- 天井点検口はつけないといけないの?
- 目立たないように天井点検口を設置したい!
天井に四角い枠のようなものがついていれば、それは天井点検口です。
天井裏と居住空間をつなげるために設置されています。
新築でも天井点検口はぜひ検討してほしいです。
今回は、地味だけど大切な天井点検口の設置についてお話します。
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天井点検口とは?
そもそも天井点検口とは、何のためにあるものなのでしょうか?
天井点検口とは、その名の通り天井裏を点検するためにあるものです。
2階建ての1階に天井点検口がないと、上下階の間を確認することができません。
また、2階の天井を塞いでしまうと、屋根裏を見ることができません。
しかし、雨漏りや水漏れ、構造体の不具合チェックのために屋根裏を確認したいときもありますよね。
そんなときに、天井点検口から天井裏を覗いてチェックすることができるのです。
天井点検口は設置義務があるの?無いとダメなの?
では、天井点検口は必ず設置しなけれはならないのでしょうか。
結論から言うと、必ずつける必要はありません。
しかし、ほとんどの住宅会社が設置しています。
理由はつけないと点検ができないからです。
天井点検口を設置することで、「自社の建物をしっかり点検します!」という意思表示にもつながりますね。
逆に点検口をつけない住宅会社は、建てて終わりという考えが強いのかもしれません。
設置義務はないとお伝えしましたが下記の建物に該当する場合は、天井点検口の設置を義務付けてられていますので注意が必要です。
- フラット35を利用する
- 長期優良住宅を建てる
義務付けられていなかったとしても、後々の点検のために間違いなく付けた方がいいです。
打合せで話題に上がらなかったときは、「我が家の点検口はどこについていますか?」と質問してみてください。
天井点検口の設置基準は?
では、天井点検口をつけるときの設置基準を確認していきましょう。
こちらも明確な基準はありませんが、前提として以下のような項目をクリアすることが望ましいです。
- 点検口を開けたときに天井裏が良く見える
- 屋根裏に侵入できる
- 点検口の下に高さのある家具・家電がない
1つずつ確認してみましょう。
点検口を開けたときに天井裏が良く見える
こちらは、2階建てであれば1階の天井、3階建てであれば1・2階の天井の点検口についてです。
上下階の間は侵入して点検できるほどの高さや広さがないため、一般的には目視での点検になります。
点検口を開けたときに梁などの大きな構造材で目線が遮られないような位置に設置することが好ましいでしょう。
また、最近の建物は全館空調や第一種換気を設置しているために、上下階のわずかな空間にダクトを通している場合もあります。
すると、天井裏をチェックしづらくなりますので、より設置位置の配慮が必要です。
屋根裏に侵入できる
こちらは建物の最上階の天井裏についてです。
隅々まで点検を行うために、可能であれば屋根裏に侵入できた方がいいでしょう。
そのため、屋根の一番高い位置近辺に天井点検口を設置することをおすすめします。
ただし、フラットな屋根やロフトがある家などは、屋根裏に侵入するほどの広さが取れません。
それでも、天井点検口は設置して屋根裏を目視で確認できるようにしておきましょう。
点検口の下に高さのある家具・家電がない
点検口の下に高さのある家具・家電がこないような設計にしてください。
高さのあるものを真下に置いてしまうと点検口が全開にならなかったり、邪魔になって侵入できないことがあります。
天井点検口を開けて点検する回数はそこまで多くないですが、点検の度にその家具・家電を動かすのは大変です。
建物に対しての位置だけでなく、家具家電の高さを想定した上で設置位置を決めましょう。
天井点検口のサイズはどれくらい?
続いては、天井点検口のサイズについてです。
45㎝角のサイズを採用するケースが多いですが、一般的な既製品は下記の3種類です。
- 30㎝角
- 45㎝角
- 60㎝角
もっと大きい点検口を希望する場合は、特注扱いになると思います。
20㎝角くらいの小さな点検口もありますが、侵入どころか頭を入れるだけでも難しいので避けてください。
天井点検口を目立たなくするコツ
天井点検口はかっこいいものではないので、なるべくなら目立たない場所に設置したいですよね。
先ほどの設置基準を守りながら、目立たない場所に設置できるように考えていきましょう。
目立たない場所①収納内の天井
オーソドックスな場所が収納の中です。
実際には、ほとんどの建物の天井点検口が収納の中に設置されていると思います。
収納の中に中段や枕棚などの棚板がついていれば、そこに足をかけて天井裏を確認したり、屋根裏へ侵入することができます。
また、納戸やウォークインクローゼットなどの空間であれば、荷物があっても広々としていて点検がしやすいです。
目立たない場所②浴室の天井
2階建ての1階に設置する天井点検口のほとんどは、ユニットバスの中の天井についています。
今のお住まいがユニットバスの方は天井を見てもらえば、恐らく天井点検口がついているでしょう。
ユニットバスの天井点検口から上下階の間の空間をチェックします。
ユニットバスが建物の隅に配置されているなどでほとんど天井裏を確認できない場合は、別の場所につけることもあります。
その場合は、最上階と同じように収納の中が適切でしょう。
目立たない場所③ランドリールームの天井
家族しか入らない空間の天井につけることもおすすめです。
ランドリールームなどは、来客が泊まりに来たとしても入ることはない空間です。
そのため、目立たずに設置することができます。
寝室や納戸なども家族以外は基本的に入らないので、最上階にある場合は最適でしょう。
ただし、家族しか入らないのでプライベートなものも収納しがちです。
点検に来た作業員に見られてもいい空間なのかも考慮しましょう。
目立たない場所④家族しか通らない廊下の天井
誰かが家に遊びに来ても、過ごすのはリビングや子供部屋です。
また、使うとするとトイレと洗面所くらいでしょう。
そこで、来客が通る動線を避けた廊下の上などに設置しましょう。
例えば、洗面所への動線が玄関からとキッチンからの2つあるとします。
来客は玄関・洗面ルートを使ってもらえば、キッチン・洗面ルートは家族だけの動線です。
キッチン・洗面ルートの廊下上に設置することで、目立たせずに設置できます。
また、廊下であれば物を置くこともないので、点検する人が来ても物をどかす必要がありません。
片づける手間や目線を気にする必要もないので、住んでいる方も楽な気持ちで点検をお願いできます。
点検のしやすさと見栄えを考えて天井点検口を設置しよう
天井点検口は設置義務はないですが必ずつけるべきものです。
天井裏や屋根裏を点検するためのものなので、本来の目的が達成しやすい位置に設置する必要があります。
せっかく住宅会社が点検に来てくれているのに、点検しにくいと建物の問題点や老朽化を判断しにくいです。
「しっかり点検できていれば大損害にならなかった」なんてことになったら最悪ですよね。
点検のしやすさをしっかりと考えて設置場所を決めてください。
そして、点検のしやすさに加えて目立ちにくさもとても大切です。
収納内や来客が入らない空間に設置して、すっきりとした内装に仕上げていきましょう。
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