こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
マイホームに来た人の中で、1番印象に残る空間は玄関と言われています。
住んでいる家族は毎日見る光景なので見慣れてしまいますが、来客は玄関だけしか見ない場合も多いです。
そのため、玄関=その家の顔になると言う建築家や設計士も多いのです。
特に玄関の土間の部分はこだわりを持って選びましょう。
玄関の土間とは、建物に入るときに靴で歩く空間のことです。
玄関ポーチとも呼ばれます。
玄関ポーチは玄関の中だけでなく、家全体の外観にも影響してきます。
そのため、内装・外装どちらにもマッチしている物を選ぶことが重要です。
今回は玄関土間の仕上げとして人気のある、タイルとモルタルについてお伝えします。
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タイルのメリット・デメリット
まずは、玄関の土間をタイル仕上げにする場合です。
タイルは屋内用や外壁用など様々なタイプがありますが、土間に施工するタイプは屋外で使用OKなタイプを選んでください。
以前は15cm角の小さなタイルを敷き詰めるデザインが主流でしたが、最近では30cm角の大きめなタイルが主流です。
タイルの特徴はデザインとカラーバリエーションが豊富な点です。
それではタイルのメリット・デメリットをお伝えします。
タイルのメリット
タイルの主なメリット
- 外観や内装に合わせて色柄を選ぶことができる
- 機能性を選べる
順に解説していきます。
外観や内装に合わせて色柄を選ぶことができる
タイルは自分の建物に合ったお気に入りの色や柄を選べる点がおすすめです。
モルタルは、決まった色なのでオリジナル性を出すことは難しいですが、タイルであれば家の雰囲気に合わせてチョイスができます。
色別に合う建物のデザインをお伝えします。
タイルの色と家のテイストを調和させよう
- 白・黒・濃いグレーのタイル:モダン・高級
- 淡い茶・淡いグレーのタイル:和風
- 濃い茶・テラコッタカラーのタイル:洋風・レトロ
色の他に柄によっても雰囲気が大きく変わりますので、様々な種類のタイルの中から自分のお気に入りが見つかると思います。
また、違う色を組み合わせて施工することで、よりオリジナル性の高いマイホームを建てることができます。
機能性を選べる
タイルには、以下のようなざまざまな機能があります。
タイルには色んな機能があります
- 凹凸があり滑りにくい加工がしてあるタイプ
- さらさらしていて掃除がしやすいタイプ
- 特殊構造により汚れが付きにくいタイプ
おすすめは滑りにくいタイプです。
タイル施工にすると雨の日は特にすべりやすく、さらに硬いので転ぶととても痛いです。
お子様の怪我にもつながりかねませんので、滑りにくさをしっかりと確認してください。
掃除に関しては、滑りにくいタイプを選ぶと拭き掃除がしにくくなってしまう分、少し手間が増えてしまいます。
タイルマットを敷いて汚れにくくしたり、タイルデッキでこすって掃除をするなどの工夫をしましょう。
タイルのデメリット
タイルの主なデメリット
- 色によっては汚れが目立つ
- 施工不良によってタイルに「浮き」が出る
色によっては汚れが目立つ
タイルデッキには色のバリエーションが多い分、汚れが目立つ色もあります。
きれいな色だからと選んでも、住んでから汚れが目立って後悔したという声をよく聞きます。
汚れの原因は、泥水が乾いたときの汚れです。
汚れが目立つ色
- 白
- 黒
- 薄い色
非常にかっこいい色ですが、掃除を頻繁に行う必要があります。
汚れが目立たない色
- 茶
- 濃いめのグレー
- 何色か混ざっているデザイン
泥遊びをする機会が多い小さなお子様がいるご家庭や、農業や外仕事の職業の方は検討してみてください。
施工不良によってタイルに浮きが出る
タイルは施工する人によって施工不良が起こり、タイルに浮きが出てしまうことがあります。
「浮き」とはタイルがしっかりと土間コンクリートに貼り付いていない状態のことです。
浮きが出ているとタイルの割れの原因となってしまいます。
一般的には施工後に打診棒という棒でタイルを叩いて、浮きがないかチェックをします。浮きがあると、しっかり施工されているタイルと比べて高い音が鳴るのですぐにわかります。
しかし、中にはしっかりとチェックをしない業者もいます。
すると、ヒールで思い切り踏んだだけでタイルが割れてしまう可能性があります。
タイル施工を選ぶときは、しっかりと浮きがないかチェックしてもらってから引き渡しを受けるようにしましょう。
モルタルのメリット・デメリット
次にモルタルについてお伝えします。
モルタルとはセメントと砂と水を混ぜ合わせて作られたもので、コンクリートの上に塗る仕上げ材としてよく使われています。
タイルなどの下地材として使われることも多いです。
では、モルタルのメリット・デメリットをお伝えします。
モルタルのメリット
モルタルの主なメリット
- かっこよく見える
- タイルよりも安い
かっこよく見える
シンプルな家やかっこいい家に仕上げたい方は、モルタル施工の玄関土間との相性がバッチリです。
