こんにちは!きのぴーです。
「そろそろ家(注文住宅)を買おうかな。」
そう考えだしたとき、ほとんどの方は希望に胸を躍らせ、新しい家の間取りを考えるのではないでしょうか。
キッチンはこうで、収納は多めで、和室も欲しくて・・・夢が膨らむたまらなく幸せな瞬間です。
しかし、いざきちんと間取りを考えるとなると、考慮しなければならないことが山のようにあることに気が付きます。
いろんな間取り解説サイトもありますが、言っていることも違うし、考え方のコツが分からない。
正直どこから手をつけていいのやら。そうこうしているうちに楽しかった間取りを考える時間が苦痛になる日がやってくるかも。
そんなのせっかくの一大イベントにもったいない!
しかしながら必要パーツを書き出す、動線を考慮するなど素人には大変。いや、むしろ不可能に近い。
特に日本人は無から有を生み出すことが苦手な国民性。まっさらの状態から間取りを考えるなんて恐ろしい。
もちろんあなたはプロではありませんので、諦めてハウスメーカー担当者や工務店担当者に丸投げという手もあります。
それなりにいい感じに仕上げてくれるでしょう。
しかしその間取りは「多くの人がそれなりに気に入るであろう間取り」であって、「あなただけのピタッとくる間取り」ではないんですよね。
しかもせっかくの家づくりを楽しめない上、建てた後で「こうすればよかった」「どうして気付かなかったんだ・・・」と丸投げしてしまったことを後悔するかもしれません。
やはり素人の努力は結局無駄なのでしょうか…?
いえいえ、そんなことはありません。
自分なりに間取りについての知識を増やしておくことで考えている要望の中の不具合に気付けるかもしれませんし、基本的な考え方を知ることで設計士との打ち合わせがスムーズになる可能性も。
お家は3回建てないと納得した家はできないと言われますが、誰が3回も建てられるのでしょう。一発でバシッと決めたいものです。
では一体どんな間取りの考え方をすればいいのか?
答えは「モノマネ」にあるのです!
今回の記事では、「モノマネ」をテーマに間取りの考え方のコツをお届けいたします。
間取りをモノマネする3つのメリットとは?
「学ぶはまねぶ」という言葉をご存知でしょうか?「学ぶ」と「マネる」の語源は同じで「まねぶ」とも言われていたそうです。
初めて間取りを考えるとき、いきなり全てを自分で考えるのではなく、まずは「マネ」から初めてみませんか?
現在はインターネットで「4LDK 間取り」や「平屋 間取り」と検索するとたくさん調べることが出来ます。
売り家やモデルハウスの間取りならば運が良ければ間取りの図面と本物の家を実際に比較して見ることができ、間取りのイメージがしやすくなるでしょう。
これは家づくり初心者にとっては間取りの考え方のコツが習得しやすく、貴重な経験になります。
ちなみに先ほど日本人は無から有を生み出すことが苦手と言いましたが、我々日本人にもきちんと得意なことがあるのです。
それはマネと改良。
つまり条件や環境が似たような物件の間取りを見て自分用に改良し、間取りの考え方のコツを掴んでいく方法こそ簡単確実な方法なのです。
また、施主が自分で一から描いた間取りを担当者に渡すこと自体、実はあまりおすすめできません。
なぜならハウスメーカーにとっては何よりも欲しいのは契約。
施主が持ってきた間取りに多少おかしな部分があっても、素人である施主が頑張って書いてきた間取りを無下にして機嫌を損ねては一大事。
安全策をとって施主の気持ちを優先してしまう可能性があるからです。
もちろん、家は施主が満足することが何より大切なのは間違いないですが、施主が満足すべきなのは打ち合わせ時ではなく、実際に生活を始めてからであるべきです。
その点、真似した図面だとハウスメーカーサイドも口を出しやすい。
その上、元々の図面と比較することで施主が何を大切にし、どこを重要視しているのかを掴む糸口となり、共通理解がより進むでしょう。
間取りをモノマネする3つのメリットまとめ
- 一から作るより簡単!
- 日本人は「マネ」と「改良が得意」
- 打ち合わせがスムーズになる
モノマネの4つのテーマをご紹介!
似たような「敷地」でモノマネ!
