※本記事にはプロモーションが含まれます。

間取りのアイデア

和室を配置するコツは4つ!目からウロコの間取り術!

 

こんにちは!きのぴーです。

 

一昔前までは落ち着くためのスペースとして用いられていましたが、最近はスペースの関係もあり、畳スペースに置き換えられることが増えているのが和室です。

しかし、混同されがちな和室と畳スペースは、厳密に言えばまったく異なる用途で設けられるスペースです。

今回は、ゆっくりと落ち着きを感じられる和室の作り方を分かりやすく解説します。

しばいぬ
古き良き、和室。畳スペースにあらず。

隣接する間取りや道路などの距離感に気を配ることで、満足感の高い和室に仕上げることができるでしょう。

 

和室を設ける際には誰がどんな目的で使うのかを明確にしよう!

厳密に言えばリビングや洗面脱衣所にも共通することですが、和室は特に誰がどんな目的で使用するのかを明確にしておくべきスペースの1つです。

そして、この目的を明確にしておくことで、和室と畳スペースの使い分けをハッキリさせることができます。

具体的な失敗例を紹介すると、コストや部屋数を意識するあまり、和室と比較しなかった畳スペースは「うるさい」「周りが気になる」「落ち着かない」といった後悔の残る部屋になってしまうことが珍しくありません。

もちろん、畳スペースはリビングの一角に設けられるため、温度差を気にしなくて良い、畳の香りがリビングにも広がるといったメリットがあります。

ただし、本当に静かに自分の時間を過ごしたいと考えていた方にとってはイメージが異なり、満足度の低い和室に仕上がってしまうのです。

このように和室と畳スペースの使い分けを考えるうえで、和室は特に誰がどんな目的で使用するのかを明確にしておくべきスペースと言えます。

「ご主人が書斎と兼ねて使いたい」「来客用に使いたい」「家事の合間に腰を落ち着ける場所が欲しい」「小さい子供と遊ぶスペースとして使いたい」など、和室を設けたい理由をリストアップしていきましょう。

このリストアップが和室の配置を後悔のないものにするための大前提です。

はむすたあ
「誰が」「何のために」使うのかを厳密に考えてみた結果…「あれ?別に誰も使わなくない?」と言う結論ももちろんあるよね!それも収穫!「我が家に和室は要らない」という気付きを得たのです!

 

和室の配置に失敗しない4つのコツ

和室の配置を後悔のないものにするための大前提を把握したうえで、配置に失敗しない4つのコツを抑えていきましょう。

具体的には「和室と玄関との配置関係」「和室と洗面脱衣所との配置関係」「和室と道路の距離感」「和室を配置すべき方位」の4つを配置に失敗しないコツとして紹介しますが、すべてに共通しているのはいかに落ち着きを演出するかです。

客間としても活用したいのか、家族が腰を落ち着ける場所にしたいのかなど、さまざまなシミュレーションを繰り返しながら、家族のイメージにマッチした和室を作り上げていきましょう。

しばいぬ
間取りのどこにプランニングするのか…これが難しい。まあ和室に限ったことではないけどね!

 

和室と玄関との配置関係を意識する

和室の配置に失敗しない1つ目のコツが、玄関と和室の配置関係を意識することです。

まず、基本的にどんな家庭にもおすすめできる和室は、玄関と隣接させて配置するというものです。

和室を設ける用途にもよりますが、来客用に和室を設ける場合には玄関と和室が近く、余計なものを見せない気遣いも大切と言われています。

ただし、玄関に入り込む外気がそのまま和室に入り込むという点には注意が必要です。

あまり来客がないまたは親しい仲の来客しかない、ほかのスペースも常にキレイにしているという場合は、和室と玄関の配置関係にはそこまで神経質にならなくても良いでしょう。

はむすたあ
玄関に近い位置にプランニングすると、来客が来たときもおうちの中をあまり見られることなく和室に案内できるぞ!

