こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
ニッチは手軽に空間をおしゃれに見せることができる方法です。
壁をくぼませて飾り棚を作るので、費用もそこまでかかりません。
しかし、ニッチはどこでもつけられるわけではありません。
壁にはくぼませられる壁と、くぼませてはいけない壁があるのです。
今回はニッチをつけることができない場所と、ニッチをつけるための裏技をお伝えします。
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二ッチをつけられない場所総まとめ
ニッチをつけられない場所まとめました。
ハウスメーカーによっては可能な場合もありますので、しっかりと確認してください。
ニッチがつけられない場所総まとめ
- 建物の外周面
- 構造上必要な柱がある部分
- 耐力壁になっている壁
- 引き戸を引き込む壁の反対側
①建物の外周面
基本的に建物の外周面にニッチをつけることはできません。
外周面とは外と接している部分の壁です。
理由は外周面の壁内には断熱材がたっぷり詰まっているからです。
そこにニッチを施工してしまうと、断熱材を施工できずニッチから外気が入ってきてしまいます。
そのため、外壁面にニッチの施工はできません。
しかし、これは内断熱の場合の話です。
外断熱であれば、柱の太さの分くらいの奥行きのニッチは作ることができます。
内断熱:柱の隙間を埋めるように断熱材を入れる
外断熱:柱の外側から覆うように断熱材を施工する
外断熱であれば、壁内に断熱材はなく空洞になっています。
柱の外側から断熱材を施工しているため、ニッチを施工しても断熱性能には全く影響しないのです。
▼内断熱・外断熱を徹底比較した記事がコチラ
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内断熱VS外断熱!違いは?どっちがいい?【丸わかり解説】
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②構造上必要な柱がある部分
構造上必要な柱がある場所にはニッチを施工することができません。
なぜなら、ニッチを作ろうとするところに柱があると、柱も一緒に削らないといけないので、柱が構造体としての役割を果たせなくなってしまうからです。
すると、耐震性能が下がるのはもちろん、そもそも建物が成り立たなくなってしまうことがほとんどです。
柱がある場合は、必要な柱の間の空間を使ってニッチを作ることになります。
すると、希望する位置や大きさのニッチが採用できないことも多いです。
③耐力壁になっている壁
耐力壁になっている壁にはニッチを作ることができません。
理由は先ほどと同じく、耐力壁をくり抜いてしまうと耐震性が落ちてしまうからです。
ただし、間取りづくりの早めの段階でニッチの位置を設計に相談しておけば、位置を考慮してくれることもあります。
④引き戸を引き込む壁の反対側
引き戸を引き込む壁の反対側の壁はニッチをつけることはできません。
なぜなら引き戸を引き込む分、壁厚が薄くなっているからです。
その壁にニッチを作ろうとしても、奥行きが取れず何も置けません。
対策としては、引き戸をアウトセットにすることです。
アウトセットの引き戸:壁の外側にレールをつけて引き込む引き戸。壁厚を変更する必要がない。
しかし、壁から飛び出しているアウトセットの引き戸は、見栄えがあまりよくありません。
また、ニッチのためにわざわざ変更するべきかも考えどころです。
それでもどうしてもニッチをつけたいときの裏ワザ
ニッチが採用できない場所は意外と多いことがわかりました。
それでもニッチが諦めきれないそこのあなた。
どうしてもニッチをつけたいなら、壁をふかしましょう。
壁をふかすとは本来の壁にさらに壁厚を足して極厚な壁にすることです。
厚くなった部分の壁をくぼませれば、元の壁には影響が出ません。
本来ならばまったくもって必要ないですが、ニッチを作りたい方には裏ワザとして使えます。
では、ふかし壁を採用することによるメリット・デメリットを確認しましょう。
ふかし壁のメリット一覧
まずはメリットをお伝えします。
大きさや奥行きを選べる
ふかし壁があれば、ニッチの大きさや奥行きをある程度自由に選べます。
柱や耐力壁をまたいだ大きなニッチも作ることが可能です。
また、壁を厚くした分だけ奥行きのあるニッチを作ることもできます。
好きな位置に作ることができる
ふかし壁があれば、自分が思い描いていた位置にニッチを採用することができます。
柱も耐力壁も外周面も何も気にしなくていいのです。
ただし、大きな部屋などは壁をふかす範囲も大きくなってしまうので、設計士としっかりと打合せをして位置を決めましょう。
高さや大きさを工夫すれば空間がさらにおしゃれになる
ふかし壁の高さや大きさを工夫することで、空間をおしゃれに演出することもできます。
例えば、壁一面をふかし壁にするのではなく、壁の下半分をふかし壁にします。
すると、壁の上半分に巨大ニッチが完成します。
くぼんだ壁の中をアクセントクロスにして楽しんだり、ふかし壁の上端をカウンターにしてちょっとした棚として使うことができます。
また、両サイドの壁だけをふかして、真ん中を縦長の大きなニッチにしてもすてきです。
照明を照らしたり、ニッチ内にタイルを施工すればおしゃれな空間が出来上がります。
参考資料:緑道の緑を楽しむ 開放感あふれる住まい|実例紹介|木造注文住宅、戸建住宅、ハウスメーカー|住友林業 (sfc.jp)
(上記URLの玄関の写真のようなイメージです。)
小さなニッチにとらわれず、ふかし壁を利用してニッチの選択肢を広げてみてください。
ふかし壁のデメリット一覧
ふかし壁にはもちろんデメリットもあります。
通常のニッチよりも費用がかかる
壁を追加する分、通常のニッチよりも費用がかかります。
通常のニッチは5,000円~1万円くらいでやってくれるハウスメーカーが多いです。
しかし、壁ふかし+ニッチの場合は、さらに数千~数万円追加費用がかかることがあります。
造作工事になるのでハウスメーカーによって費用は大きく変わります。
あらかじめ費用を確認しておきましょう。
空間が狭くなる
ふかし壁は壁の厚みを増やすので、もちろん空間が狭くなります。
体感として感じることはほとんどないと思いますが、デッドスペースを作っているのと同じことです。
奥行きの深いニッチを作る場合は、かなりの空間を無駄にすることになってしまいます。
ふかし壁は簡単に取ることができない
ふかし壁は1度施工してしまうと、簡単に取れるものではありません。
もちろんリフォームで取ることは可能ですが、壁を壊すので大掛かりな工事になります。
対して、通常のニッチであれば、ニッチを埋めたいと思ったときにそこまで大掛かりな工事にはなりません。
壁に穴が開いた時と同様の工事でいいので、1~2時間もあれば終わってしまうことも多いです。
クロスの貼り替えもほとんどないのでそこまで費用も掛かりません。
ふかし壁でニッチを作るときは必要性をよく考えて!
ふかし壁を作ることで、ニッチの自由度は格段に上がります。
しかし、お金をかけて空間を無駄にしてしまうのはもったいない気もします。
ふかし壁ニッチは本当に必要だと感じる場所にだけ採用してください。
ニッチを上手に活用しておしゃれで使いやすい空間づくりをしていきましょう。
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