こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
注文住宅を建てたいと思っている人はたくさんいますが、なかなか一歩を踏み出せない方も多いと思います。
建築時期に関する悩み
- 今建ててローンを支払っていけるのかな…
- 頭金を貯めてからの方がいいかな…
- 子供の入学までには建てたいけど…
このように様々な理由から、建築時期を遅らせる方もいます。
逆に次のような理由から、建築時期を早める人も最近は増えてきています。
建築時期を早める人たち
- 金利が低いうちに早く建てたい
- 頭金がなくても建てられそう
- 家賃が無駄
あなたはどっち派でしょうか。
今回は建築時期のタイミングについて、メリット・デメリットを徹底解説します。
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建築時期を早めるメリット・デメリット
建築時期を早めるとは、頭金がなくても自分達の予算内で希望の家を建てることができれば、すぐにでも建築をする考えのことです。
建築時期を早めるメリット
建築時期を早めるメリット
- 住宅ローンが早く終わる
- 無駄な家賃を住宅ローンに充てられる
早めるメリット①住宅ローンが早く終わる
建築時期を早めれば住宅ローンの完済の時期が早まります。
完済の時期が早まると、定年退職前に住宅ローンを終えることができる可能性が高まります。
例)現在30歳、定年退職65歳
すぐに建てる場合
すぐに建築をすると、35年ローンを組んでも65歳で完済ができるので、定年退職と同じ年に住宅ローンが終わります。
また、35年ローンを組むことができるので、月々の支払い負担を抑えることができます。
35年の間に貯蓄ができれば繰上返済を行って、さらに返済期間を短くすることも可能です。
2年後に建てる場合
2年後に建てる場合、年齢は32歳で35年ローンを組むと完済時の年齢は67歳です。
定年退職をした後も2年間は住宅ローンを支払わなければなりません。
定年退職後も返済を続けるか、退職金を使って完済する必要があります。
定年退職までに完済しようと考え、返済期間を2年縮めた33年で住宅ローンを組むこともできます。
しかし、返済期間を短くする分月々の支払額が上がるので、生活が厳しくなる可能性もあります。
さらに、月々のローンの負担額が多いと、銀行の審査内容によっては借入可能額が下がる可能性もあります。
例を見ると一目瞭然ですが、住宅ローンは早い時期で借入した方がメリットが多いです。
早めるメリット②無駄な家賃を住宅ローンに充てられる
建築時期を早めると、いま住んでいるアパートなどの家賃を支払う期間が短くなります。
実家暮らしの方でも、実家へ毎月お金を支払っていく方も多いと思いますので、同様のメリットを受けることができます。
例)家賃7万円を支払っているケース
すぐに建てる場合
住宅会社探し期間2ヵ月+打合せ2ヵ月+建築期間4ヵ月=8ヵ月分の家賃が必要
7万円×8ヵ月=56万円
すぐ建てる場合、実際に引っ越すまでに56万円の家賃を支払う必要があります。
2年後に建てる場合
家賃2年分(24ヵ月)+更新料(家賃1ヵ月分)+打合せ2ヵ月+建築時期4ヵ月=31か月分の家賃が必要
※2年間の間に住宅会社探しは行ったと仮定しました。
7万円×31ヵ月=217万円
建築時期の差が2年あると、161万円もの差が出ます。
2年の間に打合せと建築も行ったとしても、100万円以上の差が出ます。
家賃を考えると、建築時期を早めた方が絶対にお得です。
建築時期を早めるデメリット
建築時期を早めるデメリット
- 頭金がないと予算が低くなる
- 月々の支払いが厳しくなる
早めるデメリット①頭金がないと予算が低くなる
頭金がほとんどない場合、予算が低くなってしまう場合があります。
理由は2つです。
①銀行の審査が通らない
頭金が少ないと、審査を厳しめに行う金融機関が多いです。
通常、銀行の審査では年収と返済負担率で借入可能額を算出します。
