こんにちは!ホームインスペクションって知ってます?
みなさんは注文住宅のどんな点に不安や疑問をお持ちでしょうか?
購入前のハウスメーカーや工務店、設計事務所との契約や住みはじめてからのメンテナンスなど、注文住宅を検討している方によって不安や疑問もさまざまです。
そして、ホームインスペクションがそんな方々の強い味方として注目されはじめています。
今回はそもそもホームインスペクションとはどんなものなのか、またそのメリットがどんなものなのかを解説しながら、長期的な視点で付き合うべき会社選びのポイントを4つ紹介します。
現在抱いている不安や疑問はもちろん、将来的に考えておくべきポイントについてもホームインスペクションというサービスが強い味方になってくれるはずです。
注文住宅にも必要?アメリカでは主流になっているホームインスペクションとは
注文住宅の契約だけでなくその他の不動産取引においても、買い主と売り主との直接の取引が主流の日本では、ホームインスペクションというサービスを知っているという方がそう多くないのが実情です。
しかし、アメリカで行われている70%以上の不動産取引には、ホームインスペクションサービスが活用されており、今後の日本でもサービスの利用が当たり前になると考えられています。
ホームインスペクションとは、住宅診断士を意味するホームインスペクターが中立な立場でその不動産の価値を診断するサービスを指し、買い主へ建物の状況から必要アドバイスを行います。
また、企業によっては住宅の仕上がりや設備の動作、床の傾きなど、チェック項目は100以上に登るとされ、住みはじめる前に知っておくべきポイントを把握しておきたい買い主に安心を与えてくれる存在です。
中古住宅の取引が主流なアメリカだからこそ注目されているサービスとする意見もありますが、日本においても、適切な会社選びを行った際の注文住宅におけるメリットが数多くあると言えます。
ホームインスペクションを利用する3つのメリット
購入前にその住宅の状況を正しく把握してくれるサービスであるホームインスペクションですが、注文住宅ではどのようなメリットがあるのでしょうか?
住宅の100以上のポイントを確認するホームインスペクターですが、次の3つのメリットが買い主にもたらされます。
どんなメリットがあるの?
- 【メリット1】購入・入居前のリスクヘッジを行える
- 【メリット2】入居後にかけるべきメンテナンス費用を把握できる
- 【メリット3】退去後の売買の相談もできる
購入前に信頼できるホームインスペクション企業と出会うことで、建築や売買に関する適切なアドバイスを得ることができます。
【メリット1】購入・入居前のリスクヘッジを行える
企業によりますが、100以上ポイントを確認することを業務としているホームインスペクターは、購入・入居前のリスクヘッジをしたい方の強い味方になってくれることでしょう。
購入前・入居前の買い主は、住宅ローンとハウスメーカーや工務店、設計事務所など、どの売り主との売買契約を結ぶべきかに疑問や不安を抱きがちです。
このような疑問は、住宅ローンについては金融機関やファイナンシャルプランナーに、どの売り主と売買契約を結ぶべきかについてはホームインスペクションサービスを提供する企業に相談することで解消することができます。
もちろん、依頼する会社によってサービスレベルが異なることは事実ですが、ハウスメーカーや工務店、設計事務所と買い主の間に第三者の立場の会社を置くことがリスクヘッジの1番のポイントです。
【メリット2】入居後にかけるべきメンテナンス費用を把握できる
ホームインスペクションサービスを提供する会社は、注文住宅の工法や間取りによるメンテンスの重要性についても適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
ハウスメーカーや工務店、設計事務所といった企業は、住み心地の良い住まいに関する知識はもっているものの、メンテナンスに関しては買い主が質問しない限り維持管理に関するアドバイスを行わないことがほとんどです。
また、注文住宅の場合は、住みはじめてから10年で100万円ほどの維持管理費は覚悟しておくべきとされています。
このようなメンテンスにかけるべき費用も、ハウスメーカーとの直接契約では明らかにならないケースが少なくないため、ホームインスペクション企業の知識を借りることが重要と言えます。
【メリット3】退去後の売買の相談もできる
10年後、20年後の将来設計を行い、もしかしたら手放すかもしれないと考えている方にとっても、ホームインスペクションサービスを提供する企業は強い味方になってくれます。
先ほど紹介したように、ホームインスペクションはアメリカの中古住宅取引で活用されているサービスであるため、売買に関する知識を有している会社が数多くあります。
注文住宅は自分の理想の住まいを形にするために建てられるものではありますが、間取りを決める段階でホームインスペクターに相談することで、買われやすい住宅の要素を付け加えることができます。
ホームインスペクションを任せる会社選びに必要な4つのポイント
ホームインスペクションサービスを提供している企業を第三者の立場に設けること自体が、買い主に有益なメリットをもたらしてくれるポイントと言えます。
しかし、これからホームインスペクターを探そうする方は、次の4つのポイントから会社選びを行う必要があります。
失敗しない会社選び4つのポイント!
