こんにちは!きのぴーです!
購入する土地を決め、どのように建物や庭などを配置するのかが決まると、お部屋の間取りの配置を自然と考えてしまうのではないでしょうか。
そしてこのように部屋の間取りの割り振りをおこなうことを「ゾーニング」といいます。
ゾーニングは「領域分け」ともいわれます。
とはいっても、リビングはここ、浴室はここ、寝室はここ、といったような細かなゾーニングをいきなり考えることは難しいものです。
この記事では、ゾーニングの基本的な考え方やコツをお伝えしましょう。
お部屋の間取りを決める際に役立ててくださいね。
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ゾーニングの作業は、人物画を描く作業に似ている
人物画を描く時は、最初に鼻から描くといったようなことはせず、まずは顔の輪郭から描き始めるものではないでしょうか。
それと同じでゾーニングもまず全体像をある程度はっきりさせてから、細部のことを決めていきます。
ここでいう全体像とは「パブリックゾーン」「プライベートゾーン」「サービスゾーン」「移動ゾーン」の4つのゾーンのことを指します。
そしてそれぞれのゾーンの詳細は、以下の通りです。
- パブリックゾーン
パブリックゾーンはリビング・ダイニングのことをいいます。
パブリックゾーンは玄関から近く、それでいて外部からの視線は入りにくい場所がいいでしょう。
そして、日差しが長時間あたる場所がベストです。
- プライベートゾーン
プライベートゾーンは寝室や子供部屋、書斎などのことです。
プライベートゾーンは静かで落ち着きのある場所が理想でしょう。
子ども部屋に関しては、親の目が行き届きやすい配置であれば安心ですが、子どもが大きくなった時のことを考えてプライバシーにも配慮する必要があります。
- サービスゾーン
サービスゾーンはキッチン、洗面台、浴室、トイレなどを指します。
動線を考えながら、家族みんなが便利な配置にしましょう。
トイレの場所は通常であれば寝室や子ども部屋に近い方が良いですが、来客者も一緒に使うトイレであればリビングやダイニングと近い方が便利でしょう。
- 移動ゾーン
移動ゾーンとは、玄関ホール、階段、廊下のことをいいます。
玄関ホールにゆとりをもたせ、廊下を短くすると居住スペースが広がります。
また、土地が狭い場所の場合は、移動ゾーンをリビングやダイニングの一部にしてしまうというのも1つの方法です。
実際の家族の行動パターンを朝から晩までシミュレーションしてみると、ゾーニングの作業がしやすくなりますよ。
日当たりのいい場所や風通しのいい場所に、家族が長時間過ごすパブリックゾーンを置いた設定で、いろいろなゾーニングの案を出してみましょう。
意外と重要なものが「直感」
土地を購入する場合、敷地調査書で確認をすると方角がわかります。
そして方角が分かれば、おおまかな時間の日差しの差し込み方や、お隣の家との位置関係も把握することができます。
もちろんここからでもゾーニングを進めることは可能なのですが、意外と大切なのが「住む人の感覚」です。
海、山、お寺、駅などの方向や、学校や大通りのある位置、ごみの収集所など、なんとなく感覚としてこれらの情報をもとに「こんな風にゾーニングをしたい!」というものをお持ちの方は多くいらっしゃいます。
特に建て替えの場合は、住む人がその土地に感じる感覚があるのであれば、それは積極的に盛り込んでいきたいですね。
感覚で決めるゾーニング
土地の中で「心地が良い」と感じる場所、それはパブリックゾーンに適した場所です。
土地を購入したら、まずはその土地のど真ん中に立ってみましょう。
購入した土地に立てば、なにか思い浮かんでくるものがあるはずです。
敷地と接している道路などを基準に考えながら、どのようなゾーニングがいいのか、感覚で考えてみてください。
あまり曖昧すぎると分かりにくいと思いますので、少し具体的にお話しましょう。
まず、あなたが「心地いい」と感じる場所は、南側で日光が入りやすい場所や、庭に面するような景色の良い場所といった「家のオモテ面」です。
このエリアには家族が長時間集まりやすいリビングやダイニングにするのがおすすめです。
ゾーニングはこのように「家のオモテ面」から決めていくといいでしょう。
そして、「家のオモテ面」があれば「家のウラ面」もあります。
あなたが「心地いい」と感じた以外のエリアが、その「家のウラ面」にあたります。
このエリアには、家族の過ごす時間が短いトイレや浴室、洗面室などを配置するといいでしょう。
また、給湯器やメーター類などは「家のウラ側」へ配置しておくと、自宅の外観がすっきり見えます。
ちなみに使用頻度が高く、家族の滞在時間も長いといえるキッチンは、家の中間エリアに配置することが望ましいでしょう。
ゾーニングとLDK
ゾーニングを進めるうえでLDKについて悩まれる方は多いです。
けれど、「家のオモテ面」に配置されやすいLDKには、いくつかのパターンが存在しています。
そして、LDKの関係性をよく考えれば、パターン自体はそれほど多くはなく、むしろ限られていることに気づくはずです。
- キッチンとダイニングにリビングが隣接している
キッチンとダイニングは常に隣同士であると考えていいでしょう。
食事を作りそれを運び、その後後片付けもすることを考えれば、離れていることは不自然です。
けれど、キッチンとリビングは離れていてもそれほど問題はありません。
そのため、リビングは「キッチンとダイニングの隣にあるもの」と考えることができるのです。
- LDKのかたちは自由自在
「キッチンとダイニング、そしてリビング」という関係が成り立てば、縦一列にLDKがあっても、正方形の敷地の中にLDKがあってもいいのです。
建物のかたちはどうにでもできるということです。
ちなみにLDKとして必要とされる面積は、どのようなかたちであれ15畳程度だといわれています。
- リビング階段を取り入れる方法も!
近年、階段をリビングの中に配置するスタイルが増えてきています。
リビング階段の納め方は、そのご家庭によって異なるものの、「リビング階段形式」といわれるこのスタイルが注目を集めていることは確かです。
そんなリビング階段をキッチン&ダイニングとリビングの間に挟むように設置すると、ダイニングとリビングの空間がよりわかりやすくなります。
また、このリビング階段は吹き抜けのような効果ももたらしてくれるため、真ん前に窓があれば光が入ってきます。
ただ、冬はこのリビング階段を伝って温かい空気が上へ逃げてしまいます。
断熱や気密設計がきちんとなされていないと快適な温度が保てなくなりますので、注意しましょう。
- 「小上がり」な和室もおすすめ
リビングの一角が和室になっているスタイルは多くの家庭で見かけます。
洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたり、子どもが遊んだりと、和室ならではの畳の良さを感じられる空間です。
ただ、和室を作るとソファの置き場所に困ってしまう状況が生まれやすいです。
ソファを無理においてリビングが狭くなってしまうくらいであれば、和室を小上がりにして、和室に腰を掛けて座るというスタイルにしてみてはいかがでしょうか。
ちょっとゴロ寝をしながらテレビを楽しむこともできますよ。
ゾーニングのコツは動線確認と直感!
毎日生活をする場なので、もちろん動線がうまくいかないといけません。
けれど、ゾーイングには直感も大切にしてほしいのです。
あなたが直感で「心地いい」と思った配置は、たいていの場合、正しい配置であることが多いのです。