こんにちは!きのぴーです。
和室は使用する材料も多く、他の部屋に比べると費用がかかります。
和室に使う仕上げ材は和室専用となっていることや塗り壁といった手間がかかる工事もあるので洋室に比べると手間も材料も高いといえます。
では、費用を抑えて和室をつくることは可能なのでしょうか?
和室の費用を抑えていくには、使用する材料やアイディア次第で安く仕上げていくことが可能です。
今回は和室の費用を抑えるテクニックや和室に使用する材料の費用比較についてご紹介していきます。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
\ 安くて信頼できるメーカーが見つかる! /
- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
\ 40万人以上が利用!安心の大手サイト /
畳 種類別 費用比較
種類 | タイプ | サイズ | 1枚の参考価格
(工事費込み・円) |
6畳の参考価格
(工事費込み・円) |
一般普及品 | 縁あり畳 | 1畳 | 10,000~ | 60,000~ |
琉球畳
(縁なし) |
半畳 | 10,000~ | 120,000~ |
畳の両端には縁(ヘリ)というものが縫い付けてあります。
これは畳を補強するためにあり、柄の種類も豊富です。
一般的に多く普及している畳は「縁あり」です。
見た目がすっきりと見える縁なし畳で有名なのが「琉球畳」です。
畳表の目が細かく繊細な見た目が特徴的で、一般的に半畳のサイズで和室に敷かれています。
和室の畳の費用を抑えたい方は、縁あり畳を使用することをおすすめします。
上記の表から琉球畳は半畳もので1万円ほどです。
6畳の和室に敷くと12枚の畳が必要となり、縁あり畳との費用の差は6万円も違います。
縁なし畳は、畳表を四方に折り曲げて縫い合わせているので特殊な加工が必要となり費用も高く設定されています。
特に人気な琉球畳は沖縄県産の井草を使用しているので、さらに費用が高くなり畳表だけでも2万円ほどです。
もし、縁なしの畳にしたいという方は、費用が抑えられている目積(めせき)の畳表を使うといいでしょう。
目積の畳表は1.2万ほど(+畳床の費用)です。
畳表 種類別 費用比較
種類 | タイプ | サイズ | 1畳の参考価格(工事費別・円) |
一般普及品 | 上級品 | 1畳 | 12,000~ |
中級品 | 1畳 | 10,000~ | |
並級品 | 1畳 | 7,000~ | |
格安品 | 1畳 | 5,500~ |
和室で敷く畳の井草(畳表)はグレードがあります。
一般的に多く表記されているのが【上級品】【中級品】【並級品】【格安品】です。
品質のいい畳表は、井草の詰まりが多く肉厚で丈夫です。
井草の見た目もはっきりとしていて、日焼けしてからの色も均一となり長く使うことで味がでる美しさです。
グレードが下がるごとに井草の品質と耐久性、見た目が下がります。
費用が安い畳表は、国産の井草が使われていない場合や生地が薄く後々メンテナンスする裏返しができないものもあります。
耐久性と見た目、後々行う畳表の裏返しを考慮すると中級品~並級品の畳表を使うことをおすすめします。
畳床 種類別 費用比較
種類 | タイプ | サイズ | 1畳の参考価格(工事費別・円) |
ワラ床 | 上級品 | 1畳 | 13,000~ |
中級品 | 1畳 | 8,000~ | |
並級品 | 1畳 | 6,000~ | |
建材床 | 特上級品 | 1畳 | 8,000~ |
上級品 | 1畳 | 6,000~ | |
並級品 | 1畳 | 4,000~ |
畳床とは畳の芯となる部分です。
昔からある畳床はワラ床ですが、現在では建材床が多く普及しています。
ワラ床は費用が高いため和室の費用を抑えたい方には建材床の畳をおすすめします。
ワラ床の特徴は、材料にワラを使用しているため踏んだ時の感触が柔らかく断熱効果もあります。
また、ワラは呼吸をするので湿度調整が期待できます。
建材床はインシュレーションボードを使用した畳床で、グレードによって断熱効果のあるスチレンフォームを組み合わせたものもあります。
ワラ床に比べて費用は抑えられており、断熱効果とダニなどの害虫が発生しにくい特徴があります。
和室の費用を抑えたいという方は、多く普及している建材床を使用することをおすすめします。
障子と和紙ブラインドの費用比較
種類 | サイズ | 参考価格(円) |
障子 | 幅180cm×高さ117cmの窓に引き違いの障子を入れた場合 | 30,000~(工事費込み) |
和紙のブラインド(既製品) | 幅180cm×高さ117cm | 15,000~(工事費別) |
和室に用いる障子は、つくる手間がかかるので費用が高くなります。
また、年数が経てば障子紙の貼り替え、枠や格子の日焼けにはアク洗いなどメンテナンスが必要になります。
和室の費用を抑えたいという方は、障子を用いるのではなくブラインドを使用してみるのはどうでしょうか。
通常のアルミ製のブラインドではなく、和紙のブラインドを使用すれば和室の雰囲気にもぴったりと合います。
ブラインドは自分でも簡単に取り付けができるので、工事費用もかかりません。
ふすま 種類別 費用比較
