- カーテン・ロールスクリーン・ブラインドってどれがおすすめ?
- 機能性にも大きな違いがあるの?
注文住宅では室内の窓回りの装飾にもこだわることができます。
建売住宅では基本的に大きな窓にはカーテンレールが取り付けられていることが多いので、窓回りはカーテンしか選択肢がなくなってしまいます。
しかし、注文住宅では様々な種類の窓回りの装飾品から選択することが可能です。
代表的なものを3つ紹介します。
- カーテン
多くの住宅で一般的に採用されているカーテンです。
サッシ上部にレールがついていて、カーテンを動かすことで開閉できます。
- ロールスクリーン
サッシ上部にレールをつけ、そのレールに巻き付けて開閉するタイプです。
開閉はロールスクリーン脇についているチェーンを使います。
- ブラインド
ブラインドは羽の角度を調節して、光や風を取り込むタイプのものです。
住宅用ではウッド調などのデザイン性の高いブラインドも多いです。
今回はカーテン、ロールスクリーン、ブラインドの3つに絞って、どれがおすすめなのか徹底比較します。
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カーテン・ロールスクリーン・ブラインドを徹底比較!
①「初期費用の安さ」を比較
1位 カーテン
2位 ロールスクリーン
3位 ブラインド
初期費用はカーテンが1番安価という結果となりました。
サンゲツのカタログに載っていた定価の価格で比較をしたので、具体的な金額を見ていきましょう。
※どれもベーシックなタイプを選んでいます。
※もちろん素材や機能性によって順位は変動しますのでご了承ください。
カーテン(ドレープ) | 80~100㎝(丈)×80㎝(巾) | 11,300円 |
カーテン(レース) | 80~100㎝(丈)×80㎝(巾) | 5,200円 |
ロールスクリーン | ~120㎝(高さ)×~80㎝(巾) | 18,900円 |
ブラインド(縦型) | ~100㎝(高さ)×30~120㎝(巾) | 31,200円 |
ブラインド(横型・木製) | 30~100㎝(高さ)×35~80㎝(巾) | 33,500円 |
カーテンはドレープとレースを合わせた金額ですので16,500円です。
さらに、カーテンの場合はレールが別料金ですので、ロールスクリーンと近い金額になるはずです。
しかし、標準仕様はカーテンのハウスメーカーが多く、ロールスクリーンやブラインドを選択すると追加費用がかかることがほとんどです。
その点を踏まえた上で、カーテンを1位をとしました。
②「お手入れの楽さ」を比較
1位 カーテン
2位 ロールスクリーン
3位 ブラインド
カーテンは室内のホコリだけでなく、外から付く砂ぼこりなどでたくさんの汚れがつきます。
清潔な部屋を保つために、お手入れしやすいタイプを選びましょう。
お手入れの楽さ1位 カーテン
カーテンは基本的に洗濯機で丸洗い可能な生地がほとんどです。
高い位置にレールがあるので台に乗らないと取り外しができな点がデメリットですが、シンプルな作りのカーテンフックなので取り外しはしやすいです。
お手入れの楽さ2位 ロールスクリーン
ロールスクリーンは洗濯機で洗濯可能な生地と、洗濯してはいけない生地があります。
洗濯できるタイプは楽ですが、レールからの取り外しはカーテンと比べると少し手間がかかります。
洗えないタイプのロールスクリーンはホコリを掃ったり、水拭き・空拭きをしてお手入れします。
お手入れの楽さ3位 ブラインド
ブラインドは洗うことができません。
ブラインドはハネの数が多いため、ホコリも溜まりやすくて手入れが面倒に感じる方も多いです。
③「デザインの豊富さ」を比較
1位 カーテン
2位 ロールスクリーン
3位 ブラインド
カーテンは内装のデザイン性を大きく左右しますので、お気に入りのデザインを見つけましょう。
デザインの豊富さ1位 カーテン
デザインの豊富さでもカーテンが1位となりました。
カーテンは様々なカラーやデザインがあります。
レースカーテンのバリエーションも豊富で、厚地とレースを組み合わせてお気に入りのカーテンをコーディネートできます。
デザインの豊富さ2位 ロールスクリーン
ロールスクリーンはカラーバリエーションが豊かです。
最近では柄物のロールスクリーンも増えてきましたが、カーテンと比べると種類の豊富さは劣ります。
デザインの豊富さ3位 ブラインド
ブラインドは柄物がほぼなく、色と素材でデザインを楽しみます。
木製のブラインドを採用すると、カーテンやロールスクリーンでは再現できないナチュラルな雰囲気に仕上がります。
シャープでかっこいいデザインを好む方は、一般的なブラインドのデザインがおすすめです。
④「デザインのすっきりさ」を比較
1位 ロールスクリーン
2位 ブラインド
3位 カーテン
デザインのすっきりさ1位 ロールスクリーン
デザインのすっきりさでは、ロールスクリーンが1位でした。
使用時は凹凸のない生地ががサッシの前に垂れているだけなので、とてもすっきりして見えます。
