こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
注文住宅の要望で見落とされがちなのが、防犯面。
家を建てるときに間取りや資金、構造や性能に目を向ける方は多いですが、防犯面を意識して家づくりをする方はとても少ないです。
マンションと違って戸建て住宅はどんな方でも気軽に敷地に入れてしまいますので、空き巣などに狙われる可能性はとても高く、十分な対策をする必要があります。
注文住宅を建てるときに窓やドア周辺を少しだけ気にかけることで、十分な防犯対策することは可能です。
侵入する人も防犯対策がされている家とわかると、狙う対象から外すことが多いです。
そこで今回は、これから注文住宅を検討する方にぜひ読んでいただきたい防犯対策についてお伝えします。
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注文住宅でできる防犯~設備編~
まずは、注文住宅の打合せ中に取り入れられる防犯設備をお伝えします。
各ハウスメーカーでオプション扱いされている設備もあります。
費用がかかりますので、効果が高そうなものや防犯以外にもメリットのあるものを優先して採用してください。
防犯ガラス
費用 1~3万円(1ヵ所、サッシのサイズによって費用差有り)
防犯ガラスとは、ガラスとガラスの間に特殊なフィルムを挟んで防犯性を高めたガラスです。
特殊なフィルムの中間層があれば、ガラスにヒビが入ることはあっても割れたり貫通させることは難しいです。
さらに、防犯性能が高い窓と認められている防犯ガラスにはCPマークのシールが張られます。
侵入者がCPマークを見るとこの窓を割ることは難しいと判断しますので、防犯ガラスはとても有効な防犯対策です。
防犯ガラスは費用もかさみますので、侵入できそうな箇所や面格子の取り付けをしたくない窓に限定して採用するといいでしょう。
面格子付き窓
費用 4,000~7,000円(1ヵ所、サッシのサイズによって費用差有り)
面格子付き窓とは、サッシの外側に格子の付いた窓のことです。
面格子がついていれば、窓が割られることがあっても家の中に侵入されることはありません。
さらに、防犯ガラスより費用がかからないため気軽に防犯対策ができます。
しかし、面格子付き窓を付けると家の外観を損なってしまう可能性もありますので、見た目が気に入らないという方は、家の裏面などの人目に付きにくい窓に採用するといいでしょう。
また、洗面所やトイレなど頻繁に窓を開けて換気をする箇所にも面格子付き窓の採用をおすすめします。
なぜなら、閉め忘れて外出してしまっても面格子がついていれば、侵入される可能性を軽減させることができるからです。
防犯にかけられる費用と外観の見栄えを考えて、防犯ガラスと面格子付き窓を使い分けるといいでしょう。
タイマー式ライト
費用 1.5~3万円(1ヵ所)
泥棒は住人がいないタイミングを狙うことが多いです。
そのため、家の中の気配を伺って住人がいるのか確認をしています。
人がいる簡単な判断基準が、家の中の照明がついているかどうかです。
タイマー式ライトとは、自分が設定した時刻になると毎日自動で電気がつく照明のことです。
例えば、毎日玄関ポーチの照明を18時につく設定にしておくことで、泥棒は家の中に人がいるんだなという認識を持ちます。
泥棒は住人がいないタイミングを狙うことが多いです。
そのため、家の中に人の気配を感じられると、侵入を試みる可能性は低くなります。
タイマー式電動シャッター
費用 4~6万円(1ヵ所)
タイマー式ライトと同じ役割を果たす設備が、タイマー式の電動シャッターです。
シャッターが閉まる時間をタイマーでセットしておけば、外出していても自動でシャッターが閉まります。
シャッターが閉まっていると中の様子が分かりませんので、侵入しにくくなります。
しかし、ずっとシャッターが閉まっていると長期の不在だと思われ、逆に狙われやすくなります。
