こんにちは!きのぴーです。
注文住宅を建てるときに、リビングに無関心な人はいないと思います。
ほとんどの方は、快適で居心地のいいリビングにしたいと思われるのではないでしょうか。
リビングは一番長くいる場所で家族が集まる部屋です。
明るく開放的なリビングにしたいという方は、2階リビングを検討してみたらどうでしょうか。
光を取り入れやすくプライバシーの確保もできる2階リビングはおすすめの配置です。
今回は2階リビングのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
2階リビングのメリット15連発
①日当たりが良く明るいリビング
リビングは家族が集まる大切な空間です。
太陽の光が入る計画をすることで自然と家族が集まるリビングにすることができます。
2階リビングは1階リビングとは違い高い位置にリビングがあるので、太陽の光を隣家から遮ることなく差し込むことができます。
日の光の差し込む時間が長く、日当たりが良く明るい心地いいリビングになります。
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②よく風が通る
2階リビングは周辺の建物に遮られないため、風がよく通り良好な環境を手に入れることができるメリットがあります。
立地によりますが1階にリビングがあると隣家や植栽が邪魔してリビングに風を通しにくくしてしまいます。
風通しが悪いと空気が循環しないため湿気が溜まりカビ発生の原因や設備機器による環境調節が必要になります。
風が良く通る2階リビングは快適で過ごしやすく家族と共有する時間も増やしてくれるでしょう。
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③家の前が開けて景観がいい
2階リビングは、視界も高くなるので室内から眺める景観も良くなるメリットがあります。
景観がいいと開放性があり快適なリビングになります。
特に密集した地域に最適で、高い位置にリビングがあるので、視界を遮る隣家も少なくなり家の前が抜けて空が広く見えます。
④プライバシーの確保と防犯性がいい
2階リビングは開放性とプライバシーを両方確保できるメリットがあります。
1階リビングの場合、隣家や道路を通る通行人の視線が入りやすくプライバシーを確保するためにフェンスなどを設ける必要があります。
リビングが2階にあることで道路より位置が高くなり外からの視線が少なく、視線を遮るためのカーテンなども最低限で済みます。
リビングに繋がるようにテラスを設ければ、外からの視線もかなり軽減ができ、隣家との窓の位置もずらすことで大きな窓を設置することができます。
⑤2階リビングは狭小地との相性がいい
2階リビングは狭小地との相性がいいです。
建物が密集していると遮るものが多くなり景観や日当たり、風通しが悪くなります。
環境が悪くなると長い時間過ごすリビングも快適性をなくし、自然と家族との時間を減らしてしまいます。
メリットである日当たりの良さや風通しを良くしてくれる環境は、リビングの環境を悪くしてしまう狭小地に最適な方法です。
⑥1階に壁が多く配置されるので耐震性がいい
2階リビングは耐震性が良くなるメリットがあります。
2階にリビングを設けることで、寝室など間仕切りの多い部屋が1階に配置されます。
そのため柱や壁が増え地震に強い建物にすることができます。
リビングはある程度の広さとキッチンの配置も必要になります。
窓も大きくなる傾向になるので、柱や壁が少なくなり耐震性が落ちてしまいます。
2階リビングは、1階に壁の多い部屋を配置できますので地震に強い建物と言えます。
⑦木の内装で仕上げることができる
2階にキッチンを設けることで内装の防火制限がかからなくなります。
建築基準法では、2階建て以上の住宅で最上階以外の階にキッチンなど火気使用室を設ける部屋には不燃材料、若しくは準不燃材料を使用しなければなりません。
これは建物内部で火災が発生した時に内装が激しく燃えて火災が拡大したり、有毒ガスの発生など内部の人の避難を妨げることがないように規定されたものです。
2階にキッチンを設けることで内装制限はかからなくなるので、床や壁、天井の内装仕上げを木で仕上げることができます。
⑧大きなテラスを設ければ「子供の遊び場になる」
リビングと繋ぐように大きめのテラスを設けることで、庭の代わりとなり子供の遊び場やバーベキューなど憩いの場として活用ができます。
一般のテラスは洗濯物の物干し代わりでしか活用されませんが、2階リビングの場合は眺めのいい庭として生活に取り込むことができます。
テラスの床に木製のデッキを敷いて緑を配置してあげれば、2階リビングから裸足でアクセスができ快適な空間にしてくれます。