広々とし、何の制約もない土地をお持ちの方は少ないでしょう。
日当たりや、間口(道路に接している側の長さ)、地盤など、多かれ少なかれ制約はあるものです。
そんな中でも特に大きな制約になるのは土地の形状。傾斜地(坂になっている土地)や三角地などに代表される特殊形状地です。
こんな土地に納得の家を建てられるのだろうかと心配になる気持ち…分かります。
しかしご安心ください。解決方法はきちんとあります。
それは似たような敷地に建てているお家の間取りを「モノマネ」すること。
まずは間取り図を見つけましょう。
インターネットで検索すれば簡単にいくつか見つかります。
それらを比較してみるときっと共通する土地の活用法のコツが見つかります。
過去に同じ悩みを持った末、それぞれの答えに辿り着いた人々がいたはず。
あなたはそのたくさんの答えの中から自分が良いと思う間取りをいいとこどりするだけ。
できそうな気がしてきませんか?
似たような「規模・機能」でモノマネ!
敷地の形に特徴があまりない場合、自分が住宅に求めている規模・機能と似ている規模・機能の間取りを参考にしてみると考え方のコツを掴みやすいです。
規模 → 床面積、階数、用途地域、建ぺい率(敷地の何%に建物を建てられるか)などのこと
機能 → 住宅兼店舗や二世帯住宅といった使用目的のようなこと
規模と機能が似た住宅は間取りを考える上で必要なパーツ(トイレ数やリビングサイズ、部屋数など)が似てくることが多いので考え方の参考になります。
間取りを考えるコツが掴めてきたらこのパーツの場所を入れ替えて間取りを考えていけば、パズルのように楽しく考えられるのではないでしょうか?
マネしてみたい「名作住宅」をモノマネ!
最近テレビで著名な建築士さんが素敵なお家を建てる番組をよく見かけます。
驚きのしかけや憧れの間取りを実現していますよね。
また、間取りについて悩んでいるみなさんなら雑誌に載っていた有名建築士の考えた家の間取りを見た方もいらっしゃるはず。
「こんな家に住みたい!」という思いは大切なもの。
自分の環境と同じ間取りがあれば、間取りの考え方をモノマネしましょう!
1件だけでなく、複数件モノマネをしたころにはあなたにも間取りの考え方のコツがつかめてくるはずです。
特に「都市型住宅」「狭小住宅」などの特徴的な住宅形態はモノマネしやすいはずです。
どんどんマネしていきましょう。テレビで紹介させるような素敵なお家に近づけるかも!?
お気に入りの間取りをモノマネ!
最近若い方で多いのがコミュニケーション不足を解消する間取り。代表的なのはリビング階段です。
子どもがリビングを通らないと自分の部屋に行けない間取り。必然的にあいさつの機会が増えるし、防犯上も役立つと人気があります。
また、子ども部屋から秘密の通路を通れば大人の寝室に到着・・・なんてユニークな仕掛けも。
間取り全体をモノマネすることが難しい場合は、間取りのマネしたい部分だけをモノマネしちゃいましょう!
いいとこ取りこそモノマネの真骨頂です。
もちろん、複数の間取りからいいとこ取りした場合、不具合が出て全てを実現するのは無理かもしれませんが、自分で間取りを考えようとする熱意あるアナタの思いはできるだけ担当者に伝えてみましょう。
素敵なお家への第一歩です。
まとめ
モデルとなる間取りを手に入れる上で一番簡単なのはハウスメーカーに行って間取りを考えてもらうことです。
その際、土地の面積や形状を伝えるとより具体的になります。
複数のハウスメーカーの間取りを分析比較すると広さや部屋数など、だいたいの目安や考え方のコツが見えてきます。
他にも雑誌やネット上にもたくさん間取りはあります。
「モノマネ」というと人の物を勝手にマネするという良くないイメ―ジをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは全く問題ないので安心してください。
世の中はお互いに影響しあってよりいいモノが生まれてきます。
まったく同じ家というのは注文住宅ではありえないですし、有名住宅だろうとテレビに出てきたお家だろうと気に入れば堂々と間取りの考え方を「モノマネ」してくださいね!
今回の記事を見て、ぜひ他の人が「モノマネ」したくなるような素敵なお家を建てていただければと思います。