「物で溢れかえっているわが家の賃貸アパート。もしこれから注文住宅を建てるのであれば、絶対に収納スペースはたくさん欲しい!」
という強い思いを持って、注文住宅を建てようと思われている施主さんもいらっしゃるのではないかと思います。
そしてそんな時の有力な選択肢の一つに上がってくるのが、広大な収納スペースの確保が可能となる屋根裏収納です。
しかし、何となく良さそうだからという理由で屋根裏収納を採用すると、それが後悔の原因になってしまうかもしれません。
そこで今回は、屋根裏収納の後悔ポイントをまとめてあなたにお伝えしていきたいと思います。
合わせて、屋根裏収納のメリットや合う人・合わない人の特徴についてもお話ししていますので、屋根裏収納を検討中の方はぜひ参考にされてください。
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屋根裏収納ってなに?
まず最初に、屋根裏収納とは何かを簡単に説明します。
屋根裏収納とは、家の最上階(多くの場合は2階)と屋根の間に設けられる収納スペースのことを指します。
屋根裏のデットスペースを有効活用できるほか、いくつかある家の収納場所の中でもかなり広い収納スペースを確保できる手段になるので、特に家の中にたくさん物がある家庭にとっては人気の間取りの一つになっています。
そして屋根裏収納は、家の床面積から除外されて固定資産税や保険料の対象外になるという金銭面でのメリットもあります。
ただし、屋根裏収納は物置とみなされないと床面積に参入されてしまいますので、下記の条件を満たしている必要があります。
- 屋根裏の余剰空間を利用した空間にあるもの
- 天井の高さは1.4m以下
- 広さは階下の床面積の1/2以下
- 階下の天井高さが2.1m以上
- 窓の面積は床面積の1/20以下
- コンセントの設置は1箇所まで(掃除用として)
- 居室としての利用が見込めないこと(テレビやネットの接続端子の設置は不可)
- 出入り口は室内のみであること(ベランダやバルコニーなど外部と出入りできないこと)
- その他、各自治体で定められている事項
このようにいろいろと細かい条件はあるのですが、それでも広い収納スペースを確保できるという事実には何ら変わりはありませんので、たくさん収納場所が欲しいと思っている家庭には非常に強い味方になってくれます。
屋根裏収納のよくある後悔ポイントまとめ
この章では、屋根裏収納のよくある後悔ポイントをお伝えしていきます。
屋根裏収納を採用すると下記のような後悔をする可能性がありますので、採用の際には注意してください。
後悔ポイント①荷物の出し入れが大変で想像以上に不便だった
屋根裏収納は家の最上階の天井の上にあるので、何かを収納しようと思ったらそこまで持っていかないといけません。
また、屋根裏収納への通路は階段ではなくてハシゴというパターンも多いので、そうなると屋根裏へ物を運ぶだけでも大変です。
そしてこれが重い物や大きい物の場合はさらにその大変さが増すので、荷物の出し入れがとても不便に感じてしまいます。
このように、当初思っていたよりも荷物の出し入れが大変で想像以上に不便だと感じた時に、屋根裏収納を設置したことを後悔してしまいます。
後悔ポイント②結局ただの不用品置き場になってしまった
何か必要な物を保管するために屋根裏収納を作ったけど、結局ただの不用品置き場になってしまったという後悔パターンもあります。
本来であれば不用になったものはその都度捨てていった方が良いのですが、捨てるのもめんどくさいですし、もしかしたら将来何かに使うかもとどうしても思ってしまいます。
そんな時でも家の中に収納スペースが無ければ思い切って捨てるという決断もしやすいのですが、広い屋根裏収納があったら、取り合えず屋根裏に置いておこうという気持ちになってしまいます。
それが積み重なった結果、屋根裏収納にどんどん不用品が溜まっていって不用品だらけになってしまい、こんなはずでは無かったと後悔してしまうのですね。
後悔ポイント③落下してケガをする危険性がある
屋根裏収納は天井の上にあって、出入りは開閉式のハシゴという場合も普通にあります。