しかし、頭金なしということが要因で銀行からの信頼性が下がり、借入額が減額されてしまうこともあります。
頭金などの住宅費用としては使わないが、貯蓄している自己資金がある場合は銀行員に申告してください。
貯蓄している自己資金がプラス要因となり、頭金がなくても本来の借入可能額をしっかり借入することができる可能性が高いです。
②頭金分だけ予算が少ない
頭金がない分、建築総予算が下がります。
例えば、銀行の審査で3,000万円の借入承認が出ていたとします。
頭金が200万円あると建築予算は3,200万円ですが、頭金がないと予算は借り入れできる3,000万円だけです。
200万円あれば、家を大きくしたりオプションをたくさんつけることができます。
また、外構工事費用として使うなど、選択の幅が広がります。
予算が多い方が、要望を満たす家は建てやすいです。
逆に頭金がないと要望を我慢して建てなければならないこともあります。
早めるデメリット②月々の支払いが厳しくなる
建築時期を早めると、月々の支払いが厳しくなる可能性があります。
理由は2つです。
①年収が少ない
日本の企業の多くは勤務年数に応じて年収が上昇していきます。
そのため、早い時期に建築すると最初の数年間は支払いが大変と感じる方も多いです。
②頭金がないとフルローンを借りなければいけない
頭金がないとその分住宅ローンをたくさん借りなければならず、支払いが厳しいと感じる方も多いです。
例)建築予算3,200万円、35年ローン、金利1%
- 頭金なしですぐに建てる場合
3,200万円フルローン:月々の支払いは90,331円
- 頭金200万円貯めて2年後に建築
3,000万円ローン:月々の支払いは84,685円
月々5,600円くらいの差があります。
頭金が増えるほど、月々の負担は楽になっていきます。
なるべく月々の負担を減らしたいときは、建築時期を遅らせて貯蓄するか、建築時期はそのままで建築予算を減らさなければいけません。
建築時期を遅らせるメリット・デメリット
建築時期を遅らせている方の多くの場合は、貯蓄して頭金を貯めようと考えている方が多いです。
建築時期を遅らせるメリット
建築時期を遅らせるメリット
- 満足する建物を建てることができる
- 月々の返済が楽になり、金利の支払い額が減る
遅らせるメリット①満足する建物を建てることができる
建築時期を遅らせると、満足する建物を建てやすくなります。
理由は2つです。
①建築予算を上げることができる
建築時期を遅らせると頭金を貯蓄することができるので、貯めた分だけ建築資金が上がります。
また、建築時期が遅いほど自分の年収も上がっている可能性が高いです。
金融機関は年収を元に借入する額を審査しているので、年収が増えると借入額が上がります。建築予算が増えると要望を実現できる数も増えるので、自分達の理想に近い家が建てやすくなります。
②考える時間ができる
早く建てた方がお得だと考えて、すぐにマイホーム建築に取り掛かる方も多いです。
しかし、早く建てたいと思うがあまり、自分達が建てたい建物がどんな家なのかをしっかり検討しない方もいます。
すると、住んでからこうすればよかったという後悔がどんどん出てきてしまいます。
しかし、建築時期を遅らせると考える時間がたっぷりあります。
自分達が希望する暮らし方や暮らしやすい間取りなど、様々なことを冷静に考えることができますので、満足する建物を建てられる可能性は高いです。
遅らせるメリット②月々の返済が楽になり、金利の支払額も減る
建築時期を遅らせて頭金を貯めると、借入額を少なくすることができるので、月々の返済を楽にすることができます。
また、住宅ローンの借入額が少なければ支払う利息も少ないです。
例)建築予算3,200万円、35年ローン、金利1%
- 頭金なしですぐに建てる場合
3,200万円フルローン:支払い利息額は約593万円
- 頭金200万円貯めてから建てる場合
3,000万円ローン:支払利息額は約556万円
同じ建築予算でも、住宅ローンの借入額が200万円違うと、利息額は約37万円違います。