無機質な見た目のモルタルは、家具やインテリアのデザインを引き立ててくれる魅力があります。
30年以上前の家は、モルタル仕上げの家も多かったので、意外と和風の家とも相性がいいです。
また、年数によって味わいが出てきますので、丁寧に掃除をしてあげれば年々愛着の湧く玄関になります。
タイルよりも安い
モルタルはタイルよりも金額が安いです。
材料費ももちろん安いですが、職人さんの施工費もモルタルの方が安価です。
タイルとモルタルの材工費の違いは以下の通りです。
材料費の比較
- タイル:4,000~15,000円/㎡
- モルタル:2,000~5,000円/㎡
かなりの差が出ますよね。
モルタルのデザインを気に入っているのであれば、モルタル施工を選んだ方がお得に建てることができます。
モルタルのデメリット
モルタルの主なデメリット
- 見た目が安っぽい
- クラックが目立ちやすい
見た目が安っぽい
人の好みによって分かれますが、人によってはモルタルの玄関土間を見て安っぽいと感じることもあります。
実際に安いので何とも言えませんが、デザインが気に入ってモルタルにしたのに、価格を下げるためだと思われると少し嫌な気分になります。
高級感のある家にしたい方や他人からの評価を気にしやすい方は、タイルを選んだ方が無難かもしれません。
クラックが目立ちやすい
モルタルはクラックが目立ちやすいです。
タイルの場合も、タイル同士を繋いでいる目地の部分にクラックが起こっているのですがほとんど目立ちません。
モルタルはシンプルな見た目なので、その分クラックが目立ってしまいます。
また、木造建築の場合は木の収縮があるので、よりクラックが起こりやすいです。
強度の強いモルタルを施工してくれる業者もありますので、気になる方は事前に相談してみましょう。
クラックも味わいだと捉えて生活していける人は、モルタルが向いているのかもしれません。
タイルにすべきなのはこんな人・モルタルにすべきなのはこんな人
タイル・モルタルにそれぞれ向いているご家庭のタイプをご紹介します。
タイルにすべきなのはこんな人
タイルをチョイスすべきなのはこんな人
- 可愛い家・高級感のある家にしたい
- メーカーの既製品を使いたい
可愛い家、高級感のある家にしたい
可愛い家や高級感のある家にしたい方は、迷わずタイルを選びましょう。
色や柄によって自分のお気に入りのデザインの建物を造り上げることができます。
外観と内装どちらにも合う色やデザインを選ぶことで建物全体に統一感が出るため、家具やインテリアも選びやすくなります。
メーカーの既製品を使いたい
タイルは建材メーカーやタイルメーカーが製造している場合がほとんどです。
そのため、どの業者さんが工事をしても思い通りの見た目に仕上がります。
しかし、モルタルは実際に業者さんが現場で塗っていきますので、色の濃淡やムラは完成するまでわかりません。
メーカー品の安心感を得たいという方は、モルタルよりもタイルをおすすめします。
モルタルにすべきなのはこんな人
モルタルをチョイスすべきなのはこんな人
- 無機質・シンプルなデザインが好き
- 玄関土間の空間を広く取りたい
無機質やシンプルなデザインが好き
無機質やシンプルなデザインが好きな方は、モルタルの玄関土間を選びましょう。
モルタルの玄関土間はスッキリとした印象のため、空間が広く見える効果もあります。
また、モルタルの自然なグレー色は無垢材を使った床やドアとの相性が良く、観賞植物なども映えることが特徴の1つです。
自然素材が好きな方や、「IKEAよりも無印良品!」という方はモルタルの玄関土間をきっと気に入るはずです。
玄関土間の空間を広く取りたい
玄関の土間を広く取って趣味のスペースにしたい方や、物置のような収納を作りたい家庭はモルタルをおすすめします。
先程もおすすめしたように、モルタルはタイルと比べて安価です。
そのため玄関土間の空間が広ければ広いほどそのお得さを実感することができます。
また、広い玄関土間は視界に入る面積が多いため、色の濃いタイルを選ぶと圧迫感を与える可能性もあります。
モルタルの場合はシンプルな色味やデザインですので、空間をより広々と見せる効果がありますのでおすすめです。
結局は見た目の好みが大きいです
玄関土間の仕上げ方法についてお伝えしました。
機能性はそこまで大きな違いがないので、見た目の好みで選ぶことが大切だと思います。
モルタルやタイルの他にも石やコンクリートなどでも施工できますので、好みに合わせて選んでみてください。
また、玄関土間は比較的リフォームがしやすい箇所なので、長い年月を暮らしていく中でタイルとモルタルどちらも味わってみても楽しいと思います。
ちなみに将来的に玄関土間をリフォームしてもいいなと思った場合は、新築時はモルタル仕上げにした方がリフォームは楽です!
玄関土間は小さな面積ですが、家の印象をガラッと変える重要な役割を持った空間です。
「素敵な家!」と思われるようなお気に入りの玄関土間に仕上げてくださいね。
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