このような出入りの仕方になってしまうので、決して安全性が高いとは言えません。
屋根裏への出入りの際に落下してケガをしてしまう可能性も十分に有り、特に重い物の出し入れをしている最中にはそのリスクも高まります。
また、小さい子供がいる場合も、目を離している隙に屋根裏に登ってしまう危険もあるため、心配事も増えます。
このように家の中に危険な箇所が増えてしまうのも、後悔ポイントの一つです。
後悔ポイント④夏は耐え難い暑さになる
屋根裏収納は、設置する際に居室としての利用が見込めないことという条件があってエアコン用コンセントの設置もできないため、簡単に空調することができません。
しかも屋根裏という性質上屋根の直下にあるので、直射日光や外気の影響をもろに受けてしまいます。
そのため、夏は屋根裏収納の空間が耐え難い暑さになってしまいます。
こうなると利用する際に熱中症になってしまうリスクもあるほか、物の保管環境としてもあまり良いとは言えませんので、後悔の原因になるのですね。
屋根裏収納のメリットまとめ
この章では、屋根裏収納のメリットをお伝えします。
屋根裏収納には先ほどご紹介したような後悔ポイントはあるのですが、上手に使えば下記のようなメリットを手に入れることができますよ。
メリット①広大な収納スペースを確保できる
屋根裏収納の一番のメリットと言えば、やっぱりその目的通り、広大な収納スペースを確保できる点ですよね。
例え天井は1.4m以下、広さは階下の床面積の1/2以下という制約があったとしても、収納スペースという視点で見ればかなり大きな空間にできます。
そのため屋根裏収納さえあれば、収納場所が無くて困るというお悩みとは無縁の生活を送ることができるでしょう。
メリット②床面積を増やさずに家のスペースを広げることができる
屋根裏収納が非常に魅力的と言われる理由になっているのが、床面積を増やさずに家のスペースを広げることができる点です。
床面積に含まれていないと固定資産税や保険料の対象にならないので、家のランニングコストを下げることができるのですね。
また、家を建てる際には容積率という床面積の広さに関する決まりもあって、建てる際には床面積を容積率の制限を超えない範囲にする必要があります。
ですが屋根裏収納は床面積には含まれず容積率の計算にも影響しないので、容積率の関係でこれ以上部屋を確保できないといった場合にもとても有効な手段になります。
メリット③秘密基地感覚でワクワクしながら使うことができる
屋根裏収納は収納スペースとして認められるように天井が低くなっていたり、出入り口が開閉式のハシゴしか無かったりと、普通の居室とは一風変わった雰囲気になります。
その影響で部屋の中が非日常的な空間になって、まるで秘密基地の中にいるようなワクワクした感覚が生まれてきます。
もし自分が何かのコレクターだったとして、屋根裏収納の中に秘密基地的なコレクションルームがあったら……、もう想像しただけでワクワクが止まらないですよね。
屋根裏収納を採用・検討するべきなのはどんな人?
この章では、屋根裏収納を採用・検討するべき人の特徴をお伝えしていきます。
下記のような特徴が当てはまっていたら、屋根裏収納のあるおうちがぴったりです。
- 収納スペースが足りなくて困っている人
- 何かのコレクションが趣味の人
- 季節品など、出し入れの回数が少ない収納物が多い人
- 子供の思い出の品をいつまでもとっておきたい人
- 生活スペースをスッキリさせたい人
- キャンプ用品などのアウトドアグッズが多い人
- 大家族で生活している人
- 家の広さの関係でウォークインクローゼットなどの収納スペース設置が難しい人
- 屋根裏への物の出し入れが苦にならない人
このように、やはり収納関係で何らかの悩みを抱えている場合は、屋根裏収納の採用を検討するのが良いでしょう。
屋根裏収納以外の手段でこれほど広い収納スペースを確保するのはなかなか難しいので、収納に関するお悩みの最強の解決手段になってくれます。
あとは、やはり屋根裏には物の出し入れがしにくいというデメリットがどうしても付きまといますので、それが苦にならないというのも合う人の特徴の一つになりますね。
屋根裏収納が合わないのはどんな人?