利息は無駄なお金なので、支払額は少ない方がもちろんいいです。
現在、家賃などの出費がないところにお住まいの方は、建築時期を遅らせて頭金を貯めた方がお得にマイホームを建てることができます。
建築時期を遅らせるデメリット
建築時期を遅らせるデメリット
- 金利が上昇すると損をする
- 家賃を考えると貯蓄ができていない
遅らせるデメリット①金利が上昇すると損をする
建築時期を遅らせて頭金を貯めている間に金利が上昇してしまうと、損をする場合があります。
例)建築予算3,200万円、35年ローン
- 頭金なしですぐ建てた場合(金利1%)
3,200万円フルローン:月々の支払い90,331円、支払い総額は約3,793万円
- 2年間で頭金200万円貯めたが、金利が0.4%上昇した場合(金利1.4%)
3,000万円ローン:月々の支払い90,392円、支払い総額は約3,796万円
せっかく頑張って貯蓄しても、その間に金利が0.4%上昇してしまうと貯蓄した意味がなくなってしまいます。
借入額を少なくしても金利が上昇してしまっては意味がありません。
頭金を貯蓄しようと考えている方は、金利の動向も常にチェックして建てるタイミングを考えることが必要です。
遅らせるデメリット②家賃を考えると貯蓄ができていない
建築時期を遅らせて貯蓄をしていても、毎月家賃を支払っていると結局貯蓄ができていない可能性があります。
例)家賃7万円、2年で200万円貯蓄したい
2年で200万円貯蓄したいと考えた場合、1ヵ月8.4万円の貯蓄が必要です。
家賃を毎月7万円支払う他に、月々8万円を超える金額の貯蓄は可能でしょうか。
ボーナスがある場合は貯蓄をしやすいですが、ボーナスがない家庭は8.4万円の貯蓄は難しいと感じる方が多いと思います。
自分が貯めたいと思う貯蓄額が決まったら、まずは月にいくら貯蓄すればいいのかを計算してください。
毎月の貯蓄額が現実的でない場合は、時期を遅らせても貯蓄ができませんのでなるべく早く住宅を購入しましょう。
購入したいマイホームの価格が明確な場合は建築時期を遅らせて貯蓄してもいいですが、お得に建てようと思っているのであれば建築時期を遅らせて貯蓄するメリットはあまりありません。
結局、どんなタイミングで建てれば良い?
マイホームを建てるベストなタイミングは「建てたい」と思った時です。
建てたいと思ったらまずは行動に移してみましょう。
頭金が少ししかなくても、希望する家が手に入りそうであればすぐに建築するべきです。
また、行動した結果自分達の建てたい建物はもう少し予算を上げなければいけないことがわかれば、建築時期を遅らせて計画的に貯蓄することができます。
1番やってはいけないことは、明確な建築費用もわからないのに闇雲に貯蓄をしようとしているケースです。
必要な頭金がわかっていないのに、なんとなく建築時期を遅らせて貯蓄をしようと考えても、絶対に貯蓄はできません。
必ず建てたいなと思ったら1度行動してみてください。
展示場に行ってハウスメーカーに話を聞けば必要資金がいくらなのかがわかります。
また、ハウスメーカーの話を聞いて資金が厳しいなと思ったら、工務店などへ話を聞きに行ってもいいです。
絶対に早く建てた方がいい、または遅らせた方がいいということはありません。
注文住宅は決めることがたくさんありますので、自分のモチベーションが上向いているときが、いい家を建てる絶好のタイミングです。
建てたいと思った時に全力で行動し、冷静に時期を見極めてください。
建築時期は早い方がメリットは大きい
マイホームの建築時期を早めたり、遅らせたりするにはどちらにもメリット・デメリットがあります。
しかし、一般的には早く建てた方が金銭的なメリットは大きいです。
しかし、明確な貯蓄金額が決まっている場合や、家賃などの出費がない場合は、建築時期を遅らせてじっくり検討してもいいと思います。
自分達のモチベーションの高いタイミングを活かして一気に行動し、そしてお得に建てることができるタイミングを冷静に見極めながら、最適な時期にマイホームを建てましょう。