こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
雨の日は家事が憂鬱になりますよね。
特に梅雨時期や、夕立の多い夏場は次のような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
- 洗濯物の干す場に困る
- 買い物に行っても濡れる
- 子供が帰ってきたら服がびちょ濡れ
それだけではありません。
雨が続いたり大雨が降ると水害につながり、建物や自分たちにまで危険が及びます。
雨の力は恐ろしいのです。

今回はそんな雨の日に実感した、採用してよかった間取りやオプションをランキング形式でお伝えします。
雨の日を快適に、そして安全に過ごすために重要なものばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
雨の日に実感!採用して良かった間取り・オプションBEST15
BEST15 室内から受け取れる郵便受け
費用 3~10万円
玄関横の外壁に穴をあけ、郵便受け(ポスト)を施工することができます。
外壁に埋め込むことで郵便物を室内から受け取ることができるのです。
雨の日に建物とポストが離れていると、なかなか外まで取りに行くのに勇気がいります。
埋め込み型ポストであれば、どんな天気でもどんな格好をしていても気にせず郵便物を受け取れるため、とても便利です。
デメリットは2点です。
1点目は、外壁に穴を開けてポストを取り付けるため、建物の断熱性が落ちることです。
ポストの種類によっては気密・断熱タイプも販売されていますので、興味がある方はチェックしてみてください。
2つ目は、防犯性が落ちる点です。
価格の安いポストだと、投函口から室内が覗けてしまうことがあります。
室内が確認できなような防犯性も考えられたポストを選びましょう。

BEST14 屋根付きバルコニー
屋根にバルコニーをつけておいてよかったという意見もありました。
共働きの家庭は朝に洗濯物を干し、帰宅してから取り込むという生活をしている方も多いです。
朝は晴れていたが夕立ちが来てしまい、取り込むときには洗濯物が濡れているなんてこともよくあります。

このようなときに屋根にバルコニーがついていれば、多少の雨を防ぐことができます。
弱い雨であれば、1mほどの奥行きの屋根で十分に雨を防ぐことができるでしょう。
1.5~2mの奥行きの屋根であれば、さらに安心です。
構造的に不可能な場合もありますので、設計士に早い段階で相談してください。
BEST13 2階建ての建物
大雨の被害を見ていると、2階建てを建ててよかったと感じている方も多いそうです。
平屋建ての場合、浸水が起こってしまうと建物すべての空間が被害を受けます。建物だけでなく、家財や思い出の品もすべてです。
2階建ての住宅であれば、浸水の被害を受けそうと感じたら、早めに大切なものは2階へ移動させることができます。
また、被害後であっても2階で過ごすことができるので、精神的に少しは安心できます。
水災の被害を受けそうなエリアに建物を建てる場合、地盤が高い土地を選んだり、2階建てを建てることをおすすめします。

BEST12 電動シャッター
費用 4~8万円(手動シャッターとの差額)
電動シャッターがあってよかったと雨の日に実感する方は多いです。
電動シャッターとは、室内にシャッター用のリモコンがついていて、窓を開けずにシャッターを開け閉めすることができる設備です。
豪雨の日に窓を開けてシャッターを閉めようとすると、身体が濡れてしまったり、室内に雨が吹き込んでしまいます。
電動シャッターであれば雨に濡れることなくシャッターの開閉が可能です。
雨の日だけでなく、真夏や真冬の気温が厳しい日にも役立つ設備でしょう。

BEST11 屋根付きデッキorテラス
屋根付きデッキやテラスも、雨の日にあってよかったと思えるものの1つです。
理屋根付きバルコニーと同じく、洗濯物が雨に濡れにくいという理由からランクインしました。
最近では1階に洗濯物を干したいと考える人も多く、デッキやテラスを採用する人も増えてきました。
通常デッキやテラスは屋根をつけないことの方が多いため、急に雨が降ると洗濯物が濡れてしまいます。
しかし、屋根をつければ多少の雨を防ぐことができます。
また、デッキやテラスは雨が降った後は汚れが目立ちやすく、掃除も大変になってしまいます。
さらに直射日光が当たりにくいため、劣化もしにくいです。
屋根がかかったデッキやテラスは、雨の日以外にも多くのメリットがあります。
デッキやテラスを採用したいと考えている方は、屋根のことまでしっかり考えましょう。
BEST10 浴室乾燥機付き換気扇
費用 6万円~9万円
最近では標準仕様でつけているハウスメーカーも多い、浴室の乾燥機付き換気扇です。
その名の通り浴室に乾燥機能がついているため、雨の日に浴室に洗濯物を干して乾かすことができます。