旅行などで不在にするときは、朝にシャッターを開け、夕方には閉まるようなタイマー設定をしておくといいでしょう。
防犯性能の高い玄関ドア
費用 0円(標準仕様のハウスメーカーがほとんど)
侵入者のほとんどが窓とドアからの侵入です。
そのため、防犯性能の高いドアを選びましょう。
防犯性能の高いドアとは、次の3つのポイントを満たしている玄関ドアのことです。
防犯性能の高いドア
- ①2ロック以上かけられる
鍵をかけられる箇所が2か所以上あるドアをおすすめします。
- ②ディンプルキー
鍵と鍵穴の構造が複雑なディンプルキーでは、ピッキングに10分以上かかると言われています。
- ③取り外し可能なサムターン
サムターンとは玄関ドアを内側から施解錠するときに回すつまみのことです。
取り外し可能なサムターンにすれば、就寝時や外出時に玄関ドアから侵入される心配はありません。
最低限3つのポイントが取り入れられている玄関ドアを選びましょう。
最近では標準で採用しているハウスメーカーも多いです。
ホームセキュリティシステム
費用 月額3,000~7,000円(家の規模・レンタル・買取によって違いあり、別途工事費等の費用有り)
注文住宅を建てるときにホームセキュリティサービスに加入することもおすすめです。
セコムやアルソックなどが業界大手の会社です。
ホームセキュリティシステムに加入すると、窓ガラスセンサーや警報ブザーなどが家に取り付けられますので侵入者から家を守ることができます。
また、建物の外部に会社のステッカーが貼られるため、それだけでも狙われにくい建物となります。
しかし、他の設備と違って毎月の支払いが発生しますので、メリット・デメリットをよく考えた上で検討しましょう。
注文住宅でできる防犯~土地探し編~
土地探しの段階から、狙われにくい家にするための対策を取ることができます。
自分が浸入すると考えた時に、どんな土地に建っている家だと狙いにくいかを考えながら土地探しをしてみましょう。
見通しがいい土地
見通しがいい土地は侵入者から狙われにくいです。
見通しがいいので下見のしやすさはありますが、いざ浸入するときに目撃されやすい場所でもありますので、ターゲットに選ばれる可能性は減ります。
しかし、大きな道路に接している見通しのいい家でも、家の脇や裏へ回ると死角になる場合は狙われやすくもなります。
正面だけでなく両サイドや裏側の見通しもイメージすることがポイントです。
夜でも多少人通りがある土地
空き巣は夜間に狙われることが多いです。
なぜなら、夜間の方が人通りの少なさや暗さで目撃されにくいからです。
夜間に狙うということは、下見も夜間に行われることが多いです。
そこで、夜間も多少人通りがある場所を選ぶことをおすすめします。
そうすることで、侵入者のターゲットからは外れやすくなります。
目の前が公園は避ける
侵入者は事前に家の下見をします。
そこで最適な侵入箇所や、住人の不在時間などをチェックしています。
しかし、家の前で知らない人がうろうろしていると怪しまれますので、下見もなかなか難しいのです。
ただ、目の前に公園があれば長時間いても怪しまれることも少なく、十分に下見ができてしまいます。
公園でなくても、長時間や高い頻度でいてもあまり怪しまれないような場所が近くにある土地は、下見をされやすいので注意しましょう。
注文住宅でできる防犯~外構編~
実は防犯対策には、外構がとても大切なポイントです。
侵入を防ぐ前に狙われない家にするためにも、外構は防犯対策も意識して設計しましょう。
外構はオープンタイプにする
高い塀や木で囲われている外構は死角が多くあります。
そのため、1度敷地内に入っててしまえば近隣の人から目撃されることなく、家の中へ侵入できてしまいます。
境界線には見通しのいいフェンスなどを設置することをおすすめします。
死角になる場所にはセンサーライトをつける
侵入者は建物の死角になる場所を狙います。