また、収納時もすっきりと巻き取られるので、サッシの枠上または枠内にきれいに収まります。
デザインのすっきりさ2位 ブラインド
ブラインドもロールスクリーンとは似ています。
しかし、使用時に凹凸感が目立ち、収納時にロールスクリーンよりもかさばるので2位としました。
デザインのすっきりさ3位 カーテン
カーテンは初の最下位でした。
カーテンはヒダがついているタイプがほとんどのため、閉めていても膨張して見えてしまいます。
また、収納時も生地を束ねてまとめなければならず、存在感が大きいです。
カーテンは色や柄、生地の厚さによっては、圧迫感を感じたり部屋が狭く感じたりするでしょう。
⑤「遮光」を比較
1位 カーテン
2位 ロールスクリーン
3位 ブラインド
遮光1位 カーテン
遮光はカーテンが1位でした。
遮光タイプのドレープカーテンは種類が豊富です。
遮光は1~3級にランク付けがされており、1級の遮光率は99.99%です。
また、カーテンは窓をすべて覆うので、光が漏れにくいという特徴もあります。
遮光2位 ロールスクリーン
次に遮光性が高いのはロールスクリーンです。
ロールスクリーンも製品によっては遮光タイプのものもあります。
しかし、ロールスクローンは窓の脇から光が漏れやすいため2位としました。
遮光3位 ブラインド
ブラインドはロールスクリーンよりもさらに、遮光のバリエーションがありません。
また、ハネの間から光が漏れやすいので、遮光を強めたい方はブラインドは避けた方がいいでしょう。
⑥「遮熱」を比較
1位 カーテン
2位 ロールスクリーン
3位 ブラインド
遮熱も遮光と同じ結果となりました。
遮熱とは熱を遮るという意味なので、断熱性を高める効果をもたらします。
冬場は冷気をカーテンでシャットダウンしたり室内の暖気を外に漏らさないので、快適に生活することができます。
遮熱1位 カーテン
機能性の高いカーテンは遮熱性のある生地が多いです。
自分の好きなデザインを選びつつも、遮熱することができます。
遮熱2位 ロールスクリーン
ロールスクリーンにも遮熱機能がついたタイプもありますが、サッシの脇やから熱が逃げてしまいます。
遮熱3位 ブラインド
ブラインドは遮熱効果はあまり高くありません。
また、光を取り入れるときに熱も一緒に伝わってしまうため、外気の影響を受けやすいです。
⑦「採光」を比較
1位 ブラインド
2位 ロールスクリーン
3位 カーテン
遮光とは逆の順位となりました。
採光1位 ブラインド
ブラインドはハネの間から光を取り込みやすく、ハネの角度を変えることで光の量の調節もできます。
採光2位 ロールスクリーン
ロールスクリーンは巻き取る長さを調整することで、自分好みの光量を取り入れることができます。
また、窓の下部で光の量を調整するため、外からの目線も気になりにくいです。
採光3位 カーテン
カーテンは採光が取りにくいです。
日を多く取り入れたい場合はカーテンを開けなければならず、外からの目線が気になります。
遮光タイプではないレースカーテンを採用することで、柔らかい光を取り入れることができるでしょう。
⑧「採風」を比較
1位 ブラインド
2位 カーテン
3位 ロールスクリーン
カーテンの種類によって、室内の風通しの良さも変わります。
彩風1位 ブラインド
採風もブラインドが1位でした。
採光の場合と同じく、ハネの調整で心地い風を取り入れることができます。
彩風2位 カーテン
カーテンとロールスクリーンは迷いましたが、カーテンを2位としました。
理由はレースカーテンを薄手のタイプにすれば風を取り入れられるからです。
彩風3位 ロールスクリーン
ロールスクリーンも開ければ採風は確保できますが、風を取り入れたときの音が気になるので3位にしました。
ロールスクリーンの下部には重りがあり、強風が吹くと窓枠に当たって音が出ます。
ブラインドも音が出ますが、採風の性能が高いため1位としました。
⑨「操作性」を比較
1位 ロールスクリーン
2位 カーテン
3位 ブラインド
毎日開け閉めするなら操作性も大切です。
操作性1位 ロールスクリーン
サンゲツのロールスクリーンは、3つの操作方法から選択可能です。
①プルコード式
名前の通りコードを引く(プル)タイプです。
ロールスクリーンの下部の中央に紐がついていて、そのひもをロールスクリーンを下げたい長さまで引っ張ります。
また、収納時は紐を少し引っ張って離すと、生地がくるくると巻き取られていきます。
②チェーン式
ロールスクリーンのサイドにチェーンがついていて巻き取るタイプです。
一方のチェーンを引くとロールスクリーンが下がり、もう一方を引くとロールスクリーンが上がる仕組みです。
③ワンタッチチェーン式
プルコードとチェーン式のいいとこどりの新しい操作方法です。
ロールスクリーン横に1本のチェーンがついていて、1本のチェーンを引いて長さを調整するタイプです。
ロールスクリーンを下げてもプルコード式のように紐が邪魔になることがなく、チェーン式のような2本のチェーン操作のわずらわしさもありません。
操作性2位 カーテン
カーテンの操作はご存じの通り、左右にカーテンを動かして開け閉めするだけです。