ただし、浴室乾燥機付き換気扇は電気代がかかりやすい設備です。
洗濯機の乾燥機能を使う場合と比べて、約4倍の電気代がかかると言われています。
室内干しと併用して使うなど、使用時間に注意しながら上手に活用していきましょう。
BEST9 カーポート
費用 30万~70万円(2台分)
カーポートがある外構も雨の日に大活躍します。
採用してよかったと感じる状況を3つ紹介します。
1つ目は雨の日の買い物です。
雨の日に買い物に行くのは憂鬱と感じる方も多いと思います。
しかし、カーポートがあれば、車に乗り降りするときに濡れることがありません。
カーポートと玄関を近づけたプランニングにしておけば、ほとんど濡れずに家の中までたどり着くこともできます。
2つ目は洗車後に雨が降ったときです。
晴れているから洗車をしたが、その数時間後に大雨が降って「洗車しなければよかった~」と思う経験をしたことはないでしょうか。私はよくあります。
そんなときにカーポートがあれば、車が雨に濡れることはありません。
カーポートの下をコンクリートにしておけば泥の跳ね返りもないため、車をキレイな状態で保つことができます。
3つ目は庭遊び中の急な雷雨です。
夏場になると庭でBBQをしたり、プールで遊びたいと思う方も多いでしょう。
しかし、夏は夕立が多い季節です。
せっかく楽しく遊んでいても、大雨に降られてしまうと気分は最悪です。
しかしカーポートがあれば、急な雷雨が来たら避難ができます。
さらに、最初からカーポートの下でBBQやプールを楽しめば、雨が降っても影響は少ないですし、日除けにもなります。
まだまだカーポートのメリットはたくさんあります。
外構工事を検討する際は、ぜひカーポートの採用も考えてみてください。
▼カーポートのメリットとデメリットを整理してみましょう!
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カーポートって必要?メリット・デメリット一覧【採用率20%】
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BEST8 ビルトインガレージ
カーポートよりもさらに雨の日の満足度の高い間取りが、ビルトインガレージです。
ビルトインガレージとは、建物の一部がガレージになっていて、外に出ずに車と室内の行き来ができる間取りです。
ビルトインガレージがあれば、出かけるときに雨に濡れることはありません。
雨の日でもたくさん買い物ができます。

また、洗車後もガレージにしまっておけば、車が雨に濡れることもないですし、砂ぼこりがつくこともありません。
カーポートに駐車するよりもさらにキレイな状態を保つことができます。
カーポートと比べたときの唯一のデメリットは、初期費用の高さです。
ビルトインガレージはカーポートよりも数百万円高くなってしまうことも多いです。
ハウスメーカーによって金額が大きく変わりますので、気になる方は早めに見積もりを提示してもらってください。
BEST7 建物を建てる高さを上げる
7位にランクインしたのは、建物の建てる高さを上げることです。
水災を経験したときに、感じた方が多いようでした。
一般的に建物を建てるときには、GL(グラウンドレベル)を決めます。GLとは設計地盤面のことです。
家を建て始める地盤の高さを、設計士が現状の高さと周りの状況から判断して、1棟ずつ決めているのです。
例えば、周りの土地よりも、自分たちが家を建てる土地が低い場合、土を足してGLを上げてから建築をしています。
GLが低いと、雨が降ったときに周りの土地から雨が集まりやすく、床下・床上浸水の被害に合いやすい家になってしまいます。

もちろん高い位置にある土地を選んだ方が浸水の被害に合いにくいですが、どんな土地でも最低限の被害で抑えられるように工夫することはできます。
不自然でない程度に設計地盤を上げて、建築することをおすすめします。
着工までの打合せでGLの話が出ない場合は、自分たちから質問をして検討してあるか確認しましょう。
BEST6 室内干しスペース
室内に洗濯物を干せるスペースは、多くの家庭で採用されています。
雨で外に洗濯物が干せないときに、室内に物干しスペースがあると便利です。

ほとんどの方が他の空間と共有で物干しスペースを設置しています。
例をいくつかご紹介します。
洗面所+物干し
洗面所に室内物干しを設置する方は多いです。
洗濯後すぐに洗濯物を干せるので家事の時短につながるという意見もありました。
和室+物干し
リビングに併設している和室に物干しスペースを設置するという選択をする方もいます。
和室は常に人がいるわけではないため、洗濯物を干していても邪魔になりにくいです。
また、乾いたら和室でそのまま畳むことができる点も便利との声も多くありました。
バルコニー前の2階ホール+物干し
バルコニーのすぐ前の空間を少し広く取り、そこを室内干しスペースとして活用する人もいます。
バルコニーに干しているときに急な雨が降っても、取り込んですぐ近くのホールで干せるため、利便性がいいという意見が多くありました。
どこかの空間と一緒に物干しスペースを設置することで、建物の面積を増やさずに室内干しをすることができます。
室内干しスペースは採用すれば必ず満足すること間違いなしです。
BEST5 玄関から洗面所に直接行ける間取り
玄関から洗面所に直接行ける間取りに満足している方も多いです。
特に幼稚園~小学生のお子様がいる家庭で多く出た意見でした。
理由は、雨に濡れて帰ってきた子供をそのまま洗面所に連れていけることができるからです。