そこで、死角がどうしても出来てしまう箇所にはセンサーライトをつけましょう。
センサーライトが光ると侵入者に焦りや不安が生じ、侵入を防げる可能性があります。
しかし、下見をしっかりされている場合は、センサーライトの存在もバレている可能性が高いので高い効果が期待できるわけではありません。
背の高い木やカーポートは家から少し遠ざける
家の周りに木やカーポート、物置などを設置する方も多いと思います。
実はこれらの設置場所によっては、侵入するための便利な道具として使われしまう場合があるのです。
空き巣などは窓からの侵入が多いことは知っている方も多いと思いますが、意外と2階の窓からの侵入も多いです。
なぜなら、2階の窓は安全だろうという防犯意識から、鍵をかけていない住人も多いからです。
その心理を侵入者は知っています。
家の近くに物置などがあると、それをステップとしてバルコニーなどに侵入される可能性が高いです。
そして、鍵のかかっていない窓からすんなりと屋内へ侵入してきます。
全ての窓を施錠することはもちろんですが、バルコニーの近くにはカーポートや物置を設置しないように気をつけましょう。
死角になる場所は音が出る砂利を敷く
家周りはコンクリート敷きにするのではなく、音が出る砂利を敷くと防犯対策になります。
人がいる間に侵入しようと考えている侵入者は、静かに素早く浸入することが基本です。
そこで、歩くたびにジャリジャリと音が鳴ると大きなストレスとなります。
侵入される可能性は低くなりますし、侵入に気づく可能性も高くなります。
注文住宅でできる防犯~その他編~
その他にもちょっとした工夫で侵入を防ぐことができます。
簡単に対策できるものもありますので、ぜひ採用してみてください。
窓際にインテリアを飾る
窓際にインテリアを置くことで、窓からの侵入の難易度を上げることができます。
なぜなら、侵入時にインテリアが落ちると大きな物音が出てしまうからです。
窓際に置くものは、ぬいぐるみなどではなく花瓶などの落下した時に大きな音が出るものにしましょう。
そうすることで侵入者は、その窓から侵入することを嫌がり侵入を防ぐことができます。
玄関ドアのすぐ隣にサッシはつけない
玄関ドアからの侵入は鍵のピッキングを想像する方が多いと思います。
しかし、実は玄関ドアの隣にある明かり取りの窓を割って、そこから手を入れて鍵を内側から開ける場合の方が多いです。
どれだけピッキングしにくい鍵をつけたとしても、家の中から鍵を開けられたのでは意味がありません。
玄関ドアのすぐ隣には窓をつけないようにしてください。
玄関に窓をつけたい場合は、玄関ドアの鍵に手が届かない距離につけましょう。
建物の形に凹凸をつけない
建物が凸凹している形よりも、正方形や長方形の方が防犯的にはおすすめです。
なぜなら、死角ができにくいからです。
建物の形に凹みがあると、その陰に隠れて窓から侵入すれば目撃される可能性は減ります。
四角い形だと隠れる場所がないので狙われにくくなるのです。
外観にこだわりがある方は、正面から見える箇所には凹凸をつけてこだわりを出し、家の裏面などの人から見られにくい場所には凹みをつけないように工夫をしましょう。
注文住宅の防犯対策まとめ
様々な防犯対策をお伝えしました。
高い費用が掛かる物あれば、少しの工夫で対策できる物もあります。
自分達にメリットが高そうなものを取り入れてみてください。
重要なのは、防犯対策をしている家だと侵入者に気づかせることです。
侵入するターゲットにされる前に、侵入しずらい家だと感じてもらうことができれば、十分な防犯対策ができていることになります。
そのためには、庭や建物の手入れをこまめにすることも大切です。
なぜなら、細かなところまで手入れが行き届いていると、お金や金目の物の管理もしっかりしていそうという認識を泥棒に与えられるからです。
注文住宅を建てるときのた物理的な対策と、注文住宅に住んでからの意識付けの対策を行い、防犯性の高いマイホームを実現させましょう。