マイホームで意外と迷うポイントなのが「窓ガラス」。
注文住宅で採用されることが多いガラスは、「透明ガラス」と「すりガラス」ですが、それぞれどんな特徴があるのか分からずに、何となくで家づくりを進めている人も少なくありません。
中には、ハウスメーカーにすすめられるまま決めてしまい、住んでから後悔する人も。
そこで今回は、透明ガラスとすりガラスをあらゆる観点から徹底比較してみました!
透明ガラスとすりガラスがおすすめな場所もそれぞれ紹介しているので、家づくりで窓ガラスを決める際に参考になさってくださいね。
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透明ガラスかすりガラスか…迷うガラス選び
まずはそれぞれの特徴を紹介します。
透明ガラスの特徴
- 模様などない透明のガラス
- 表面はツルッとしてる
- 奥がはっきりと見える
- 光を直接通す
すりガラスの特徴
- 透明ガラスの片面を加工したガラス
- 表面がざらざらしている
- 不透明で奥が見えにくい
- 柔らかな光を通す
透明ガラスは名前の通り、透明なガラスです。
中からも外からもはっきりと見えるので、設置する場所によってはプライバシーが気になりますが、透明なので光を取り入れやすく部屋が明るくなるのが透明ガラスの特徴です。
すりガラスは透明ガラスを加工したガラスで、見た目は白っぽくなっています。
透明ガラスのようにはっきりとは透けずに、シルエットがやんわりと分かるくらいの透け感がすりガラスの特徴です。
それぞれのガラス特徴を活かせる場所に採用すると、快適に過ごすことができますが、どこにどちらを設置すれば良いのか迷ってしまいますよね。
透明ガラスVSすりガラス【徹底比較】
ここでは、10個の項目で透明ガラスとすりガラスを比較してみました。
比較項目10コ
- 費用
- プライバシー性
- 採光
- カーテンとの相性
- 防犯性
- 汚れの目立ちにくさ
- デザイン性
- 掃除のしやすさ
- 耐久性
- 耐熱性
透明ガラスVSすりガラス①費用
勝者:透明ガラス
費用は、透明ガラスの方が抑えられます。
例えば、90×90cmで厚さ5mmのガラスの場合、透明ガラスは13,000円〜が相場ですが、すりガラスは15,000円〜が相場です。
1枚当たりの費用にそこまで大きな差はありませんが、窓は設置する枚数が多いため、合計すると金額差は大きいでしょう。
透明ガラスVSすりガラス②プライバシー性
勝者:すりガラス
プライバシー性で見ると、すりガラスの勝利です。
透明ガラスは、奥までしっかりと見えるため、カーテン等を付けないと外からは丸見えです。
一方で、すりガラスはシルエットが分かるくらいの透け感なので、目隠し効果があります。
「カーテンを付けたくないけれど人目が気になる」といった部分には、すりガラスがぴったりでしょう。
透明ガラスVSすりガラス③採光
勝者:透明ガラス
採光の良さは透明ガラスです。透明ガラスは、日光を直接部屋の中に取り入れてくれます。
すりガラスも光を取り入れてくれますが、イメージとしては透明ガラスと比較して60%〜70%くらいです。
ただし、透明ガラスの彩光がすりガラスより良いのは、カーテンなどがない状態での話です。
透明ガラスはカーテンやブラインドとセットで使用することも多いため、カーテンを付けると明るさがやや抑えられることも認識しておきましょう。
透明ガラスVSすりガラス④カーテンとの相性
勝者:透明ガラス
カーテンとの相性は、透明ガラスの方が良いと言えます。
透明ガラスは透明でシンプルなデザインなので、カーテンのデザインを邪魔しません。
すりガラスは、白っぽい色をしていたり、ものによってはデザインがあるものもあります。
そのため、すりガラスにカーテンを付けると、部屋がごちゃごちゃに見えてしまうのでカーテンとの相性はあまり良いとは言えないのです。
透明ガラスVSすりガラス⑤防犯性
勝者:透明ガラス
防犯性は、透明ガラスの方が良いと言われています。
透明ガラスは外の景色が見えやすいため、不審者などが家の周りをウロウロしていても、すぐに見つけることが可能です。
すりガラスは不透明でプライバシー性が高い分、外の様子が分かりづらく、防犯性においてはやや劣ります。
防犯性の面で考えると、透明ガラスが良いでしょう。
透明ガラスVSすりガラス⑥汚れの目立ちにくさ
勝者:すりガラス
汚れの目立ちにくさは、すりガラスです。
すりガラスは乳白色の色をしているため、少しくらいの汚れが付いても目立ちにくいガラスになっています。
