こんにちは!薪ストーブは暖かいし炎は美しいし最高!
「自分だけの理想の住まいを建てたい」、「環境に配慮した住まいを建てたい」といった想いから、薪ストーブを温かさを取り入れた注文住宅を検討している方が増えています。
しかし、注文住宅を建築するハウスメーカーや工務店、設計事務所の多くは薪ストーブを標準装備としていないため、どのくらいの予算が必要なのか、またランニングコストがどのくらい必要なのかといった疑問はなかなか解消することができません。
今回は注文住宅で薪ストーブを導入したいあなたへ薪ストーブの基礎知識を紹介します。
注文住宅に導入すべきかを判断するためにも、薪ストーブを導入している家庭が増えている理由やおすすめのメーカー、イニシャルコストとランニングコストなどの基本的な知識を把握していきましょう。
メリットがたくさん?薪ストーブを導入する家庭が増えている3つの理由
薪ストーブというアイテムは、「珍しい」「オリジナリティがある」といったイメージを抱かれがちです。
しかし、ここ数年で次の3つの理由から、薪ストーブを導入する家庭が増えていると言われています。
どうして薪ストーブが増えている?
- 【理由その1】空気だけでなく心を温めることができるため
- 【理由その2】私生活に自然を取り込むことができるため
- 【理由その3】災害時の備えとして活用することができるため
なかなかお目にかかれないアイテムだからこそ、自分だけの注文住宅の価値を上げることができるでしょう。
【理由その1】空気だけでなく心を温めることができるため
薪ストーブの1番の魅力は、ゆっくりと揺らめく美しい炎にあります。
エアコンやヒーターなど、暖房器具にはさまざまな種類がありますが、風を利用せずに部屋全体を温められるというメリットは薪ストーブならではと言えます。
また、暖房効率も非常によく、薪ストーブにマッチする間取りにすることで、家全体を温めることも可能です。
【理由その2】私生活に自然を取り込むことができるため
手入れや暖房として利用する労力といった手間は、薪ストーブのデメリットと考えられがちですが、実際に導入している家庭では私生活に自然を取り込めるメリットと捉えられています。
特に小さな子どもがいる環境では、薪を手に入れる、薪を割るという過程が教育の一環として前向きに取り入れられています。
エアコンやヒーターには手間がかからないというメリットがあるものの、薪ストーブには自然と触れ合う時間を無理なく作り出せるというメリットがあるのです。
【理由その3】災害時の備えとして活用することができるため
薪ストーブは災害時の備えとしても有効活用することができます。
地震の多い日本では、注文住宅の設計時に必ず抑えてくべきポイントが震災時の備えと考えられ、エネファームなどの高効率給湯器を導入する住宅も増えています。
「珍しい」というイメージから不便な点が多いと考えられてしまいがちな薪ストーブですが、薪を使うだけで暖を取れるため、災害時の強い味方となってくれるアイテムでもあるのです。
薪ストーブにも種類がある!おすすめのメーカーとその特徴とは
薪ストーブの導入を検討している方の多くは、そのオリジナリティに魅力を感じているのではないでしょうか?
そして、その良さをさらに具体的にするためにも、次の3つのメーカー比較することをおすすめします。
絶対に検討するべき薪ストーブメーカー
- アメリカを代表するバーモントキャスティングス
- スタイリッシュなデザインが魅力のヨツール
- 長い歴史のあるネスターマーティン
日本では一般的と言い切れない薪ストーブですが、メーカーが生み出された国やこだわっているポイントを把握することで、自分が理想とするアイテムを見つけることができるはずです。
アメリカを代表するバーモントキャスティングス
1986年から薪ストーブを手がけ、定番とされるほど人気のアイテムを生み出しているメーカーがアメリカのバーモントキャスティングです。
ストーブクッキング機能を備え、暖房だけでなく調理も行える使い勝手の高い薪ストーブでありながら、どんな雰囲気の住まいにもマッチするサイズ感やデザイン性を備えているため、これから導入を検討している方におすすめのアイテムと言えます。
スタイリッシュなデザインが魅力のヨツール
ガラス窓に独特の格子模様を施したデザインで一世を風靡した薪ストーブメーカーが、ノルウェーの薪ストーブメーカーのヨツールです。
クリアなガラス面が一般的だった薪ストーブ業界に格子模様を提起し、世界中のメーカーが真似たとされるほど、権威のあるメーカーです。
長い歴史のあるネスターマーティン
19世紀にベルギーで生み出された薪ストーブメーカーが、ネスターマーティンです。
ネスターマーティンの最大の魅力は出力の高さにあり、一般的に利用されない針葉樹の廃材を推奨しているほどです。
もちろん、普通の薪をくべることで部屋全体を温められるものの、他のメーカーにはない温まり方を体感させてくれるメーカーです。
コストはいくら?薪ストーブを導入する時のチェックポイント
最後に、薪ストーブを導入する時にチェックしておくべきポイントを紹介します。
導入後に後悔しないためにも、次の2つのポイントをチェックしておく必要があります。
後悔しない薪ストーブ導入のために読む
- 薪ストーブのイニシャルとランニングコストはどのくらい?
- 薪ストーブを設置する時のチェックポイントとは?
自然を私生活に反映できるというメリットのある薪ストーブですが、導入後に後悔しないためにはイニシャルコストとランニングコストを把握し、その必要性を冷静に検討するという作業が必要です。
薪ストーブのイニシャルとランニングコストはどのくらい?
薪ストーブにかかる費用は次のように分類されます。
- 本体価格…20〜100万円
- 煙突部材などの価格…45〜65万円
- 工事費…20〜55万円
- 薪代…3万円ほど(1シーズン5トン)
- メンテナンス代(交換部品別途)…5万円ほど(1シーズン1回のメンテナンス)
さらにイニシャルコストとランニングコストに分類してみると、イニシャルコストに100〜200万円、ランニングコストに1シーズン8万円〜の予算が必要となります。
一部の薪ストーブを導入している家庭では、業者から廃材を分けてもらっているため光熱費がかからないという話も聞かれますが、交換を含めないメンテナンスに5万円ほどの予算が必要になることは把握しておくべきでしょう。
薪ストーブを導入する時のチェックポイントとは?
薪ストーブを導入する時には、薪ストーブ用の間取りになっているかを確認する必要があります。
一般的な暖房器具では考えにくいことですが、薪ストーブ1つで家全体を温めることが前提となり、その能力を活かせる間取りを準備することが大前提となります。
極力仕切りを取り払い、階段の他に吹き抜けを設けつつ、家の中心に設置できているかによって、薪ストーブの設置の善し悪しが分けられるのです。
まとめ
日本では一般的と言い難い薪ストーブですが、最近では環境への配慮や災害時の備えへの関心の高まりとともに、導入する家庭が増加しています。
ただし、導入する際には必ずメリットとデメリットを比較する必要があります。
薪ストーブは非常にパワフルな暖房設備であり、間取りを薪ストーブ用にすれば1台で家全体を温めることができます。
また、毎年薪代に3万円ほど、メンテナンスを業者に依頼する場合には5万円ほどの費用がかかるというデメリットを検討することで、導入後も後悔のない薪ストーブのある生活を送ることができるでしょう。