- どれくらいの物件を見ている?実績の豊富さ
- 売買を中立な立場で判断!建築だけでなく売買に関する知識があるか
- 確かな知識をもっている?一・二級建築士資格をもっているか
- 不動産やマンション管理も!多角的なコネクションをもっているか
ホームインスペクションというサービスが日本ではまだまだ定着していないことも理解ながら、納得できる会社選びを行いましょう。
どれくらいの物件を見ている?実績の豊富さ
ホームインスペクションというサービスが定着しきっていない日本では、サービスをしている案件数や企業の歴史的な背景を把握しておくことが正しい会社選びを行う1つ目のポイントです。
企業によって100以上ポイントを確認することを業務としているホームインスペクターですが、比較対象のない住宅診断には根拠がありません。
豊富な経験から導き出される判断に価値があるため、サービスをしている案件数や企業の歴史的な背景の比較検討は必須と言えます。
売買を中立な立場で判断!建築だけでなく売買に関する知識があるか
ホームインスペクションを提供する企業は買い主と売り主の間に位置することが多いため、売買契約の実績と知識、倫理観も事前にチェックしておきましょう。
どんなに正しい診断を行えるホームインスペクターでも、ハウスメーカーや工務店、設計事務所と買い主の関係性に配慮できる倫理観が欠如していては、第三者的な位置を任せることはできません。
これまでこなしてきた売買契約の実績を確認することで、倫理観のある企業と判断することができるでしょう。
確かな知識をもっている?一・二級建築士資格をもっているか
注文住宅に関する診断を任せるのであれば、一・二級建築士資格は必須です。
特に鉄筋コンクリートや鉄骨造の注文住宅を検討している方は、必ず一級建築士の資格を有しているホームインスペクターに相談する必要があります。
一般の方には一級建築士と二級建築士の資格の区切りは分かりにくいものですが、工法が複雑な鉄筋コンクリートや鉄骨造の注文住宅にはそれなりのスキルが必要と理解しておきましょう。
不動産やマンション管理も!多角的なコネクションをもっているか
ホームインスペクションサービスを提供する企業の歴史的な背景にも関わる部分ですが、多角的なコネクションがある会社を選べると買い主のその後の負担がグッと軽くなります。
反対に、アメリカでの実績は素晴らしいけど、日本での活動期間が短い企業は、ホームインスペクターが行える範囲外のサービスは自分で会社選びをしなければならないことになります。
不動産やマンション管理に関する知識を有している企業であればベストですが、売買や建築など得意分野以外のコネクションを期待できる会社選びを行うことが重要です。
まとめ
買い主と売り主が直接取り引きを行う日本では定着していないサービスですが、中古住宅の取引が主流なアメリカでは70%以上の不動産取引でホームインスペクションが活用されています。
まだまだ市民権を得ていないという意見もありますが、入居前のリスクヘッジや入居後のメンテンナンス費用を把握できるなど、注文住宅におけるメリットが数多くあり、日本でも活用すべきサービスとして注目されています。
正しい会社選びさえ行えれば、購入前のハウスメーカーや工務店、設計事務所との契約や住みはじめてからのメンテナンスなど、多くの方が抱きがちな疑問や不安を解消できます。
ぜひ、企業の実績や専門性などの比較しながら、ホームインスペクションの利用を検討してみることをおすすめします。