここまで収納として活用できる中二階についてお伝えしました。
中二階は通常の二階建ての家に比べて有効に空間を使いますので、敷地が狭く収納が設けられない家に最適な間取りとなっています。
中二階は間仕切りがないので開放的な空間となり、実際よりも広く感じることができる間取りです。
ただし、中二階の設計は採光や断熱、気密などを考慮しなければなりませんので家を建てる業者選びは慎重に行いましょう。
今回の記事が収納として活用できる中二階についてご参考になりましたら嬉しく思います。