種類 | サイズ | 参考価格(円) |
間仕切り | 1900cm×92cm以下 | 14,000~ |
押し入れ | 1900cm×92cm以下 | 13,000~ |
天袋 | 600cm×920cm以下 | 9,000~ |
ふすまはサイズによって費用が異なり【間仕切り】【押し入れ】【天袋】と表記して分けられていることが一般的です。
【間仕切り】は部屋と部屋を仕切る場所に使うふすまで、ふすま両面にふすま紙やクロスを貼って仕上げられています。
【押し入れ】は【間仕切り】と同じサイズですが、ふすまの裏側は見に見えてこないので裏紙が貼られています。
そのため【間仕切り】よりも費用は安く設定されています。
【天袋】は押し入れの上部にある高さが低い収納部のところです。
そこに使用するふすまが【天袋】となっており、サイズが小さい分費用は安くなっています。
ふすま紙にもグレードがあり、和室の費用を抑えたい方はここで節約しましょう。
ふすま紙の費用が安く設定されているのが量産品のものです。
量産品でもふすま紙に糸が使用されていたり、和紙等の上質な紙が使用されていると費用も高くなっていきます。
和室の費用を1円でも安く抑える10の衝撃テク
①:ヘリなしは半畳より1畳の方が安価
和室に敷く畳の費用を抑えるなら縁ありの畳を使用することをおすすめします。
縁なしの畳は費用も高く設定されていて半畳ものになると枚数も多くなります。
どうしても縁なしの畳にしたいという方は、1畳ものを使用すると半畳ものよりも費用は安く済むでしょう。
②:置き畳で和室の雰囲気を演出
和室を設けなくても畳スペースをつくることで和室の雰囲気を演出することができます。
リビングの一角に置き畳や畳カーペットを敷くことで、費用をかけずに和室の雰囲気を持った畳空間ができます。
③:畳をネット通販で手に入れる
インターネットを利用すれば大量生産している畳店の品を安く手に入れることができます。
【畳 大量生産 低価格】などのキーワードで検索してみるといいでしょう。
④:費用を抑えるなら畳表・畳床やふすま紙は安価なものを選ぶ
和室に使う畳やふすまの費用を抑えるには、畳表・畳床、ふすま紙のグレードを下げることです。
しかし、安易にグレードが低いものを選ぶのではなく費用対効果が高い品質のものを選ぶことが大切です。
畳表は中級品~並級品、畳床は建材床、ふすま紙は量産品の一般普及品を選ぶといいでしょう。
品質が低いグレードだと劣化が早かったり、メンテナンスができない可能性がありますのでご注意ください。
⑤:ふすま紙のかわりにビニールクロスで仕上げる
和室に用いるふすまは、必ずふすま紙を貼らなければいけない、というわけではありません。
ふすま紙のかわりにビニールクロスを貼れば費用も抑えられ、隣接する部屋と同じクロスにすることで統一感がでます。
アクセントをつけたいという方は、色違いのクロスをふすまに貼るのも費用をかけずにできるおすすめの方法です。
⑥:費用を抑えるなら障子より和紙のブラインド
障子はつくるのに手間がかかり費用も高くなります。
和室の費用を抑えながら障子のかわりとなるのが和紙のブラインドです。
通常、障子は完成した後、現地で建付け調整をしますので、製品代以外に手間料もかかっています。
和紙のブラインドなら取り付けも簡単なので、自分で取り付けてしまえば工事費用はかかりません。
一般的なアルミ製のブラインドではなく、和紙が使われているので和室の雰囲気にもぴったりです。
⑦:壁と天井は和風のビニールクロスで仕上げる
天井を敷目天井にして壁を塗り壁にするなど、昔ながらの和室をつくるとなると費用はかなり高くなります。
費用を抑えた和室にするには、壁や天井をビニールクロスで仕上げることです。
ビニールクロスは和風の柄もあり、敷目天井のような木目柄の天井用クロスもあります。
⑧:腰壁風にクロスを貼り分ける
和室の壁の下部に違うクロスを貼って腰壁風に仕上げるのもおすすめのアイディアです。
クロスを貼り分けることで個性がでる空間となり、費用もかかりません。
もっと遊びを入れた仕上げは英字新聞を貼った内装デザインです。
⑨:床の間のかわりに吊り床を設ける
和室に床の間を設けるとその分費用が高くなります。
床の間のかわりとして材料も手間も簡易的となる吊り床にしてみるのも一つの方法です。
吊り床は、床の間の形式の一つで床の間に使用する床柱や床框がなく畳が敷通しとなっている床の間です。
費用を抑えながらも和室の風情を壊さずに設けられるおすすめの方法です。
⑩:リビングと和室をつなげて配置すれば広々とした空間になる
和室とリビングをつなげた間取りにすると、戸を開け放しとくことで一体となる広い空間ができます。
普段は戸を開け放して空間を広々と使い、来客があれば戸を閉めて仕切るなど使い分けができて便利なスペースとなります。
まとめ
ここまで和室の費用を抑えていくテクニックや和室に使う材料の費用比較についてご紹介してきました。
和室に使う材料は比較的費用が高く設定がされていて、工事の手間もかかります。
しかし、畳や障子、ふすまなどの費用を抑えたり、工事手間を省くことで和室にかかる費用を下げることができます。
今回ご紹介したビニールクロスで仕上げるなど費用を抑えた和室つくりのご参考になりましたら、嬉しく思います。