この章では、屋根裏収納が合わない人の特徴をお伝えします。
下記のような特徴が当てはまっていたら、屋根裏収納を採用するのはやめた方が良いかもしれません。
- 高いところが苦手な人
- 身体的な制約があり、屋根裏に行くのが大変な人
- 老後も使えるかどうか心配な人
- 収納スペースに手軽に行きたい人
- 断捨離が上手な人
- 特に収納場所には困っていない人
- 家族の人数が少ない人
このように、屋根裏収納は屋根裏という特殊な位置にある関係上どうしても使いづらい点が出てくるので、その使いづらさが大きなデメリットになる人には向きません。
また、そもそも収納場所に困っていなければわざわざ大空間の収納スペースを作る必要はないので、そういった人にも合わないです。
屋根裏収納を採用するなら意識したい・考えたい3つのポイント
最後の章では、屋根裏収納を採用するなら意識したい・考えたい3つのポイントをお伝えします。
ここまでの記事を読んでみて、わが家も屋根裏収納を採用したいと思われた方は、これらのポイントもしっかりとチェックしてください。
ポイント①屋根裏収納として認められる条件をしっかりと確認する
先ほどもお伝えしましたが、床面積には含めない屋根裏収納として認められるには、色々と細かい条件があります。
さらにこの条件は全国どこでも同じという訳ではなくて、住んでいる自治体によっても変わってきます。
そのため、屋根裏収納設置の際は、設計士さんと良く相談しながらしっかりと屋根裏収納として認められる条件を確認して、その条件を満たした設計にしていく必要があります。
ポイント②屋根裏収納の環境を良くする工夫をする
屋根裏収納は空調ができなかったり窓が小さかったりする影響で、夏は暑く・冬は寒くなりやすいです。
そのため、作業しやすくするためにも、物の保管状態を良くするためにも、屋根裏の環境を良くする工夫を積極的に行いたいところです。
例えば、その手段の一つに換気扇の設置があります。
換気扇を設置すればその部屋の空気を新鮮に保つことができるほか、階下の空調された空気も取り込むことができるようになるので、暑さ寒さを抑えることができるようになりますよ。
ポイント③何を屋根裏に収納すべきかを考える
屋根裏収納を上手に利用するためには、何を屋根裏に収納すべきかを良く考えることも大切です。
屋根裏はやはり物の出し入れがしにくいというデメリットはどうしても発生してしますので、あまり頻繁に出し入れをしない物との相性が特に良いです。
このような保管物としては、季節品やアウトドアグッズ・思い出の品・コレクショングッズなどがありますね。
また、相性が悪い保管物としては重い物が挙げられます。
重いものは出し入れが大変かつ危険を伴うことになりますし、家の一番高い位置に重いものを置き続けたら、家にとってもあまり良くありません。
このように屋根裏には相性の良いものと悪いものがありますので、屋根裏に適した保管物を考えながら上手に使っていきたいところです。
まとめ
本記事のまとめです。
屋根裏収納ってなに?
家の屋根裏に設けられた収納スペースのこと。居室扱いにはならず、床面積には含まれない。
屋根裏収納のよくある後悔ポイントまとめ
- 荷物の出し入れが大変で想像以上に不便だった
- 結局ただの不用品置き場になってしまった
- 落下してケガをする危険性がある
- 夏は耐え難い暑さになる
屋根裏収納のメリットまとめ
- 広大な収納スペースを確保できる
- 床面積を増やさずに家のスペースを広げることができる
- 秘密基地感覚でワクワクしながら使うことができる
屋根裏収納を採用・検討するべき人の特徴
収納関係で何らかの悩みを抱えている人。また、屋根裏への物の出し入れが苦にならい人。
屋根裏収納が合わない人の特徴
収納関係で困っていない人。また、屋根裏への物の出し入れが難しい人。
屋根裏収納を採用するなら意識したい・考えたい3つのポイント
- ①屋根裏収納として認められる条件をしっかりと確認する
- ②屋根裏収納の環境を良くする工夫をする
- ③何を屋根裏に収納すべきかを考える
屋根裏収納を設置して良かったと思うのか、後悔したと思うのか、それは全て屋根裏収納を上手に使えるかどうかにかかっています。
もし追加費用を払って屋根裏収納を設置したにも関わらず、活かすことができなかったらを後悔してしまいますし、反対に十分活かすことができたらそのお陰で快適な生活ができて良かったと思うでしょう。
そのため、本記事を参考にしながら「自分は屋根裏収納を上手く使えるかどうか?」に焦点を置いて、採用可否の検討を進めていかれてください。