 

和室とキッチンや洗面脱衣所との配置関係を意識する

和室の配置に失敗しないための2つ目のコツが、キッチンや洗面脱衣所との配置関係を意識することです。

来客に失礼のないレイアウトにするという観点では、玄関と和室の配置関係を意識することと共通していますが、キッチンや洗面脱衣所は生活音との切り分けがテーマとなります。

もちろん、来客の視線を気にしすぎる必要はありませんが、落ち着くために用意した和室を台無しにしてしまう可能性があることは、事前に把握しておきましょう。

ご主人が和室を書斎として使い、仕事終わりにひと息つくはずだったにも関わらず、洗濯機の音や料理の音などで落ち着けないということも少なくありません。

また、来客とゆっくりした時間を過ごしたいという方にも、和室とキッチンや洗面脱衣所を隣接させない意識をもつことをおすすめします。

このように誰がどのような使い方をするのかを整理しておくことで、優先順位を間違えずに、後悔のないレイアウトに仕上げることができるでしょう。

しばいぬ
静かに使いたいならキッチンとは距離をとった方がいいのかな。

 

和室と道路の距離感を意識する

和室を落ち着きのある自分だけのスペースにしたいという方は、道路との距離感を意識することもコツの1つです。

また、玄関の近くに和室を用意したい方は、交通量を意識した土地選びも重要です。

閑静な住宅街に土地を準備できる場合はどのスペースにも和室を構えることができますが、交通量の多い土地であれば、基本的に玄関の反対側に和室を準備することになります。

和室を来客用に用いたい方は必然的に玄関からの距離が必要となり、見せたくないスペースを隠すのに苦労する間取りになりがちという点も事前に把握しておきましょう。

はむすたあ
なるほどなあ。道路に近いと落ち着かない空間になってしまうのかあ。

 

和室を配置すべき方位

和室と道路の距離感を意識するというコツにも共通しますが、和室は北側に設けることをおすすめします。

開放的で日当たりの良い和室を希望し、南側に和室を設ける方もいますが、実は北側に設けるよりもデメリットが多いと言われています。

具体的に南側に設けた和室のデメリットは、間取りの融通が利かなくなることとメンテンスの必要性が増えてしまうことの2点です。

1つ目のデメリットである間取りの融通に関しては落ち着きのある和室を南側に設けた場合、道路からの視線を遮断する外構が必要となります。

基本的に横になることがないリビングと比べると、和室は極力視線を避けるべきスペースと言えるため、道路から距離を取らなければ行けない分、他に使えたはずのスペースが外構に取られてしまうのです。

また、2つ目のデメリットであるメンテナンスについては、採光の良さが畳の劣化を早めてしまうことが原因となります。

南側道路の土地を購入し、和室を南側に配置した場合には日当たりの良さがデメリットになってしまうのです。

また、50〜60歳などの比較的家で落ち着いた時間を過ごす年代になると、日が当たらないスペースのほうが落ち着いた時間を過ごしやすく、後悔のない間取りに仕上がりやすいと言われています。

しばいぬ
メンテナンスも居心地も考慮して、北側。

 

まとめ

ゆっくりとした時間を過ごすスペースとして今も変わらぬ人気を誇る和室ですが、後悔のない間取りに仕上げるためには次のようなコツがあります。

和室は特に誰がどんな目的で使用するのかを明確にしておくべきスペース:畳スペースはリビングの一角に設けられるため、温度差を気にしなくて良い、畳の香りがリビングにも広がるといったメリットがあるものの、本当に静かに自分の時間を過ごしたいと考えていた方にとってはイメージが異なり、満足度の低い和室に仕上がってしまいがち。

玄関と和室の配置関係を意識すること:基本的に和室は玄関と隣接させて配置がおすすめ。落ち着くために用意した和室を台無しにしてしまう可能性があるため、キッチンや洗面脱衣所は生活音との切り分けを意識することが大切。

キッチンや洗面脱衣所との配置関係を意識すること:来客の視線を気にしすぎる必要はないが、落ち着くために用意した和室を台無しにしてしまう可能性があることは把握しておくべき。洗濯機の音や料理の音などで落ち着けないスペースになってしまうことも珍しくない。

道路との距離感を意識すること:閑静な住宅街に土地を準備できる場合はどのスペースにも和室を構えることができるが、交通量の多い土地であれば、必然的に玄関の反対側に和室を準備することになり、来客の目を気にするのに苦労する間取りになりがち。

和室は北側に設けること:南側に設けた和室は、間取りの融通が利かなくなることとメンテンスの必要性が増えてしまうというデメリットが生まれてしまう。50〜60歳などの比較的家で落ち着いた時間を過ごす年代のことも考えて、北側に和室を設けたほうがベター。

そして、なによりも重要になるのが和室を設ける目的です。

静かな自分だけの時間を過ごしたい方は、今回紹介したコツを有効活用することをおすすめします。

-間取りのアイデア