注文住宅を建てる場合、どのような工法を採用するか、自分で選べるケースが一般的です。
そこで、ツーバイフォー(2×4)工法を検討する人も多いでしょう。
しかし、日本ではやや珍しい工法ともされていることから「ツーバイフォーはやめたほうがいい」という意見を耳にすることも少なくありません。
今回は、そんなツーバイフォー工法について、真実はどうなのか、徹底解説していきたいと思います。
これから注文住宅を建てようとしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
\ 安くて信頼できるメーカーが見つかる! /
- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
\ 40万人以上が利用!安心の大手サイト /
ツーバイフォー工法のメリット
まずは、ツーバイフォー工法のメリットとなる部分から見ていきましょう。
ツーバイフォー工法のメリットとして挙げられる特徴には、以下のようなものがあります。
- 耐震性が高い
- 耐火性が高い
- 気密性・断熱性が高い
- 施工期間が短くなる
- 職人による出来栄えのバラつきが少ない
日本においては、ツーバイフォー工法ではなく木造軸組み工法が最も多く採用されていますが、北欧やアメリカではツーバイフォー工法が主流となっています。
ツーバイフォー工法は、2×4インチの面を用いて住宅を組み立てていく方法であるのに対し、一般的な木造軸組み工法では、柱などの線を用いて組み立てていくという点が、大きな違いです。
このような違いがあることにより、ツーバイフォー工法のほうが全体的に隙間が少なく強度の高い構造ができあがるため、耐震性や耐火性、気密性などに優れた住宅を建てることができます。
さらに、板状の建材を組み立てていく作業になることから、施工期間が短くなったり、職人によって出来栄えにバラつきが出にくかったりする点も、メリットとして挙げられるでしょう。
ツーバイフォーはやめたほうがいいのか?
ツーバイフォー工法は、一見メリットが多く思われがちですが、なぜ「やめたほうがいい」と言われてしまうのでしょうか?
ここでは、その理由を4つ挙げて詳しく解説していきます。
「ツーバイフォーはやめたほうがいい」と言われる理由
- 家のデザインが制限されてしまう
- 将来リフォームしにくくなる
- 開放感を得られる空間作りが難しい
- 結露が発生しやすくなる
やめたほうがいい?①家のデザインが制限されてしまう
ツーバイフォー工法にすることで、家のデザインが制限されてしまうというデメリットがあります。
なぜなら、ツーバイフォーの場合、平らな面状の板を組み立てて家をつくっていくため、カーブや曲線を用いたデザインにしたり、柱を利用した独特な内装にしたりすることができないからです。
自由設計が醍醐味でもある注文住宅なのに、デザインや間取りが制限されてしまい、理想の家が建てられなくなってしまうというのは、大きなデメリットといえるでしょう。
ツーバイフォー工法を選ぶなら、奇抜で個性的なデザインは難しいということを理解しておいたほうがよさそうです。
やめたほうがいい?②将来リフォームしにくくなる
ツーバイフォー工法は、一般的な木造軸組み工法のように柱を使った構造ではないことから、リフォームがしにくくなってしまうという欠点もあります。
例えば、部屋と部屋の仕切りとなっている部分の壁をなくして広い空間にするリフォームは、ツーバイフォーの場合難しいといえるでしょう。
なぜなら、ツーバイフォー工法の家において壁を取り払うということは、住宅の支えとなっている部分をなくしてしまうことに繋がってしまうからです。
将来の子供の成長や子供が独立して家を出た際に合わせてリフォームしたいなら、柔軟に対応できる木造軸組み工法のほうが向いているかもしれません。
やめたほうがいい?③開放感を得られる空間作りが難しい
ツーバイフォー工法を選択すると、開放感を得られるような広い空間作りが難しくなってしまうという点も、「やめたほうがいい」と言われる理由の1つです。
注文住宅において、開放感のある広いリビングや、吹き抜けを設けて広々した空間を作ることに憧れている人は多いでしょう。
しかし、ツーバイフォー工法では、柱ではなく壁の部分で建物を支えることになるため、広々とした空間を作るのが難しくなります。
木造軸組み工法なら、必要な箇所を柱で支え、壁を減らして開放的な空間を作り出すことが可能です。
マイホームに対して、開放感を得られる空間作りを重視している人の場合、ツーバイフォー工法では理想的なマイホームが実現できない可能性があるので注意しましょう。
やめたほうがいい?④結露が発生しやすくなる
ツーバイフォー工法は、気密性に優れている反面、それがゆえに屋外と室内との気温差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。
特に、施工の際に、防湿気密シートなどによる結露対策をしてもらわなかった場合、壁の内側部分の結露も生じやすくなってしまうので注意が必要です。
結露が発生すると、カビやダニなどの原因となってしまうだけでなく、建物の躯体を腐食させてしまう可能性も高まります。
そのため、ツーバイフォー工法を選択する場合は、きちんとした結露対策を施してくれる施工会社に建築を依頼することも重要といえるでしょう。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
\ 営業と会わずに間取り・見積もり収集 /
- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
\ 40万人以上が利用!安心の大手サイト /
ツーバイフォーで満足する人・後悔する人
ここまで見てきて分かるように、ツーバイフォー工法には良い面と悪い面の両方があります。
そのため、ツーバイフォー工法を選んだことで満足する人もいれば、後悔する人もいるはずです。
ここでは、ツーバイフォー工法で満足する人と後悔する人の特徴を、それぞれ押さえておきましょう。
ツーバイフォーで満足する人
- 耐震性や耐火性などの性能を重視したい
- 高気密高断熱住宅にこだわりたい
- なるべく早く家を建てたい
- 凝ったデザインよりはシンプルなデザインを好む
ツーバイフォーで後悔する人
- 個性的なデザインにこだわりたい
- 子供の成長などに合わせてリフォームしたい
- できる限り広々としたリビングが欲しい
- 吹き抜けを設けたい
このように人それぞれ注文住宅に求めるポイントは異なるので、必ずしも「ツーバイフォーはやめたほうがいい」ということはないでしょう。
自分がどちらのタイプに当てはまりそうか把握したうえで、ツーバイフォー工法にするかどうかを検討してみてくださいね。
この記事のまとめ
初めて注文住宅を建てる人にとって、どのような工法を何を基準に選んだらよいのか分からないという人は多いはずです。
ツーバイフォー工法に魅かれて検討していたものの、「ツーバイフォーはやめたほうがいい」と言われて不安になってしまうケースも多いかもしれません。
今回は、ツーバイフォー工法はなぜ「やめたほうがいい」と言われてしまうのか、良い面と悪い面の両方に触れながら解説してきました。
ツーバイフォー工法は、面として家を組み立てていく特徴があることから、デザイン性が制限されたり、リフォームがしにくくなってしまったりといった点に注意が必要です。
そのため、このような点にデメリットを強く感じる場合は、やめたほうがいいといえるかもしれません。
ただし、住宅性能の高さなどのメリットが多いのも事実なので、人によっては満足できるケースも多いはずです。
「やめたほうがいい」という言葉を鵜呑みにして判断するのではなく、きちんと自分にとってどの工法が合っているかどうかをよく考えて判断するようにしましょう。