こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
マイホームの要望を聞くと、ほとんどの方が次のように答えます。
「とにかく収納はたくさんほしい!」
確かに収納があれば、物をすっきり収納できるのできれいなマイホームを保つことができます。
しかし、収納は大きくてたくさんあればいいというわけではありません。
今回は収納の必要量について考えていきましょう。
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マイホームの広さの何割が収納だと理想的?
まず初めに、理想的な収納の広さについて考えてみましょう。
建物の床面積に占める収納の割合を収納率と呼びます。
戸建て住宅の場合、収納率が13%程度であればいいと言われています。
例えば、30坪の建物であれば、3.9坪が収納であればOKです。
ただし、収納率13%は一般的な数値のため、自分に合った収納量を考えることが大切です。
各空間ごとの必要な収納量を考えてみよう
では、各空間ごとに必要な収納量について考えていきましょう。
一般的にその空間に置かれるものを挙げていきますので、自分の家に当てはめて一緒に考えてみてください。
リビング
リビングは大きな物よりも、細々としたものを入れることができる収納が必要です。
リビングの収納に置きたいものを考えてみましょう。
書類(郵便物や学校などで貰う物)
文房具
ティッシュなどのストック(リビングで使う物のみ)
鍵や携帯などの小物
写真や絵(収納というよりは飾り棚に置く)
DVDやゲーム
パソコン
薬やマスクなど
上記の物を見ると、リビングに必要な収納は次の4種類ということがわかります。
・テレビ台を兼ねた収納
・細々としたものを入れるための収納
・魅せるための飾り棚
・パソコンなどを置くためのカウンター
もちろんテレビ台やカウンターに写真を飾る方もいますし、細々した物の収納棚は購入する方もいると思います。
購入する予定の方は、収納を置くためのスペースをあらかじめ計画して確保しておいてください。
ダイニング
ダイニングで使い、リビングで使わない物は食事のためのアイテムです。
ダイニングで使う調味料をしまえるような収納があれば便利でしょう。
ニッチであれば床面積を増やさずに収納量を増やすことができますので、収納率には加算されない隠れた収納です。
また、ダイニングはリビングと一体になっていることが多いため、リビングだけでは足りない分の収納をダイニング空間に作ってあげましょう。
例えば、ダイニングテーブルのそばにカウンターや小物入れ収納があってもいいと思います。
キッチン
キッチンは、大きく分けて5つの物を収納する必要があります。
日常的に使う食器や調理器具
たまに使う食器や調理器具
日常的に使う食材
買い溜めしている食材や洗剤等
ゴミ
多くの物はキッチンとカップボードで収まってしまうでしょう。
そのため、あえて収納を作る必要はありません。
ただし、買い溜めをたくさんする方や、ゴミ箱置き場に困った方はパントリーを採用しましょう。
パントリーは0.25帖程度の扉付き収納で十分な人もいれば、2帖くらいのウォークインタイプにする方もいます。
自分の食材の買い溜めの量を考えて適量の収納を作りましょう。
玄関
玄関の収納を重要視する方も多いと思います。
玄関に置くものを考えてみましょう。
靴(靴磨きや靴ベラなども)
傘やカッパなどの雨具
子供の外遊び用具
ガーデニング用品
アウトドア用品(BBQ用品やミニプールなど)
洗車用品
趣味のもの(ゴルフ、釣り、スノーボードなど)
玄関の掃除道具(ブラシ、ホウキなど)
屋外に物置を置く人は玄関にしまうものが減るかもしれませんが、意外と玄関に収納するものは多いです。
そのため、玄関収納の他にシューズインクローゼットを採用する方が多いです。
シューズインクローゼットは、1帖の方もいれば2~3帖と広めに設計する方もいます。
玄関ホール
玄関ホールにもあると便利な収納があります。
それは、コートやカバン用のクローゼットです。
全てのコートやバッグをしまうのではなく、日常的に使う物をしまっておきましょう。
そうすることで、リビングなどにコートが脱ぎっぱなしになることはなくなります。
4人家族だとしたら、0.5帖分のクローゼットがあれば十分に収納ができるでしょう。
洗面脱衣所
洗面脱衣所も必ず収納が欲しいスペースです。
作り付けの収納を作らない予定の方でも、収納を後置きできるスペースは必ず確保しておいてください。
では、洗面脱衣所に収納する物を確認しておきましょう。
タオル
下着類
日常的に使う洗剤など
洗剤などの買い溜め
洗濯用品(カゴ・ハンガーなど)
スキンケア・コンタクト用品
ドライヤー、アイロンなどのヘア用品
スキンケアや買い溜め用品などの細々したものは、洗面台の収納内におさまる方も多いと思います。
そのため、タオルや下着などをしまう収納を作りましょう。
0.25帖くらいの収納に可動棚をつける方が多いです。
また、日常的に使う洗剤などは、洗濯機横にニッチをつけて置く方法も人気です。