中学生以上のお子様であれば、雨に濡れて帰ってきたら玄関で雨を拭いたり、靴下を脱ぐなどの行動ができます。
しかし、小学生以下のお子様はそうはいきません。
濡れたままリビングに入ってきて、部屋をびちょ濡れにさせてしまうこともあります。
玄関から洗面所に直接連れていくことができれば、濡れた洋服を脱がせてきれいな状態でリビングに連れていくこともできます。
また、そのままお風呂に入れてしまってもいいです。
雨の日以外にも、帰宅後すぐに手洗いの習慣が身につくなどのメリットもありますので、ぜひ取り入れてみてください。
BEST4 広いポーチ
玄関前のポーチを広く取る間取りも、雨の日に採用してよかったと感じる方が多いです。
なぜなら、ポーチの上には屋根がかかっているため、帰宅時に鍵の開け閉めに手間取っても濡れることがないからです。
ポーチが狭いと雨が吹き込んできて濡れてしまったり、カギが開くのを後ろで待っている子供が濡れてしまうこともあります。
ポーチの広さを意識するときは、横幅と奥行きを意識してプランニングしましょう。
奥行きが深ければ深いほど、雨が吹き込みにくくなります。
横幅が広ければ子供も濡れなかったり、傘を広げて乾かす場としても使うことができます。
玄関ポーチはぜひ広さにこだわって作ってみてください。
また、雨で滑りにくいような凹凸感のある玄関タイルを選ぶこともおすすめです。

BEST3 サンルーム
費用 50万~250万円
サンルームとは、全面をガラスで覆って作られた部屋のことです。
外壁に取り付けて家の中と直結させることができます。
晴れの日に日差しを取り込みながら洗濯物を干すことが本来の目的です。
しかし、壁と屋根で覆われている空間のため、雨の日でも問題なく洗濯物を干すことができます。
サンルームがあれば、晴れているときに外に出して、雨が降ったら取り込むという面倒な家事が必要ありません。
晴れでも雨でも関係なく、サンルームに干しっぱなしにできます。

夏場は特に、晴れていたのに急に豪雨がきて、またすぐに晴れるということが起こりやすいです。
雨の日の洗濯の手間をなるべくなくしたい方は、サンルームを採用してみてください。
BEST2 ランドリールーム
サンルームと違い、室内に洗濯物を干す専用のスペースを設けた部屋をランドリールームと呼びます。
雨の日はもちろん、共働きの方は毎日ランドリールームに洗濯物を干すという方も多いです。

脱衣洗面所と併設されている場合も多く、洗濯物を洗ってすぐに干せるという点もメリットです。
また、ランドリールームは室内にあるため、棚やカウンターも設置できます。
そのため、洗濯ばさみやハンガーを収納できたり、カウンターでアイロンがけをして畳んだりと、様々な家事を1つの場所で完了しやすいです。
BEST1 乾太くん(ガス乾燥機)
雨の日の満足度1位は、ガス乾燥機の乾太くんでした。
雨の日に室内干しをしても洗濯物がなかなか乾かず、コインランドリーに乾燥をしに行くことはないでしょうか。
乾太くんがあれば、そのような手間は必要ありません。
乾太くんはガスの力で洗濯物を乾かすため、コインランドリーで乾燥したかのような仕上がりになります。
浴室乾燥機とは比べ物にならないくらい、いい匂いでふかふかに仕上がります。
1度使った方は、晴れの日でも外に干すより乾太くんを使いたいというほど魅力的な設備です。

注意点はガス併用住宅にしなければならないことです。
オール電化にしようと考えている家庭は、乾太くんを採用することはできません。
もともとガスを採用する考えの方は、ぜひ乾太くんを迎え入れてみてください。
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雨の日こそ快適に暮らせる家づくりを
雨の日は何かと心や気分がブルーになることも多いです。
その暗い気分をさらに暗くさせないためにも、注文住宅でできる工夫は取り入れていきましょう。
雨の日でも快適で楽しく過ごすことができることができれば、家の中での暮らしがより充実するはずです。
また、これまで天災の被害は台風や地震がほとんどでしたが、近年は水災による被害も多いです。
水は高さが低い場所に流れ込みます。そして建物の中を一気に荒らしていくのです。
水災の被害を受けないためにも建物を建てる高さには十分注意してください。
そして、必ず火災保険加入の際には、水災もセットの保険に入りましょう。
雨の日でも満足を感じられる間取りやオプションを採用し、安全で楽しい暮らしを送っていきましょう。