対して透明ガラスは、透明なので指紋やホコリなどの汚れが目立ちやすく、ちょっとの汚れでも気になる方も多いです。
透明ガラスVSすりガラス⑦デザイン性
勝者:すりガラス
デザイン性は、すりガラスの勝利です。
すりガラスは、ガラスの片面に細かく傷を付けて加工をしますが、加工の段階で模様などを入れてデザインをつけることができます。
透明ガラスは、基本的にデザインを選ぶことはできないので、デザイン性を求めるのであればすりガラスが良いでしょう。
透明ガラスVSすりガラス⑧掃除のしやすさ
勝者:透明ガラス
掃除においては、透明ガラスの方が掃除がしやすいです。
透明ガラスは汚れが目立ちやすいですが、水拭きなどをすれば比較的簡単に落とすことができます。
すりガラスの場合、ガラスに付いた手垢や脂汚れを長時間放置してしまうと、表面に汚れが入り込んでしまう恐れが。
ガラスに入り込んだ汚れは完全に除去することが難しく、見た目が悪くなってしまうこともあります。
透明ガラスVSすりガラス⑨耐久性
勝者:透明ガラス
ガラスの耐久性は透明ガラスがやや上です。
すりガラスは表面に傷がついているため、透明ガラスと比較すると割れやすくなっています。
しかし、普段使用する分には気にならない程度のわずかな差なので、耐久性に関しては透明ガラスとすりガラスであまり差はないといっても良いでしょう。
透明ガラスVSすりガラス⑩断熱性
引き分け
断熱性に関しては、引き分けにしました。
透明ガラスとすりガラスのいずれも、断熱性能を高める効果は期待できません。
断熱性能を希望するのであれば、「複層ガラス」と呼ばれる、ガラスの間にガスを封入しているタイプのガラスがおすすめです。
透明ガラス、すりガラスどちらを選んでも断熱性能には影響しないでしょう。
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ココの窓は透明ガラスがおすすめ!
- リビングの掃き出し窓
- 眺めの良い窓
- 高窓
リビングの掃き出し窓は、中から外の様子を確認する機会が多いため、透明ガラスがおすすめ。
人の目が気になるからとすりガラスにしてしまうと、「雨が降っているかな」「洗濯物はどうかな」など、ちょっと確認したい時に毎回窓を開けなければなりません。
眺めの良い窓もすりガラスにしてしまうと、景色を楽しめなくなるので透明ガラスがおすすめです。
壁面の高い位置に付ける高窓も、透明ガラスが向いています。高窓は外からは見えにくい位置につけられることが多いので、透明ガラスにしてしっかりと彩光を確保しましょう。
ココの窓はすりガラスがおすすめ!
- トイレの窓
- 玄関の窓
- お隣さんのすぐ横の窓
トイレはプライバシーを確保したい場所なので、断然すりガラスがおすすめです。
来訪者や通行人からの目が気になる玄関の窓も、目隠しができるすりガラスが向いています。
意外と見落としがちな場所としては、お隣さんのすぐ横の窓です。「透明ガラスにしたけれど、お隣さんの窓と向かい合わせでカーテンを開けることができない」といった後悔の声が意外とあります。
家づくりを進める際には、お隣さんの窓の位置もチェックしてガラスを選ぶと失敗が少なくなりますよ。
まとめ:それぞれのメリットを理解して適材適所に採用しよう
透明ガラス | すりガラス | |
費用 | ○ | |
プライバシー性 | ○ | |
採光 | ○ | |
カーテンとの相性 | ○ | |
防犯性 | ○ | |
汚れの目立ちにくさ | ○ | |
デザイン性 | ○ | |
掃除のしやすさ | ○ | |
耐久性 | ○ | |
断熱性 | △ | △ |
5勝4敗1分 | 4勝5敗1分 |
比較の結果は、わずかな差で透明ガラスの勝利となりました!
ガラス窓は、費用も安く掃除もしやすい点が評価できます。
一方ですりガラスは、防犯性の高さやデザインの豊富さで優秀です。
透明ガラスはここにおすすめ!
- リビングの掃き出し窓
- 眺めの良い窓
- 高窓
すりガラスはここにおすすめ!
- トイレの窓
- 玄関の窓
- お隣さんのすぐ横の窓
どちらを設置すると良いかは、間取りやライフスタイルにもよりますが、「中から外の様子を見たい場合は透明ガラス」「外から見られたくない場合はすりガラス」といった基準で選ぶと失敗しにくいですよ。
透明ガラスとすりガラスは、同じガラスでも役割が違います。
それぞれを適した場所に設置して、素敵なマイホームを建ててくださいね!