こんにちは!サイコロの1が赤いのは日本だけらしいですね。
注文住宅を建てるときは、間取り、インテリア、収納など決めなくてはならないことが盛りだくさんですよね。
ついつい後回しになりですが、居住しやすい空間にするために大切な事項のひとつに、コンセントの数や位置の検討があります。
コンセントはデフォルトで設計図面に記載されているので、気が回らないことも多いですが、実はライフスタイルや家族構成によって最適な数や配置はそれぞれ違います。
この記事では、建ててからも後悔しない万全なコンセントの位置や数の決定方法について解説します。
コンセントの数の決め方
最適な数はライフスタイルによって違う
コンセントの最適数は、ご自身や家族が自宅のどの部屋でどのように過ごすのか、暮らす際に利用したい電化製品にはどのようなものがあるのかによって決まります。
見た目も重要ですので、不要に多ければよいというわけではなく、必要なコンセント数が必要な部屋の使いやすい位置にあるということがストレスのない暮らしの秘訣ですね。
コンセントの数は、設計時であれば無料で増やしてくれるハウスメーカーも多いです。
あとから工事になってしまったり、見た目を損なうたこ足配線での追加としたりすると、せっかくの機会がもったいないですので、せっかくの新築の機会に楽しみながら決めてみてくださいね。
家の中でコンセントの追加が必要になりがちなスペース
キッチン
デフォルトで設定されているコンセントは2口のものになります。
しかし、例えば、キッチンなどは、ブレンダー、電子レンジ、オーブン、食洗器、調理家電など様々な電化製品を同時に使うシーンも多いですので、4口などに変更しておいたほうが便利な場合も多いです。
忙しいキッチンで、コンセントを抜き差したりする回数が増えると家事のストレスがたまったり感電リスクなどが発生したりしますので、電化製品の使用頻度が高い場所ほど入念に見直してみましょう。
リビング
リビングなどで家族が集まって過ごす空間にも、TV、ネット回線、それぞれのパーソナルスペースの部分照明など大目にコンセントを用意しておいたほうがよいでしょう。
コンセントの位置の決め方
間取り図上でレイアウトしてみましょう
コンセントの数だけではなく、具体的な位置も非常に大切なポイントです。
最適な位置を決めるためには、まず間取り図を何枚かコピーして、手持ちの家具や買い足したい家具の縮尺サイズをはかり、書き入れてみましょう。
作業は少し面倒に思えますが、急がばまわれ、実はこの作業がコンセントの位置を決めるのに非常に役に立ちます。
家具をどのように置くかは間取りで数パターンに絞れますし、家具の置き方が決まると必然的に最適なコンセントの位置が決まるからです。
たとえば、寝室で考えると、ベッドの中間位置などにちょうどコンセント位置が設定されてしまった場合、ベッドをどかさなければコンセントがつかえないということになります。
そうすると、結果的に使われない死蔵コンセントができてしまいます。
こういった場合は、枕灯に使えるようにする等、ベッドから壁に十分な距離がある場所に配置する等の工夫をしてみましょう。
家事動線とコンセントの位置
特に掃除機等コンセントを使う毎日の家事動線も、コンセントの位置を決定するときに重要な要素の一つとなります。
一般的な掃除機のコンセントの長さは4メートル~5メートルといわれていますので、階段の踊り場や廊下などの位置で、なるべくコンセントの抜き差しがなく、家中を掃除できるような位置に設定することが、暮らしのストレスの軽減やゆとりにつながります。
用途に応じたコンセント選びの重要性
コンセント選びは、暮らしや電化製品の使い方に応じて、用途にあったコンセントを上手に配置していくことが重要です。
3専用コンセントが必要な場所
テレビやエアコン、冷蔵庫などの電化製品は、一般のコンセント口とは異なる専用コンセント口に接続します。
専用コンセントが必要となる家電の位置は最初に決めてしまうと、他のコンセントの設計計画がたてやすいでしょう。
また、テレビ・インターネットも専用コンセント口が必要になります。
これらは居室などに設置されることが多いですが、マルチメディアコンセントといって、テレビ・LAN・通常の電源すべてに接続できるタイプのコンセントが用意されています。
コンセント口の見た目がまとまっていると、家の空間がすっきり美しくみえるため、ぜひ利用を検討してみましょう。
電力の消費が集中しすぎるコンセントプランは避ける
浴室や洗面所まわりには、ドライヤー、シェーバー、洗濯機、乾燥機など水廻りの家電が集中しますので、たとえば一度にドライヤーを二台かけるコンセント計画等、一気に電力を消費するようなプランは避けましょう。
また、キッチンも、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、調理家電などが集中するため、電力への負担に注意が必要です。
契約するアンペア数等にもよりますが、一気に電気回線に負荷がかかった場合、ブレーカーが落ちてしまう場合があります。
ブレーカーが落ちたときに、リビングなど他の居住空間も含めて家中真っ暗になってしまい大慌てするということがないように、電力を消費しやすい電気回路から他のコンセントを分離しておく分電計画もポイントです。
分電計画等専門知識については、ハウスメーカー等がノウハウを持っていますので、ぜひ相談してみてくださいね。
コンセントの配置に関するポイントやコツ
上述のように、大物家具の配置や間取りをシュミレーションしたうえで、メインとなるコンセントを配置すれば、大きな失敗や後悔はないはずです。
加えて、細かい点についても、ご自身の生活スタイルにあわせたコンセントを用意しておくと、注文住宅の長所である、まさにかゆいところに手が届くマイホームを実感することができるでしょう。
玄関まわり
お子様がいるご家庭等では、シューズインクロークを用意されていることもあるでしょう。
シューズインクロークは雨具、外で使った遊具やレジャー用品など家の中に汚れを持ち込みたくないものを一時保管しておくのにも便利です。
シューズクロークの中に複数コンセントを用意しておくと、ぬれた雨具や靴を乾かす乾燥機や除湿機が使えて便利です。
また、玄関は家の印象を大きく左右しますので、明るくお洒落に保ちたいですよね。
下駄箱カウンターの上に絵や置物飾ったりする場合は壁面にコンセントなどを用意して、間接照明でライトアップしてもよいですね。
模様替えに備える
広いリビングを設計された方は、リビング内で模様替えをすることもあるかもしれません。
リビングに複数テレビを置けるスペースがある場合は、模様替えができるように候補箇所にどちらにもテレビやAV系のコンセントが接続できるようにしておくと便利でしょう。
季節家電の利用予定がある場合はコンセントも用意
扇風機や暖房、こたつ等の季節家電を毎年使うというご家庭は、あわせてコンセントも使いやすい場所に用意しておきましょう。
たとえば、高齢者がいるご家庭などはヒートショックに備えてトイレや洗面所に予備につけておきたいという場合もありますよね。
家族みんなの要望を聞いてそれぞれの1年の暮らしをイメージすると、いざ寒くなったり暑くなったりしても、慌てずに快適に暮らせますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私たちの日常生活を豊かに便利にしてくれる電化製品を、快適に自宅で使いこなすには、設計時の入念なコンセント計画が鍵になります。
皆様の素敵なマイホーム作りのご参考になれば幸いです。