毎日使う物は、隠すよりも取り出しやすさを意識しましょう。
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トイレ
トイレに収納をつけ忘れて後悔したという方はたくさんいます。
狭い空間のトイレですが、収納があるととても便利です。
トイレに置くものをチェックしてみましょう。
トイレットペーパーの予備
掃除用品
生理用品
トイレットペーパーは住んでから収納場所に困ったという方も多いです。
広さのあるトイレを作る方は置き型を、通常サイズのトイレの方は埋め込み型の収納をおすすめします。
トイレの上部にカウンターをつける収納方法もありますが、物が取りにくく掃除もしにくいのであまりおすすめはしません。
狭い空間だからこそ、使いやすくすっきりと見える収納を採用しましょう。
和室・畳コーナー
和室や畳コーナーを採用する方は、和室のスペースに収納を設けるかどうか迷う方も多いと思います。
迷ったときは、和室の用途を明確にした上で、必要な収納をつけましょう。
用途別に必要な収納をまとめましたので参考にしてください。
客間として使うことがある
和室を客間としても使う可能性がある方は、座布団などを入れる可能性があります。
その他に、来客が泊まる可能性があるならば、布団などもしまうでしょう。
このような場合は、1帖サイズの押し入れを採用することをおすすめします。
子供の遊び場として使う
畳コーナーを作って、子供の遊び場やお昼寝スペースとして活用しようと思っている方は、扉付きの収納を採用しましょう。
その収納の中には、子供のおもちゃやお昼寝用布団などをしまいます。
子供ようなので、0.5帖の物入れがあれば十分でしょう。
趣味や家事スペースとして利用する
趣味や家事スペースとして使うのであれば、その用途に合った収納を設けましょう。
カウンターをつけて収納兼作業台にすることもできます。
また、あえて収納を作らずに畳や板の間の広さを広げた方が使いやすくなるかもしれません。
具体的に使い方をイメージしながら、収納計画を立ててみてください。
子供部屋
子供部屋の収納は、洋服をしまうかしまわないかで決めましょう。
洋服を子供部屋にはしまわない方は、0.5帖の物入れがあればいいと思います。
おもちゃやカバンなどをしまうことができます。
洋服をしまう場合は、1帖くらいのクローゼットが望ましいです。
また、シンプルな学習机を採用するのであれば、奥行き30cmほどの本棚を作ってもいいでしょう。
オープンタイプの可動棚にすれば、本を収納するだけでなく、飾り棚としても使うことができます。
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主寝室
主寝室の収納は洋服やカバンなどをしまうためのクローゼットを採用する方が多いです。
家族全員分の服をしまうファミリークローゼットを採用する場合は、主寝室に収納をつけない方もいます。
しかし、ほとんどの方は主寝室にウォークインクローゼットを採用しています。
洋服の多さなどによって、適切なウォークインクローゼットの広さは違います。
一般的な夫婦2人分の洋服の量であれば、3帖で収納できます。
洋服が多い夫婦や予備の布団などを入れたい方は、3.5~4帖の広さで検討してみるといいでしょう。
1階 その他空間
1階のその他の空間に収納を作るのであれば、日用品や掃除用具をしまうための収納があってもいいでしょう。
各空間をつなぐ廊下に収納があることで、どこからでもアクセスしやすいため便利です。
日用品や掃除用具の収納は奥行きの深さは必要ありません。
0.5帖分の収納があれば十分でしょう。
2階 その他空間
2階の居室以外に収納をつける場合、次のような箇所を検討しましょう。
2階ホール
2階のホールやバルコニーに洗濯物を干す方は、収納を採用してもいいと思います。
ハンガーやアイロンを収納しておくことで、洗濯の家事動線を短縮できます。
納戸
大物をまとめて収納したい方は納戸を採用してもいいでしょう。
2帖くらいの小さめを選ぶ方もいれば、4帖以上の居室としても使えるような納戸にする方もいます。
しまいたいものや使い方によって広さを決めましょう。
小屋裏収納
空間の有効利用をしたいのであれば、小屋裏収納もおすすめです。
ただし、空間を有効利用していると言っても、大きさによって数十万円の費用はかかります。
また、階段やハシゴを使わなければならないので、物の出し入れも大変です。
必要性をしっかりと検討して、採用するか決めましょう。
適量適所の収納ですっきりとした空間づくりを
収納は家全体の収納率で考えるよりも、適量適所の収納をつけることが大切です。
結果的に収納率が13%を超えていればOKです。
逆に、収納率が10%をきっているようであれば、各空間ごとにもう一度しまう物を考えてみましょう。
すっきりときれいな家に保つには、収納はとても大切なポイントです。
また、適量適所な収納を作ることができれば、家事の効率も上がります。
使う場所のそばに使いやすい収納を設けた、暮らしやすいマイホームを作っていきましょう。