⑨天井が高くなる
2階リビングの上は屋根しかありませんので、屋根の形状によっては天井を高くすることができます。
天井が高くなることでリビングが広く感じることができ、高い位置に窓を設けることで光が取り入れやすくなるメリットもあります。
天井にシーリングファンを回すことで空気が循環し温度を均一にする効果もあります。
⑩屋根勾配を利用すれば独特な天井仕上がりになる
リビングの上が屋根のため天井の仕上がりを屋根の勾配に合わせることができます。
通常の天井は平坦ですが、屋根勾配に合わせた天井は斜めになっているので奥行のある空間にしてくれます。
梁や屋根の垂木などが見える仕上がりにすることもできますので、おしゃれなデザインのリビングになります。
⑪ロフトとの相性がいい
天井の高さに自由度がある2階リビングはロフトとの相性もいいです。
天井を高くすることでロフトとの縦空間が開放的になり、単なる物置のようにはなりません。
リビングとロフトを繋げた配置は移動もスムーズで活用がしやすく、リビングの奥行もでますので広く感じるメリットもあります。
⑫リビングを広く計画することができる
2階リビングは、1階リビングよりも間取りを広くすることができます。
1階にリビングを配置する場合は、約1坪~2坪の玄関の広さを入れないといけませんが、2階リビングは玄関の分の広さを入れないで計画することができます。
そのため玄関の広さを除いた分、2階リビングは広く計画することができるメリットがあります。
⑬介護に適した玄関アクセスができる
2階リビングは階段の上り下りがあるので介護に向いていないと思われがちです。
しかし、1階に寝室を設けることで玄関とのアクセスが良くなります。
通常1階はキッチンや浴室、洗面所などの生活に必要な部屋が集まり2階に寝室などの部屋を配置します。
介護が必要な場合、移動がしやすいように玄関に近い位置に部屋を設ける必要があるので、リビングやキッチンなどの部屋を狭くしなければなりません。
2階にリビングを配置し1階を寝室などの部屋として計画すれば部屋を狭くすることがなく計画することができます。
車いすや歩行が困難でも玄関とのアクセスがしやすくなるため、1階に寝室を設けることで介護に適した計画にすることができます。
⑭2階に水回りがあれば家事動線が良くなる
2階に水回りを設けることで洗濯などの家事動線が良くなります。
通常1階ですと洗濯物を2階のテラスへと運ぶ必要があるので階段の上り下りをしなければなりません。
2階で洗濯ができる計画にすれば、階段の上り下りをしなくてもテラスへ行けて洗濯物を干すのも楽になります。
リビングはLDKにすることが多く、キッチンを配置するので自然とお風呂や洗面所などの水回りも一緒に配置します。
2階にリビングを設けることで水回りを集約することができるので家事動線が良くなる計画がしやすくなります。
⑮リビングの環境がいいと家族の時間が増える
リビングは長い時間を過ごす部屋ですので快適性が求められます。
2階リビングは日当たりの良さと風通しがいいこと、天井が高くなるなど開放的な空間にしやすいメリットがあります。
過ごしやすいリビングは家族も集まりやすく、一緒に過ごす時間も増えます。
特に子供がいる家庭は、環境が良くなる2階リビングの配置がおすすめです。
唯一のデメリットは「老後がつらい」こと!
階段の移動が多くなるので老後が辛くなる可能性があります。
2階リビングの場合、水回りも2階に計画する傾向があり、お風呂に入る時や食事の時も階段を上がらなければなりません。
デメリットの対策として「階段の幅を広くする」や「階段の踏板の奥行を広くする」などの計画をした方がいいでしょう。
また、階段の上り下りがきつくなる老後を考えて住宅用のエレベーターを取り入れるなどの計画が必要です。
住宅用のエレベーターは工事の規模が大きくなりますが、後から設置することもできます。
後から住宅用エレベーターを設置できるように階段は大きめに計画するといいでしょう。
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まとめ
2階リビングは、日当たりの良さと風通しの良さ、プライバシーの確保などたくさんのメリットがあります。
リビングの環境も良くなるので家族との時間も増え、子供がいるご家庭は特におすすめの配置です。
デメリットも住宅用エレベーターの設置や階段を大きくするなどの工夫で改善することができます。
建てる家の場所が狭小地でリビング環境が悪くなってしまうという方は、2階リビングを取り入れることで快適なリビングにできますので検討をしてみてはどうでしょうか。