操作が簡単に感じるカーテンを2位にした理由は以下の通りです。
①カーテンレールによっては、カーテンの開け閉めがしずらい
デザイン性の高いカーテンレールでは、レールの滑りが悪くて開け閉めしづらいケースもあります。
②タッセルをつけることが面倒くさい
ドレープカーテンを収納するときにタッセルでまとめなければなりません。
操作性3位 ブラインド
ブラインドは他の2つと違い、開閉の他にハネの角度を調節するという操作が必要です。
時間帯等によっても細かい操作が必要なので、操作性は3位にしました。
⑩「昼間の使い勝手」を比較
1位 カーテン
2位 ブラインド
3位 ロールスクリーン
昼間の使い勝手1位 カーテン
昼間に向いているのは、ドレープとレースの2枚1セットになっているカーテンです。
昼間はレースカーテンにしておけば、柔らかな風や光を取り込みつつ視線を遮ることができます。
昼間の使い勝手2位 ブラインド
ブラインドは採光もしやすいので昼に向いていますが、時間帯によって光の入り込みをハネの角度で調節する必要があります。
また、日光が直接室内に入ってくる角度にしておくと、家具や床の色やけにつながることもあります。
そのため、カーテンに次いで2位という結果になりました。
昼間の使い勝手3位 ロールスクリーン
ロールスクリーンは昼間にあまり向いていません。
なぜなら、閉めていると光を通しにくく、開けると室内が丸見えになってしまいます。
ロールスクリーンは室内が見えにくい箇所か、常に閉めている箇所につけるといいでしょう。
⑪「夜の使い勝手」を比較
1位 カーテン
2位 ロールスクリーン
3位 ブラインド
夜の使い勝手1位 カーテン
昼と同じく夜もカーテンが1位でした。
夜はレースカーテンではなくドレープカーテンが活躍します。
ドレープカーテンは遮光性が高いため、閉めれば室内の様子がほとんど分からなくなります。
夜の使い勝手2位 ロールスクリーン
ロールスクリーンも遮光性が高いものを選ぶことで、夜の使い勝手はよくなります。
しかし、サッシの脇から光が漏れやすいことがデメリットです。
窓枠の内側ではなく外側にロールスクリーンを取り付けて、なるべく光を漏らさないような工夫をしましょう。
夜の使い勝手3位 ブラインド
遮光性の低いブラインドが最下位でした。
ブラインドは完全にハネを閉じても光が漏れてしまう場合が多いです。
⑫「耐久性」を比較
ドロー
それぞれにメリット・デメリットがありましたので、耐久性はドローとしました。
ブラインド
モノだけで見ると、アルミや木で作られているブラインドの方が耐久性は高いです。
しかし、バトンやハネの連結部の不具合が起こりやすいというデメリットもあります。
カーテン
カーテンは、布ですので長期間使っているとほつれが出て痛んできます。
ドレープカーテンは少なくとも10年くらいはもつと言われていますが、使い方によって様々です。
また、耐久性とは別の話ですが、シミやニオイが気になって10年より先に替える方も多いようです。
ロールスクリーン
ロールスクリーンは、操作による故障と生地の劣化の両方が考えられます。
私のおすすめはカーテンです
私はカーテンをおすすめします。
理由を2つ紹介します。
①部屋をコーディネートできるから
カーテンはバリエーションが豊かなため、部屋をコーディネートしやすいです。
クロスや家具などをデザイン性の高いものにしてしまうと、飽きてもなかなか変えることができません。
しかし、カーテンはクロスの張替えや家具の買い替えに比べると、安価で手軽にできるため部屋の模様替えに最適です。
カーテンは丸洗いできるタイプがほとんどなので、使わない季節は洗ってから圧縮してしまっておけばかさばらずおすすめです。
②ライフスタイルに合った機能性を選ぶことができるから
カーテンは機能が非常に豊富で1つ1つの性能も高いです。
サンゲツが紹介しているカーテンの機能性を紹介します。
- 遮光
- 透過性(レース)
- ミラー調(レース)
- UVカット(レース)
- ウォッシャブル
- 防災
もちろんロールスクリーンやブラインドにも取り入れられている機能もあります。
見た目だけでなく機能性にもこだわりたい方は、カーテンをおすすめします。
空間ごとに使い分けよう
今回様々な観点から比較し、おすすめはカーテンという結果となりました。
しかし、総合的にはカーテンをおすすめしましたが、空間ごとで最適なカーテンは変わってきます。
リビングや各居室はカーテンがおすすめ
理由①:デザインが豊富で空間をコーディネートしやすい
理由②:機能性が高いから
理由③:大きい窓が多い空間なので価格面でメリットを感じやすいから
西日が強いキッチンはロールスクリーン
理由①:キッチンはすっきりしたデザインの方が手入れが楽だから
理由②:食材が傷まないように閉めっぱなしにしておくことも多いから
ランドリールームはブラインド
理由①:日差しを室内に取り入れやすいから
理由②:適度な採風があった方が洗濯物が乾きやすいから
皆さんも空間ごとで窓回りの装飾を考え、おしゃれで快適な生活を送りましょう。